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ROUND
#02
MARCH 23, 2007
 
リザルト

Honda勢上位独占。チェカ、ペドロサ、エリアスら地元勢が好スタートを切る

第2戦 スペインGP
2007年3月23日(金)・1日目
会場:ヘレス・サーキット
天候:晴れ
気温:20℃
コースコンディション:ドライ

年間を通じて最も観客を集める大会でもあるスペインGPが23日、ヘレスで開幕した。昨年は開幕戦として行われたが、今年はヨーロッパラウンド初戦の舞台となる。

第2戦 スペインGP

ヘレスでは2月下旬に合同テストが行われ、グランプリサーキットの中でも、テスト量の豊富なサーキットのひとつ。そのため初日からレベルの高い戦いとなり、トップから1秒差以内に15台、トップと20位の差が1.698秒という大接戦となった。

その中で好調なスタートを切ったのは、地元大会に気合満点のカルロス・チェカ(Honda LCR)。1回目の走行は11番手だったが、午後の走行で一気に首位に浮上。転倒リタイアに終わった前戦カタールGPの雪辱に向けて、絶好のスタートを切った。

2番手には、開幕戦で3位表彰台に立ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)。MotoGPデビュー戦となった昨年の大会では2位となり、衝撃のデビュー表彰台を飾った。ペドロサは125cc(1回)、250cc(2回)とこれまで3度のタイトルを獲得しているが、ヘレスでは優勝経験がない。それだけに今年は地元スペインGP初制覇に向けて闘志満々。地元ファンの声援を受けて好スタートを切った。

3番手にはエリアスがつけた。へレスでは250cc時代に優勝を経験し、昨年の大会でも4位と得意のサーキット。チェカ、ペドロサとともにスペイン人勢が上位を独占して、サーキットに集まった地元ファンをよろこばせた。

以下、Honda勢は、Hondaエンジンを搭載するKR212Vを駆るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が5番手と好調なスタート。12番手にはマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)。13番手にディフェンディング・チャンピオンのニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が続いた。

ヘイデンは午前中4番手とまずまずのスタートを切った。しかし、午後の走行では思うようにタイムを伸ばせず13番手に終わった。昨年の大会ではペドロサとともに優勝争いに加わって、3位に入っている。開幕戦カタールGPで表彰台を逃しているヘイデンだけに、2日目のばん回に期待だ。

1回目10番手につけた中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は、2回目の走行でタイムを更新できずに17番手。明日の予選も接戦が見込まれるだけに、上位躍進に期待がかかる。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、Honda Racingスカラーシップ2年目を迎えた青山周平(Repsol Honda 250)が5番手。チームメートのフリアン・シモンが6番手。Scot Racing Team(今大会よりチーム名が変更)のアンドレア・ドヴィツィオーゾが9番手、高橋裕紀は14番手で初日を終えた。青山は、フル参戦デビューとなった昨年の大会で、予選総合4番手でフロントローを獲得している。高橋も昨年は予選2番手。両選手ともに、2日目のポジションアップに注目だ。

125ccクラスはマティア・パシーニ(アプリリア)が暫定PP。Honda勢は、アレクシス・マスボーが10番手、ブラッドリー・スミス11番手。2年目のシーズンを迎えた16歳のスミスは、ウインターテストで好走しているだけに2日目のポジションアップに期待したい。

