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 ロードレース世界選手権

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スペイン SPANISH GP
スペイングランプリ
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ROUND
#02
MARCH 24, 2007
 
リザルト

ペドロサが今季初のPPを獲得、移籍2戦目のチェカが3番手。地元スペインのHonda勢2人がフロントローから決勝に挑む

第2戦 スペインGP
2007年3月24日(土)・予選
会場:ヘレス・サーキット
天候:晴れ
気温:24℃
コースコンディション:ドライ

初日のフリー走行は、トップから1秒差以内に15台という大接戦。2日目の予選も、1秒差以内に15台がひしめく中、地元スペインGP制覇に闘志を燃やすダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、今季初のポールポジションを獲得した。2番手にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。2日間3回のフリー走行でトップタイムをマークしたカルロス・チェカ(Honda LCR)が3番手。地元ファンの声援を追い風に、Honda勢の2人がフロントローから決勝に挑む。

第2戦 スペインGP

今季初PPを獲得したペドロサは、2月の合同テストのデータを生かして、フリー走行、予選と順調にセットアップを進めた。この2日間のフリー走行では総合3番手タイムを記録。壮絶なアタック合戦となった予選では、ジョン・ホプキンス(スズキ)、ロッシ、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、コーリン・エドワーズ(ヤマハ)らが目まぐるしくトップを入れ替えたが、最終的にペドロサがベストタイムを刻んで、地元ファンの喝采を浴びた。

3番手のチェカも2日間を通じて快調にラップを刻んだ。レース用タイヤでは十分に優勝を狙える走りを披露。開幕戦カタールGPで課題となっていた予選用タイヤのアタックでも完ぺきな走りで、見事、フロントローを獲得した。

7番手には中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)がつけた。セッティングに戸惑った初日は17番手に沈んだが、2日目3回目のフリー走行ではセッティングを修正して総合15番手へ。予選では一気に7番手に浮上した。中野もまた、ウインターテスト、また開幕戦カタールで予選用タイヤのアタックに課題を抱えていたが、今回の予選で大きく前進することに成功した。

