MotoGP Honda Racing
モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第7戦 カタルニアGP 決勝
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
2006.06.18 Rd.07 カタルニアGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第7戦 カタルニアGP
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ヘイデン2位で今季6度目の表彰台。再び、総合首位に立つ。ロバーツJr.3位とHondaパワーがすばらしい走りを見せる
2006年6月18日(日)・決勝
会場:カタルニア・サーキット 天候:晴れ 気温:27℃ コースコンディション:ドライ
リザルト&ポイント

 第7戦カタルニアGPは、2度の再スタートという波乱のレース。赤旗中断になったスタート直後のアクシデントで3台がリタイア。再スタート後のレースでも、5人の選手がリタイア。完走11台という厳しいレースとなった。その中で、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)2位、ケニー・ロバーツJr.選手(Team Roberts)3位と、Hondaパワーがすばらしい走りを見せ、その後方では、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)が7位でフィニッシュした。マルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)は、スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれてリタイア。再開されたレースでは、ケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)、ダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)、トニ・エリアス選手(Fortuna Honda)が転倒を喫し、リタイアに終わった。

第7戦 カタルニアGP
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第7戦 カタルニアGP
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 カタルニアGP決勝は、スタート直後の1コーナーで、多重クラッシュが発生。赤旗中断となった。原因は、セテ・ジベルノー選手(ドゥカティ)がロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)に接触した事による転倒だった。この接触でバランスを失ったカピロッシ選手がメランドリ選手に接触して、ともに転倒。さらに、前を走るペドロサ選手、ジョン・ホプキンス選手(スズキ)に追突して、ペドロサ選手が転倒。ジベルノー選手の転倒を避けようとしたランディ・デ・ピュニエ選手(カワサキ)もコースアウトして転倒する多重クラッシュに発展して、レースは中断された。このアクシデントで、ジベルノー選手、カピロッシ選手、メランドリ選手が負傷してグリッドに復帰できず。再開されたレースでも、グリッド上で、クリス・バーミューレン選手(スズキ)がエンジンストール。スタート進行が再びやり直しとなる、波乱のレースだった。

 2回の仕切り直し。集中力をキープするのが厳しい戦いとなったが、その中で、好スタートを切ったのは、ストーナー選手だった。その後方にヘイデン選手、ホプキンス選手、ロバーツJr.選手、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)と続き、ストーナー選手は8周目までトップをキープする快走を見せた。しかし、9周目に痛恨の転倒でリタイア。それからは、ロッシ選手が首位に立ち、それを追うヘイデン選手との一騎打ちとなるがロッシ選手が優勝。今季初優勝が目前だったヘイデン選手だが、惜しくも2位に終わった。しかし、7戦を終えて今季6度目の表彰台を獲得。前戦イタリアGPでは、カピロッシ選手に同ポイントで並ばれ、総合2位になっていたが、今回の表彰台で再び、総合首位に返り咲くことになった。

 その後方では、予選から好調だったロバーツJr.選手が、Hondaエンジンを搭載するKR211Vで、今季初表彰台を獲得した。ロバーツJr.選手は、予選3番手からオープニングラップ4番手。その後、5番手にポジションを落としたが、中盤になって3番手に浮上。終始、厳しい戦いを繰り広げたホプキンス選手を抑え、見事、表彰台に立った。その後方では、カルロス・チェカ選手(ヤマハ)とし烈な戦いを繰り広げた玉田選手が7位でフィニッシュ。完走11台という厳しい戦いで、ポイントを獲得した。

 予選14番手から、地元グランプリで好走を見せたエリアス選手は、中盤、6番手までポジションを上げたが、10周目に痛恨の転倒を喫しリタイア。予選11番手から地元グランプリで今季2勝目を狙ったペドロサ選手は、5番手まで浮上したが、11周目に転倒を喫し、惜しくもリタイアに終わった。ペドロサ選手は、スタート直後のアクシデントで、スペアのバイクに乗り換えて決勝に挑んだ。オープニングラップ11番手と厳しいポジションだったが、すばらしい走りで5番手まで浮上した。惜しくも転倒リタイアに終わったペドロサ選手とエリアス選手だが、見事な追い上げのレースに、地元ファンから大きな拍手が送られていた。

 250ccクラスは、今季2回目のPPから好スタートを切ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)が、最終ラップまで競り合ったアプリリア勢3台を抑え、今季初優勝を飾った。ドヴィツィオーゾ選手はこれで開幕から7戦連続表彰台に立ち、総合ポイントでも、2位以下に大きなリードを築いた。高橋裕紀選手(Humangest Racing Team)は、予選9番手から好スタートを切ってトップグループを追い、7位でフィニッシュ。総合3位をキープした。予選6番手からスタートしたルーキー青山周平選手(Repsol Honda Team 250)は、9番手を走っていた4周目、転倒してリタイアに終わった。

