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 ロードレース世界選手権

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スペイン SPANISH GP
スペイングランプリ
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ROUND
#02
MARCH 25, 2007
第2戦 スペインGP
リザルト ポイント

ペドロサが地元スペインで2位表彰台に立つ。エリアスも4位に入賞し、スペイン勢が地元ファンを沸かせた

第2戦 スペインGP
2007年3月25日(日)・決勝
会場:ヘレス・サーキット
天候:晴れ
気温:19℃
コースコンディション:ドライ
観客:13万2168人(3日間:24万4461人)

第2戦スペインGP決勝は、フロントローに並んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の一騎打ちとなった。今シーズン初PPから地元GP制覇を狙ったペドロサは、惜しくも2位でゴール。優勝こそ逃したが、スペインGP史上最高記録となる13万人超の地元ファンを喜ばせた。レースはペドロサの追撃を振り切ったロッシが優勝した。

第2戦 スペインGP

3日連続の快晴となった今GP。しかし、決勝日の最高気温は前日より10℃も低い19℃、路面温度も10℃ほど低い31℃。予選とは大きく異なるコンディションで行われる難しいレースとなった。

ホールショットを奪ったのは、PPスタートのペドロサ。しかし、オープニングラップのヘアピンでロッシが先行する。その後、ペドロサは中盤まで激しく追撃したが、わずかに届かず2位でゴールした。

3位はコーリン・エドワーズ(ヤマハ)。そのエドワーズを終盤に激しく追ったトニ・エリアス(Team Honda Gresini)が4位入賞し、ペドロサとともに地元ファンを喜ばせた。エリアスは予選8番手、オープニングラップ9番手とやや出遅れたものの、すばらしい追い上げを見せた。また、同じくスペイン勢のカルロス・チェカ(Honda LCR)は、レース中盤にエリアスやケーシー・ストーナー(ドゥカティ)とバトルを展開した末、6位でゴールした。

予選11番手から決勝に挑んだディフェンディング・チャンピオンのニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、好スタートを切ってトップグループに加わった。しかし、レース後半はタイヤの消耗に苦しみ、徐々にペースダウン。最終的に7位に終わったが、次戦に向けて期待を持たせる内容だった。

以下、Honda勢では8位にマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)、10位に中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)と続いた。メランドリは混戦の中でフロントタイヤを消耗させてポジションを上げることができなかった。予選で7番手と好調な走りを見せた中野は、フロントのセッティングが決まらず2戦連続10位に終わった。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.は、終盤にペースを落として16位に終わった。

250ccクラスはホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。2位にはアルバロ・バウティスタ(アプリリア)が続いた。その2人とし烈な優勝争いを繰り広げたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は3位でフィニッシュ。以下、青山周平(Repsol Honda 250)が7位、右足が完調ではない高橋裕紀(Scot Racing Team)は8位と健闘した。また、250ccデビュー2戦目にしてフロントローから決勝に挑んだフリアン・シモン(Repsol Honda 250)は、転倒リタイアに終わった。

