■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 優勝) 「去年はすべてがスムーズだったが、今年はいろいろと苦労しただけに、今年の優勝のほうがうれしい。精一杯がんばってくれたRepsol Honda Teamと、すばらしいタイヤを提供してくれたミシュランに感謝したい。また、トレーナーのアルドン・ベーカーにも感謝したい。毎日、日の出とともに行ってきたトレーニングの成果が実ったからね。スタートでは、兄のトミーのアドバイス通り、1コーナーでは、外側にいるようにした。おかげで順位を上げることができた。レースペースは速かったが、タイヤを温存するため、速く走り過ぎないようにした。とにかく焦らず、最後まで走ること。前に出たら逃げ切ることに集中した。今日はチャンピオンシップに向けて大きく前進できた一日だったが、まだまだ先は長い。これからも体調を保って、さらに優勝をしたい」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 2位)
「いい結果を達成できたし、とてもうれしい。レースはとにかく暑くて厳しかったし、体力的にきつかった。これまでのレースの中では、一番コンディションの厳しいレースだったし、安定したリズムで走るのに苦労した。精一杯がんばってくれたチームと、サーキットまで足を運んでくれた往年のライダーたちとセレブリティに感謝したい。もちろんファンたちも、最高だった。今日は、スタート直後の1コーナーでブレーキングに失敗して、順位を少し落としてしまった。ポジションを上げようとしたが、さらにミスをしてしまったので、序盤はとても大変だった。最終的に順位を上げて、2位でフィニッシュできて良かった。チームで1位と2位を獲得できたことはすばらしい」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 3位)
「カタルニアGPのケガから完全に回復していないので、今日はとにかく厳しいレースだった。スタートはうまく切ることができたが、速いペースを保つのは大変だった。15周ほど走ったあと、マシンのフィーリングがよくなり、順位をいくつか上げることができた。レース後半の方が速く走ることができた。今日はとてもいいリザルトを残すことができたし、シーズン前半はチームといい仕事ができたと思う。後半戦のスタートとなるチェコGPでもぜひ表彰台に上りたい」
■ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 4位) 「レース序盤から、グリップがなくて厳しかったが、今日のコンディションでは、ベストの結果だと思う。最初からトラクションコントロールを使って、とにかくフィニッシュすることに専念した。メランドリと同じような状態だったが、彼はもっとフロントを駆使していた。僕のタイヤは彼より少しソフトだったので、最後まで彼がミスを犯すのを待っていた。しかし、最後まで彼はミスをしなかった。とにかく完走しようと思った。無理をして失敗すると自信を失うだけだしね。いま、自分が置かれている状況の中でベストのリザルトを目指した」
■玉田誠選手(MotoGP 11位)
「つらいレースだった。スタートして10周目くらいから、体力的にかなり厳しい状態になり、何度もピットに戻ろうと考えた。しかし、最後までがんばろうと思った。ヘルメットの中で、自分に話しかけたりして、集中力を切らさないようにした。中盤からは、ケガをした足がしびれてきて、さらにつらくなった。ケガをしていることもあって、納得のレースにはほど遠いが、このコンディションの中で、最後まで走り切れたことには満足している。今週は、休む暇もなく鈴鹿8時間耐久レースがある。足は、どんどんよくなっているし、鈴鹿ではいい走りを見てもらいたい」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 15位) 「暑さと肩の痛みで、とても厳しいレースになった。スタートは失敗してしまい、ドゥカティの2人とチェカと走っていたが、15周目にコークスクリューでオーバーランをし、転倒してしまった。レースに戻ったときには15位まで順位を落としていた。チェコGPには100%の状態で臨めるように、しばらくゆっくりと休みを取りたいと思う」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP リタイア) 「トップ集団と互角に走れるだけのセッティングはできていたし、すべては順調だった。しかし第5コーナーでブレーキングミスをして、転倒してしまった。レース序盤はタイヤを温存しなければならないことはわかっていたし、ダニとケニーを抜いた後、無理をせず、速いペースを維持すれば良かった。これまでのシーズン、精一杯がんばってくれたチームに感謝したいと思う。後半戦は、僕が彼らの期待に応えなければならない」
■田中誠 Repsol Honda Team チーム監督
「完ぺきなレースだった! 今年のラグナセカは気温や路面温度が予想以上に高く、路面も傷んで厳しいコンディションだった。しかし、Repsol Honda Teamの2人は大仕事をやってのけた。ニッキーは予選こそ今一つに見えたが、レースに向けては着実に準備ができていた。今回のレースの最大の敵は、高温と彼自身だったかもしれない。心からおめでとうと言いたい。そしてありがとうと。今日は、ダニも最高だった。ここは、初めて走るライダーにとって決して楽ではないサーキットだが、彼は難なく攻略して、堂々の2位を獲得した。ダニにもおめでとう、ありがとうと言いたい。そしてチーム全員と我々のパートナー、そして大きな応援をしてくれたファンにも御礼を言いたい。チャンピオン獲得までは、まだまだ苦しいレースが続くが、今日は力でライバルをねじ伏せることができた。我々にとって一歩前進であり、今日の勝利は非常に大きな意味を持つ」 |