■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP
2位)
「今日は、表彰台に立つためのバトルではなく、勝つためのバトルだったから、すごく楽しかった。とにかく全力で、バレンティーノをプッシュした。今日は勝てなかったが、最終ラップに差を詰めることが出来た。今日は思い切ったセットアップを試したが、高速コーナーが良かった。いまのスタッフとは2年目のシーズンになるが、一緒に素晴らしい仕事が出来ている。みんなが一生懸命にやってくれたおかげで、前進することが出来た。ニューバイクの方が明らかにいいし、新しい方向性を見つけることが出来た。これで6戦連続表彰台だが、早く、勝ちたいね」
■ケーシー・ストーナー(MotoGP 5位)
「スタートはすごく良かったし、気持ち良く走ることが出来た。自分の走りに集中することも出来た。しかし、燃料が軽くなっていくにつれて、走りやすくなるはずなのに、今日は、最後までリアのグリップに苦しんだ。それでペースをキープできなかった。体調も100%ではなかった。もう少しいい結果を出せると思っていた。オフのテストにあまり多く参加できなかったことも理由のひとつ。カゼも引いていたので、10周した頃に、足がつり始めてしまった。ロッシに抜かれたときには驚かなかった。抜かれるのは、時間の問題だと思っていた。終盤は、カピロッシとジベルノーといいレースが出来たと思う」
■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP6 位)
「たられば……になってしまうが、もし、スタートが良ければ、4位以内にはなれたと思う。スタートでクラッチにトラブルを抱えていて、昨日の予選のニッキーのようにウイリーしてしまい、遅れてしまった。その後、ホプキンスのバイクからオイルが出て、ヘルメットのバイザーが汚れてしまった。そのために、前にいるエリアスがスロットルを戻し、さらに遅れてしまった。それで3秒か4秒はロスしてしまった。その後、メランドリとすごいバトルになったが、メランドリのバイクより速く、ストレートで抜くことが出来た。今日のリザルトに不満はないが、もっといいポジションでバトルが出来たはず。それだけにフラストレーションがたまるレースだった。まだ、たった2レースをしただけだが、これからがすごく楽しみだ」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 7位)
「本当に難しいレースだった。スタートは良かったし、いくつかポジションを上げることが出来た。しかし、終盤にかけてミスをして、ポジションを下げてしまった。ペドロサとのバトルは素晴らしかった。ストレートで抜かれ、ブレーキングで抜き返した。7位という結果には満足できない。残念なレースだった。明日のテストに参加して、さらに、マシンのセッティングを前進させたい」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 8位)
「2日間の予選は素晴らしい仕事が出来たし、決勝はもっといい結果を望んでいた。しかし、スタートに失敗して、大きな代償を払うことになった。前を走るホプキンスのエンジンブローでスローダウンしなければならなかった。ヘルメットのシールドも汚れて、遅れてしまった。本当に大変なレースだった。今日はいいレースが出来ると信じていたし、本当にがっかりしている」
■田中誠 Repsol Honda Team監督
「今日の結果は非常に残念だ。しかしニッキーは、ここに来てからも精力的にマシンを仕上げ、昨日の予選といい、今日のレースといい、本当に頑張った。昨年の今頃に比べれば驚くほど、精神力が強くなった。今日の頑張りを心から褒めたい。ダニはクラッチのフィーリングが悪く、スタートでウイリーしてしまい、順位を落としてしまった。さらに運が悪いことに、他のマシンからのオイルでシールドが汚れ、ペースダウンを余儀なくされた。しかしそこから懸命に追い上げ、6位までに上がることが出来た。最後までレースをあきらめないプロフェッショナルなライダーだ。優勝はできなかったが、ポイントランキングでニッキーが2位、ダニが3位につけ、明日につながるレースとなった。まだまだ我々はマシンの戦闘力を上げていかなければならないが、もう少しのところまで来ている。今後もぜひ期待して欲しい」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 2位)
「決勝に向けて、マシンのセッティングに苦しんだが、朝のウオームアップが終わったときに、いいレースが出来ると思った。スタートも良かったし、中盤にロレンゾに抜かれてからは、リスクを犯さないように後ろを走った。最終ラップに彼をパスしたが、コーナーではらんで抜き返されてしまった。勝ちたいレースだった」
■高橋裕紀選手(250cc 9位)
「2日間の予選、コーナーの進入で振られる挙動が直らなかったのだが、朝のウオームアップでいままで使ったことのないスペックのサスに替えたら、良くなった。しかし、セッティングを完全に決める時間がなかったので、思うようにペースを上げることが出来なかった。スタートは良かった。1コーナーの進入でポジションを落とした。その後、4位争いの後ろまで追い上げたのだが、それからは徐々にペースが落ちた。今回は思った通りにいかなかった。金曜日の時点で、今日のサスを使っていれば表彰台も狙えたかも知れない。それだけに残念だった」
■青山周平選手(250cc 13位)
「思うように走れず、フラストレーションのたまるレースだった。疲れたレース。長かった。今回は、3日間を通じて、最後までコースを攻略出来なかった。コース自体は覚えたけれど、マシンのセッティングを詰めきれず、決勝も思い切りいけなかった。初めてのサーキットで、苦労するのはわかっていたが、予想以上に厳しかった。次のトルコも初めてのサーキットなので、今回の経験を生かしたい」 |