ペドロサは予選で5番手、決勝前のウオームアップでトップタイムをマーク。開幕Vが期待される中で好走を見せたが、タイヤの消耗とともにペースを落とした。しかし、この開幕戦で表彰台に立ち、125ccクラス、250ccクラスに続く3クラス制覇に向けて絶好のスタートを切った。
マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は10番グリッドから好スタートを切ると、序盤はトップグループに絡む快走を見せた。中盤以降はタイヤの消耗に苦しんでトップグループからジリジリと遅れたが、終盤にコーリン・エドワーズ(ヤマハ)をかわして5位でフィニッシュした。
その後方では、終盤に猛烈な追い上げを見せたニッキー・ヘイデン(Repsol
Honda Team)が8位でフィニッシュ。予選9番手のヘイデンは、初日のフリー走行から予選までを通じてマシンのセットアップに苦しんだ。決勝もトップグループから遅れたが、ディフェンディング・チャンピオンらしいファイティングスピリットを発揮。不本意なポジションながら、最後まで全力を尽くした。
そのヘイデンを最後まで追いかけた中野真矢(KONICA
MINOLTA Honda)は、チーム移籍後初レースを10位で終えた。シーズンオフのテストで確実に調子を上げてきた中野は、今大会もまずまずのセッティングで6位以内を目指したが、思うようにペースを上げられなかった。しかし、Hondaチームのデビュー戦で完走を果たし、次のレースに期待をつなげた。
Hondaエンジンを搭載するKR212Vを駆るケニー・ロバーツJr.は13位。予選4番手から序盤トップグループにつけたトニ・エリアス(Team
Honda Gresini)は、コースアウトを喫したこともあって14位でフィニッシュ。カルロス・チェカ(Honda
LCR)は、9番手を走行していた9周目に転倒してリタイアした。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Humangest
Racing Team)が5位、高橋裕紀(Humangest
Racing Team)が7位、フリアン・シモン(Repsol
Honda 250)が8位、青山周平(Repsol Honda
250)は10位だった。ドヴィツィオーゾは中盤までトップグループの戦いに絡んだが、終盤にペースを落として遅れた。昨年の最終戦で右足を骨折した高橋は、まだ完全に復調していない状態で迎えた復帰戦で7位と、まずまずの走りを見せた。今大会が250ccクラスのデビュー戦となったシモンも8位と健闘。青山は序盤からペースを上げられず10位に終わったが、4台のRS250RWが全てトップ10内でフィニッシュを果たした。
125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が優勝。Honda勢は、エスティーブ・ラバトが8位、アレクシス・マスボーが10位、ブラッドリー・スミスが12位、マイク・ディ・ミリオが14位でフィニッシュ。4人のHonda勢がポイントを獲得した。 |