■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 3位) 「前回のフランスGPが終わった後、ばん回しないといけないと思っていたし、それを実現することができた。今日はスタートに失敗してしまった。それについて言い訳はない。しかし、トップグループで素晴らしいバトルをすることができた。みんな激しい走りだったし、真剣勝負だった。メランドリが一度、抜いてきたが、オーバースピードではらむと思った。ここのグランプリの雰囲気は、いつも最高だ。今日は、最後まで何とか2人を捕らえようと全力を尽くしたが届かなかった。これも言い訳はない。今週は、チームのおかげで、バイクの状態がすごく良くなった。勝てなかったけれど、ここから数戦、得意なサーキットが続くので楽しみにしている。それにしても、そろそろ勝たないといけないね。明日のテストから頑張るよ」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 4位) 「自分にとって、今日はいいレースだった。結果にも満足している。ここは、本当に疲れるサーキットだし、予選ではトップグループから後れを取っていたからね。最終的に、トップから2秒差でフィニッシュできたことも嬉しい。ムジェロをMotoGPマシンで走るのは、初めてだったし、そういう意味では完璧だった。しかし、決勝レースに向けて、バイクのセッティングは完全ではなかった。特にラスト10周は、かなり厳しい走りを強いられた。今日は、集団の後ろで前の選手たちを見ていた。今度は、テレビでそのバトルを見て確認したい」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 6位) 「今日は、本当に長く厳しいレースだった。トップグループで走っていたときも、コーナーの切り返しとブレーキングで後れを取っていた。後半、ニッキー(ヘイデン選手)と3位争いをしていたときに、ミスをして6番手までポジションを落としてしまった。地元のファンの前で表彰台にも立てず、いい走りを見せることができなかったのは、本当に残念だった」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 7位) 「結果は良くなかったが、バイクのセッティングは大きく前進した。昨日、予選が終わった後、リアのセットアップを大きく変えた。それがうまくいって、予選12番手から7位でフィニッシュすることができた。次のレースは、ホームGPになるので、地元のファンの前でいいレースをしたい。そのためにも、明日のテストでさらにバイクのセットアップを進めたい」
■玉田誠選手(MotoGP 9位) 「スタートする直前までタイヤの選択に迷った。気温が上がり路面温度が上がったので、最終的に、今回、一度も使っていなかったハードを選択した。結果的に、思ったほど暑くはならず、リアのグリップに苦しんだ。完全に自分の選択ミス。悔しい。トップグループにはついていけなかったが、セカンドグループの中でトップでフィニッシュしたかった。エリアスとケニー(ロバーツJr.選手)をかわせなかったのも残念だった」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP リタイア) 「転んでから首が痛くて、医務室で検査を受けたが、何でもなくて良かった。転倒は自分のちょっとしたミスだった。フロントが滑ったのでバイクを起こそうとしたのだが、マシンが不安定な状態のままバンプに乗って転んでしまった。メランドリを抜けなくてイライラしていた。今日は、転んでしまい残念だが、イタリア人選手たちとムジェロでバトルできたことは大きな自信になった」
■田中誠 Repsol Honda Team 監督 「想像通り激しい戦いになり、最後まで目の離せないレースだった。優勝までは手が届かず、非常に残念だ。しかし、今回はライバルのホームグラウンドであり、ここで3、4位を獲得できたことを考えると、最低限の仕事はできている。ニッキー(ヘイデン選手)は同ポイントで悔しいランキング2位となったが、表彰台に戻ってきた。今回の悔しさをバネに、次こそ優勝を勝ち取ってくれると信じている。ダニ(ペドロサ選手)も表彰台を狙えるところにいただけに惜しかったが、次は彼の母国グランプリであり、いつも以上の頑張りが期待できる。今日は勝てなかったが、このポジションで足踏みはできない。次のバルセロナでは優勝を狙って行きたい」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 3位) 「全力を尽くした。このサーキットでアプリリアを負かすのは簡単なことではない。コーナーとブレーキングで差を縮めても、フィニッシュラインまでのストレートでかわすことはできなかった。最終ラップ、アンジェリスをかわそうと全力を尽くしたが、果たせなかった。チャンピオンシップを考えれば、今日の3位は嬉しい。しかし、いまは優勝が欲しい」
■高橋裕紀選手(250cc 4位) 「表彰台に立てなくて、悔しかった。しかし、今日は、やれることはすべてやった。初日から決勝にかけて、バイクのセッティングも自分の走りも良くなった。今日は、最後までトップグループの中で戦えたし、納得のいくレースだった。正直、もう少しがむしゃらに行けば、表彰台のチャンスもあったかも知れない。でも、転倒のリスクも大きくなったと思う。最後は、自力で表彰台を狙うのは難しかった。フィニッシュラインの手前で、ドヴィッツィオーゾに並びかけたが、そこまでだった。表彰台には立てなかったけれど、自信になるレースだった」
■青山周平選手(250cc 9位) 「厳しいレースだった。予選はタイムが接近していたけれど、決勝は、トップグループについていけなかった。セカンドグループの戦いになり、グループのトップでフィニッシュしたかった。ウェスト(アプリリア)とバトルになったが、スクリーンに水滴がついて、雨が降ってきたのかと思い、慎重になった周回があった。そのときに離されてしまい、抜くチャンスを失った。でも、完走することができたし、良かったと思う」 |