MotoGP Honda Racing
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グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
2006.10.29 Rd.17 バレンシアGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第17戦 バレンシアGP
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大接戦となった予選で、ヘイデン5番手、ペドロサ6番手。2列目から決勝に挑む
2006年10月28日(土)・予選
会場:バレンシア・サーキット 天候:晴れ 気温:31℃ コースコンディション:ドライ
リザルト&ポイント

 バレンシアGP予選は、最終戦にふさわしい猛烈なアタック合戦となり、逆転チャンピオンに闘志を燃やすニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が5番手、ダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)が6番手と、Repsol Hondaの2台がそろって、2列目から決勝に挑むことになった。

第17戦 バレンシアGP
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 バレンシアはこの日も終日、好天に恵まれ、最高気温は31℃まで上昇。この季節としては絶好のコンディションの中で、アタック合戦が繰り広げられた。PPを獲得したのはバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)で、トップから1秒差以内に11台という大接戦となった。

 2列目5番手スタートとなったヘイデン選手は、決勝に向けて、この日も快調にラップを刻んだ。午前中のフリー走行では2番手タイム。午後の予選では、最初のアタックでトップに浮上したが、以後のアタックでクリアラップが取れず、最終的に5番手に終わった。しかし、決勝を想定したロングランでは優勝を狙える仕上がりで、逆転チャンピオンに大きな望みをつないだ。

 ヘイデン選手とともに、最終戦で表彰台を狙うペドロサ選手は6番手だった。バレンシアはタイトなコーナーの連続。そのために旋回性が非常に重要になるサーキットである。初日6番手と着実にセットアップを進めたペドロサ選手は、レース用タイヤで好調な走りを見せた。そして予選用タイヤのアタックでも、6番手とまずまずの走り。Repsol Hondaの2台は、フロントローこそ逃したが、1-2フィニッシュに向けて絶好のグリッドを獲得した。

 7番手にはケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)がつけた。この日、ストーナー選手は、午前中3回目のフリー走行を前に背中に痛みを訴え、走行をキャンセルすることになった。しかし、病院で検査を受け、異常がないことを確認、午後の予選に挑んだ。今年のストーナー選手は、予選用タイヤのアタックに苦戦していたが、今大会は予選用タイヤでベストタイムを刻んだ。

 バレンシアGP2年連続優勝を狙うマルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)は、大接戦となったフリー走行では6番手と好調な走りを見せたが、予選用タイヤのアタックでは12番手に終わった。しかし、決勝に向けてのセットアップは万全で、追い上げのレースに定評があるメランドリ選手だけに、決勝での巻き返しに期待がかかる。前戦ポルトガルGPに続いて2連勝を狙うトニ・エリアス選手(Fortuna Honda)は13番手。Hondaエンジンを搭載するKR211Vのケニー・ロバーツJr.選手(Team Roberts)は14番手。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)も15番手から巻き返しに闘志を燃やす。

 250ccクラスは青山博一選手(KTM)がPPを獲得。逆転チャンピオンを狙うアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)は7番手から今季3勝目とタイトルを狙う。以下、青山周平選手(Repsol Honda Team 250)が8番手。デイビット・デ・ゲア選手(Repsol Honda Team 250)が9番手と続いた。

 125ccクラスは、アルバロ・バウティスタ選手(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、サンドロ・コルテセ選手(Honda)9番手、ガボール・タルマクシ選手(Honda)12番手、トーマス・ルシ選手(Honda)13番手、ファブリツィオ・ライ選手(Honda)14番手から、それぞれ決勝での巻き返しに期待がかかる。2戦連続代役出場の渡辺一馬選手(Honda)は、初日42番手から36番手へとポジションを上げた。

第17戦 バレンシアGP
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コメント

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 5位)
「明日はセカンドローからのスタートなので、すばらしいスタートを切らなければならない。もちろん優勝するために全力を尽くすが、速いライダーがほかにもたくさんいるので、難しいレースになる。速いライダーがいるのはいいことだが、僕より速く走ってもらっては困るからね。今日はフロントローを獲得できなかったのは残念だ。最後の予選タイヤでアタックをしているときに、遅く走っているライダーに引っかかってしまった。結果的にラインを外さなければならなかったし、タイムが思うように伸びなかった。しかし言い訳はしたくない。明日はもう少しタイムを削るために努力したい。とにかくレースに集中し、良い結果でシーズンを終えたい。何が起きるかは、ふたを開けてみなければわからない」

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 6位)
「今朝のフリー走行では、レースセッティングとタイヤ選択で大きく前進することができた。午後の予選でタイムを伸ばしてきたライダーが何人かいるので、明日の午前中にもう少しセッティングを詰めたいと思う。今日の午後のセッションでは、最初は予選タイヤで上うまく走ることができなかった。終盤になんとか改善することができて、結果的に6位で終えることができた。しかしロッシがポールポジションを獲得したので、ベストのポジションとは言えない。2列目なので、いいスタートを切って、トップ集団に入り込みたい。本当にたくさんのファンたちが来ているし、明日の決勝レースは楽しみだ」

ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 7位)
「予選タイヤがよかったので、レースタイヤよりもかなり速く走ることができた。タイムアタックでミスをしなければ、あと、0.2秒は速く走れたと思う。ミシュランからニュータイヤが供給されるまでは14位だったが、なんとかフロントローに近いポジションを獲得することができた。ニュータイヤはマシンとの相性がよかった。走行しているときには背中の痛みはない。ここでの予選はいつも混戦だが、レース中に多くのライダーが脱落するだろう。明日は自分らしいレースを走り、シーズンを締めくくりたい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 12位)
「決して今日の結果には満足していない。明日の決勝レースは厳しいものになるだろうね。レースペースはいいので、なんとかスタートをうまく切り、トップグループで走りたい。今日の予選では、予選タイヤの性能を発揮することができず、よいグリッドポジションを獲得できなかった。チャンピオンシップで3位を獲得するために、なんとかいい結果でレースを終えたい」