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COMMENT

コメント

Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 1番手)
  「トップにいるというのは気持ちがいいものだ。しかし、タイムが非常に接近しているし、よろこんでもいられない。前回のカタールから、フロントのセッティングを変えた。それでブレーキングがすごくよくなり、コーナーリングもスムーズになった。明日もセッティングをしっかり詰めて、決勝タイヤを決めたい。前回のカタールでは予選タイヤでタイムを出せないのが課題だったので、明日の予選では、しっかりとタイムを出したい」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
  「今日の結果に満足している。午前の走行に比べて午後は路面温度が上がったこともあり、大きく前進できた。しかし、まだ初日が終わったばかり。マシンのセットアップとタイヤの選択に集中しなくてはいけない。バイクの状態はいい。フィーリングもまずまず。しかし、タイムが非常に接近しているので、明日もマシンのセットアップに全力を注がなくてはいけない。明日の予選では、いいグリッドを獲得したいね」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 3番手)
  「初日3番手といいスタートを切ることができた。しかし、今回もすごい接戦で気が抜けない。明日もセッティングに集中しなくてはいけない。カタールの事後テスト、そして今回と、フィーリングがよく、いいリズムで乗れている。ブリヂストンタイヤはこのサーキットに合っていると思う。ブリヂストンのスタッフが、いいタイヤを選んでくれた」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 13番手)
  「午前中はまずまずの走りだった。ヘレスに来て楽しく乗れている。しかし、午後の走行では思ったほど前進できず、ポジションを落としてしまった。前回のカタールより、バイクのフィーリングは確実によくなっている。カタールよりスムーズに乗れているだけに、41秒台から早く脱出したい。明日の予選では、最低でも2列目に並ばなければいけない」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 17番手)
  「2月のヘレステストと同じセッティングでスタートした。午前中はフロントが跳ねる症状が出て、ブレーキングとコーナーリングに問題を抱えていた。そのために午後はセッティングを振ってみたがよくならず、タイムを更新することができなかった。明日は、今日の午前中の状態にセッティングを戻して、もう一度セットアップに取り組みたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team監督
  「今回は、ニッキー、ダニともにまずまずのスタートが切れたと思う。午後のセッションでは、路面温度も上がり、コンディションが大きく変わった。ダニはいいリズムで走ることができたし、ラップタイムも午前から午後にかけて大きく前進した。一方のニッキーは、午後の走行で車体のセッティングが決まらず、思うようにタイムを伸ばせなかった。しかし、前回のカタールに比べればはるかに元気のいい走りができているので、2日目に期待したい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 5番手)
  「タイムには満足していないが、最終的に5番手で初日を終えることができてよかった。2月のテストのセッティングで今日は走り始めた。フリー走行、予選と、リアのグリップのフィーリングをつかむのに苦労したが、予選セッションの最後の方で、かなりいい状態に仕上がり、タイムを一気に上げることができた。2日目は全体的にもっとタイムが上がると思うし、自分ももっとタイムを上げなくてはいけない。去年同様、フロントローに並べるようにがんばりたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 14番手)
  「ヘレスは、まだ完治していない右足には厳しいサーキットだ。前回のカタールに比べて、リアブレーキの使用頻度が多く、ステップワークもいそがしい。カタールに比べて、右足の仕事量が多く、集中力も必要だった。こういうサーキットでは、完治していない右足の影響で、まだ体をフルに使えないので、バイクのいいバランスを見つけなくてはいけない。明日は、そういうセットアップを見つけたい」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#02
MARCH 23, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 7 カルロス・チェカ Honda M 1:40.851
2 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.055
3 24 トニ・エリアス Honda B +0.121
4 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.320
5 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +0.331
6 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.347
7 21 J.ホプキンス スズキ B +0.394
8 71 C.バーミューレン スズキ B +0.454
9 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.488
10 4 A.バロス ドゥカティ B +0.511
11 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.558
12 33 マルコ・メランドリHonda B +0.567
13 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.685
14 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.815
15 66 A.ホフマン ドゥカティ B +0.984
16 6 玉田誠 ヤマハ D +1.246
17 56 中野真矢 Honda M +1.348
18 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.460
19 19 O.ジャック カワサキ B +1.551
20 64 秋吉耕佑 スズキ B +1.698
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:43.145
2 58 M.シモンセリ ジレラ +0.951
3 80 H.バルベラ アプリリア +0.959
4 15 R.ロカテッリ ジレラ +0.971
5 73 青山周平 Honda +1.029
6 60 フリアン・シモン Honda +1.075
7 19 A.バウティスタ アプリリア +1.179
8 32 F.ライ アプリリア +1.184
9 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.218
10 12 T.ルシ アプリリア +1.350
14 55 高橋裕紀 Honda +2.020
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:47.371
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.140
3 71 小山知良 KTM +0.807
4 52 L.ペセック デルビ +0.817
5 24 S.コルシ アプリリア +0.854
6 55 H.ファウベル アプリリア +1.144
7 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.271
8 60 M.ランセダー デルビ +1.460
9 29 A.イアンノーネ アプリリア +1.636
10 7 A.マスボー Honda +1.685
   
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