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 ロードレース世界選手権

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カタール QATAR GP
カタールグランプリ
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ROUND
#01
MARCH 09, 2007
 
リザルト

大接戦の予選でエリアス4番手、ペドロサ5番手。Honda勢の2人が2列目から決勝に挑む

第1戦 カタールGP
2007年3月9日(金)・予選
会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:27℃

開幕戦カタールGP予選は、前日よりやや気温が上がり、最高気温27℃の中で行われた。前日の強風も止み、路面のグリップも上がって、好タイムが続出した。

第1戦 カタールGP

午前中、3回目のフリー走行は、トップタイムをマークしたコーリン・エドワーズ(ヤマハ)から1秒差以内に11台、17番手までが1.8秒差以内という大接戦となった。午後の予選は、今年から実施されたタイヤの使用本数制限で、ほとんどの選手が予選用タイヤ2本を使用。セッション終盤に集中した走りを見せた。初日、タイヤの新ルールの導入に合わせて慎重なスタートを切ったHonda勢も、この日は確実にタイムを上げて、まずまずのグリッドを獲得した。

Honda勢トップは、2月のカタール合同テストの自己ベストを大幅に更新する快走を見せたトニ・エリアス(Team Honda Gresini)。最後のアタックでは、セクター3までベストラップを刻む快走で4番手につけた。5番手には初日から順調にタイムを短縮したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)。決勝に向けて確実にセットアップを進めて、優勝を狙える仕上がりとなった。予選用タイヤのアタックではわずかにおよばず5番手となったが、本番に強いペドロサの追い上げに期待がかかる。

ディフェンディング・チャンピオンのニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は9番手。チャンピオン・ナンバー「1」をつけた最初のレースに3列目から挑む。ヘイデンは初日15番手と苦しいスタートとなったが、過去2年、カタールGPでは、3位、2位と表彰台に立っているだけに決勝での巻き返しに注目だ。

10番手のマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は、2日間3回にわたって行われたフリー走行では総合6番手タイムを記録して、優勝争いが期待される仕上がりを見せた。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)も予選中に痛恨の転倒を喫したが、スペアマシンを使ってアタックを敢行して11番手につけた。初日5番手と好調なスタートを切ったカルロス・チェカ(Honda LCR)は、予選用タイヤのアタックが不発に終わって12番手にポジションを落としたが、決勝での上位進出に期待が膨らむ。

Hondaエンジンを搭載するTeam Robertsのケニー・ロバーツJr.は、決勝に向けてマシンはまずまずの仕上がりを見せたものの、予選用タイヤのパフォーマンスを生かし切れず18番手に沈んだ。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Humangest Racing Team)7番手、高橋裕紀(Humangest Racing Team)が9番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)10番手、青山周平(Repsol Honda 250)が13番手から決勝に挑む。ドヴィツィオーゾは、昨年も予選6番手から決勝では2位に浮上している。今年も決勝での追い上げが期待される。昨年の最終戦で右足を負傷して、今大会も完調とはいえない高橋だが、着実にタイムを短縮した。ルーキーのシモンも250ccデビュー戦で予選10位と健闘。初日8番手の青山は、タイムを更新できず13番手へと後退した。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢では、17歳のエスティーブ・ラバトが8番手、16歳のブラッドリー・スミスが9番手と若手が健闘した。