トニ・エリアス選手(MotoGP 13位)
「もっといいグリッドポジションを獲得したかったので、今日の結果には満足していない。しかしポルトガルGPでは15位からスタートして優勝したので、チャンスはあると思う。いいスタートを切って、レース序盤から攻めていきたい。レースリズムはだいぶよくなったので、いい結果を獲得したい」

ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 14位)
「僕よりも、マシンの方がいい状態にあると思う。きっと自分の努力が足りないせいだと思う。今朝の走行では33秒台前半で走れたし、いい状況だった。もう少し速く走れると思っていた。走るごとにセッティングを変えたのだが、同じセッティングのまま、タイヤだけを変更したら、もっといい結果になっていたかもしれない。いつも最大限の努力はしているつもりだが、よい方向に進まないことが多い。明日の午前中にもう少し調整して、また33秒台前半で走りたいと思う。それを達成できれば、いいレースを走ることができるだろう。あとはいいスタートを切るだけ。決して行き詰っているわけではないし、状況としてはポルトガルGPと似ている。とにかくいいスタートを切って、いいペースで走りたい」

玉田誠選手(MotoGP 15位)
「今日もタイヤの選択をメインに走りこみを行った。レース用のセットでは、1分33秒台前半で走ることができた。周りと比べてもそれほど悪くないし、トップグループにもついていけるペースだ。しかし、予選用タイヤのアタックでは、今回もうまくいかず、ポジションを落としてしまった。5列目スタートなので、厳しいレースになりそうだ。とにかく、スタートで少しでも前に出たい」

田中誠 Repsol Honda Team 監督
「最後は激しいポールポジション争いの予選になった。ニッキー(ヘイデン選手)はアタックラップでクリアラップを決められず、悔しいことにポールとフロントローを逃してしまった。しかし、レースタイヤでいいタイムを連続して刻んでおり、明日はスタートを決め、レースをリードできると信じている。ダニ(ペドロサ選手)は、予選タイヤで第3区間のタイムを上げられなかった。明日は若干のセットアップが必要だが、彼もレースタイヤではよい仕上がりだ。明日はチーム全員一丸となって、我々の明確な目標に向かって最善を尽くす」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 7位)
「このサーキットは自分には合わないので、とても厳しい状況だ。自分自身のライディングに問題があり、改善しようとしてもなかなかいい結果を得られない。マシンのセッティングに満足しているが、まだHondaのポテンシャルをフルに発揮できていないと思う。チャンピオンシップを獲得するのは厳しいと思うが、最後のチェッカーまで精一杯がんばりたい」

青山周平選手(250cc 8位)
「初日から1秒近くタイムを上げたのだが、ポジションは落ちてしまった。コースはだいたい攻略できているのだが、コース前半部分で思ったようにタイムを短縮できなかった。もう少し、コーナーの旋回性が上がればタイムを上げることができると思う。ウオームアップでもう一度セッティングにトライしたい。明日は、どういうレースになるのか予想もつかないが、トップグループについていきたい」

渡辺一馬選手(125cc 36位)
「午前中のフリー走行でも、午後の予選の最初でも、マシンのセットアップは完ぺきではなく、思ったように攻められなかった。その後、違うタイヤを試したところ、とてもよくなった。あと2周という時にマシントラブルが出てしまい、それ以上タイムを上げられなかった。でもよい方向に向かっていると思うし、明日はエストリルよりもいい結果を出したい」

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予選リザルト
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:31.002
2 12 T.ベイリス ドゥカティ B +0.208
3 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.305
4 56 中野真矢 カワサキ B +0.339
5 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.376
6 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.383
7 27 ケーシー・ストーナー Honda M +0.468
8 71 C.バーミューレン スズキ B +0.604
9 21 J.ホプキンス スズキ B +0.661
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.709
11 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.890
12 33 マルコ・メランドリ Honda M +1.060
13 24 トニ・エリアス Honda M +1.142
14 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +1.356
15 6 玉田誠 Honda M +1.465
16 7 C.チェカ ヤマハ D +1.745
17 66 A.ホフマン ドゥカティ D +2.287
18 30 J.カルドソ ドゥカティ D +2.753
19 77 J.エリソン ヤマハ D +2.951
20 8 G.マッコイ イルモアX3 M +3.809
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 4 青山博一 KTM 1:35.109
2 48 J.ロレンゾ アプリリア +0.341
3 7 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.430
4 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.656
5 58 M.シモンセリ ジレラ +0.706
6 80 H.バルベラ アプリリア +0.758
7 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.830
8 73 青山周平 Honda +0.924
9 52 デイビット・デ・ゲア Honda +1.025
10 6 A.デボン アプリリア +1.130
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 1:39.058
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.230
3 33 S.ガデア アプリリア +0.441
4 75 M.パシーニ アプリリア +0.609
5 36 M.カリオ KTM +0.640
6 42 P.エスパルガロ デルビ +0.698
7 52 L.ペセック デルビ +0.819
8 60 J.シモン KTM +0.891
9 11 S.コルセテ Honda +1.059
10 54 R.クルメンナッハ KTM +1.185
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