以下、8番手にトニ・エリアス(Team Honda Gresini)。9番手にマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)と、3列目はHonda勢が独占。Hondaエンジンを搭載するKR212Vを駆るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が10番手。ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が11番手となった。PPのペドロサから11番手のヘイデンまで、わずか0.432秒という僅差の中に、Hondaパワーの7台が入る好走だった。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)がPPを獲得。2番手にヘクター・バルベラ(アプリリア)。3番手には、250ccクラスのルーキー、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)が入り、初のフロントローを獲得。4番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)と、フロントローに2台のHonda勢が並んだ。19歳のシモンはウインターテストで肩を負傷、まだ完全な調子ではないが、2戦目にして初表彰台への期待が膨らむ。昨年総合2位のドヴィツィオーゾは、開幕戦5位だったが、今大会は優勝に期待。初日5番手の青山周平(Repsol Honda 250)はタイムを更新できず8番手。右足が完調ではない高橋裕紀(Scot Racing Team)は、タイムを更新したが15番手へとひとつポジションを落とした。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢では、16歳のブラッドリー・スミスが11番手から決勝に挑む。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP ポールポジション)
  「今日はいい仕事ができた。PPを獲得できたこともうれしい。今日は、フロントローに並ぶことが重要だったし、それを最高の形で達成できた。レースに向けてセットアップも決まったし、タイヤの選択もうまくいった。あとはレース距離をいかにコンスタントなペースで走るかにかかっている。PPを獲得したプレッシャーはない。今日の観客の数には驚いた。我々スペイン人ライダーにとって、この大会はいつも特別なものだし、観衆のサポートもすばらしい。明日はいいスタートを切って、勝てるようにがんばりたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 3番手)
  「ホームGPはいつも特別なものだが、フロントローに並ぶことができて本当にうれしい。明日のレースを予想するのは難しいが、もし、今日のような天候と路面コンディションなら、いいセットアップができているので、表彰台を狙えるはずだ。今回、フロントのフィーリングがすごくよくなった。チームはすばらしい仕事をしてくれた。これまで予選用タイヤのアタックに苦労してきたが、ミシュランのサポートで今日はいい結果を得ることができた」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 7番手)
  「昨日は、セッティングも走りもちょっと混乱したが、今日は、2月のテストの状態にセッティングを戻して、本来の走りを取り戻した。これまで課題になっていた予選用タイヤのアタックも、いままでと違う乗り方にトライしてタイムを更新することができた。今回は、いろいろ苦労した部分もあるが、結果的に得るものも多かった。レース用タイヤのセットでは、41秒台。このペースがいいのかどうか、正直、予想もつかない。とにかく決勝は全力を尽くして、予選より上のポジションでフィニッシュしたい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 8番手)
  「PPとわずか0.2秒差。今日は前進することができたし、予選は8番手だったが、いいレースをする自信がある。今日はセットアップも順調でレースセットでのペースもよかった。明日はいいスタートを切って、少しでも前に出たい。ヘレスのファンはいつも驚くほどサポートしてくれるので、いい結果を残したい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9番手)
  「午前中のフリー走行では、レース用セットでロングランをこなし、いいペースで走ることができた。1回目の予選用タイヤのアタックは、これまでに比べればはるかにいい走りができた。2回目はもっとタイムを更新できると思っていたが最終コーナーでミスをしてしまった。最終的に3列目に終わったが、明日は積極的に前に出ていくつもりだ」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 10番手)
  「大混戦となったが、その中で100%の走りをした。しかし、予選用タイヤのアタックで、リアサスペンションのセッティングを間違えてしまった。レース用タイヤでは、タイヤの選択もセットアップもよかった。昨日の時点でこのポジションを予想することはできなかったけれど、みんな全力を尽くしてくれた。バイクの状態はいい。明日は全力を尽くすよ」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 11番手)
  「昨日からセッティングの変更をして、フィーリングはかなり改善された。しかし、予選用タイヤのアタックにはとても満足できないし、この結果にがっかりしている。トップからわずか0.4秒だが、このサーキットで、この数字は、決して小さくない。このグリッドからレースに挑むのは大変だし、1コーナーでポジションを上げるのも厳しい。しかし、最後まで全力を尽くして、27ラップを走りきるつもりだ。とにかく決勝は、いいスタートを切ることが大事になる」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team監督
  「ダニはすばらしい仕事をしてくれた。RC212Vにとって初めてのポールポジションとなった。2月のテストで得たデータを基に、確実にセットアップを進めた。彼には2つの選択肢があったが、今回準備した新しい方を選択して、それが結果につながった。2日間天候に恵まれたが、午前と午後で気温も路面温度も変わった。天気がどうなるかが心配だが、どちらのコンディションでもダニは対応できると思う。ニッキーは、昨日に比べてかなり前進することができた。結果的に11番手に終わったが、内容は悪くない。明日のウオームアップで新しいことにトライさせてみたいし、うまくいけば、結果につながるはずだ。明日は優勝を狙っていきたい」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 3番手)
「2月のテストで骨折した左鎖骨がまだ完ぺきではないので、明日どういうレースができるのか、自分でもわからない。ただ、カタールより肩の状態はいい。カタールでは肩をホールドして走っていたが、今回は痛み止めの注射を打って走るつもりだ。フロントローからスタートできるのはうれしい。明日はトップグループでレースをしたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 8番手)
「フィーリングは悪くなかったのだが、昨日のタイムを更新することができなかった。予選では、サスペンションのセッティングを変えて、ギアも変更した。今日の予選は単独で走ることが多かったのもタイムを更新できなかった理由のひとつかも知れない。明日はいいスタートを切って、トップグループでレースをしたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 15番手)
「タイムが上がるにつれて、右足の負担も大きくなっている。ブレーキングがハードになって、ステップワークも厳しい。昨日からの厳しい状態に変わりはないし、ヘレスのコースと足の状態に合わせて、ブレーキング重視からコーナーリングスピードを重視する乗り方に変えた。タイム的にはどっちもあまり変わらないが、今回の経験を次につなげたい。決勝は厳しい戦いになると思う」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#02
MARCH 24, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 1:39.402
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.051
3 7 カルロス・チェカ Honda M +0.058
4 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.084
5 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.122
6 21 J.ホプキンス スズキ B +0.223
7 56 中野真矢 Honda M +0.230
8 24 トニ・エリアス Honda B +0.258
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.320
10 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +0.325
11 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.432
12 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.481
13 4 A.バロス ドゥカティ B +0.794
14 71 C.バーミューレン スズキ B +0.926
15 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.989
16 19 O.ジャック カワサキ B +1.003
17 6 玉田誠 ヤマハ D +1.215
18 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.308
19 64 秋吉耕佑 スズキ B +1.800
20 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.817
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:43.099
2 80 H.バルベラ アプリリア +0.284
3 60 フリアン・シモン Honda +0.608
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.665
5 19 A.バウティスタ アプリリア +0.856
6 58 M.シモンセリ ジレラ +0.997
7 15 R.ロカテッリ ジレラ +1.017
8 73 青山周平 Honda +1.075
9 6 A.デボン アプリリア +1.086
10 12 T.ルシ アプリリア +1.101
15 55 高橋裕紀 Honda +1.895
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:47.245
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.238
3 52 L.ペセック デルビ +0.240
4 33 S.ガデア アプリリア +0.425
5 55 H.ファウベル アプリリア +0.482
6 71 小山知良 KTM +0.546
7 44 P.エスパルガロ アプリリア +0.785
8 24 S.コルシ アプリリア +0.870
9 22 P.ニエト アプリリア +0.908
10 11 S.コルテセ アプリリア +1.190
   
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