MotoGP Honda Racing
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グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
2006.08.20 Rd.12 チェコGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第12戦 チェコGP
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ペドロサが2戦連続表彰台となる3位。ロバーツJr.、メランドリ、ストーナーが上位でフィニッシュ
2006年8月20日(日)・決勝
会場:ブルノ・サーキット 天候:晴れ 気温:24℃ コースコンディション:ドライ 観客:8万4125人(3日間15万9188人)
リザルト&ポイント

 シーズン後半戦のスタートとなる第12戦チェコGPは、予選9番手からスタートしたダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)が追い上げのレースで3位となり、今季7回目の表彰台に立った。以下、大集団となった4位争いを制したケニー・ロバーツJr.選手(Team Roberts)が4位、マルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)5位、ケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)6位とHondaパワーが上位に並んだ。序盤トップグループにつけたニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)は、思うようにペースが上がらず9位。トニ・エリアス選手(Fortuna Honda)11位、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)13位。優勝したのは、予選2番手からスタートしたロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)。2位バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)という結果だった。

第12戦 チェコGP
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 好天に恵まれたチェコGP。初日、2日目に続き、決勝日も青空が広がる絶好のコンディションとなった。今年で30回目を迎えるチェコGP(チェコスロバキア時代を含む)。8万人を超えるファンが見守る中で、後半戦のスタートにふさわしい熱戦が繰り広げられた。

 今回、前戦アメリカGPに続いて2戦連続で表彰台を目指すペドロサ選手は、3列目9番手という厳しいグリッドから、素晴らしい追い上げを見せた。オープニングラップで5番手。3周目には、カピロッシ選手、ロッシ選手、ヘイデン選手に続く、4番手に浮上。中盤には、チームメイトのヘイデン選手をかわして3番手に浮上。それからは、ロッシ選手とし烈な2位争いを繰り広げた。終盤は、数度にわたってポジションを入れ替えたが、最終的に3位でフィニッシュ。総合2位は変わらないが、総合首位のヘイデン選手とのポイント差を縮め、デビューシーズンで初タイトル獲得という快挙に期待が膨らみはじめた。

 その後方では、し烈な4位争いが繰り広げられた。最終的に6台に膨れ上がった壮絶なバトルを制したのは、予選3番手からスタートしたロバーツJr.選手だった。序盤は集団の後方で苦しい走りを強いられたが、終盤、着実にポジションを上げた。今大会も表彰台にあと一歩およばなかったが、2戦連続の4位。総合8位から7位へとランキングをひとつ上げた。

 5位には、メランドリ選手が入った。4列目11番手という厳しいグリッドから、追い上げのレースを見せた。終盤には、何度もグループのトップに立ったが、ロバーツJr.選手にわずかに届かなかった。その2人と、終始、厳しい戦いを演じたストーナー選手が、6位でチェッカーを受けた。Hondaパワーによる終盤のし烈な4位争いは、ブルノに集まった大観衆をよろこばせた。

 一方、好スタートから序盤トップグループに絡んだヘイデン選手は、思うようにペースを上げられず、9位に終わった。前戦アメリカGPに続く連勝と今季3勝目は果たせなかったが、総合首位をキープ。念願のタイトル獲得に向けて、これからの戦いに大きな注目が集まりそうだ。

 予選6番手からスタートしたエリアス選手は、オープニングラップ12番手と大きく後退。これが影響して11位に終わった。予選15番手の玉田選手も、序盤にペースを上げられず、13位に終わった。

 後半戦のスタートとなったチェコGP。優勝を果たせなかったHonda勢だが、総合、コンストラクター、チームの3タイトルで、首位をキープ。残り5戦で3タイトル制覇を目指す。

 250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ選手(アプリリア)が優勝。アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)が、3戦ぶりの表彰台となる2位でフィニッシュした。序盤は、アレックス・デ・アンジェリス選手(アプリリア)、青山博一選手(KTM)、ロレンゾ選手とともにトップグループを形成した。その後、アンジェリス選手が転倒で脱落。後半は、ロレンゾ選手が抜け出し、ドヴィツィオーゾ選手は、青山(博一)選手と2位争いを繰り広げ、最終ラップの最終コーナーで青山(博一)選手をかわした。今季9回目の表彰台に立ったドヴィツィオーゾ選手は、総合2位をキープ。残り5戦で逆転のチャンピオンにかける。

 その後方では、ルーキーの青山周平選手(Repsol Honda Team 250)が、好スタートを切って、セカンドグループで健闘した。終盤は、ヘクトール・バルベラ選手(アプリリア)とし烈な5位争いを繰り広げたが、惜しくも6位だった。好スタートから序盤5番手につけたマーチン・カルデナス選手(Repsol Honda Team 250)が、今季最高位となる7位を獲得した。

