MotoGP Honda Racing
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グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
2006.05.14 Rd.04 中国GP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第4戦 中国GP
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ルーキーのペドロサが初PP獲得。ヘイデンも5番手の好グリッドから決勝に挑む
2006年5月13日(土)・予選
会場:上海国際サーキット 天候:曇り時々雨 気温:19℃ コースコンディション:ドライ/ウエット
リザルト&ポイント

 中国GP予選2日目は、雲の多い天候となり、小雨がぱらつく難しいコンディションとなった。しかし、前日からの雨が止み、天候が回復に向かったことで、午前中のフリー、午後の予選ともに、レベルの高い走りが繰り広げられた。

第4戦 中国GP
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第4戦 中国GP
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 その激しい戦いの中で、ポールポジションを獲得したのは、ダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)。デビュー戦となった開幕戦で2位初表彰台、そして4戦目にして自身初となるPPを獲得した。以下、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)5番手、ケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)7番手、マルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)8番手と、優勝を狙える選手たちが好グリッドを確保。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)11番手、トニ・エリアス選手(Fortuna Honda)も15番手から追い上げのレースに挑む。

 PPを獲得したペドロサ選手は、セッション開始から順調にラップタイムを刻んだ。フリー走行では、確実にセットアップを進めて6番手。予選ではセッション開始から順調にタイムを伸ばし、常にトップ5につける好走を見せた。セッション中盤に雨でアタックを一時中断することになったが、再びドライコンディションとなった終盤のアタックでは、予選用タイヤのパフォーマンスを見事に発揮。2番手に0.364秒のリードを築いてのPP獲得だった。

 ペドロサ選手は、デビュー戦となった開幕戦スペインGPで表彰台に立ち、世界中の注目を集めた。20歳178日で達成されたこの快挙は、最高峰クラス6番目の記録。125cc、250ccクラスで3年連続チャンピオンを獲得してきたペドロサ選手。MotoGPクラスで初めて予選を制し、いよいよ初優勝の期待が膨らんだ。

 昨年のシーズン終盤戦から7戦連続で表彰台に立つヘイデン選手は、今大会も好調だ。フリー走行で2番手、予選では5番手とフロントローこそ逃したが、その安定した走りはペドロサ選手とともに優勝候補の筆頭に挙げられる。今季は、ウエットでもドライでも素晴らしい速さを見せているため、天候が不安定な今大会にも死角はない。

 7番手には、ストーナー選手がつけた。ストーナー選手は、フリー走行でトップタイムをマーク。順調な仕上がりを見せたが、予選ではセッション中盤で雨に足元をすくわれて、痛恨の転倒を喫した。そのため、スペアマシンでのアタックとなり7番手へとポジションを落としたが、その走りは十分に優勝を狙えるもの。前戦トルコGPでは、デビュー3戦目にして2位初表彰台に立っているだけに、今大会も大きな期待が寄せられる。

 車体のセットアップに苦しんだメランドリ選手は8番手。フリー走行では、リアのセッティングに多くの時間を割いて13番手と大きくポジションを落とした。予選でも、雨のために貴重な時間を棒に振るが、最終的に8番手まで浮上。決勝に望みをつないだ。前戦のトルコGPでは、予選14位から優勝しているだけに、今大会も追い上げのレースに期待だ。

 そして今大会、玉田選手が復活を感じさせる好走を見せた。初めて走る中国GP。ドライで走るのは、この日が初めてだった。しかし、フリー走行では確実にタイムを短縮して8番手。予選では11番手にダウンも、調子を取り戻していることを感じさせる好走を見せた。今季最高のレースの期待に、玉田選手の表情は明るい。

 初日15番手のエリアス選手は、2日目も15番手だった。この日は、車体のセッティングが決まらず苦しい走りを強いられた。しかし、前戦のトルコGPでは、予選12番手から5位でフィニッシュしている。今大会でも追い上げのレースが期待される。

 250ccクラスは、ヘクトール・バルベラ選手(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢では、青山周平選手(Repsol Honda Team 250)3番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)4番手でフロントローを獲得した。また、高橋裕紀選手(Humangest Racing Team)が2列目6番手と、3選手が優勝を狙えるグリッドから決勝に挑むことになった。

