■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP
2位)
「このような形でシーズンをスタートできて、自分でも驚いている。ウインターテストから精一杯がんばってくれたチームと、素晴らしいタイヤを提供してくれたミシュランに感謝したい。レース終盤にはタイヤがスライドしていたし、自分自身とても疲れていた。そのような状況の中、今日の結果はとても良いと思う。スタートはあまり良くはなく、順位を上げるのに時間がかかった。カピロッシはすでに逃げていたので、追いつくために最大限プッシュしたが、そのために疲れてしまった。彼はタイヤを温存していると思っていたし、優勝を狙おうとは思わなかった。レース終盤で彼はペースを上げ、僕のタイヤは少し滑り始めていた。抜ける自信がなかったので、完走することに専念した。今日の結果にはとても満足している」
■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 3位)
「何人かのライダーがリタイアしての3位なので素直には喜べないが、表彰台と16ポイントを獲得することができた。去年はクラッシュしているので、今日の結果は今後の弾みになるはずだ。2週間前のテストの時点では、表彰台に絡むチャンスすらないと思っていた。しかし、冬の間に頑張ってくれたチームとHondaのおかげで、我々は大きく前進することができた。また、とても良いタイヤを提供してくれたミシュランと、レプソルに感謝したい。さらなる向上を目指して、明日はここでテストをしたいと思う。今日の決勝レースでは、序盤はトップグループで走ることができたが、速いペースで走り続けることができなかった。第1コーナーでは少し膨らんでしまったし、マシンをもっと曲げやすくするために、グリップ力を向上させたい。まだ1戦終わったばかりだし、これからもっと強くなるために努力したい」
■トニ・エリアス選手(MotoGP 4位)
「とても厳しいレースだったが、レース人生の中でもベストのレースだった。バレンティーノには申し訳なかった。今日は、みんな良いスタートだったし、集団で第1コーナーに進入した。中野真矢を避けようと思ったら、バレンティーノと接触してしまった。レースではこのようなことがよく起きるが、レースの後に謝罪した。今日は良いリズムを見つけることができたし、精一杯努力したのに、表彰台に立てなかったのは残念だった。それでも結果には満足している。きっとレースファンたちも今日はエンジョイしただろうし、彼らに感謝したい」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 5位)
「とても厳しいレースだったが、何とかポイントを獲得することができた。ウオームアップに行ったセッティング変更は、前進するどころか、少し後退してしまった。決勝レースでは良いスタートを切ることができたが、プッシュし過ぎることで、リスクは犯したくなかった。まだマシンのフロントには満足していないので、これから取り組みたいと思う。HRCは多大なサポートを提供してくれているし、明日、明後日のテストでフィーリングはきっと高まるはずだ」
■ケーシー・ストーナー選手(MotoGP 6位)
「3月の合同テストに参加することができなかったので、こんなに嬉しい結果は予想していなかった。LCRチームのサポートと、その仕事に満足している。素晴らしいスタートを切ることができたし、第1コーナーのクラッシュを回避することができた。予選での問題を解決するために、レースはフロントフォークを変えて臨んだ。コーナーで膨らんでしまうことがあったので完璧とは言えなかったが、だいぶ良くなった。素晴らしい走りで2位を獲得したペドロサにおめでとうと言いたい。初めてのMotoGPレースは厳しかったが、肩のケガは問題なかった」
■玉田誠選手(MotoGP 10位)
「予選の問題を解決するために、朝のウオームアップで大幅にセッティングを変更したが、良くはならなかった。昨日までと同じで、ハンドリングが重く、コーナーでフロントの接地感にも不安があった。そのために、決勝に向けて、さらにセッティングを変えてみたが、いい状態にはならなかった。今日は、42秒台で走って、最後は43秒台前半までペースは落ちた。最悪のレースだったが、その最悪の状態で最終的に10位になれたので、良しとします。明日のテストでセッティングを見直したい」
■高橋裕紀選手(250cc 4位)
「スタートも良く、トップグループにからむことができたが、他の選手に比べてタイヤの滑り出しが早くて、ペースを上げることができなかった。しかし、燃料が軽くなってきてから、いいフィーリングが戻ってきた。それでペースをキープすることができた。反対に、前のグループのペースがだんだん落ちてきて、終盤になって3位争いに加わることができた。最終ラップの戦いで4位になり、本当に悔しい。でも、常に表彰台が見える位置でレースができたし、大きな自信になった。次のカタールでは表彰台を狙いたい」
■青山周平選手(250cc リタイア)
「スタートは良かったのだが、2周目の高速コーナーでフロントから転んでしまった。焦っているつもりはなかったし、気がついたときには、転んでいた。結局、予選でちゃんとレースを想定した走りができなかったことが、こういう結果につながった。これが今回の反省点。次のレースには、今回の反省を生かしたい」
■田中誠 Repsol Honda Team監督
「今日はエキサイティングなレースだった。2人そろって表彰台には上がれたものの、ダニはあともう一歩というところで優勝に手が届かず、悔しい思いだ。しかし、MotoGP初レースにもかかわらず、熱狂的な地元ファンの応援に完璧に応えてくれた。2位表彰台という大仕事をやってのけてくれたダニには、心から称賛の言葉を送りたい。ニッキーは、これまでのウインターテストでマシンの開発に多くの時間を費やさなければならず、十分な乗り込みができないまま開幕戦を迎えてしまった。しかし、今日は彼の持つ実力を十分に発揮し、最後までアグレッシブかつ冷静な走りで表彰台に立ってくれた。ニッキーのがんばりにも心からお礼を言いたい。まだシーズンは始まったばかりであり、やらなければことはたくさんあるが、今年は常にRepsol
Honda Teamのライダーが表彰台の真ん中を競っているようなシーズンにしたい。今日は良いシーズンのスタートを切ることができた」 |