■マルコ・メランドリ選手(MotoGP
3位)
「Hondaのホームコースで表彰台に上がれてとてもうれしいし、僕の結果でコンストラクターズタイトルを取ることができたのもうれしい。今日のロリス(カピロッシ選手)のペースはものすごく速かった。でも、僕のマシンのバランスもよかったし、タイヤもよかった。午前中のウオームアップでは、リアタイヤが硬すぎてフィーリングが悪かった。レースでは若干軟らかいタイヤを使ったんだ。スタート直後はマシンとタイヤのフィーリングがよかったのでトップに立てると思った。タイヤが磨耗してきた直後もなんとかして2位のポジションをキープしようとがんばってみたけど、無理をしないで3位で満足することにした。今の僕は調子がいい。残り2戦は僕の好きなコースなので、楽しむと同時に全力を尽くしてみるつもりだ」
■ニッキー・へイデン選手(MotoGP 5位)
「また5位なんてちっともうれしくない。1周目はすごくワイルドで、僕はスタートが悪かったけれど、最初の2つのコーナーでかなり順位をばん回した。1周目にポジションアップしたおかげで5位に入れたのだと思う。1周目に僕もほかのライダーにぶつけられてクラッチレバーが曲がってしまった。今日はマシンの調子もよかったし、ミシュランタイヤもよかった。僕のリズムも悪くなかった。ペースも去年よりかなり速くなっていた。それが今日のレースで唯一ポジティブな点だろう。明日とあさって、もてぎに残ってテストするので、残り2戦に向けて問題点を解決したい」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 6位)
「もっといい成績を残したかったけれど、6位でもうれしい。スタートがよかったのでトップグループについていこうとしたけれど、彼らの方がコンマ2秒ぐらい速かったので離されてしまった。リアのトラクションがちょっと悪くなってきたあとも、ジベルノー、へイデン、中野真矢がいるセカンドグループの中でできるだけプッシュした。一歩前進したので、次のポルトガルが楽しみだ」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 7位)
「1周目にエリアスが僕の目の前でミスしたので、避けようとしたらコースアウトしてしまった。ほとんど最後尾からの追い上げになってしまい、苦労した。その間にトップグループは逃げてしまったんだ。必死で追い上げて7位に入ったけれど、今シーズンの僕にとってはあまりいい結果ではない。レースペースはよかったけれど、今日やっとそのペースにたどり着くことができた。今週末、もっと早くそこに到達していたかった。ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得はうれしい。125と250でも取っているからね」
■ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 9位)
「今朝はとてもいい感触だった。一人で走っている時にはリズムもでき、ハードブレーキングや目いっぱい加速する必要がないから、問題ないんだ。でも実際にレースになると、そうもいかないから、前のライダーにぶつかりそうになる。ブレーキングした直後にスロットルを開けるとタイヤがスピンしてしまうんだ。前のライダーと間隔を取れば問題ない。まるでコーナリングスピードが速すぎるみたいな状況だ。この問題を直そうと、今努力しているところだ。リアのグリップを増そうとしているのも、このトラブルが起きないようにするためなんだ」
■玉田誠選手(MotoGP 10位)
「厳しいレースになることは覚悟していたが、予想以上に厳しい内容だった。スタートはうまくいった。レース前に想定していたラップタイムで走ることができたが、トップグループは予想以上に速いペースだった。途中からチャターが出て苦しかった。それでペースを落としたが、後半はリズムを取り戻した。残念なレースだった。ファンの声援が今日は本当にうれしかった」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP リタイア)
