■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 2位) 「タフなレースだったが、とても楽しいレースだった。バレンティーノ(ロッシ選手)の後ろを走ることになったが、かなりいいペースで走っていてとても気持ちよかった。バレンティーノは何度かペースを上げたが、遅れないようについていった。そのうち、マルコ(メランドリ選手)に追いつかれて、マルコとからんでいるうちにバレンティーノにアドバンテージを与えてしまった。もう数ラップしか周回がなくて、追いつくことができなかった。勝つことはできなかったが、今日はいいバイクに仕上げてくれたチームに感謝している。残り2戦で、もう1勝はしたいと思っている」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 4位) 「本当に素晴らしいレースだった。最後まで全力で走ったし、表彰台に立てると思っていた。それだけに残念だった。チェカを抑えられると思ったが、最後にスリップストリームを使われた。表彰台には立てなかったが、今日のレースには満足している。チームがいい仕事をしてくれたし、僕も全力を尽くした。ニッキー(ヘイデン選手)と同ポイントになったので、2位になるために、残り2戦を頑張りたい」
■セテ・ジベルノー選手(MotoGP 5位) 「今週はずっと問題を抱えていて、それを最後まで解消できなかった。今朝のウオームアップで一歩前進したと思ったが、レースではまた問題が出てきてしまった。スライドが激しくて、これ以上ポジションを上げることができなかった」
■玉田誠選手(MotoGP 8位) 「スタートして序盤にトップグループに離された。それからは31秒台のペースで走れたのだが、徐々にフロントに問題が出て、32秒台、33秒台とペースを落とした。特に左の高速コーナーで問題が出て、最終コーナーなど、タイムに影響してしまった。フラストレーションがたまるレースだった」
■クリス・バーミューレン選手(MotoGP 11位) 「いいレースだった。ベストを尽くすことができたと思う。自分としてはトップ10でフィニッシュしたかったが、混戦に巻き込まれて慎重に走らなければならなかった。それでもジャック、シャウス、ホプキンスを抜くことができた。今日はタイヤの使い方など、いろいろ勉強になった。GPはレース距離も長く、終盤の5周は今まで経験したことがないものだった。そのためにホプキンスに終盤、抜き返されてしまった。いい経験ができた。次のレースに向けて、本当にいい勉強になった」
■マックス・ビアッジ選手(MotoGP リタイア) 「言葉にできないくらいがっかりした。こんなに早くピットに戻って、レースをテレビで見ることになるなんて思っていなかった。おそらく、トップグループでレースができたと思うと、とても辛い一日になった。スタートして4コーナーでリアのグリップを失った。次の瞬間、マシンは横を向いていた。本当に言葉もない」
■アレックス・バロス選手(MotoGP リタイア) 「転倒した際にわきを強く打って痛かったので、今は痛み止めを飲んでいる。今日は調子が良くて、自分のペースで攻めすぎないように走っていた。しかし、フロントがスライドし、あっという間に転んでいた。いまは安静にしている」
■田中誠 Repsol Honda Team監督 「ニッキー(ヘイデン選手)がPPを取り、決勝前のウオームアップではマックス(ビアッジ選手)が素晴らしい走りをして、今回はいい意味でピットにも緊張感があった。それだけに、序盤にマックスが転んでしまい、残念だった。ニッキーは優勝こそ逃したが、混戦の中でポジションを落としてもしっかりと上がってこれるようになった。今年の成長ぶりをあらためて感じさせてくれた。マルコ(メランドリ選手)は、最終ラップでチェカに抜かれて表彰台を逃したが、ニッキーとともに、若い2人が今回もいい走りを見せてくれた。来年につながるレースだった。今日は125、250で勝ち、Honda600勝を達成することができた。勝ってチャンピオンを決め、600勝という節目の勝利を飾ったペドロサのしぶとい勝ち方は、本当に素晴らしいものだった」
■ダニエル・ペドロサ選手(250cc 優勝) 「今日は僕らにとって、素晴らしい日になった。優勝しただけでなく、タイトルもとることができた。フィリップアイランドで優勝できたのは、僕にとって特別な意味があり、満足している。ほとんどの人は僕が優勝するとは思っていなかっただろうし、ストーナーが転倒するとも思っていなかったと思う。ポルトの後ろで安定して走ることができたし、間隔をキープすることができた。最後の方で僕のマシンが左右にスライドしているのをチームが見て、今のポジションでOKだというサインを出してくれた。僕のバイクも速かったが、ポルトのバイクもすごく速かったので、最終ラップのストレートでスリップストリームをつかってポルトを抜こうと思った。抜くことができれば最高だし、そうでなくても2位になれる。最終ラップの最終コーナーは、慎重に間隔をキープしようと思っていたのに、予定していたよりも早い時点で追いついてしまい、スリップから抜けていかなければならなくなった。今回、初めてスリップストリームから抜けてみたが、思ったよりも伸びなかった。それでも、ラッキーなことにわずかの差で勝つことができた。ハードワークをしてくれたチーム、サポートしてくれた人たちや、ファンのみんなに感謝したい。みんながこの結果を望んでいたはずだからね」
■青山博一選手(250cc 6位) 「最初にチャンピオンをとったダニエル(ペドロサ選手)におめでとうを言いたい。今日のレースは、初日から抱えていた低速コーナーの問題を解決できず、思ったようにペースを上げることができなかった。高速コーナーではアドバンテージがあったし、それだけに悔しいレースだった。最終ラップにバルベラとドヴィツィオーゾに抜かれた。これは完全に自分の作戦ミス。スリップに入るタイミングを失敗してしまった。4位になれたレースだったし、本当に残念だった」
■高橋裕紀選手(250cc リタイア) 「5周目の2コーナーの進入で、前のバイクにぶつかりそうになり、コースアウトしてしまった。それで最下位までポジションを落とし、最終的にリタイアを決めた。今回はスタートグリッドにつくときに、他のグリッドのプレートが見えなくて、それに乗り上げて転んでしまった。それでハンドルとブレーキレバーを曲げてしまい、スタート進行の間に直したのだが、ちゃんと直すことはできなかった。ハンドルが曲がり、しっくりこないままレースになった。それで焦ってしまい、ライディングのリズムも狂ってしまった。ランキング一桁の可能性もあったし、大事な3戦だった。その最初のレースでノーポイントに終わり、本当に悔しかった」 |