■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 3位)
「今日は、レースの直前まで、出場するか、それとも棄権するか迷った。出場することに決めてから、痛み止めを打ってもらった。それで痛みはなくなったが、それでも傷の縫い目がツナギの下に感じられた。レース中、右ひざの痛みは感じなかったが左足と左ひざは痛かった。今日は、いいスタートが切れた。トップグループが逃げてしまうと思っていたが予想外にタイムは上がらなかった。終わってみれば3位。2日目の走行がちゃんとできなかったので、僕のバイクはまったくのベースセッティングだった。今日は、限界だったが、最後に結果がついてきた。予選がキャンセルされたことも幸運だった。5番グリッドもよかった。一生懸命治療してくれたクリニカ・モービルのみんなに感謝したい。もちろん、チームのみんなも僕を元気づけてくれたので、レースをすることができた。今日のことは決して忘れない。みんなに感謝している」
■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 4位)
「フラストレーションのたまる一日だった。金曜日は少し遅れをとった。昨日は、その遅れもなくなったが、今日は、何もできなかった。結果としては、僕の前にいるライダーたちが僕より速かったということだ。全力でライディングできたことには満足しているが、それだけでは十分でなかった。言い訳はしない。バイク、セットアップ、タイヤも悪くなかった。ただ、彼らのペースでは走ることができなかった。ちょっとの差で後ろにいるなんて、気分のいいものではない。あと4レース。中には好きなコースもある。がんばって戦い続けるし、間違いなくこのポジションにとどまっているはずだ」
■ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 7位)
「スタートに失敗して、序盤から悪い位置でのレースになってしまった。スローコーナーでアグレッシブに多くのライダーたちを抜いたが、スムーズにライディングできるまで少し時間がかかってしまい、やっとこの順位まで上がることができた。ジョン(ホプキンス選手)に抜かれ、その後ケーシー(ストーナー選手)にも抜かれたが、彼らの後にはついていくことができた。ケーシーを抜き返し、ジョンも抜こうと思ったが、チェッカーだった」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 8位)
「体調がベストではなかった。レース中盤から背中がとても痛くなり、お尻をシートからずらすことができなくなってしまった。チームはいい仕事をしてくれた。これ以上のことは望めない状態だったし、僕の力が足りなかった。レース初盤にニッキー(ヘイデン選手)の後ろにいたし、表彰台のチャンスは十分にあった。ニッキーの最終コーナーでのブレーキングが早く、ぶつかりそうになって離れてしまった。その後、5ラップぐらいで力尽きてしまった。ブレーキングしながらのコーナリングに本当に苦労したし、上半身を使いすぎてしまった。それまでは前のライダーに追いつくことができたのに、ブレーキングでホールドできなくなってからペースが落ちてしまった」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 9位)
「最後までフロントの問題を解決することができなかったし、厳しいレースになった。それでも、レースではベストを尽くそうと思った。しかし、決勝も、決していい状態ではなかった。それで、あまりリスクを犯さず、ポイントを確実に取ることに決めた。こんなポジションでレースをするのは好きではないし、今日も結果にはがっかりしている。次のオーストラリアではいいレースにしたい」
■玉田誠選手(MotoGP 14位)
「タイヤの選択に失敗して、3周目にはもうコントロールが難しい状態だった。気温が上がり路面温度も上がった。ミシュランのエンジニアと相談して決めたのだが、うまくいかなかった。自分にとっては大事なレースだった。何もできないままレースを終えて悔しい。最初のレースでいい流れに乗れなかったが、オーストラリア、日本と続く残り2戦でばん回したい」
■トニ・エリアス選手(MotoGP リタイア)
「今年一番いいスタートだったし、序盤からいいリズムで走ることができた。フィーリングはよかったし、トップグループと一緒に走ることができた。しかし、16周目の1コーナーでブレーキングに失敗して、フロントから転んでしまった。いい感じで走れていたし本当に残念。チームに申し訳ないことをした」
■田中誠 Repsol Honda Team 監督
「ダニ(ペドロサ選手)はレースの直前まで出走するかどうかの決断に迫られていたが、自分を信じて出走を決意し、ハードな状況下で驚くべき結果を残してくれた。レース直後に『驚きだ!』と言ったら、彼のマネージャーのプーチに訂正された。『ファンタスティック』だと。まさにその通りだ。ダニは最高のファイティング・スピリットを見せてくれた。今日の結果は、残り4戦に向けて大きな意味を持つだろう。ニッキー(ヘイデン選手)はブルノからここまで精力的に仕事をしてきたが、その成果をマシンの速さとレース結果に結びつけることができず、2戦続けて悔しい結果になってしまった。確かに悔しい結果だが、まだチャンピオンシップは続いている。我々はこの結果を慎重に受け止め、次のレースに生かさなくてはいけない。ニッキー自身も、この悔しさを次のレースにぶつけてくれるだろう」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 2位)
「今日はとてもいいペースで走れたし、ロレンゾと同じレベルだった。途中、デ・アンジェリスが戦いに加わって来たことで遅れてしまった。アプリリアのライダーだから、こういうことがあることも認識していた。デ・アンジェリスが悪いわけではない。するべきことをしただけのことだが、あの追い越しが決定的だった。取れたはずの優勝ポイントを逃したけれど、獲得できるポイントの差は5ポイントだけだからね。まだタイトルが狙えると信じている。とにかく優勝したい。今日は最初から逃げるべきだった。今日は首位を守るために全力を尽くした。とにかく、ロレンゾとの間に彼を入り込ませるべきではなかった。リズムに乗って走ろうとしたけれど、ロレンゾを離したときに小さな失敗をして追いつかれてしまった」
■高橋裕紀選手(250cc 4位)
「苦しいレースだった。スタートして10周目くらいに左腕の感覚がなくなった。精神的にはいつもと変わらないのだが、左腕のケガが完全に治っていない分、体力を使ってしまった。ラスト5周くらいは、身体が震えてきた。レースを終えてピットに戻ってきたときにも震えが止まらなかった。今回は6位以内。チャンスがあれば表彰台をと思っていた。トップの3人にはついていけなかったが、4位になれたので目標は達成できた。レースを始めてから、一番つらいレースだった」
■青山周平選手(250cc 6位)
「トップグループのペースは予想通りだった。自分もなんとか2分9秒台に入れたかったが、10秒台がやっとだった。初めてのサーキットだったし、2日目の予選がキャンセルになったことが、やっぱり決勝に影響した。もう少し前から走りたかった」 |