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COMMENT

コメント

Toni Elias トニー・エリアス(MotoGP 4番手)
  「今日の結果には、とても満足している。ウインターテストであまりいい走りができていなかったからね。今年はブリヂストンタイヤに変わり、ここまでベースのセッティングに全力を注いで来た。今日の予選セッションでは、いいセットアップが見つかり、予選用タイヤでもすばらしい走りができた。ここはパッシングポイントが少ないのでグリッドがすごく重要になるし、2列目に並べてよかった。明日はいいスタートを切って、トップグループの中でレースをしたい」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
  「フロントローに並びたかったけれど、5番手でもOKだ。今日は、両セッションともにバイクのセットアップに取り組み、昨日より前進することができた。まだレースタイヤをどれにするか決めていない。明日のウオームアップで決めたい。予選はとてもうまくいった。1本目は様子を見て、2本目の予選用タイヤでタイムを上げた。ライバルたちのタイムが早いけれど、トップグループで戦いたいね。スターティンググリッドが真ん中なので、路面がちょっと汚れているけれど、いいスタートを切りたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 9番手)
  「予選用タイヤのアタックは気持ちよく走ることができた。セクション3まではそれほど悪くはなかったのだが、最後のセクションでタイムをロスしてしまった。シーズン最初のレースで3列目スタートになるとは思わなかった。バイクは少しずつ改善されているけれど、まだ、コーナーリングがスムーズではない。チームは全力を尽くしてくれている。明日は、大事なレースだからね。グリッドが3列目イン側なので、混戦の中にもまれないようにしたい。明日のレースを楽しみにしている」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 10番手)
  「レースに向けてバイクのセットアップもタイヤの選択にも自信はある。ただ、予選用タイヤのチョイスに失敗した。最初のアタックがいいフィーリングではなく、2本目も全力でいけなかった。明日は、いいスタートを切って、できることならオープニングラップで何台かパスしたい。決勝に向けていいリズムで走ることができても、いつも予選用タイヤのアタックでポジションを落としてしまうのが残念だ」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 11番手)
  「3回のフリー走行で、確実にセットアップを進めることができた。タイヤのチョイスも大体決まり、予選セッションではまずまずのペースだった。もっとアベレージを上げられるんじゃないかと、後半セクションのコーナーで通常より1速高いギアで走ろうとしたら、フロントにトラクションがかからず転んでしまった。そのためにスペアのマシンを使って予選用タイヤですることになったが、何とか11番手につけることができた。オフのテストでは、予選用タイヤでタイムを出せなかったが、スペアのバイクでここまでこられたことは自信になった。明日は、Hondaで最初のレースなので、しっかりと最後まで走り切りたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 12番手)
  「予選用タイヤのアタックが、厳しいことはわかっていた。というのも、ソフトコンパウンドのタイヤを使うとフロントにチャターが出ていたからね。それにしても、ここまでポジションを落とすとは思わなかった。レースタイヤではいいペースで走れているし満足している。これからのシーズンに向けて、予選用タイヤでの問題を解決しなければならないが、明日はいいスタートを切って、いいレースにしたい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 18番手)
  「セッションの途中にハードコンパウンドをトライしたが、まずまずだった。しかし、グリップのいい予選用タイヤを履いたときに、コーナーでスピードをキープできず、予選用タイヤのアドバンテージを生かせなかった。これはテストのときから抱えている問題で、これからもバイクを改良していかなければならない。それでも90%くらいの状態まできているし、方向性も見えているし、これからだ」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team監督
  「今日の予選は厳しかった。前回のテストから進歩がなかった我々に比べて、ライバルチームはタイムが向上していた。その差が出た。ダニはかなりいい状態に仕上がっているが、PPを取れなかったのは残念だった。ニッキーも予選9番手と満足のいく内容ではなかった。バイクの状態も彼が望むものにはならなかったが、すばらしいファイティングスピリットを見せてくれた。明日も、この走りに期待したい。予選は満足のいくものではなかったが、レースはまた別のものだ。最後まで全力を尽くしたい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 7番手)
「チームはすばらしい仕事をしてくれたし、ラップタイムも上がったが、完ぺきに満足はできなかった。特にトップの4人はすばらしい速さだったからね。彼らと戦うためにも、もう少しレベルを上げなくてはいけないし、ウオームアップでセットアップをさらに進めたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 9番手)
「昨日からセッティングを変えずに走り込んできた。今日はコンディションもよく、選んだタイヤもよくて、予想以上にタイムを上げることができた。これまでカタールは苦手だったが、苦手意識もなくなった。足は完全ではないが、足の状態も走りもどんどんよくなっている。明日はいいスタートを切って、もしトップグループについていけるようなら、ついていきたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 13番手)
「昨日の予選はすごくフィーリングがよかったのだが、今日は、思っていたほどタイムが上がらなかった。午前中のフリー走行では、セッティングを変えてよくなったように感じた。しかし、予選でタイムを伸ばすことができなかった。ウオームアップで、フィーリングのよかった昨日のセッティングを確認して、ベストな状態で決勝に挑みたい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#01
MARCH 09, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:55.002
2 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.005
3 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.231
4 24 トニ・エリアス Honda B +0.356
5 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.359
6 21 J.ホプキンス スズキ B +0.831
7 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.849
8 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.931
9 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.039
10 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.220
11 56 中野真矢 Honda M +1.304
12 7 カルロス・チェカ Honda M +1.607
13 71 C.バーミューレン スズキ B +1.637
14 19 O.ジャック カワサキ B +1.752
15 4 A.バロス ドゥカティ B +1.812
16 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +2.255
17 66 A.ホフマン ドゥカティ B +2.272
18 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +2.493
19 6 玉田誠 ヤマハ D +3.022
20 99 J.マクウィリアムズ イルモアGP M +4.604
21 88 A.ピット イルモアGP M +4.723
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:59.432
2 80 H.バルベラ アプリリア +0.350
3 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.439
4 19 A.バウティスタ アプリリア +0.695
5 12 T.ルシ アプリリア +0.884
6 4 青山博一 KTM +1.268
7 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.270
8 36 M.カリオ KTM +1.289
9 55 高橋裕紀 Honda +1.369
10 60 フリアン・シモン Honda +1.655
13 73 青山周平 Honda +2.122
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 2:06.011
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.080
3 75 M.パシーニ アプリリア +0.124
4 52 L.ペセック デルビ +0.756
5 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.119
6 33 S.ガデア アプリリア +1.128
7 71 小山知良 KTM +1.196
8 12 E.ラバト Honda +1.264
9 38 B.スミス Honda +1.337
10 24 S.コルシ アプリリア +1.514
   
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