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レース
カタール 第14戦 10月1日
カタールGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第14戦 カタールGP
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メランドリ初優勝まであと一歩の2位。ヘイデン3位で4戦ぶりの表彰台に立つ
10月1日(土)・決勝
サーキット:ロサイル・インターナショナル・サーキット 天候:晴れ 気温:39℃ コースコンディション:ドライ 観客3251人(3日間:5547人)

 カタールGP決勝は、3日連続で雲ひとつない快晴となり、39℃という猛暑の中で熱戦が繰り広げられた。優勝したのはバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)で、最終ラップまでロッシ選手と激しい戦いを演じたマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)が2位。ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が3位と、優勝こそ逃したがHonda勢の健闘が光った。終盤までトップグループに加わったセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)は、痛恨のコースアウトで5位。以下、アレックス・バロス選手(Camel Honda)9位、シェーン・バーン選手(Camel Honda)は13位だった。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)とマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)は、惜しくもリタイアに終わった。

第14戦 カタールGP
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 今年で2回目を迎えるカタールGPで、今年もまた猛暑の中、接戦が繰り広げられた。表彰台に立ったのは、ロッシ選手、メランドリ選手、ヘイデン選手の3人だが、これにジベルノー選手を加えた4人がスタートから激しい戦いを演じ、ファンを喜ばせた。

 2位になったメランドリ選手は、予選からの好調な走りを決勝レースでも見事に披露した。予選グリッドは5番手。しかし、アタックが不発に終わっただけの結果であり、フロントローに並べる実力を持った仕上がりだった。この日も、オープニングラップは5番手だったが、その後コーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)をかわし、ヘイデン選手をパスして5周目には3番手に浮上。トップを快走するジベルノー選手を、ロッシ選手とともに追い上げた。

 中盤から終盤にかけては、ロッシ選手と何度もポジションを入れ替えた。そして終盤には、ロッシ選手に続いてジベルノー選手をかわし、トップへ浮上。ラスト3周では、ロッシ選手とし烈な優勝争いを演じた。最終ラップにオーバーランを喫し、惜しくも2位になったが、7戦ぶり5回目の表彰台に立ったメランドリ選手。シーズン中盤から終盤にかけて、トップグループに加われずに苦しんだだけに、残り3戦に期待が膨らんだ。

 その後方では、ヘイデン選手が粘り強い走りを見せた。3列目から好スタートを切ったヘイデン選手は、オープニングラップで4番手に浮上。1分58秒台という驚異的なハイペースで、逃げるトップの3人を追った。そして、残り5周となった18周目、メランドリ選手とのトップ争いでジベルノー選手がコースアウト。これで3位にポジションを上げたヘイデン選手は、そのまま3位をキープ。第10戦ドイツGP以来、4戦ぶり3回目の表彰台に立った。

 今季11回目のフロントローから好スタートを切り、2周目から17周目までトップを快走したジベルノー選手は、痛恨のコースアウト。レースに復帰するも、悔しい5位に終わった。

 その後方では、セッティングを詰め切れなかったバロス選手が9位でフィニッシュ。負傷欠場のトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)の代役出場となったバーン選手は13位。マレーシアGPに続いてポイントを獲得し、代役としての務めを果たした。

 予選13番手からスタートしたビアッジ選手は、4周目に10番手までポジションを上げたところでトラブルが発生してリタイア。予選10番手からスタートした玉田選手も、12番手を走行していた18周目にトラブルでリタイアとなった。

 カタールGPを終えて、今シーズンは残り3戦。総合ポイントでは、2位ビアッジ選手、3位メランドリ選手、5位ヘイデン選手、7位バロス選手、8位ジベルノー選手と、トップ10にHonda勢が5人も名前を連ねている。この5選手全員が、総合2位の可能性を残しているだけに、残り3戦も激しい戦いが続くことになりそうだ。

 250ccクラスは、ケイシー・ストーナー選手(アプリリア)が優勝。PPスタートのホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)が2位。以下、アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)3位、ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)4位と、Honda勢が続いた。この日のレースは、序盤からハイペースの戦いとなった。2位になったロレンゾ選手は、トップのストーナー選手を激しく追ったが、惜しくも届かなかった。ドヴィツィオーゾ選手とペドロサ選手は、フィニッシュラインまで激しい戦いを演じた。青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、序盤からペースが上がらず悔しい6位。ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)は7位、ロサイルを初めて走る高橋裕紀選手(Team Scot)は8位と健闘した。結果、トップ10にHonda勢6人が名前を連ねた。

