MotoGP Honda Racing
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2006.03.26 Rd.01 スペインGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
スペインGP
02 4/8
カタールGP
03 4/30
トルコGP
04 5/14
中国GP
05 5/21
フランスGP
06 6/4
イタリアGP
07 6/18
カタルニアGP
08 6/24
オランダGP
09 7/2
イギリスGP
10 7/16
ドイツGP
11 7/23
アメリカGP
12 8/20
チェコGP
13 9/10
マレーシアGP
14 9/17
オーストラリアGP
15 9/24
日本GP
16 10/15
ポルトガルGP
17 10/29
バレンシアGP
第1戦 スペインGP
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ペドロサ、デビュー戦初日3番手と絶好のスタート。メランドリ6番手、ヘイデン8番手と、まずまずの走りで初日を終える
2006年3月24日(金)・1日目フリー走行
会場:ヘレス・サーキット 天候:曇り時々晴れ 気温:20℃ コースコンディション:ウエット/ドライ
リザルト&ポイント

 2006年シーズンの開幕戦、スペインGPが24日、ヘレス・サーキットで開幕した。シーズンを通じてもっとも観客が集まる大会で、昨年に続き、今年もこのヘレスでシーズンのスタートが切られた。この日は、朝方まで降り続いた雨の影響で、午前中の走行はウエットコンディションとなった。午後になって青空が広がり、MotoGP2回目のフリー走行、125ccクラスと250ccクラスの予選は、ドライコンディションで行われた。しかし、路面のグリップは思うように回復せず、タイムは全体的に伸びなかった。

 その中で、トップタイムをマークしたのは、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)。2番手にロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)。そして3番手には、注目のルーキー、ダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)が続いた。ペドロサ選手は125ccクラス、250ccクラスで3年連続チャンピオンを獲得した。99年にHondaに乗ってスペイン人初の最高峰クラスチャンピオンになったアレックス・クリヴィーレ選手以来のチャンピオンの期待が寄せられるだけに、地元のファンの期待に応える初日となった。

 以下、Honda勢は、マルコ・メランドリ選手(Fortuna Honda)6番手、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)8番手。トニ・エリアス選手(Fortuna Honda)10番手。昨年250ccクラス総合2位のケーシー・ストーナー選手(Honda LCR)がMotoGP初のセッションで12番手。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda)は15番手だった。Hondaエンジンを搭載するKR211Vに乗るケニー・ロバーツJr.選手(Team Roberts)は、11番手スタートとなった。

 デビュー戦初日の走行を3番手で終えたペドロサ選手は、このオフのテストで、大型ルーキーの片鱗を何度も見せてきた。2週間前に行われたIRTAテストでも快調な走りを披露。この日も、地元スペインのファンの前でHonda勢トップタイムをマークして、好調をアピールした。

 6番手につけたメランドリ選手は、ウエットコンディションとなった1回目のフリー走行で2番手。このセッションは様子見の走りだったが、マシンのセットアップが前進したことを感じさせていた。そして、ドライコンディションになった2回目のフリー走行では、トップから0.495秒差の6番手。シーズンオフのテストでマシンのセットアップに苦労していたが、2連勝を達成した昨シーズン終盤戦の勢いを感じさせる走りだった。

 8番手のヘイデン選手は、ドライコンディションとなった2回目のフリー走行で、様々なセッティングにトライ。シーズンオフのテストで課題となっていたリアのトラクション改善と低速コーナーの旋回性の向上に取り組み、手ごたえを感じさせた。

 10番手にはエリアス選手。ウエットとなった1回目のフリー走行をキャンセル。ドライコンディションになった2回目だけの走行となった。エリアス選手は今季、Hondaに移籍。マシンの乗り換えも順調に進み、難しいコンディションとなった初日の走行でトップ10入りと、まずまずのスタートとなった。

 11番手には、Hondaエンジンを搭載、独自の車体でシーズンに挑むTeam Robertsのケニー・ロバーツJr.選手。12番手には、ペドロサ選手同様、250ccクラスからMotoGPクラスにスイッチしたストーナー選手。シーズンオフのテストは古傷の肩の治療に専念し、3月のバルセロナとヘレステストをキャンセルしていたが、元気な走りを見せた。

 この日は、トップから1秒差以内に13台という大接戦。ウエットからドライに変わるコンディションの中でHonda勢6台が名前を連ねて、2日目の予選に期待を膨らませた。

 玉田誠選手は、2週間前に行われたIRTAテストで車体のセッティングに苦戦。そのために、この日は、新しいスペックのサスペンションのテストに専念することになった。そのためにタイムを出すまでにいたらず、トップから1.255秒差の15番手。やや出遅れた印象だが、「今日のデータが2日目に生きるはず」と、ポジションアップに自信を見せた。

 250ccクラスは、ヘクトール・バルベラ選手(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda RacingスカラーシップでGP参戦し、この大会がデビュー戦となる青山周平選手(Repsol Honda Team 250)が3番手と好調なスタートを切った。ウエットとなった午前中のフリー走行では、様子見の走りで11番手だったが、ドライになった午後の予選では一気に3番手に浮上した。5番手には昨年総合3位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Humangest Racing Team)。ウエットのフリー走行で10番手とまずまずのスタートを切った高橋裕紀選手(Humangest Racing Team)は、予選セッション終盤に転倒を喫し、惜しくも9番手。セバスチャン・ポルト選手(Repsol Honda Team 250)は15番手だった。

