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 ロードレース世界選手権

INFORMATION
カタール QATAR GP
カタールグランプリ
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ROUND
#01
MARCH 08, 2007
 
リザルト

新ルールでスタートした'07年シーズン。チェカの5番手を最高位にトップ10に5台のHonda勢が入る

第1戦 カタールGP
2007年3月8日(木)・1日目フリー走行
会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ

'07年シーズンの幕開けを告げるカタールGPが、8日、ドーハ郊外のロサイル・インターナショナル・サーキットで始まった。カタールGPは、今年で4回目の開催。この大会を皮切りに、昨年より1戦多い全18戦でシーズンは戦われる。

第1戦 カタールGP

今年は、レギュレーションが変わり、エンジンの排気量の上限が990ccから800ccへ、燃料タンクも22リットルから21リットルに変更された。また、タイヤの使用本数も、1GPごとにフロント14本、リア17本という制限の中で戦われる(ウエットタイヤを除く)。このタイヤの新ルールは、'05年以降、2勝以上を挙げたタイヤメーカーに適用されるもので、ミシュランとブリヂストンが、このルールの適用を受ける。

これまでにない新しいファクターが加わったMotoGPクラスの戦い。ウインターテストでRC212Vのセットアップを進めてきたHonda勢だが、タイヤの使用本数制限という新ルールの中で、慎重なスタートを切った。

この日、Honda勢でトップタイムをマークしたのは、今年、Honda LCRに移籍したカルロス・チェカだった。1回目の走行で4番手、2回目・総合でも5番手と好調なスタートを切った。

前哨戦ともいえる2月中旬の合同テストで1分55秒台のすばらしいタイムでトップタイムをマークしているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、1回目9番手、2回目・総合で6番手と、新ルールの中で確実にタイムを上げた。ここまでが、トップタイムをマークしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と同じ1分56秒台という好タイムだった。

総合7番手にはマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)、9番手にはチームメートのトニ・エリアスがつけた。ミシュランタイヤを主力とするHonda勢の中で、両選手が所属するTeam Honda Gresiniは、今シーズンからHonda勢の中で唯一ブリヂストンタイヤを使用する。ウインターテストでは、開幕戦カタールGPに向けて調子を上げてきている。10番手には、KONICA MINOLTA Hondaに移籍して初レースを迎える中野真矢で、1回目8番手、2回目の走行で10番手と、まずまずのスタートを切った。

以下、ケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が総合14番手、ディフェンディング・チャンピオンのニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は苦戦して総合15番手に終わった。2日目のばん回に期待だ。

250ccクラスは、ヘクター・バルベラ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、昨年総合2位で今季タイトル獲得への期待が膨らむアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Humangest Racing Team)が6番手。昨年、Honda Racingスカラシップでデビューを飾り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得して2年目のシーズンを迎える青山周平(Repsol Honda 250)が8番手。チームメートでルーキーのフリアン・シモンが11番手、昨シーズン2勝を挙げる大活躍も最終戦で右足を負傷、まだ完調とはいえない高橋裕紀(Humangest Racing Team)が13番手につけた。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、2年目のシーズンを迎えた16歳のブラッドリー・スミスが12番手と、2日目のポジションアップに期待をつないだ。

