MotoGP Honda Racing
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2006.10.29 Rd.17 バレンシアGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第17戦 バレンシアGP
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逆転チャンピオンに向けてヘイデン4番手と好スタート。ストーナー5番手、ペドロサ6番手と続く
2006年10月27日(金)・1日目フリー走行
会場:バレンシア・サーキット 天候:晴れ 気温:25℃ コースコンディション:ドライ
リザルト&ポイント

 最終戦バレンシアGPが27日、スペイン・バレンシアで開幕した。バレンシアGPは'99年に初めて開催され、'02年からは最終戦として定着、もっとも観客を集めるビックイベントに成長した。今年は、MotoGPクラスと250ccクラスが最終戦決着となり、大きな注目を集めている。

第17戦 バレンシアGP
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第17戦 バレンシアGP
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 バレンシア・サーキットは、シーズンオフにもっともテストが行われるサーキットのひとつ。チーム、選手にとっては、データ量が豊富なコースだけに、初日からレベルの高い戦いが繰り広げられる。

 その中で、逆転チャンピオンに闘志を燃やすニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が、初日4番手とまずまずのスタートを切った。前戦ポルトガルGPでヘイデン選手は、チームメートのダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)と接触、痛恨の転倒ノーポイントに終わっている。そのために総合ポイントで2番手にダウンしたが、その差はわずか8点。逆転チャンピオンに向けて、1回目のフリー走行から気合の入った走りを見せた。

 1回目の走行は、トップから15番手までが1秒差以内という大接戦となった。2回目の走行では、予選用タイヤを使ってアタックした選手が多く、トップから1秒差以内は5台と大幅に減少したが、レース用タイヤでは1分33秒台でラップを刻む選手が多く、厳しい戦いが予想される。

 総合タイムでは、ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)、ランディ・デ・ピュニエ選手(カワサキ)、クリス・バーミューレン選手(スズキ)と予選用タイヤでアタックした選手が上位を占めた。しかし、レースに向けて順調にセットアップを進めたヘイデン選手がレース用タイヤではトップタイムとなる4番手で初日を終え、逆転チャンピオンに向けて期待を膨らませた。

 ケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)も快調なスタートを切った。1回目の走行では2番手。車体のセットアップに苦しみながらも確実にタイムを短縮した。午後2回目の走行では、レースに向けてセットアップに専念。総合タイムでは5番手だが、ヘイデン選手同様、レース用タイヤでベストタイムを刻み、決勝に向けて順調な滑り出しを見せた。

 6番手のペドロサ選手も、確実にセットアップを進めた。1回目の走行では7番手。2回目の走行では、レース用タイヤで6番手に浮上。ヘイデン選手とともに、1-2フィニッシュを目指すペドロサ選手が、地元スペインのファンの声援の中で、順調にメニューを消化した。

 以下、Honda勢は、昨年の優勝者マルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)が12番手。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)13番手。前戦ポルトガルGPで初優勝を達成したトニ・エリアス選手(Fortuna Honda)が16番手だった。トップ10に入ることはできなかった3選手だが、Honda勢はすべてレース用タイヤでセットアップに専念したことで、2日目の予選でのポジションアップ、そして決勝での活躍に期待が集まる。

 250ccクラスは、青山博一選手(KTM)が暫定PPを獲得。以下、ヘクトール・バルベラ選手、ホルヘ・ロレンゾ選手、マルコ・シモンセリ選手とアプリリア・ジレラ勢が続き、逆転チャンピオンに闘志を燃やすアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)が5番手。ルーキー青山周平選手(Repsol Honda Team 250)6番手、デイビット・デ・ゲア選手(Repsol Honda Team 250)が7番手と続いた。この日は、高橋裕紀選手(Humangest Racing Team)が午前中のフリー走行で転倒して右足を骨折、残念ながら欠場することが決まっている。

 125ccクラスは、アルバロ・バウティスタ選手(アプリリア)が暫定PPを獲得。ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ルシ選手(Honda)が8番手。ガボール・タルマクシ選手(Honda)12番手。2戦連続代役出場の渡辺一馬選手(Honda)は初コースに苦戦して42番手となり、2日目のばん回に期待をつないだ。

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コメント

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 4位)
「マシンの状態はいいし、楽しく走ることができた。スタートは悪くないが、全てのラップでトップに立ちたいので、今日の内容にはそれほど満足していない。できればレースタイヤで32秒台で走りたかった。僕よりも速いライダーたちがいるし、もっとタイムを縮めなければならないね。今週は本当に楽しい。チームのみんなもすばらしい仕事をしてくれている。明日の予選は本当に重要だし、なんとしてもフロントローを獲得したい。タイム的にも混戦だし、このサーキットは抜きどころが少ない。とにかく今週も精一杯がんばるつもりだ」

ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 5位)
「午後のセッションはタイヤのテストに集中したので、タイムを狙う走りをしなかった。全体的にはいい一日だった。午前中はフロントの安定性に欠けたし、リアの左側のグリップが悪かった。細かく調整を行い、かなり改善することができたので、タイヤのテストに集中できた。このサーキットは、いくつかの左コーナーでグリップが悪く、タイヤ選択が重要になるね」

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 6位)
「今日は普通の一日だった。午後の走行では色々なセッティングを試した。うまくいった部分もあるが、ダメだったところもある。しかし、全体的にはいい方向性を見つけることができたと思う。このサーキットは、RC211Vと去年まで乗っていた250ccのマシンでは感覚が全然違う。MotoGPマシンは重いので、旋回するのに苦労する。ここは、いくつかの短いストレートのあとのコーナーの進入がとても速いからね。今回のレースはとても重要だし、チームも僕も、最大限の努力をしたい。僕は自分の仕事をしたいと思うが、ニッキーのことも応援したいと思う。スペインのファンたちがいるので、すばらしい週末になるはずだ」

玉田誠選手(MotoGP 13位)
「今日は、タイヤのテストをメインに走った。午前中はリア、午後はフロントにトライしたが、まずまず順調だった。もう少し旋回性が上がれば、ラップタイムもアベレージも上げることができる。すごい混戦なので、もう少しアベレージを上げなくてはいけない。トップグループは33秒台。2日目は、自分も33秒台で走れるようにしたい」

田中誠 Repsol Honda Team 監督
「最終戦初日は充実した内容になった。午後のフリー走行で、トップの3人はソフトなタイヤでタイムアタックをかけたようだが、ニッキー、ダニともにレースタイヤで安定してタイムを出すことができている。まだ明日に向けて仕事は多いが、彼らの集中力はとても高く、途切れることはない。このまま好天に恵まれれば、タイムはもっと上がるだろう。明日の予選が楽しみだ」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 5位)
「このサーキットはタイトコーナーが多く、あまり好きではない。今日は5番手だったが、トップとそんなにタイム差がないし、タイトルを取るためにも、2日目はバイクのセットアップを決めて、タイムを上げなくてはいけない。今日は、裕紀(高橋選手)がケガをしてしまった。彼に助けてもらうことができなくなったが、早く復帰できることを祈っている」

青山周平選手(250cc 6位)
「フロントのセッティングが決まらず、午前中のフリー走行は全然ダメだったが、午後の予選は普通に走れるようになった。ここは、ウインターテストで走っているが、そのときに比べて1秒半くらい早く走れるようになった。ここはテストのときから、何が悪いのかわからない感じだったが、やっと速く走るコツをつかんだような気がする。2日目が楽しみだ」

渡辺一馬選手(125cc 42位)
「今日は難しい一日になってしまった。いいセットアップを見つけられず、マシンの性能を引き出せなかった。このサーキットも僕にとっては初めてだし、まだライン取りにも苦労している。ここは低速コーナーがたくさんあって、あまり好きなタイプのサーキットではないが、とにかく明日もがんばりたい」

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1日目総合リザルト
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 65 L.カピロッシ ドゥカティ B 1:32.220
2 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.188
3 71 C.バーミューレン スズキ B +0.566
4 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.799
5 27 ケーシー・ストーナー Honda M +0.860
6 26 ダニ・ペドロサ Honda M +1.034
7 46 V.ロッシ ヤマハ M +1.054
8 21 J.ホプキンス スズキ B +1.149
9 56 中野真矢 カワサキ B +1.174
10 12 T.ベイリス ドゥカティ B +1.213
11 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.325
12 33 マルコ・メランドリ Honda M +1.336
13 6 玉田誠 Honda M +1.469
14 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +1.575
15 7 C.チェカ ヤマハ D +1.640
16 24 トニ・エリアス Honda M +1.734
17 77 J.エリソン ヤマハ D +2.103
18 66 A.ホフマン ドゥカティ D +2.461
19 30 J.カルドソ ドゥカティ D +3.072
20 8 G.マッコイ イルモアX3 M +3.856
予選1リザルト
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 4 青山博一 KTM 1:35.982
2 80 H.バルベラ アプリリア +0.043
3 48 J.ロレンゾ アプリリア +0.522
4 58 M.シモンセリ ジレラ +0.742
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.920
6 73 青山周平 Honda +1.020
7 52 デイビット・デ・ゲア Honda +1.022
8 7 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.086
9 15 R.ロカテッリ アプリリア +1.100
10 54 M.ポジャーリ KTM +1.287
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 1:39.639
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.157
3 52 L.ペセック デルビ +0.238
4 33 S.ガデア アプリリア +0.326
5 55 H.ファウベル アプリリア +0.670
6 18 N.テロール デルビ +0.885
7 36 M.カリオ KTM +0.886
8 1 T.ルシ Honda +0.940
9 60 J.シモン KTM +1.027
10 71 小山知良 マラグーティ +1.089
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