「最初の2周、マシンの調子はよかった。ジベルノーを抜いて4位に上がったんだ。残念ながら午前中のウオームアップで、チームはフロントサスペンションのプリロードを硬くした。フルタンクの状態ではよかったけれど、燃料が減ってきたらフロントの接地感がなくなった。おまけにブレーキングのときにリアが跳ねてしまい、ワイドにはらんでしまうようになった。今日の結果にはとてもがっかりしている。3回目のフリープラクティスの時点でマシンのセッティングはパーフェクトだったのだから、何も変える必要はなかったんだ。本来なら1分47秒台前半で走れていたはずだ。クラッシュに関しては弁解の余地もない。何が原因だったのか分からない」
■田中誠 Repsol Honda Team 監督
「今日はとても悔しい結果だった。ニッキーはクラッチのフィーリングが悪く、ベストタイミングでクラッチをつなげられず、スタートをミスして順位を上げることができなかった。そこから前に出ようとしたが、エリアスを抜くのに手間取り、その間にトップグループに離されてしまった。残り2戦、我々はニッキーが今一番望んでいる状態にマシンを仕上げなければいけない。ダニは最初のラップでコースアウトしてしまい、順位を落とした。レースペースがよかっただけに、これは痛かった。そこから追い上げて7位まで上がったが、ダニ自身にとっても不満の残るレースだろう。今日の結果でコンストラクターとチームタイトルが決まったが、喜んではいられない。最大の目標であるライダーズタイトルの獲得に向け、次のレースに全力で取り組まなければいけない」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 4位)
「今日は運がなかったよ。目の前で裕紀はクラッシュするし、青山(博一選手)にも離されてしまった。彼のリズムがよかったので捕らえるえることはできなかった。そしてロレンゾも近づいてきたんだ。彼のマシンは僕よりも速かった。直線で抜かれ、ブレーキングで仕掛けたんだ。でも、それ以上はどうしようもなかった。今日のポイントは大事だけれど、残り2レースで27ポイント差は大きい。裕紀と僕との間にはチームオーダーはない。それぞれが自分のレースをするのが正しいことだと思うし、僕は誰の助けも借りずに勝ちたいんだ」
■青山周平選手(250cc 6位)
「今日は納得のいかないレースだった。スタートはそんなに悪くなかったけれど、1周目に遅いペースの選手にひっかかって遅れてしまった。そのあとロカテッリ(ロベルト・ロカテッリ選手、アプリリア)を追いかけた。コーナーで詰めてストレートで離されるという繰り返しで、最後は離されてしまった。タイヤの選択は間違っていなかったと思うが、リアの滑り出しが予想していたより早かった。ペース的にもう少し上げたかった」
■ラパター・ヴィライロー選手(250cc 10位)
「目標としていた5位以内には届かなかったけれど、今日の結果には満足している。スタートはOKだったけれど、その後ペースが上がらなかった。後半はポジションを維持するプレッシャーとの戦いだった。速いライダーのいるMotoGPのような大きなレースに参戦することができ、感激です。Honda、ブリヂストンタイヤ、スポンサー、そして関係者の皆さんに感謝しています」
■高橋江紀選手(250cc 20位)
「スタートが決まり、1コーナーまではよかった。そこからがなかなか厳しくて、ついていけなかった。周回するたびにどんどん抜かれた。鎖骨の手術をしていたので、体力的にも厳しかった。それでタイヤのことを考える余裕もなく、後半は厳しかった。去年もGPライダーは速いと思ったが、今年はどこがどう速いのか分かったような気がした」
■高橋巧選手(250cc 23位)
「ウオームアップでキャブレターのセッティングに失敗したことがわかってピットに入った。それでピットスタートになり、スタートでだいぶ遅れてしまった。何とか最後まで走れたが、今日は全然だめだった。それでも、決勝日の朝のウオームアップまでGPライダーと一緒に走って、ブレーキの使い方、タイヤの使い方など、いろいろ勉強になった。全日本の残り2戦で今回学んだことを生かしたい」
■高橋裕紀選手(250cc リタイア)
「今日はまずまずのアベレージで走ることができた。しかしストレートの加速で、アンジェリスと青山博一君に離されて厳しかった。転倒したのは、3〜4コーナーでシフトに足があたったのか、いきなり入ってしまって、それでハイサイドになってしまった。今日は、前の2人についていくのが精いっぱいだった。もう少し余裕があれば、いいレースができたと思う」
