MotoGP Honda Racing
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2006.06.18 Rd.07 カタルニアGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第7戦 カタルニアGP
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Honda勢、好調なスタート。ロバーツJr.が2番手、地元グランプリに闘志を燃やすペドロサは3番手
2006年6月16日(金)・1日目フリー走行
会場:カタルニア・サーキット 天候:晴れ/雨 気温:25℃ コースコンディション:ドライ/ウエット
リザルト&ポイント

 第7戦カタルニアGPが6月16日、バルセロナ郊外のカタルニア・サーキットで開幕した。このサーキットは、92年に「ヨーロッパGP」として初めてグランプリが開催された。96年からは「カタルニアGP」と名称が変わり、今年で通算15回目の開催となる。

第7戦 カタルニアGP
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第7戦 カタルニアGP
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 バルセロナは、1961年にHondaがグランプリ初優勝を飾った記念すべき場所。当時は、市内のモンジュイック(公道)でグランプリが行われた。その初優勝から44年目となる昨年のオーストラリアGPで、Hondaは通算600勝を達成した。また、今季3勝を挙げている最高峰クラスは現在、通算199勝に到達。200勝まであと「1勝」に迫っている。さらにカタルニアGPは、ルーキーながら大活躍のダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)の地元グランプリ。大きな注目を集める大会となっている。

 そうした中で快調なスタートを切ったのは、Hondaエンジンを搭載するKR211Vに乗るケニー・ロバーツJr.選手(Team Roberts)。1回目のフリー走行でトップタイムをマーク。2回目も2番手と、素晴らしいスタートを切った。

 3番手は、地元の声援を一身に集めるペドロサ選手。1回目は3番手、2回目の走行でも3番手と、順調なスタートを切った。今季、ルーキーのペドロサ選手は、金曜日はコースに慣れることに多くの時間を割いてきた。今大会でも慎重なスタートだったが、もっとも得意とするサーキットだけに、快調な走りを見せた。

 すでにペドロサ選手は、125ccと250ccクラスでカタルニアを制している。MotoGPクラスで勝てば、MotoGPクラス7戦目にして自身初の同一サーキット3クラス制覇を成し遂げることになる。昨年のオーストラリアGPで250ccクラス優勝を飾り、Honda600勝を達成しているペドロサ選手は、今大会で自身の今季2勝目と、Honda最高峰クラス200勝目を狙うことになる。

 6番手には、ケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)がつけた。前戦イタリアGPでは痛恨の転倒を喫し、今季初のリタイアを経験。今大会は、その雪辱を期す。初日は不安定な天候となり、車体のセッティングに多くの時間を費やしたが、まずまずのスタートとなった。

 9番手には、マルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)。ドライコンディションとなった1回目の走行では9番手。ウエットからドライになった2回目の走行でも9番手。タイヤテストを慎重に行い、好調をアピールした。

 6戦を終えて5回の表彰台。総合ポイントでトップのロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)と並ぶニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)は、車体のセッティングに多くの時間を割き10番手だった。一番の課題は、カタルニア独特の大きな弧を描くロングコーナーの安定性。2日目に向けて様々なセッティングにトライした。

 この日のトップタイムをマークしたのは、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)。13番手までが1秒差以内という大接戦の中で、Honda勢の5台が名を連ねた。なお、地元大会となるトニ・エリアス選手(Fortuna Honda)はトップから1.097秒差の14番手。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)も1.107秒差の16番手と、2日目のばん回に期待をつないだ。

 250ccクラスは、アレックス・デボン選手(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、開幕から6戦連続表彰台に立って総合首位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)が2番手、ルーキーの青山周平選手(Repsol Honda Team 250)が6番手。高橋裕紀選手(Humangest Racing Team)は8番手だった。午前のフリー走行で3番手、午後の予選で2番手となったドヴィツィオーゾ選手は、暫定PPこそ逃したが順調な仕上がりを見せた。青山周平選手は、午前中のフリー走行こそセッティングが決まらず苦しい走りだったが、予選では一気にタイムを上げて6番手につけた。高橋選手は、フリー走行で2番手と好調なスタートを切ったが、予選ではセッション序盤に痛恨の転倒を喫し、8番手に終わった。とはいえ、好調な走りを披露し、ドヴィツィオーゾ選手とともに今大会の優勝候補の一角と目されている。

 125ccクラスは、予選開始直前に雨が降り始める難しいコンディションとなった。ミカ・カリオ選手(KTM)が暫定PPを獲得。以下、トーマス・ルシ選手、ミケール・コンティ選手、マイク・ディ・ミリオ選手、ジョーイ・リットジェーン選手、ブラドリー・スミス選手と、Honda勢が僅差で続いた。

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コメント

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 3位)
「今日の結果には満足している。午後に雨が降ったが、ほとんどドライで走れたことはラッキーだった。明日も晴れてくれることを望んでいる。今年は、金曜日の走行は比較的遅い方なので、今日の結果には満足している。ここのサーキットは何回も走っているが、まだまだ先は長いし、他のライダーも調子を上げてくる。やらなければならないことはたくさんある。セッティングは悪くないし、ラップタイムもいい。明日は、天気によって大きく変わってくるはずだ。3月のテストは寒かったので、それに比べればコンディションは良い。ここはたくさんのファンが来てくれるし、グランドスタンドもほぼ満員になるはず。ぜひ楽しんでもらいたい」

ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 6位)
「1回目の走行は、フィーリングがつかみにくく、難しかった。午後は新しいフロントタイヤのテストをしたが、いい感じだった。このタイヤのおかげで、全体的にフィーリングは良くなった。あとはリアのグリップを改善するだけ。今日は雨が降ったことで、ちょっと時間を無駄にしたね」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 9位)
「両セッションともに、いいデータを得ることができたし、順調だった。今日は、前回のイタリアのセットでスタートし、いくつか小さな変更をしただけだった。タイヤテストでも、いいデータが得られた。今日は落ち着いて走ることができたし、モチベーションも高い。ポジションは9番手だが、予選とレースに向けて不安はない」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 10位)
「今日のポジションには、全く満足していない。朝のセッションからセッティングの方向性を間違えてしまった結果だが、明日は軌道を修正していきたい。金曜日は満足いかない結果になることが多い。しかし、チームを信じているし、きっと明日は前進できるだろう。一番の問題は、長いコーナーで速く走れないこと。ここのトラックは長いコーナーが多いので、そこで速く走れないとタイムを落とすことになってしまう。明日は大きく前進すると思うし、日曜日には良いセッティングになっているはずだ」

玉田誠選手(MotoGP 16位)
「今日は車体のセッティングが決まらなかった。午前中はフロントの接地感に不安があった。午後の走行に向けて、リアサスのリンクを変更したのだが、今度はリアにも問題が出てしまった。しかし、セッティングの方向は間違っていないと思うし、うまくいかなかっただけだと思う。明日は、いい状態を見つけてタイムを上げたい」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「ダニは地元の熱烈なファンの応援に応え、良い仕事を見せている。いつものグランプリウイークに比べ、良いペースでタイムを上げてきている。連続したラップでも良いタイムを刻んでおり、まだマシンセットアップの煮詰めが必要だが、明日は我々も驚くようなタイムを出してくれることを期待している。ニッキーは、午後のフリー走行で午前中のタイムを縮めることができなかった。リアのエッジグリップをもう少し向上させる必要があるが、マシンのバランスは悪くない。明日はいつも通りの走りで、ポジションをジャンプアップしてくれるだろう。今シーズンは天候に恵まれないことが多いが、明日以降もドライコンディションになることを期待している」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 2位)
「このサーキットは、完璧なセットアップを見つけるのが難しい。フロントタイヤに厳しく、リアのグリップを見つけるのが難しいからね。今日は決して100%ではないが、それでもまずまずの状態に仕上がった。今日はフロントのセッティングが完璧に決まらなかったことで、いいラインで走ることができなかった」

青山周平選手(250cc 6位)
「午前中は、今までと違うエンジンスペックを試したのだが、それをうまく乗りこなすことができなかった。それで、午後の予選では前回のイタリアの仕様に戻し、まずまずの走りをすることができた。ここは開幕前のテストで走ったことがあるので、初日から気持ち良く走ることができた。明日はPPを狙ってみたい」

高橋裕紀選手(250cc 8位)
「先週、鈴鹿でスーパーバイクに乗っているが、乗り換えはものすごく順調だった。フリー走行では2番手タイム。予選ではセッション序盤に転んでしまった。それでタイヤを出せず8番手に終わったが、何も心配していない。転倒の原因は、テストしたハードコンパウンドの新しいフロントタイヤが、コースに合っていなかったせいだった。明日は午前中にきっちりとセットアップして、いい走りをしたい」

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1日目総合リザルト
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:42.837
2 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +0.086
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.199
4 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.360
5 71 C.バーミューレン スズキ B +0.471
6 27 ケーシー・ストーナー Honda M +0.543
7 21 J.ホプキンス スズキ B +0.584
8 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.596
9 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.663
10 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.685
11 7 C.チェカ ヤマハ D +0.780
12 15 S.ジベルノー ドゥカティ B +0.780
13 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.947
14 24 トニ・エリアス Honda M +1.097
15 56 中野真矢 カワサキ B +1.100
16 6 玉田誠 Honda M +1.107
17 77 J.エリソン ヤマハ D +2.779
18 66 A.ホフマン ドゥカティ D +3.075
19 30 J.カルドソ ドゥカティ D +3.370
予選1リザルト
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 6 A.デボン アプリリア 1:47.231
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.288
3 4 青山博一 KTM +0.520
4 48 J.ロレンゾ アプリリア +0.592
5 58 M.シモンセリ ジレラ +0.887
6 73 青山周平 Honda +0.926
7 7 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.958
8 55 高橋裕紀 Honda +1.179
9 15 R.ロカテッリ アプリリア +1.332
10 16 J.クルーゼル アプリリア +1.395
- 19 セバスチャン・ポルト Honda -
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:57.275
2 1 T.ルシ Honda +0.464
3 16 M.コンティ Honda +0.786
4 63 M.ディ・ミリオ Honda +0.880
5 37 J.リットジェーン Honda +0.985
6 38 B.スミス Honda +1.270
7 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.322
8 8 L.サネッティ アプリリア +1.339
9 14 G.タルマクシ Honda +1.400
10 15 M.ピロ アプリリア +1.431
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