 125ccクラスは、ルーカス・ペセック選手(デルビ)が暫定PPを獲得。Honda勢はガボール・タルマクシ選手が7番手、アレックス・エスパルガロ選手9番手。ディフェンディングチャンピオンで開幕前のテストで肩を負傷したトーマス・ルシ選手は、完全な体調にはほど遠かったが10番手と健闘。2連覇に向けてスタートを切った。

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コメント

ダニ・ペドロサ選手(MotoGP 3位)
「今日は一日がとても早く感じた。もちろん、今日の結果に満足しているが、週末に向けて、あまり浮かれてはいられない。今日はあまり走れなかったが、コンディションが上がれば、まだタイムを上げられると思う。スペインのファンの前で走れるのは嬉しい。明日と明後日は良い走りをしたい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 6位)
「午前中のセッションは、ウエットのために思うように走ることができなかった。しかし、午後の走行では、前回のここのテストのデータをベースに、一歩前進することができた。この短い間に、ミシュランタイヤが素晴らしい仕事をしてくれたことを感じた。明日はもっといい状態でマシンを走らせることができるはず。長いシーズンを戦い抜くためにも、今回はとても大事なレースになる」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 8位)
「新しいシーズンがスタートし、またレースすることができて、とても嬉しい。今朝は準備万端だったが、ウエットコンディションになり、キチンと周回することができなかった。先週ここでテストをしたばかりだが、午後の走行では、グリップを探すために全く違うセッティングで走った。多少は良くなったが、全ての問題を解決するほどではなかった。長いコーナーでのリアのグリップと、低速コーナーが課題。良い方向に向かっていると思うし、明日も色々試してみたい」

玉田誠選手(MotoGP 15位)
「今日は今までと違うスペックのフロントとリアのサスペンションのテストをした。前回のテストで課題になっていたチャターの改良とブレーキの安定性を狙ったものだが、コンディションが悪くて、完璧にメニューを消化できなかった。全体的に、マシンのフィーリングが重かった。今日はいろんなテストをしていた。タイム的にはもっと差があると思っていたが、終わってみたらトップとは1秒ちょっとしか離れていなかった。それだけに、今日の結果には心配していない。明日もマシンのセットアップを進めたい」

青山周平選手(250cc 3位)
「デビュー戦最初の予選で3番手になることができて嬉しい。しかし、タイムはそれほど良くなかったし、満足はしていない。全体的にタイムが遅かったし、3番手になれたのは、2週間前のテストのタイムを出すことができただけのことだと思っている。明日は全体的にタイムは上がるはず。明日は、自分がどこまでタイムを伸ばせるかにかかっている。とにかく、2日目も決勝につながるような走りがしたい」

高橋裕紀選手(250cc 9位)
「フィーリングは良かった。だんだんペースを上げていって、最後にニュータイヤを履いてペースを上げようと思った。しかし、2コーナーのブレーキングで前の選手のリアタイヤに接触して転倒してしまった。限界まで攻めて転んだわけではなく、完全に自分のミスだった。今日は、ちゃんとタイムを出すことができなかったが、手ごたえはいい。テストのときに比べて全体的に接戦になっている。明日はきっちりと自分の走りをしたい」

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1日目総合リザルト
【MotoGP】
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:41.613
2 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.012
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.185
4 15 S.ジベルノー ドゥカティ B +0.185
5 56 中野真矢 カワサキ B +0.326
6 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.495
7 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.653
8 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.663
9 17 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.842
10 24 トニ・エリアス Honda M +0.905
11 10 ケニー・ロバーツJr. KR211V M +0.925
12 27 ケーシー・ストーナー Honda M +0.939
13 7 C.チェカ ヤマハ D +0.995
14 21 J.ホプキンス スズキ B +1.114
15 6 玉田誠 Honda M +1.255
16 71 C.バーミューレン スズキ B +1.488
17 30 J.カルドソ ドゥカティ B +2.099
18 66 A.ホフマン ドゥカティ D +2.168
19 77 J.エリソン ヤマハ D +3.626
予選1リザルト
【250cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 80 H.バルベラ アプリリア 1:44.561
2 48 J.ロレンゾ アプリリア +0.023
3 73 青山周平 Honda +0.575
4 7 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.707
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.083
6 28 D.ハイドルフ アプリリア +1.111
7 14 A.ウェスト アプリリア +1.154
8 4 青山博一 KTM +1.245
9 55 高橋裕紀 Honda +1.315
10 25 A.バルドリーニ アプリリア +1.327
15 19 セバスチャン・ポルト Honda +2.033
【125cc】
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 52 L.ペセック デルビ 1:47.734
2 19 A.バウティスタ アプリリア +0.365
3 60 J.シモン KTM +0.434
4 71 小山知良 マラグーティ +0.775
5 75 M.パシーニ アプリリア +0.823
6 36 M.カリオ KTM +1.000
7 14 G.タルマクシ Honda +1.172
8 33 S.ガデア アプリリア +1.325
9 41 A.エスパルガロ Honda +1.335
10 1 T.ルシ Honda +1.383
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