 125ccクラスは、アルバロ・バウティスタ選手(アプリリア)が優勝。ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ルシ選手(Honda)が6位でフィニッシュ。ガボール・タルマクシ選手(Honda)8位。ファブリツィオ・ライ選手(Honda)は10位だった。

第7戦 カタルニアGP
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第7戦 カタルニアGP
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コメント

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 2位)
「もちろん優勝したかったが、昨日までの状況を考えれば、順調なペースで走ることができた。金曜日は10位、今朝のウオームアップでも10位だった。決勝は最大限の力を発揮して走らなければならないと思っていたし、表彰台に立てて良かった。第1コーナーでドラマが起きてしまったが、レースに集中するよう心がけた。巻き込まれたライダーたちに大きなケガがなくて良かった。今日のロッシは、余裕の走りを見せていた。タイヤを温存していることはわかっていた。特にこのような暑い日はグリップが問題となるので、彼を抜くことは厳しいと思っていた。今日は賢く、安定した走りを心がけた。次は優勝を狙っていきたい」

ケニー・ロバーツJr.選手(MotoGP 3位)
「昨日はPPを狙っていた。それを達成することができなくて残念だったが、今日は、こうして表彰台に立つことができて、嬉しい。ドライコンディションで、こんなレースができたのは、久しぶりのことだ。今日は、他のライダーに迷惑をかけず、自分のペースで走ろうと思っていた。その結果が表彰台なのだから、本当に嬉しい」

玉田誠選手(MotoGP 7位)
「厳しいレースだった。とにかくトラクションが掛からず、思い切り走ることができなかった。アクセルを思い切り開けることができたのは、バイクがまっすぐ立っている状態だけという、そんなレースだった。7位といっても、納得するにはほど遠いレース。全然ダメだった」

ケーシー・ストーナー選手(MotoGP リタイア)
「今日はとても残念な一日だった。自分の犯したミスだけでなく、起きたことすべてが最悪だった。中断の間にリプレイを見たが、クラッシュに巻き込まれたライダー全員がかわいそうだった。今日のトラックは少し滑りやすかったが、うまくスタートを切れたし、すべて順調に思えた。バレンティーノが追いついてきたときは自分のペースを維持していたし、良い走りをしていたと思う」

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP リタイア)
「今日は最悪の日だったし、特に言うことはない。スタートからアンラッキーだったが、クラッシュに巻き込まれたライダーの中では、ラッキーだった。また、再スタートすることができたからね。バーミューレン選手が再スタートのときに問題を抱えたこともアンラッキーだった。混乱した状況でレースを再開することになったし、集中力が少し欠けてしまった。再スタートはうまく切ることができなかったが、なんとか落ち着いてポジションを上げることができた。しかし、速く走っていなかったにもかかわらず、転倒してしまった。いずれにしても、次のレースを楽しみにしているし、もっと良い結果を出したい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP リタイア)
「スタートは決して良くはなかった。しかし、なんとか少しポジションを上げられたと思った矢先にクラッシュに巻き込まれてしまった。何も覚えていない。肩に激痛が走っていたが、意識はあった。記憶は少しずつ戻ってくるだろう。ずっとそばにいて、面倒を見てくれたドクター・コスタとクリニカ・モバイルのスタッフに感謝したい」

トニ・エリアス選手(MotoGP リタイア)
「今回は忘れたいレースになってしまった。メランドリ選手は残念な結果になってしまったが、早く回復することを願っている。自分は、良いスタートを切ったが、グリップに問題を抱えていた。そんな中、精一杯トップ集団について行こうと思った。良いペースで走ることができたのだが、フロントが滑って転倒してしまった。そのまま走れていれば良い結果を残すことができたと思うし、とても残念に思う」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「とにかく波乱のレースだった。ニッキー(ヘイデン選手)は優勝には手が届かなかったが、最高の走りだった。チャンピオンシップ争いで首位に立ったばかりか、今後に繋がる20ポイントを獲得してくれた。ダニ(ペドロサ選手)は本当に悔しい結末になってしまった。最初のスタートはうまくいったが、クラッシュに巻き込まれてしまい、マシンを換えなければならなかった。幸い体にダメージはなかったが、ベストな状態のマシンを失っただけでなく、アクシデントの影響でレースのリズムを崩され、100%の走りができなかった。地元の大勢のファンを前に完璧な走りを見せることができず残念な思いだ。来週のレースでは、気持ちを切り替えて頑張ってくれるはずだ。今日のクラッシュで負傷したライダーの回復を祈っている」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 優勝)
「最終ラップのストレートで、アプリリアのライダーが僕を抜いていったが、1コーナーのブレーキングで抜き返そうと思った。その通りの走りができたし、すばらしいラップだった。前回の優勝から長い時間が経っていたし、今日の優勝は本当に嬉しい。記念すべき優勝になった」

