■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 1位) 「ポールポジションを取れたことは、本当にすばらしい。いいラップだった。ミシュランの予選用タイヤはすばらしく、バイクも完ぺきだ。スロットルを、開けたいと思うだけ開けることができたし、本当に楽しく乗れた。最高のグリッドだが、レースはまた別の話だけどね。今日は、タイムを出すタイミングが悪くて、これが最後のアタックだというのがわかったとき、とにかくいいタイムを出さなくてはいけないと思っていた。決勝に向けては、リアのトラクションが得られなくて完全ではない。あらゆることにトライしたが、タイヤがスピンするだけだった。いいラップができたことはうれしいが、明日の決勝27周に向けて、まだやることが残っている」
■ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 4位) 「ここまでフロントローに近いタイムが出せるとは思っていなかった。リアのグリップにずっと問題を抱えていて、今朝からセッティングを続けていた。2回目のアタックではニッキー(ヘイデン選手)についていけると思った。しかし、彼は僕を追い越せず、自分でもびっくりした。スムーズに落ち着いたラップができた。誰かについていけばもっといいタイムが出せたかもしれないが、まあ、予選だからね。僕にとっては3列目までに入っていればよかったし、4位というのはボーナスだね。午後はステアリングアングルを少し立ててみたらいいフィーリングで、少しタイムを上げることができた。バルセロナのときと同じようだった。予選で、(ロリス)カピロッシやセテ(ジベルノー選手)が後ろにいるのだから驚きだ。でも彼らはレースタイヤではすばらしいラップを刻んでいるし、明日は大変なレースになると思う」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 7位) 「今日はマシンの重量バランスをいろいろ試して、特にフロント側がよくなった。高速コーナーの信頼性向上とコーナーでのトラクションの向上は、タイムを上げるのにとても重要だ。まだサスペンションのセットアップをしないといけない。いいペースで走れたが、予選用タイヤでは致命的ともいえる、コンマ数秒をロスしてしまった。3列目からのスタートになってしまったが、表彰台を狙える位置にいると確信している。このコースはいつも混戦になるからね。去年も8番手からスタートして、表彰台争いをしている」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 8位) 「明日はすごい接近戦になると思う。1コーナーは逃げ場が少ないが、いいスタートを切りたい。この島のコースは好きだけど、パッシングポイントが少なく、1周目はアグレッシブ、後は忍耐というレース展開になる。いつもは予選で失敗していたけど、今日はとてもうれしい。セットアップはレースタイヤ、予選タイヤとも、うまくいっている。ミシュランがいいタイヤを今朝用意してくれて、最速のレースタイムを出すことができた。ただ、ほかのライダーはダメだったみたいで、ちょっと戸惑っている。予選用タイヤのときに1周メランドリに抑えられてしまったが、逆にそこからいいセットアップのインフォメーションを得ることができた。レースに向けて準備はOKだ」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 10位) 「今日はバイクのセットアップに徹したが、まだ思い通りのバイクにはなっていない。10番というグリッドは決していいとはいえないが、昨日の17位よりはずっといい。予選タイヤでかなり攻めることができたが、まだ高速コーナーでタイムをロスしている。レースに向けて、この部分のセットアップをしないといけない。セットアップは悪くなかったが、これから、決勝用のタイヤを決めないといけない。明日はまた違う状況になると思うし、どこまでいけるか自分自身わかっていない。痛み止めを使うかどうかも、まだわからない。必要ないといいね」
■玉田誠選手(MotoGP 11位) 「午前中は、タイヤにいいフィーリングを得られず、思うように走れなかった。昨日の午前中に履いたタイヤがよかったのだが、フリー走行では違うタイヤのテストをした。午後の予選では、昨日と同じタイヤで走行した。コンスタントに走れたが、トップグループに比べて、アベレージは遅かった。トップグループは1分30秒台のレースをするはず。僕は31秒台がやっとだったし、決勝ではアベレージを上げないといけない」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 14位) 「昨日から今日にかけて大幅に前進することができた。レースタイヤではいいペースで走れたが、予選用タイヤでは同じようにはいかなかった。マレーシアのレースのようにいいスタートを切りたい。このコースは好きだし、自信もある。もっといいグリッドだったらよかったのに」
■田中誠 Repsol Honda Team 監督 「最後は手に汗握る予選だったが、ニッキー(ヘイデン選手)の気迫が全面に表れた会心のアタックだった。今年はここまでポールポジションを取れそうで取れなかったが、今日の走りこそ彼そのもので、おめでとうと言いたい。まだレースに向けての仕事は残っているが、何よりもここ一番の速さを見せつけることは大切だ。レースでも今日の気迫を発揮して欲しい。ダニ(ペドロサ選手)は徐々にタイムを上げ、10番グリッドを獲得できた。彼自身、決して満足はできないポジションだろうが、レースでやっかいになりそうなライバルを後ろに従えている。明日も容易なレースではないことはわかっているが、彼の精神力はみなが知るところだ。いつも以上のご声援をお願いしたい」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 4位) 「いいバランスを見つけることができなかった。しかし、午後の予選では、いい方向性を見つけたし、ライディングに自信が持てた。昨日に比べればはるかにいい状態だが、明日のウオームアップでさらにがんばらないといけない。ロレンゾとのギャップは大きいし、さらに進歩するための、何かいい方法をみつけなければならない」
■高橋裕紀選手(250cc 9位) 「昨日は、まだ完全に治っていない左腕をかばって走ったせいで、うまく乗れなかったが、今日ははるかにいい感じで走ることができた。左腕のこともあまり気にならなかったし、高速コーナーでスムーズに走るコツもつかめた。それでタイムが上がり、車体のセッティングが合わなくなってきた。9番手だが、トップグループについていくのは無理ではない。明日は全力で走りたい」
■青山周平選手(250cc 11位) 「午前中のフリー走行で思うように前進できず、午後の予選にかけていた。ところが、セッションが始まってすぐに、コース上でカモメが右腕に激突して、右腕を痛めたことで、思うようにタイムを伸ばすことができなかった。カモメがぶつかってきたときは、あまりの痛みで、最初は手が動かない感じがして焦った。2日間、結局、セッティングをつめきれなかったが、明日の決勝で、いろんなことを得られればと思っている」 |