 125ccクラスは、アルバロ・バウティスタ選手(アプリリア)が優勝。5台に膨れ上がった3位争いを制したガボール・タルマクシ選手(Honda)が、今季初表彰台を獲得した。ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ルシ選手(Honda)も、そのグループの中で健闘して5位でフィニッシュした。

第12戦 チェコGP
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コメント

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 3位)
「素晴らしいレースができた。9番グリッドからのレースだったことを考えれば、3位という結果もよかった。ただ、スタートがよくて1コーナーでいいポジションにいられたら、もっといい結果を残せたかも知れない。今日は、早い段階でバレンティーノに追いつくことができたので、しばらく後ろで待つことにした。優勝したロリスは速すぎたし、バレンティーノとの2位争いだけを考えていた。追い越すポイントもあったし、積極的にプッシュしたが、1回ミスをして、後れてしまった。それで今日は、3位になろうと思った。次のレースが楽しみだ」

ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 4位)
「4位という結果には満足していない。今日は、スタート後フルタンクのときに、いい走りができなかった。しかし、燃料が軽くなるにつれて、バランスがよくなり、いいペースが戻ってきた。最後はグループのトップでフィニッシュすることができた。ニッキーが落ちてきたときには、どうしようかと思った。彼はチャンピオンシップのリーダーだったからね。明日のテストでは、少しでも前進したい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 5位)
「もっといいリザルトを期待していた。しかし、予選のグリッドを考えれば、今日の結果には満足している。今日はいいスタートが切れたし、序盤は4番手につけることができた。いいリズムで走ることができたのだが、ポジションを落としてしまった。ロッシとペドロサについていきたかったが、できなかった。それでも、ニッキーとのポイントを4点つめることができた。チームはいい仕事をしてくれた」

ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 6位)
「激しい抜き合いになったし、難しいレースだった。何回かは、1周で3回もポジションが入れ替わった。中盤、ヘイデンの後ろにいたときに、タイヤが除々に消耗していった。そのために、終盤、メランドリとロバーツJr.との4位争いを戦うには、厳しい状態だった。でも、すごい接戦だったし、6位という結果に満足している」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 9位)
「序盤は調子がよかった。スタートもよくて、順調に3位を走っていたが、レース中に、小さな問題を抱えてしまった。でも、そのことを言ってもしょうがない。今日の結果は、自分が望んでいたものではないが、レースなのだから仕方がない。MotoGPクラスの競争は厳しい。ラグナセカで勝っても、次のレースでは9位になってしまう。今年は、こういう苦い結果が何度かあったが、何度もばん回してきた。また、ばん回するよ。明日からの2日間テストがある。次のレースは大丈夫だ」

トニ・エリアス選手(MotoGP 11位)
「今日の結果には、とても満足することはできないが、内容はよかったと思う。ただ、スタートはよくなかった。序盤の10周は、リズムにも乗れなかった。しかし、それからは、除々にいい感じで走れるようになった。チームはいい仕事をしてくれた。明日からのテストで、さらにいい状態を見つけたい」

玉田誠選手(MotoGP 13位)
「予選から抱えていたリアのトラクション不足が、結局、レースに影響してしまった。序盤の3周目ぐらいまで、まったくグリップしなくて、ペースを上げることができなかった。今日は、朝のウオームアップで、新しいリアサスにトライした。いままでよりよかったのだが、決定的な解決にはならなかった。序盤の遅れが、最後まで響いた。残念だった」

田中誠 Repsol Honda Team 監督
「今日トップを走ったライバルは、とても強かった。ダニはスタートでうまく飛び出し、すぐさまロッシを追撃して、ファイティングスピリッツの強さを見せてくれた。最終的に前に出るにはもう一歩およばなかったが、終盤まで激しい攻防を繰り広げて、今後につながる価値ある走りだった。ニッキーはレース序盤、トップグループを走行していたが、中盤以降、リアのグリップ低下からマシンバランスを崩して、タイムを維持するのが困難になった。今日の結果を分析し、次戦から再び結果を出せるようにしなければいけない。ニッキー本人も悔しいだろうが、次戦から最終戦までさらに集中力を高めてくれるだろう。次のマレーシアGPは期待して欲しい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 2位)
「今回のレースは厳しかった。ロレンゾについていくことが、彼に勝つための唯一のチャンスだったのだが、(ロベルト)ロカテッリに抜かれ、バトルしている間に、彼を逃がしてしまった。最終ラップは、青山(博一)をパスするために、最終コーナーでハードなブレーキングをして、立ち上がりのコーナーでかわすことができた。3位と2位では4点違うし、チャンピオンシップを考えれば、大きな差だ。勝てなかったけれど、次からは好きなサーキットが続く。ロレンゾとの差はわずか7点。残りの5戦でひとつでも多く勝ちたい」