 初日の雨からドライコンディションとなった2日目の予選。初めて上海サーキットを走る青山選手は、着実にタイムをつめて、今季2回目のフロントローを獲得した。カタール、トルコと過去2戦、初サーキットに苦戦してきた青山選手だけに、今大会は雪辱のレースとなりそうだ。開幕から3戦連続表彰台のドヴィツィオーゾ選手も好調。初日2番手から6番手に後退の高橋選手も、決勝をにらんでセッティングに多くの時間を割いているだけに、GP初優勝の期待がふくらむ。セバスチャン・ポルト選手(Repsol Honda Team 250)は21番手から追い上げのレースとなる。

 125ccクラスは、ミカ・カリオ選手(KTM)がPPを獲得。ガボール・タルマクシ選手(Honda)5番手、ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ルシ選手(Honda)は7番手から決勝に挑む。

第4戦 中国GP
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第4戦 中国GP
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コメント

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 1位)
「PPを獲得することが出来て本当に嬉しい。いままで予選はあまり良くなかったが、今日は予選用タイヤで速く走ることが出来た。一体、今日は何が違ったのだろうと思った。もちろんタイヤも良かったし、自信もあった。今日の予選は、不思議なコンディションだった。ドライで始まって、雨が降って、またドライになったのだが、雨が降る前とほとんど同じコンディションで走ることが出来たからね。しかし、気に入ったレースタイヤをテストすることが出来なかったのは残念だった。明日は、いいスタートを切って、いいレースをしたい。今は、勝つことは考えていない。とにかく全力を尽くすだけだ」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 5位)
「セッション中盤に降った雨のせいで、決勝に向けて、いくつかやり残してしまった。もっとドライで走る時間があれば、ここを初めて走らせるニューバイクのセットアップを完璧に出来たはず。でも、みんな同じ条件なのだから仕方ない。いま抱えている問題は、コーナーに進入する際のエンジンブレーキのセッティングが決まらないこと。フリー走行では、それに取り組んだが、完璧にはならなかった。決勝に向けて解決できるはずだし、ウオームアップでトライしたい。チャンピオンシップの首位にいるし、自分がコンスタントに走れていることが嬉しい。早く勝ちたいね」

ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 7位)
「今日はいい感じで走ることが出来た。セットアップも順調だった。しかし、雨が降り始めて転倒してしまった。そのために、スペアのバイクで走ることになり、タイムを伸ばせなかった。スペアマシンはフロントのセットアップが決まっていないこともあって、思い切って攻めることが出来なかった。今日はついてなかったね。でも、レース用のバイクはセットアップが決まっている。転倒と雨のために、レース用タイヤのチェックが出来なかったのがちょっと心配だ。でも、昨日、今日といい走りが出来ているからね。いいレースが出来ると思う」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 8位)
「フリー走行から、あまりいいフィーリングで走ることが出来なかった。予選になっても、車体のセッティングが決まらず、そのセットアップに多くの時間を費やした。そのうち、雨が降ってきて、路面が乾くのを待たなければならなかった。ラスト15分はソフトタイヤで走った。決勝に向けてサスペンションのセッティングが必要だが、レースは自信がある。明日はいいスタートを切って、表彰台を目指したい」

玉田誠選手(MotoGP 11位)
「今日、ドライになってくれればと願っていたが、フリーも予選も、なんとかドライで走ることが出来た。このサーキットをドライで走るのが初めてなので、午前中のフリーはセットアップにつとめた。午後の予選は、フリー走行とは違うタイヤで走った。トップグループで走るには、もう少しアベレージを上げないといけない。予選用タイヤのアタックでは、セクター1から2にかけて、いいリズムで走ることが出来なかった。それがちょっと残念だった。それでも、これまでの探り探りの走りではなくて、やっとちゃんと走ってセッティング出来るようになってきた。フィーリングもどんどん戻って来ている。明日はいいレースをしたい」

