■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 3位/ランキング1位)
「今日の出来事が夢ではないことを願っている。ポルトガルGPで転んだときは本当に落ち込んだけれど、エリアスがロッシに勝ったのを見て、決してあきらめてはいけないと思った。ウオームアップラップで多くの観客を見て、人生で最高のチャンスだと考えたら、涙があふれそうになった。今年こそは何とかタイトルを獲得できるのではないかと思った。勝っても負けても、今日は全力を尽くそうと決めていたので、夜はよく寝られると思っていた。2列目からのスタートだったので、序盤から前に出て、バレンティーノ(ロッシ選手)まで追いつこうと考えていた。前を走っているロリス(カピロッシ選手)やトロイ(ベイリス選手)とバトルをしなければならないことは分かっていたが、もしそうなったらリスクを冒さなければならなかった。だから、ピットから3位でレースを終えてもチャンピオンを獲得できると知らされたとき、安全にレースを終えようと思った。正直、チェッカーを受けるまでレースが終わったことは分からなかった。ロッシ選手のようなライダーに勝てたことはうれしいし、彼が7回もチャンピオンになっていることを考えると、喜びもひとしおだ。チームオーダーはなかったが、昨夜ダニと話して、ヘルプして欲しいと伝えた。いつか彼に恩返しをしたいと思う。彼は本当にいい男だ。Repsol Honda Teamの関係者と、MotoGPで5年連続タイトルを獲得したミシュランに感謝したい。来年はRCVにゼッケン1をつけて走りたい」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 4位/ランキング5位)
「今日の結果にはとても満足している。チームも、ニッキーも、自分自身もハッピーだ。このチームはコンストラクター、ライダー、チーム、新人賞など、すべてのタイトルを獲得した。今日はみんな、すばらしい仕事をしたと思う。決勝レースではいいスタートを切り、ニッキーが追いついてくるまで待っていた。ボードのサインでニッキーが背後にいると分かると、すぐに脚で前へ行くように伝えた。それから彼の後方で少しペースを落としたら、メランドリ選手とカピロッシ選手に抜かれてしまった。その後、ロッシ選手が後ろに迫ってきたので、抜かれないようにがんばった。彼がクラッシュしたことを知ると、再度プッシュすることにした。メランドリ選手とストーナー選手を抜こうとしたが、とても難しかった。メランドリ選手とのギャップをもう少し広げることはできたが、すでにタイヤは限界にきていたので、そのままレースを終えることにした」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 5位/ランキング4位)
「たったの1点差でポイントランキング3位を逃したことが、とても残念だ。マシンのフィーリングはとてもよかったし、いいレースができると思っていた。レース序盤はとても速かったが、タイヤの温度が上がるにつれて、状況は厳しくなっていった。何としてもランキング3位を獲得したかったので、一生懸命プッシュした。その結果、タイヤの左側に負担がかかってしまった。思うようにレースができなかったが、できる限り高い順位でレースを終えたかった。ニッキーにおめでとうと言いたい」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 6位/ランキング9位)
「13番手から6位まで順位を上げることができたので、今日の結果には満足している。レース序盤は厳しい戦いだったが、次第にリズムをつかむことができた。20周目にミスを犯した以外は、とても満足してる。ファウスト・グレシーニ、メカニックのチェッキーニとチームスタッフに感謝したい。ニッキーにもおめでとうと言いたい」
■ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 8位/ランキング6位)