 125ccクラスは、ガボール・タルマクシ選手(KTM)が優勝。Honda勢は、マイク・ディ・ミリオ選手が4位、トーマス・ルシ選手が6位、小山知良選手が14位、葛原稔永選手が27位となった。総合ポイントで首位に立っていたルシ選手は、今大会6位に終わり総合2位となったが、わずか2ポイント差でトップのミカ・カリオ選手(KTM)を追うことになった。

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コメント

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 2位)
「今シーズンのベストレースだった。昨日の予選から、状態は良かった。マシンの準備はできていたし、ミシュランも頑張ってくれた。良いスタートを切ることはできなかったが、冷静にポジションを上げていった。エドワーズとヘイデンを抜いてトップに追いつくことができた。マシンは完璧だったし、表彰台に上ることしか考えていなかった。最終ラップでロッシを抜こうとしたが、ミスをしてコースアウトしてしまった。ケガのおかげで厳しい数週間だったが、素晴らしいレースで表彰台に上れることができて満足している。チャンピオンシップで3位だが、2位を狙いたい」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 3位)
「表彰台に上れてとても嬉しい。今朝のウオームアップは良くなかったので、レースに向けて心配だった。しかし、チームが決勝レース前に調整をしてくれたおかげで3位になれた。どのセッションよりも、決勝レースでのマシンの状態が一番だった。ミシュランのタイヤも素晴らしく、良いスタートを切ることができた。第1コーナーでセテ(ジベルノー選手)に追突されたが、マシンから落ちずにすんだ。前のグループについていくのに必死だったし、何度か転倒しそうになった。セテがコースアウトしたのは残念だったが、良いリザルトを得ることができた」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 5位)
「良いレースをしながら、結果を残すことができなかった。メランドリが追いついてくるまで、レースを引っ張っていた。しかし、言い訳をしても仕方ない。良いところもあれば、悪いところもある。レースをリードしながらも、残念ながら良い結果が残せない。しかし、ツキのなさについて話しても仕方ないので、いずれ流れが変わると信じている」

アレックス・バロス選手(MotoGP 9位)
「10位以内で完走したが、あまり良くないグランプリだった。しかし、これ以上のリザルトを望めなかった。フラストレーションが溜まるレースだった。マシンのセッティングは良かったが、それに合うタイヤを見つけることができなかった。オーストラリアは涼しいし、こことはコンディションも違うので頑張りたい」

シェーン・バーン選手(MotoGP 13位)
「今日のレースは複雑な気分だ。良いセッティングで決勝レースに臨んだし、シャーシは完璧だった。しかし、プッシュしようと思ったら問題が発生してしまった。昨日までのセッションを振り返ると、10位以内でフィニッシュできると思っていたし、とても残念だ」

玉田誠選手(MotoGP リタイア)
「2日目の予選で苦しんでいたタイヤの接地感のなさに加えて、今日はブレーキングで跳ねが出てしまった。そのためにバイクをバンクさせられず、厳しい走りとなった。残念なレースだった」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP リタイア)
「セパンと同じで、今回も初日から状況は良くなかった。日本GP以降、競争力を持って戦うことができていない。これはマシンのセッティング、エンジンやブレーキングの問題だけではないようだ。決勝レースでは、エンジンに問題が出てしまった。まだ具体的にはわからないが、チームが原因を追求している。今回のレースは表彰台を狙えなかった。いつでも表彰台を狙えるはずなので、今の状況に納得はいっていない」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「今日は、マルコ(メランドリ選手)が本当に素晴らしいレースをしてくれた。今年の成長を十分に感じさせる戦いぶりだった。ニッキー(ヘイデン選手)も頑張ってくれた。最後の2周で、トップの2人から離されたが、3列目からスタートして、よくトップグループに食らいついていった。今日のレースは勝てなかったが、残り3戦につながるレースだった。特に表彰台に立った2人は、来年に向けてますます成長すると思われるので楽しみだ。ビアッジと玉田には、申し訳ないことをした。ジベルノーも勝てるチャンスだっただけに残念だった」

ホルへ・ロレンゾ選手(250cc 2位)
「とても疲れた。なんとかストーナーに追いつきたかった。最後まで全力を尽くしたが、残念ながら追いつくことができなかった。風の影響と、フロントに問題があって、いつもより疲れるレースだった。しかし言い訳はしたくない。いつも勝ちたいと願っているが、予選のようにいかないときもある。サスペンションに問題を抱えてたし、表彰台に上れたことの方が重要だ。この2位は、3日前に父を亡くしたチーフメカニックのグイドにささげたい」