トニ・エリアス選手(MotoGP 15位)
「厳しい一日だった。フリー走行はリアのセッティングが決まらなかった。それは予選でも変わらず、いろいろ試したが最後まで完全にはならなかった。ウオームアップでは、いいセットアップを見つけるために頑張らないといけない。厳しいレースになると思う。いいスタートを切らなければならないね。出来ることならトップグループでレースをしたい」

田中誠 Repsol Honda Team 監督
「期待通りにドライコンディションとなったが、予選中の雨も影響し、最後まで気の抜けないセッションだった。今日のダニは、本当によくやった。いつもなら、もう少し時間をかけてタイムを上げていくのが彼のスタイルだが、雨のおかげで、ここ一番の集中力で、彼としてMotoGP初のポールポジションを獲得した。レースタイヤでのタイムも悪くなく、明日のレースが楽しみだ。ニッキーも頑張ったが、あと一歩のところでフロントローには及ばなかった。決して調子が悪いわけではなく、天気によって予選セッションの組立てに影響がでてしまった。まだ減速時のセットアップが必要だが、ここから更に詰めることができるのが、今の成長したニッキーだ。きっと明日はエキサイティングな走りで我々の期待に応えてくれるだろう。明日の決勝レースはドライコンディションで迎えたい」

青山周平選手(250cc 3位)
「予選の途中で雨がパラパラ降って難しかったけれど、セッション終盤に(高橋)裕紀君の後ろについて、タイムを出すことが出来た。タイミングが良かった。今回は、とにかく自分のペースで走ろうと思っていた。裕紀君の後ろで走っているときも、頑張ってついていこうというよりも、自分の走りでついていくことが出来た。フロントローに並ぶのは、ヘレス以来2回目だが、ヘレスより今回の方が嬉しい。決勝は、雨でもドライでもどっちでもいい。明日はとにかく完走して、ポイントを取れるようにしたい」

高橋裕紀選手(250cc 6位)
「昨日の雨の2番手より、今日の6番手の方が嬉しい。昨日の2番手は、ポジションは良かったが転倒している。今日はドライになったし、順位よりもセットアップに専念しようと思った。予選の最後のアタックも、ソフトを履いていけば、バーンとタイムが上がるのはわかっていたが、ハードを履いて決勝に向けてセットアップにつとめた。それで6番手だった。今回は、とにかく表彰台に立つことが目標になる。今日、我慢してセットアップしたおかげで、余裕を持って決勝を迎えることが出来そうだ」

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予選リザルト
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 1:59.009
2 21 J.ホプキンス スズキ B +0.364
3 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.374
4 56 中野真矢 カワサキ B +0.561
5 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.565
6 15 S.ジベルノー ドゥカティ B +0.630
7 27 ケーシー・ストーナー Honda M +0.881
8 33 マルコ・メランドリ Honda M +1.005
9 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +1.035
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.069
11 6 玉田誠 Honda M +1.167
12 71 C.バーミューレン スズキ B +1.295
13 46 V.ロッシ ヤマハ M +1.711
14 7 C.チェカ ヤマハ D +2.043
15 24 トニ・エリアス Honda M +2.266
16 66 A.ホフマン ドゥカティ D +2.963
17 77 J.エリソン ヤマハ D +3.079
18 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +3.302
19 30 J.カルドソ ドゥカティ D +3.939
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 80 J.バルベラ アプリリア 2:05.781
2 48 J.ロレンゾ アプリリア +0.167
3 73 青山周平 Honda +0.896
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.155
5 7 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.292
6 55 高橋裕紀 Honda +1.346
7 4 青山博一 KTM +1.508
8 14 A.ウェスト アプリリア +1.601
9 96 J.シュムルツ アプリリア +2.247
10 54 M.ポジャーリ KTM +2.277
21 19 セバスチャン・ポルト Honda +4.037
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 2:11.572
2 52 L.ペセック デルビ +0.362
3 60 J.シモン KTM +0.381
4 19 A.バウティスタ アプリリア +0.418
5 14 G.タルマクシ Honda +0.869
6 75 M.パシーニ アプリリア +0.969
7 1 T.ルシ Honda +1.233
8 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.376
9 10 A.ロドリゲス アプリリア +1.431
10 71 小山知良 マラグーティ +1.473
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