125ccクラスはガボール・タルマクシ(アプリリア)が優勝。予選11番手から決勝に挑んだ16歳のブラッドリー・スミスは、オープニングラップで8番手につけたものの2周目に転倒。再スタートを切ったが26位だった。スミスのチームメートのエスティーブ・ラバットもオープニングラップで転倒し、リタイアに終わった。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
  「2戦連続で表彰台に立つことができて本当によかった。今週は金曜日のフリープラクティスからずっといい状態だった。レース序盤はすごく速いペースで、バレンティーノ(ロッシ)から離されないようにがんばった。レース中盤から後半にかけて少しずつ遅れたが、ミスをしないように最後まで集中した。バイクはよかったし、ミシュランタイヤもよかった。優勝はできなかったけれど、今日のレースは楽しく走ることができた。集まったファンには申し訳ない気持ちだが、今日きてくれたファンはレースを楽しんでくれたと思う。全力を尽くしてくれたチームに感謝したい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 4位)
「前戦のカタールGPに比べて、すばらしい成績を残すことができてうれしい。今日は本当にいい仕事ができたと思う。スタートがよくなく、序盤はタイヤの温度が上がらず厳しい状況だったので、確実に走るように心がけた。前を走る選手たちのペースは速かったが、ストーナーやチェカ、メランドリ、そしてヘイデンをパスすることができた。ホームGPでブリヂストン勢トップでゴールできたこともうれしい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 6位)
「いいスタートを切ったが、その後にポジションを落とし、苦しいレースにしてしまった。今日は路面温度が低くて、昨日までとリアタイヤのフィーリングが違った。それでもケーシー(ストーナー)やトニ(エリアス)といいバトルができた。終盤にペースが上がらず遅れたが、ホームGPで6位入賞してポイントを獲得できてよかったよ」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7位)
「いいスタートが切れたし、序盤はいいペースで走ることができた。そのペースをキープするために全力で走ったが、セットアップが完全ではなかったことで序盤にタイヤを酷使してしまった。しかし、トップグループの走りを見ることができたのはよかった。今日のリザルトには満足できないが、カタールGPより速く走れたのはよかった。明日からの2日間のテストで、いいセットアップを見つけたい。全力を尽くしてくれたチームとミシュランに感謝したい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 8位)
「今日の結果にはがっかりした。今回は、すごくいい状態にマシンが仕上がっていたからね。今朝のウオームアップも調子はよかったし、自信もあった。しかし、カタールGPと同じで前の選手を抜くためにハードなブレーキングが必要で、フロントタイヤが消耗したためにペースを上げられなかった。明日のテストでは、次のトルコGPに向けていろいろとテストをしてみたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 10位)
「納得のいくレースができなかった。バイクは開幕戦カタールと同じフィーリングで、ポジションも同じだった。予選ではいいポイントを見つけることができたが、決勝ではフロントが跳ねるという問題を抱えてペースを上げることができなかった。朝のウオームアップで転倒したことで、レース序盤に慎重になってペースを上げられなかったのも痛かった。レース中はいろいろ乗り方を変えたが、いいポイントを見つけられなかった。明日のテストでいろいろトライしてみたい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 16位)
「何がだめだったのかよく分からない。最後の数周で突然、調子が悪くなった。それがどこなのかはっきりとは分からないが、ギアボックスなのかも知れない。それまでは前の選手たちよりいいペースで走れていたからね。残念だった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「勝てなかったのは残念だが、成果のあるレースになった。ダニ(ペドロサ)は今回、新しいパーツにトライして好結果を得ることができた。もう少し時間があれば、もっとセッティングを詰められたかもしれない。しかし、次戦に向けて大きな成果だった。ニッキー(ヘイデン)も決勝に向けてセッティングを変更した。中盤まではアベレージも悪くなかったが、後半にタイヤが消耗してからペースを落とした。結果は7位だが、ニッキーも次のレースにつながったと思う」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3位)
「スタートからゴールまですばらしいレースができた。今日はとにかく勝ちたかったので、スタートからフィニッシュまで常に前に出て走ろうと思った。予選に比べて速いペースで走ることができた。今回のレースは、大きく前進することができたと思うし、次のトルコGPは、もっといい結果を残すことができると信じている」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 7位)
「今日はホールショットを取れるのではないかと思うほど、いいスタートが切れた。しかし、序盤に僕の前にいた選手が転倒した影響で遅れてしまった。その周に何台かに抜かれ、それからはポジションをキープすることになった。終盤はアレックス・デボンと兄ちゃん(青山博一)に近づいた。何とか追いつこうと思ったが届かなかった。しかし、今回はカタールGPよりいいレースができた。トップグループが見える位置で走ることができたこともよかった」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 8位)
「スタートがうまくいった。その後はペースを上げられなかったが、前にいる(青山)周平についていければと思った。ここはみんなのブレーキングがハードなので、足の状態が完全ではない僕は、どうしても離されてしまった。レース中に一度ステップから足が外れて、自分の足がどこにあるのか分からなくなったこともある。前回のカタールGPは予想以上に走れたが、今回は自分の足の状態を改めて痛感させられた。そんな状態で8位入賞でき、総合でも5位という結果は、自分の体の状態を考えれば上出来だった。焦らずじっくり調子を上げていきたい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#02
MARCH 25, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 45:53.340
2 26 ダニ・ペドロサ Honda M +1.246
3 5 C.エドワーズ ヤマハ M +2.701
4 24 トニ・エリアス Honda B +4.351
5 27 C.ストーナー ドゥカティ B +4.993
6 7 カルロス・チェカ Honda M +10.000
7 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +14.146
8 33 マルコ・メランドリ Honda B +19.969
9 71 C.バーミューレン スズキ B +24.786
10 56 中野真矢 Honda M +24.955
11 4 A.バロス ドゥカティ B +25.008
12 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +25.852
13 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +26.445
14 6 玉田誠 ヤマハ D +36.653
15 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +36.744
16 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +48.911
17 64 秋吉耕佑 スズキ B +50.784
18 19 O.ジャック カワサキ B +1:00.901
19 21 J.ホプキンス スズキ B +1:03.371