青山博一選手(250cc 6位)
「前回のマレーシアと同じ症状が出て、思うようにエンジンが回ってくれなかった。ストレートで離されてコーナーで詰めるという走りになった。そのうち徐々に離されてしまった。仕方がないけど、悔しいレースだった。トップグループには、ダニエル(ペドロサ選手)、ロレンゾ、ドヴィツィオーゾがいたし、その中で走りたかった」

高橋裕紀選手(250cc 8位)
「思っていたより厳しいレースだった。スタートが良くて、序盤はトップグループについていけたが、徐々に離されてしまった。後半の高速セクションで離されてしまった。自分のウイークポイントだった部分を今日のレースでいろいろ学びたかったが、それはできなかった。でも、苦手なサーキットで我慢の走りをして8位になれた。残り3戦につながるレースになった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 43:33.759
2 33 マルコ・メランドリ Honda M +1.670
3 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +5.536
4 5 C.エドワーズ ヤマハ M +14.737
5 15 セテ・ジベルノー Honda M +20.431
6 7 C.チェカ ドゥカティ B +31.432
7 56 中野真矢 カワサキ B +32.983
8 24 T.エリアス ヤマハ M +39.888
9 4 アレックス・バロス Honda M +41.792
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +44.252
11 10 K.ロバーツ スズキ B +48.745
12 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:01.991
13 67 シェーン・バーン Honda M +1:04.805
14 11 R.シャウス ヤマハ M +1:13.824
15 77 J.エリソン バラタ D +2:08.642
16 27 F.バッタイーニ バラタ D +1Lap
17 21 J.ホプキンス スズキ B +1Lap
RT 6 玉田誠 Honda M +5Laps
RT 3 マックス・ビアッジ Honda M +16Laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 C.ストーナー アプリリア 41:22.628
2 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +1.566
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +2.603
4 1 ダニエル・ペドロサ Honda +2.659
5 19 S.ポルト アプリリア +4.867
6 73 青山博一 Honda +29.971
7 80 ヘクトール・バルベラ Honda +32.708
8 55 高橋裕紀 Honda +46.470
9 50 S.ギュントーリ アプリリア +46.849
10 44 関口太郎 アプリリア +1:01.682
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ KTM 39:23.248
2 36 M.カリオ KTM +0.017
3 58 M.シモンセリ アプリリア +9.571
4 63 M.ディ・ミリオ Honda +11.815
5 55 H.ファウベル アプリリア +12.169
6 12 T.ルシ Honda +12.303
7 54 M.ポジャーリ ジレラ +12.317
8 60 J.シモン KTM +12.565
9 75 M.パシーニ アプリリア +17.571
10 32 F.ライ Honda +19.757
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 306
2 マックス・ビアッジ Honda 159
3 マルコ・メランドリ Honda 157
4 C.エドワーズ ヤマハ 152
5 ニッキー・ヘイデン Honda 150
6 L.カピロッシ ドゥカティ 148
7 アレックス・バロス Honda 129
8 セテ・ジベルノー Honda 126
9 C.チェカ ドゥカティ 98
10 中野真矢 カワサキ 78
11 玉田誠 Honda 68
13 トロイ・ベイリス Honda 54
20 ユルゲン・ファンデン・グールベルグ Honda 12
22 シェーン・バーン Honda 6
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 320
2 Honda 271
3 ドゥカティ 162
4 カワサキ 106
5 スズキ 90
6 バラタ 11
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 239
2 C.ストーナー アプリリア 213
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 160
4 青山博一 Honda 144
5 S.ポルト アプリリア 132
6 A.デ・アンジェリス アプリリア 129
7 R.デ・ピュニエ アプリリア 121
8 ホルへ・ロレンゾ Honda 118
9 ヘクトール・バルベラ Honda 86
10 S.ギュントーリ アプリリア 69
11 高橋裕紀 Honda 68
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 279
2 アプリリア 278
3 KTM 30
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 M.カリオ KTM 201
2 T.ルシ Honda 199
3 G.タルマクシ KTM 156
4 M.シモンセリ アプリリア 140
5 M.パシーニ アプリリア 134
6 F.ライ Honda 119
7 J.シモン KTM 115
8 M.ポジャーリ ジレラ 99
9 H.ファウベル アプリリア 90
10 M.ディ・ミリオ Honda 77
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 KTM 283
2 Honda 244
3 アプリリア 244
4 ジレラ 99
5 デルビ 64
6 マラグーティ 3
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