「今週末は、ずっと平均以下のパフォーマンスだったと思う。調子がいいと感じたことはなかったし、フィーリングも決してよくなかった。問題がマシンにあるのか僕にあるのかは分からないが、とにかくフィーリングが合わなかった。だから、どんなレースになるかは想像がついたけれど、精一杯がんばることにした。とにかく、グリップがなければ自信もなかった。ここは技術力が必要なサーキットだし、フィーリングがよくなければ勝つことはできない。ケーシー(ストーナー選手)が転倒したので、ポイントランキング6位を獲得できると思った。とにかくリスクを冒さずに、できる限り多くのポイントを獲得したかった。来シーズンはトップ5を狙いたい。また、ニッキーにおめでとうといいたい。彼とは同じ国の出身なので話す機会は多いが、バレンティーノもセーフティコミティーで5年間一緒だった。彼は勝ち負けを問わず、チャンピオンであることに変わりはない。来年はもっと強くなって帰ってくるだろう。今年のニッキーは安定していい走りをしたし、チャンピオンシップを獲得する資格があったと思う。楽しい1年だった。来年はさらに前進したい」
■玉田誠選手(MotoGP 12位/ランキング12位)
「予想通り15番グリッドからのスタートは厳しくて、なかなかポジションを上げることができなかった。今日はタイヤの選択は間違っていなかったと思うが、フロントもリアも序盤から厳しかった。このチームで走る最後のレースなので、いい結果を残したかった。それだけに残念だった」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP リタイア/ランキング8位)
「今日は自分自身にとっても、Honda LCRにとっても、いい結果を残したかった。ここ最近、予選は順調に進み、マシンもタイヤも完ぺきだと思っているが、なぜかレースではフィーリングが悪くなることが多い。今日も、昨日までの調子で走ることができなかった。シーズン序盤が順調だっただけに、とても残念だ。しかし、このようなチャンスをくれたHonda LCRに感謝したい」
■田中誠 Repsol Honda Team 監督
「ラスト5周は『早く終わってくれ!』と心の中で祈っていた。ニッキーのライダータイトル獲得に対し、心からおめでとう、そしてありがとうと言いたい。今日のレースは優勝こそできなかったが、我々Repsol Honda Teamにとっては、ワン・ツーフィニッシュに匹敵する価値あるリザルトだ。今日はニッキー、ダニともにベストの仕事をしてくれた。シーズン中、いろいろなことがあったが、すべてを忘れさせる最高の瞬間だ。あらためてライダーのがんばり、ここまで我々を応援してくれたファンの方々、サポートしてくれたスポンサー、関係者の皆様に感謝している。ともかく、今はこの最高の時をチーム全員で分かち合いたい」
■青山周平選手(250cc 6位/ランキング8位)
「今日は、トップグループについて行きたかった。序盤は前を走るアンジェリス選手について行こうと思ったが、ついていけなかった。その後、マルコ・シモンセリ選手(ジレラ)が転んだあとも、ペースを上げられなかった。ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得することができたけれど、今日のレース内容には不満だ。シーズンを通して考えても、総合8位は悪くはないが、よくもないという感じだ。来シーズンは、チャンピオン争いができるようにがんばりたい」
■アンドレア・ドビツィオーゾ選手(250cc 7位/ランキング2位)
「最初のラップでギアを4速に入れたら、オーストラリアGPのときのようにエンジンの調子が悪くなって、性能を100%に戻すのにしばらく時間がかかった。トップグループに追いつこうとしたが、なかなかペースが上がらなかった。ロレンゾ選手を抜こうとしたが、冷静に走っていたので抜くのは難しいと思った。全体的にバランスのいいシーズンだったが、1戦目からパワー不足に悩まされたので、満足しているとは言えない。ロレンゾ選手とのポイント差も、もう少し詰められたような気がする。しかし、今回は抵抗することはできなかった。ロレンゾ選手におめでとうと言いたい。彼は大きく前進していたし、マシンの性能をフルに発揮させていたと思う。ともあれ、シーズンを通してすばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したい」
■渡辺一馬選手(125cc 30位)
「ものすごい観客で、気持ちが盛り上がった。マシンは悪くなかったけれど、レース中盤からタイヤが滑ってしまい、ハードに攻められなかった。特に終盤は厳しかった。予選のときも同じだったが、最後までベストなライン取りができなかった。今日の結果は悔しいけれど、ポルトガルGPに続いてチェッカーを受けることができてよかった。本当に、この機会を与えてくれたチームにお礼を言いたい」
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