青山周平選手(250cc 6位)
「スタートはよかったのだが、序盤、ペースを上げることができず、トップグループについていくことができなかった。中盤になって、やっと自分の走りができるようになった。そのときは、もう、トップグループとの差は離れすぎていた。終盤は、バルベラとの戦いになった。何とか前でゴールしたかったのだが、抜き返されてしまった。もう少し、いいリザルトを残したかったが、後半戦の最初のレースは完走するのが目標だったし、それを達成できてよかった。これからのレースにつながるレースだったと思う」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 65 L.カピロッシ ドゥカティ B 43:40.145
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +4.902
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +8.012
4 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +14.800
5 33 マルコ・メランドリ Honda M +15.025
6 27 ケーシー・ストーナー Honda M +15.699
7 21 J.ホプキンス スズキ B +16.775
8 56 中野真矢 カワサキ B +16.942
9 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +17.061
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +19.435
11 24 トニ・エリアス Honda M +22.215
12 71 C.バーミューレン スズキ B +23.978
13 6 玉田誠 Honda M +24.967
14 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +28.961
15 7 C.チェカ ヤマハ D +29.296
16 66 A.ホフマン ドゥカティ B +29.801
17 77 J.エリソン ヤマハ D +1:02.982
18 22 I.シルバ ドゥカティ D +1:44.775
RT 30 J.カルドソ ドゥカティ D +16Laps
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 48 J.ロレンゾ アプリリア 41:29.204
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +2.507
3 4 青山博一 KTM +2.524
4 15 R.ロカテッリ アプリリア +15.294
5 80 H.バルベラ アプリリア +30.098
6 73 青山周平 Honda +30.223
7 36 マーチン・カルデナス Honda +39.405
8 50 S.ギュントーリ アプリリア +43.800
9 58 M.シモンセリ ジレラ +51.756
10 96 J.シュムルツ アプリリア +51.815
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 41:00.673
2 36 M.カリオ KTM +0.028
3 14 G.タルマクシ Honda +11.409
4 33 S.ガデア アプリリア +11.843
5 1 T.ルシ Honda +12.155
6 75 M.パシーニ アプリリア +12.263
7 18 N.テロール デルビ +14.750
8 6 J.オリベ アプリリア +14.792
9 22 P.ニエト アプリリア +15.722
10 32 F.ライ Honda +35.170

【ライダー:MotoGP】 【コンストラクター:MotoGP】
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ニッキー・ヘイデン Honda 201
2 ダニ・ペドロサ Honda 176
3 V.ロッシ ヤマハ 163
4 マルコ・メランドリ Honda 161
5 L.カピロッシ ドゥカティ 151
6 ケーシー・ストーナー Honda 101
7 ケニー・ロバーツJr. KR211V 92
8 C.エドワーズ ヤマハ 90
9 J.ホプキンス スズキ 83
10 中野真矢 カワサキ 75
11 玉田誠 Honda 67
12 トニ・エリアス Honda 64
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 262
2 ヤマハ 201
3 ドゥカティ 160
4 スズキ 101
5 KR211V 92
6 カワサキ 83
ポイント一覧
【ライダー:250cc】 【コンストラクター:250cc】
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 199
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 192
3 高橋裕紀 Honda 133
4 青山博一 KTM 132
5 A.デ・アンジェリス アプリリア 131
6 R.ロカテッリ アプリリア 127
7 H.バルベラ アプリリア 111
8 S.ギュントーリ アプリリア 73
9 M.シモンセリ ジレラ 62
10 青山周平 Honda 58
14 マーチン・カルデナス Honda 37
17 セバスチャン・ポルト Honda 20
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 246
2 Honda 209
3 KTM 136
4 ジレラ 62
ポイント一覧
【ライダー:125cc】 【コンストラクター:125cc】
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1

A.バウティスタ

アプリリア 230
2 M.カリオ KTM 161
3 M.パシーニ アプリリア 147
4 S.ガデア アプリリア 133
5 H.ファウベル アプリリア 123
6 L.ペセック デルビ 102
7 T.ルシ Honda 91
8 G.タルマクシ Honda 81
9 S.コルシ ジレラ 71
10 J.オリベ アプリリア 68
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 253
2 KTM 166
3 Honda 124
4 デルビ 111
5 ジレラ 71
6 マラグーティ 24
ポイント一覧
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