■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 優勝) 「信じられないレースだったが、自分にとっては最高の時間だった。フィリップアイランドでの勝利は、250ccでタイトルを取ったとき以来。最高の気分だ。今朝のウオームアップでいい状態を見つけて、決勝に向けてのモチベーションも高かった。スタートもよかったし、1周目には3番手に上がった。その後、雨が降ってからは、集中して走った。バイクを換えたときは、まるでプレイステーションで遊んでいるような不思議な気持ちだった。しかし、ピットレーンにたくさんの人がいて、自分のピットにたどり着くのが大変だった。バイクもタイヤもすばらしかった。冬にたくさんテストをしていたことが大きな助けになった。今日のレースは最高だった。チーム、Honda、ミシュランに感謝したい」
■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 5位) 「ワイルドなレースだった。今日はいくつか問題を抱えていて、流れに乗れなかった。最初の数周は濡れているように感じたし、ハードタイヤを使っていたので、ポジションを落としてしまった。それから雨が降り始めたので、ピットに戻ってバイクを交換した。それからはすごくよかったし、楽しむことができた。本格的に降ってきてからは、本当にいい感じだった。ハードに攻めて何人かの選手を抜いた。しかし、ハーフウエットになってからは、乾いている部分で思うように走れなかった。ロッシ選手を抜いたが、抜き返された。残念だったが、まだ3レース残っている。次のツインリンクもてぎは、いいレースにしたい」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 6位) 「ウオームアップでいい走りができていたので、今日の結果には本当にがっかりした。雨が降るまでは順調で落ち着いていた。気分もよかった。その後は、雨に打ちのめされてしまった。ウエットでのフィーリングは悪くはなかったが、ピットストップのあとはリアタイヤがまるでスリックタイヤのようだった。特に左側のグリップに苦しんだ。シベリアンコーナーで抜いていったバレンティーノ(ロッシ選手)の走りはとても強引だった。天気ばかりはどうにもならないけれど、このレースには本当に期待していた」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 9位) 「不思議なレースだった。2年前に導入されたフラッグ・トゥ・フラッグを初めて経験した。すごく緊張したけれど、楽しいレースだった。今日はいいスタートを切れなかった。バイクを換えた後は、ややハードコンパウンドを選んでいたこともあって、乗りにくかった。9位というポジションには満足していないが、まだ3戦ある。ここまで一生懸命やってきたので、残りのレースではいい結果を出したい」
■玉田誠選手(MotoGP 10位) 「残念なレースだった。こんなレースは二度とごめんという気分だ。バイクを交換するというルールは、とても危ないと思った。ピットロードが狭いこともあって、ピットインやピットアウトするときに、何度も他車とぶつかりそうになった。スリックタイヤで走っていたときは、雨がパラパラ降ってきているけれども攻めなければならないと思った。スタートも悪くなかった。それが雨になって最悪の結果になった。バイクを交換した直後の2〜3周は、リアサスペンションのセッティングが硬かったこともあり、まったくペースを上げられなかった。それで前方とのギャップが開き、そのままレースが終わった。本当に残念だった」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 15位) 「ドライの準備はできていたし、序盤からトップグループについていくことができた。序盤の数周は、中野真矢選手(カワサキ)を除いて、みんな気をつけて走っていた。小雨が降っていたし、タイヤも冷えている状態だったからね。その後、雨が大降りになってからは、トップグループに合わせて走るようにした。しかし、バイクをチェンジするためにピットに入ったのだが、必要のない人たちでピットロードが混雑していた。それで時間をロスして、コースに戻ったときには何人もの選手に抜かれていた。レインタイヤはソフトすぎた。2周でタイヤが消耗してしまい、ペースをキープすることができなかった。いい結果ではなかった。次のツインリンクもてぎは好きなコースだし、ここよりいいレースになることを期待している」
■田中誠 Repsol Honda Team 監督 「今日は想像もできないレース展開だった。レースコントロールが、ロッシ選手のイエローフラッグ中の追い抜きを見落としたことは、とても残念だ。ニッキー(ヘイデン選手)はスタートをミスし、大きくポジションを落としてしまった。その後クラッチに問題が発生し、追い上げるのに苦労したが、レインタイヤに履き替えてからの追い上げは見事だった。フラッグ・トゥ・フラッグが初めて適用されたレースになったが、まるで耐久レースのピットインのようだった。狭いピットレーンは問題だったが、我々のスタッフの作業は的確だった。最後にロッシ選手を追い抜くまでには至らなかったが、価値あるポイントを獲得できた。ダニ(ペドロサ選手)はいいスタートだったが、雨脚が強まってからはペースを上げることができなかった。しかし、雨のレースを走りきって経験を積むことができたと、ポジティブに考えたい。まだチャンピオンシップは終わっていない。次の日本GPも攻めの姿勢で挑むつもりだ」
■青山周平選手(250cc 5位) 「今日は、久しぶりに納得のいくレースができた。最初はちょっと余計なところに力が入る感じでリズムに乗れなかったが、そのうちにいい感じになった。ヘクトール・バルベラ選手(アプリリア)やロベルト・ロカテッリ選手(アプリリア)といいバトルができたし、最後は離すこともできた。フランスGPで表彰台に立って以来、久しぶりに気持ちよく乗れた。次の日本GPに向けていいレースができたと思う。ツインリンクもてぎは、よく知っているサーキットなので、今シーズンのベストリザルトを狙いたい」
■高橋裕紀選手(250cc リタイア) 「スタートもよく、序盤からいいペースで走ることができたが、そのうちにストレートでエンジンの調子が悪くなってしまった。タイムもかなり落ちてきたし、ストレートで他の選手と速度差がありすぎたので、危険だと判断しリタイアすることを決めた。残念な結果だが、次の日本GPでは優勝を狙っていきたい」 |