■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 優勝)
「今日は最高のレースだった。Repsol Honda teamのために勝てたことを誇りに思うし、しかも、今日の勝利は、Honda200勝目という特別な勝利だった。今日は、いいスタートではなかった。しかし、エドワーズ選手の後ろに迫ることができた。予選から彼はすばらしい走りをしていたし、とにかく離されないように頑張った。しかし、ただ待っているだけでは抜けないし、何かをしなければならなかった。中盤からはラインを変えはじめた。それが勝因の一つだった。終盤は、調子がすごく良かった。最後のシケインでは、エドワーズ選手のブレーキングが深かったので、序盤にホプキンス選手を抜いたときと同じ技を使った。正直、あまり決まらなかったが、エドワーズ選手もコースアウトしたので、結果オーライだった。みんなに感謝している。今回はリアタイヤの消耗に不安を抱えていたが、レースでは完璧だった」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 3位) 「序盤に、メランドリ選手の後ろで大きなタイムロスをした。ニュータイヤとフルタンクの状態で、ペースを上げられなかったことが、今回のレースを厳しいものにした。最終ラップは、ストーナー選手が抜きに来たが、最後のセクションで抜き返した。もう少しで、接触しそうだった。ヘイデン選手とエドワーズ選手のペースは、僕より速かったし、エドワーズ選手が最終コーナーで転んだことで表彰台に立てた。運も良かった。今日のリザルトは、決して完璧ではないが、ミシュランのタイヤが良かったので満足している。今年のチャンピオンシップは混戦だが、僕にとって初めてのシーズンで総合2位にいることは嬉しい。まだまだ勉強することはたくさんある」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 4位) 「いいスタートが切れた。しかし、1コーナーの混雑で前に行くことができなかった。それでもいいペースで走ることができたし、ペドロサ選手に追いつくことができた。ほんのちょっとだけペドロサ選手の方が遅いのだが、抜くのに数ラップかかってしまった。そのうちリアタイヤの左側のグリップが落ちてきた。最終ラップはミスをして、ペドロサ選手に抜かれてしまった。しかし、いい状態を見つけたし、表彰台に立つ自信ができた」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 7位)
「今の自分の身体のことを考えると、今日の7位という結果には満足している。スタートは良かったが、数周した時点で厳しい状態になった。カタルニアで痛めた首と肩の痛みが激しく、満足な走りができなかった。それでも、トップグループに何とかついて行こうと思ったが、周回を重ねるごとに身体は消耗していった。とにかく完走することが大きな目的だった。それを達成できて嬉しい。今は、身体を休めたい」
■玉田誠選手(MotoGP 11位) 「今日は、気温も路面温度も上がったせいか、今回使った16インチのフロントタイヤが、中盤から厳しい状態になってしまった。予選は、路面温度と合っていたのか、最高のパフォーマンスだったが、今日のコンディションには合ってなかったのかも知れない。スタートは良かった。序盤は、最終的に3位争いになったグループにいた。しかし、コーナーの進入で切れ込むようになって、ペースを上げられず、ついていけなかった。残念なレースだった」
■田中誠 Repsol Honda Team監督
「最後まで大興奮のすばらしいレースだった。今回は、我々にとって楽な展開ではなかった。しかしニッキー(ヘイデン選手)はレースを睨んで最後の最後までマシンを仕上げていき、今朝のウオームアップでも手を抜くことはなかった。今季初勝利まで少し時間は掛かったが、これで文句なしのランキングトップだ。この場を借りてもう一度ニッキーに言いたい。おめでとう、そしてありがとう!
ダニ(ペドロサ選手)も、このコースは思っていた通りに攻略できなかったが、最後までベストをつくした。頑張った者には必ず結果がついてくる。堂々の3位表彰台で、ランキングも2位に上がった。納得のいかないところもあるだろうが、長いシーズンを戦う中で重要なポイントだ。ここアッセンで最高峰クラス200勝も決めることができ、大きな励みになった。次のドニントンパークも難しいところだが、このパワーで乗り切りたい」
■(株)ホンダ・レーシング代表取締役社長 金澤賢
「2輪ロードレースの最高峰クラスであるMotoGPで、Hondaにとって200勝目となる見事な優勝を勝ち取ったニッキー・ヘイデン選手に祝辞を述べたい。今日は、我々にとって一つの節目の日となった。Hondaがロードレースの最高峰であった500ccクラスに初参戦したのは、1966年5月22日の西ドイツGPで、見事デビューウインを果たしている。サーキットは違うが、最高峰クラス参戦40年で、我々Hondaが達成した記録を誇りに思う。ここまでHondaのレース活動に携われたライダーやパートナー、関係者の頑張りに感謝するとともに、タイトル獲得を目指し、世界最高レベルの技術チャレンジを今後も継続し、2輪レース活動を盛り上げていきたい」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 3位) 「今日の表彰台は、いままでの表彰台に比べて、あまり嬉しいものではなかった。予選の段階から、ロレンゾ選手のパフォーマンスにはかなわないと思っていた。しかし、レースでは、それほどの差ではなかった。今日の彼は速かったし、おめでとうと言いたい。最終ラップは、アンジェリス選手に勝ちたいと思った。今日の自分のベストラップで追い上げたが、届かなかった。今回は、完璧なセッティングにできなかった。しかし、チャンピオンシップを考えれば、今日の3位には満足している。次のドニントンパークは、Hondaに合っているサーキットなので、楽しみにしている」
■高橋裕紀選手(250cc 6位) 「スタートは良かった。ヘアピンで前にいる(青山)周平君を抜き、バイクを寝かそうと思ったときに、さらにイン側にアンジェリス選手が入ってきて、接触してしまった。それでアウト側にいた周平君とも接触。フロントブレーキを曲げてしまい、それで時間をロスしてしまった。その後も、接触の影響なのか、エンジンの伸びが悪かった。終盤はいつも通りに走れたし、1周目のアクシデントが悔しい」
■青山周平選手(250cc 12位) 「スタートは良かったのだが、1周目のヘアピンで誰かに当たってコースアウトしてしまった。その後、さらに転倒者が出て、それを避けるためにグラベルに出なければならなくなり、大きくタイムロスしてしまった。コースに復帰したときには、トップグループははるか彼方で、もう、とても追いつかないと思った。頑張って走ったが、12位になるのがやっとだった。残念なレースだった」
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