■ブラッドリー・スミス選手(125cc 8位)
「思っていたよりもうまくいった。9番手スタートがよかったんだ。最初の3周は前方のグループの様子をうかがっていた。ディ・ミリオ(マイク・ディ、ミリオ選手、Honda)とルシがクラッシュしたあと、そのグループと一緒に飛ばさなきゃいけないと分かったんだ。攻めて攻めて小山(知良選手、マラグーティ)に追いつき、タルマクシを抜いたんだ。今日は120%の力でがんばったけれど、これが限界だった。みな、そのままのポジションをキープしていた。スリップストリームを使わずに前に出るのは難しかった。それでも12ラップくらい何とかしようとトライした。とても疲れたけれど、この結果はとてもうれしい」
■ガボール・タルマクシ選手(125cc 9位)
「今朝のウオームアップ以来、レースには自信を持っていた。予選のときよりいいセッティングがみつかったからだ。でも、実際にはレース中も予選のときと同じフロントのトラブルがあったので、ミスをたくさん犯してしまった。とにかくベストを尽くしたけれど、9位以上に上がることはできなかった」
■ファブリツィオ・ライ選手(125cc 11位)
「朝起きたら昨日の転倒の影響で身体が思うように動かなかった。でもクリニカ・モビールのおかげで回復してきたんだ。朝のウオームアップを走ったあと、痛みがひどくなったけれど、レースに出ることに決めた。フルタンクの間はバイクが重く感じられ、うまく乗れなかった。その結果、ポジションを20番手くらいまで落としてしまった。でも10周くらいして燃料が減ってからはバイクが軽くなって、調子がよくなってきた。それから1台ずつポジションを上げていった。レースをフィニッシュできるとは思っていなかったので、11位でフィニッシュできるなんて、悪くはないよ」
■岩田裕臣選手(125cc 27位)
「1周目はいい感じで走れたが、そこからペースが上がらず抜かれてしまった。ギアが落ちにくく、オーバーランしてしまい、後方の順位のままでレースは終わってしまった。ほかのマシンについていけないし、コーナーでも抜かれてしまい、辛いことばかりでテンションが下がってしまった。この経験を全日本選手権につなげたい」
■ミチェル・コンティ選手(125cc 28位)
「小さなコーナーではマシンをうまく寝かすことができなかった。だからレースでは扱いやすくするため、太めのリアタイヤを試したんだ。でも、状況は変わらなかった。アプリリアの速い集団と一緒に走行していたけれど、抜くことはできなかった」
■葛原稔永選手(125cc 30位)
「とても疲れたが、GPを満喫できた。レース中はGPライダーの一人についていったが、前にいかされて、逆にペースをつかめなくなってしまった。いい経験になったし、全日本選手権に向けてのいい練習になったと思う」
■波平伊織選手(125cc 31位)
「朝のウオームアップは、少しはよくなったが走り込めずに終わってしまった。レース中、3台の集団でバトルになったが、うまく抜けなかった。前に出ようとしたがミスしてしまい、結局最下位で終わってしまった。いい結果は出せなかったが、速いライダーたちの中で勉強することができ、自分の実力にプラスになったと思う。全日本選手権では表彰台の常連になれるようがんばりたい」
■渡辺一馬選手(125cc リタイア)
「もっと上の位置で走りたかったが、ペースを上げられず、思ったようなレースの組み立てができなかった。終盤に90度コーナーでハイサイドになってしまい、バイクから振り落とされそうになった。ハンドルにぶら下がって耐えたが、コースアウトしてしまった。バイクを放したが、足からクラッシュパッドにぶつかった。骨折せずに済んだが、足首をひねってしまった。レースを最後まで走れなかったばかりか、スタッフが一生懸命仕上げてくれた大切なバイクをクラッシュさせてしまい、本当にチームに申し訳ない」
■富沢祥也選手(125cc リタイア)
「スタート自体はすごくよかったが、グリッドが分かりにくく、正しいスタート位置につけなかった。そのためジャンプスタートを取られてしまった。ついていなかった。ピットスルーペナルティで集団から離れ、自分が得意とする走りができなかった。コーナーで飛び出してブレーキに砂を噛んでしまい、それ以上攻められなかった。リタイアしてしまったが、全日本でがんばりたい」 |