DQ

66 A.ホフマン ドゥカティ B -
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 45:35.846
2 19 A.バウティスタ アプリリア +0.218
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.478
4 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +8.156
5 6 A.デボン アプリリア +14.747
6 4 青山博一 KTM +15.045
7 73 青山周平 Honda +17.918
8 55 高橋裕紀 Honda +28.438
9 14 A.ウェスト アプリリア +39.435
10 28 D.ハイドルフ アプリリア +1:02.689
RT 60 フリアン・シモン Honda +14Laps
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 41:52.149
2 52 L.ペセック デルビ +0.014
3 55 H.ファウベル アプリリア +5.720
4 44 P.エスパルガロ アプリリア +6.489
5 33 S.ガデア アプリリア +6.867
6 22 P.ニエト アプリリア +9.219
7 11 S.コルテセ アプリリア +19.078
8 6 J.オリベ アプリリア +19.133
9 60 M.ランセダー デルビ +19.664
10 8 L.サネッティ アプリリア +28.434
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 45
2 C.ストーナー ドゥカティ 36
3 ダニ・ペドロサ Honda 36
4 C.エドワーズ ヤマハ 26
5 マルコ・メランドリ Honda 19
6 ニッキー・ヘイデン Honda 17
7 C.バーミューレン スズキ 16
8 トニ・エリアス Honda 15
9 J.ホプキンス スズキ 13
10 A.バロス ドゥカティ 12
11 中野真矢 Honda 12
12 カルロス・チェカ Honda 10
17 ケニー・ロバーツJr. KR212V 3
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ヤマハ 45
2 ドゥカティ 36
3 Honda 36
4 スズキ 20
5 カワサキ 7
6 KR212V 3
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 50
2 A.デ・アンジェリス アプリリア 33
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 27
4 A.バウティスタ アプリリア 20
5 高橋裕紀 Honda 17
6 H.バルベラ アプリリア 16
7 青山周平 Honda 15
8 T.ルシ アプリリア 13
9 A.デボン アプリリア 11
10 青山博一 KTM 10
14 フリアン・シモン Honda 8
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 50
2 Honda 27
3 KTM 10
4 ジレラ 10
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ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 45
2 H.ファウベル アプリリア 41
3 L.ペセック デルビ 36
4 P.エスパルガロ アプリリア 22
5 P.ニエト アプリリア 17
6 R.デ・ローザ アプリリア 13
7 J.オリベ アプリリア 13
8 S.ガデア アプリリア 11
9 S.コルシ アプリリア 11
10 小山知良 KTM 10
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 50
2 デルビ 36
3 KTM 13
4 Honda 8
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