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COMMENT

コメント

Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 5番手)
  「先月のカタールテストに比べて、ブレーキングの安定性が増し、今日はとても気持ちよく走ることができた。しかし、トップスピードはHonda勢の中で最も遅かった。追い越しを考えても、この点は重要になるし、これを改善していきたい。新しいタイヤの規則は自分にとっては全く問題ない。タイヤの選択に迷うこともない。レースに向けて選択した中から、ベストのタイヤを選ぶだけのこと。明日も、さらに、セットアップを進めていきたい」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手)
  「いよいよシーズンがスタートした。今日は、ファステストラップでトップから後れをとったし、まだやらなくてはいけないことはあるけれど、まずまず順調だった。今年から実施されるタイヤの新ルールが、これからどういう影響を及ぼすのか、今日一日だけで判断するのは難しい。ただはっきりしているのは、我々が選択したタイヤの中からレースに向けて最良のタイヤをチョイスしなければならないということ。これが2日目の課題になる。コースコンディションは、今日一日でかなりよくなった。明日はもっとよくなるはずだ」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 10番手)
  「Hondaに移籍して初めてのレース。その初日だったので、最初からいいペースで走ろうと思った。午前中は、フロント2本、リア2本のタイヤを使った。午後はさらにリアに新しいのを使った。どういうペースでタイヤを使っていけばいいのかわからないので、今日はちょっととまどってしまったし、タイヤをセーブした。今日は、コーナーの進入からクリップにかけての旋回性が完全ではなかった。2日目はセットアップを決めて、レースのタイヤも決めなくてはいけない。予選でもいいポジションをキープしたいし、大変な一日になる」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 15番手)
  「予想もしなかったシーズンのスタートになった。今朝は、問題を抱えて解決に時間を費やした。2月に行ったテストでもそうだったが、リアが跳ねる問題があり、フロントに影響が出ている。しかし、これは解決できると確信している。いくつかのパートでは、とても気持ちよく走れているからね。明日に向けて、今晩いろいろとやらなくてはいけない。新しいタイヤのレギュレーションについては、今日の段階では何もいえる状態ではない。明日にはいろんなことがはっきりするはずだ」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team監督
  「2月のテストとコンディションが変わり、今日はあまりいい状態を作り出せなかった。ニッキーは、前回のテストと同じような問題を抱えているので、2日目は大きな変更が必要になるかもしれない。ダニは、テストでベストタイムを刻んでいるが、今回は路面の条件などが違ったのか、全体的にうまく機能しなかったようだ。タイム的には苦しいが、チェカ、中野といったサテライトチームは順調なので、我々のチームが今日はうまくいかなかったということになる。2日目が本当に大事になる」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 6番手)
  「今日は、先週の合同テストと比べてコンディションが違う印象だった。路面コンディションだけではなく、風が強かったこともあって、フロントのグリップが不安定だった。しかし、どんな理由であれ、それを改善していかなければならない。明日は、この問題を解決しないとね」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 8番手)
  「午前中は、フロントのフィーリングがよくなくて全然ダメだった。しかし、午後になってかなり改善されて、やっと気持ちよく走ることができた。先週のテストを含めて、いままでの中で一番いいセットアップになったと思う。とはいってもトップとの差が1.5秒もあるので、2日目はもっとがんばらないといけない」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 13番手)
  「先週のテストの状態で、今日も走った。フリー走行、予選とセッティングを変えず、走り込みに重点を置いた。特に気になるポイントもなく、先週のテストでいい状態に仕上がっていたことを、確認することができた。昨年の最終戦で骨折した右足は、走るごとによくなっている。今日は一日走っても痛みを感じなかった。まだ100%の走りはできていないが、焦らず、じっくり調子を上げていきたい」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#01
MARCH 08, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:56.464
2 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.201
3 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.281
4 21 J.ホプキンス スズキ B +0.508
5 7 カルロス・チェカ Honda M +0.517
6 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.526
7 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.648
8 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.783
9 24 トニ・エリアス Honda B +0.918
10 56 中野真矢 Honda M +1.027
11 4 A.バロス ドゥカティ B +1.156
12 71 C.バーミューレン スズキ B +1.172
13 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +1.222
14 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +1.274
15 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.458
16 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.557
17 19 O.ジャック カワサキ B +2.059
18 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +2.256
19 88 A.ピット イルモアGP M +3.466
20 99 J.マクウィリアムズ イルモアGP M +3.661
21 6 玉田誠 ヤマハ D +3.724
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 80 H.バルベラ アプリリア 2:00.070
2 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.173
3 19 A.バウティスタ アプリリア +0.240
4 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.626
5 12 T.ルシ アプリリア +1.096
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.288
7 36 M.カリオ KTM +1.366
8 73 青山周平 Honda +1.484
9 4 青山博一 KTM +1.875
10 15 R.ロカテッリ ジレラ +1.882
11 60 フリアン・シモン Honda +2.176
13 55 高橋裕紀 Honda +2.343
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 2:06.557
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.566
3 33 S.ガデア アプリリア +0.717
4 55 H.ファウベル アプリリア +1.019
5 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.267
6 22 P.ニエト アプリリア +1.516
7 24 S.コルシ アプリリア +1.524
8 60 M.ランセダー デルビ +1.528
9 71 小山知良 KTM +1.753
10 52 L.ペセック デルビ +1.856
   
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