高橋裕紀選手(250cc 7位)
「厳しいレースだった。スタートはうまくいったし、トップグループにつけることができた。しかし、ペースをキープできなかった。高速コーナーでうまく走れなかった。終盤になって、やっと、いいリズムが戻ってきた。7位という結果は残念だが、自分の中で、カタルニアは最大の山場のレースだった。ここで、ちゃんと完走できたことは嬉しい」

青山周平選手(250cc リタイア)
「朝のウオームアップで、いいフィーリングがなくて、決勝でも予選のフィーリングで走ることができなかった。そのせいで、トップグループについていけなかったし、無理をしてしまった。残念だった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 41:31.237
2 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +4.509
3 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +9.174
4 21 J.ホプキンス スズキ B +13.465
5 5 C.エドワーズ ヤマハ M +22.548
6 71 C.バーミューレン スズキ B +25.198
7 6 玉田誠 Honda M +30.622
8 7 C.チェカ ヤマハ D +31.277
9 77 J.エリソン ヤマハ D +59.203
10 66 A.ホフマン ドゥカティ D +1:14.062
11 30 J.カルドソ ドゥカティ D +1:46.815
RT 26 ダニ・ペドロサ Honda M +13Laps
RT 24 トニ・エリアス Honda M +15Laps
RT 27 ケーシー・ストーナー Honda M +16Laps
RT 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +18Laps
RT 15 S.ジベルノー ドゥカティ B -
RT 33 マルコ・メランドリ Honda M -
RT 65 L.カピロッシ ドゥカティ B -
RT 56 中野真矢 カワサキ B -
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 41:28.179
2 48 J.ロレンゾ アプリリア +0.095
3 7 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.422
4 15 R.ロカテッリ アプリリア +1.587
5 6 A.デボン アプリリア +3.136
6 4 青山博一 KTM +4.032
7 55 高橋裕紀 Honda +4.072
8 50 S.ギュントーリ アプリリア +7.315
9 14 A.ウェスト アプリリア +43.107
10 36 M.カルデナス Honda +43.193
RT 73 青山周平 Honda +20Laps
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 40:56.370
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.187
3 33 S.ガデア アプリリア +0.423
4 75 M.パシーニ アプリリア +1.094
5 52 L.ペセック デルビ +2.235
6 1 T.ルシ Honda +2.400
7 22 P.ニエト アプリリア +15.456
8 14 G.タルマクシ Honda +15.529
9 6 J.オリベ アプリリア +25.259
10 32 F.ライ Honda +25.441

【ライダー:MotoGP】 【コンストラクター:MotoGP】
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ニッキー・ヘイデン Honda 119
2 L.カピロッシ ドゥカティ 99
3 V.ロッシ ヤマハ 90
4 マルコ・メランドリ Honda 89
5 ダニ・ペドロサ Honda 86
6 ケーシー・ストーナー Honda 65
7 C.エドワーズ ヤマハ 60
8 トニ・エリアス Honda 53
9 玉田誠 Honda 49
10 ケニー・ロバーツJr. KR211V 44
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 151
2 ヤマハ 119
3 ドゥカティ 105
4 スズキ 54
5 KR211V 44
6 カワサキ 37
ポイント一覧
【ライダー:250cc】 【コンストラクター:250cc】
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 133
2 J.ロレンゾ アプリリア 108
3 高橋裕紀 Honda 89
4 青山博一 KTM 85
5 R.ロカテッリ アプリリア 80
6 H.バルベラ アプリリア 78
7 A.デ・アンジェリス アプリリア 71
8 S.ギュントーリ アプリリア 51
9 M.シモンセリ ジレラ 40
10 青山周平 Honda 34
16 セバスチャン・ポルト Honda 20
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 151
2 Honda 138
3 KTM 89
4 ジレラ 40
ポイント一覧
【ライダー:125cc】 【コンストラクター:125cc】
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1

A.バウティスタ

アプリリア 144
2 M.カリオ KTM 88
3 M.パシーニ アプリリア 87
4 H.ファウベル アプリリア 87
5 S.ガデア アプリリア 83
6 L.ペセック デルビ 66
7 T.ルシ Honda 54
8 G.タルマクシ Honda 52
9 J.シモン KTM 46
10 S.コルシ ジレラ 43
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 158
2 KTM 93
3 Honda 82
4 デルビ 66
5 ジレラ 43
6 マラグーティ 23
ポイント一覧
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