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レース
マレーシア 第13戦 9月25日
マレーシアGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第13戦 マレーシアGP
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ヘイデン、表彰台逃すも4位と健闘。メランドリ、ビアッジと続く

9月25日(日)・決勝
サーキット:セパン・サーキット 天候:晴れ 気温:40℃ コースコンディション:ドライ 観客4万7338人(3日間:5万6160人)

 マレーシアGP決勝は、最高気温40℃の猛暑の中で行われ、ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)が優勝。以下、2位バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)、3位カルロス・チェカ選手(ドゥカティ)という結果だった。Honda勢は、好スタートを切ってトップグループにつけたニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が4位と健闘。序盤、トップグループで好走を見せたマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)は5位。予選12番手という厳しいグリッドから追い上げのレースとなったマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)は6位。以下、アレックス・バロス選手(Camel Honda)8位、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)12位、シェーン・バーン選手(Camel Honda)14位と、厳しい条件下のレースでポイントを獲得した。予選2番手のセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)は、序盤に転倒してリタイアに終わった。

第13戦 マレーシアGP
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第13戦 マレーシアGP
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 シーズン終盤の3連戦。その2戦目となるマレーシアGP決勝の序盤は、カピロッシ選手、メランドリ選手、ヘイデン選手、そしてロッシ選手がトップグループを形成。その中から前戦日本GPで右足を負傷し、万全の体調ではないメランドリ選手がジリジリと後退。中盤からは、カピロッシ選手、ヘイデン選手、ロッシ選手がトップグループを形成。カピロッシ選手が後続を振り切って優勝した。そして、ロッシ選手が2位。終盤追い上げてきたチェカ選手が3位という結果だった。

 トップグループに加わったヘイデン選手は、中盤過ぎまでし烈な優勝争いに加わったが、タイヤの消耗とともにペースダウン。惜しくも4位に終わった。予選3列目から好スタートを切って、序盤トップグループに加わったメランドリ選手は、前戦日本GPで負傷した右足の影響で中盤からペースダウン。苦しいレースを強いられることになったが、5位と健闘した。予選12番手から決勝に挑んだビアッジ選手は、マシンのセッティングが決まらず苦しい走りだったが、6位でフィニッシュ。ランキング2位をキープした。

 その後方ではバロス選手が8位でフィニッシュ。バロス選手もセッティングが決まらず、最後まで苦しい走りを強いられた。玉田選手は12位。前日の予選で激しく転倒し、フレームを新品に交換したことでセッティングをまとめ切れなかった。スタートからフィニッシュまで不完全燃焼だった玉田選手は、「まったくレースができなかった」と厳しい表情だった。右手負傷のために欠場しているトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)の代役として出場したシェーン・バーン選手は、Honda RC211Vの初レースで14位。ポイントを獲得して、次戦カタールに向けて期待をつないだ。

 予選2番手からスタートし、トップグループに加わったジベルノー選手は、2周目の最終コーナーで中野真矢選手(カワサキ)と接触し、惜しくもリタイアとなった。

 今回のレースで、ロッシ選手のタイトルが決まった。あと4戦を残した時点で、総合ポイントでビアッジ選手2位、メランドリ選手5位、ヘイデン選手6位、バロス選手7位、ジベルノー選手8位となった。ビアッジ選手からジベルノー選手まで44点差だけに、ここからの4戦がHonda勢にとっては重要な戦いとなる。

 250ccクラスは、ケイシー・ストーナー選手(アプリリア)が優勝。2戦連続PPスタートの青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、序盤トップグループに加わる好走を見せたが、終盤にペースが上がらず5位でフィニッシュ。ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)は6位。予選18位からスタートした高橋裕紀選手(Team Scot)が7位と健闘した。ランキングトップのダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、トップグループに加わるも2周目に痛恨の転倒を喫してリタイア。予選6番手からスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)も転倒リタイアに終わった。

 125ccクラスは、総合首位のトーマス・ルシ選手(Honda)が今季3回目のPPからスタートし、今季3勝目を飾った。以下、Honda勢はファブリツィオ・ライ選手7位、小山知良選手10位、葛原稔永選手は転倒リタイアだった。

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コメント

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 4位)
「最初の数周はとても楽しかった。チームの努力のおかげでマシンはかなりいい状態になったが、最後までペースを維持することができなかった。表彰台に上るために精一杯頑張ったが、残念ながら立つことはできなかった。ミシュランは決勝レースに向けて良いタイヤを提供してくれたし、今週末の中では一番良かった。本当は4位で終わりたくなかったが、バレンティーノ、カピロッシ、チェカと走り、多くのことを学ぶことができた」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 5位)
「とても疲れるレースだった。ケガをしている傷口の周りが熱に敏感になっていて、危うく火傷しそうになった。リアブレーキを踏み込むと足が痛かったので、決勝レースに向けてリアの調整をしたが、今度はフロントのフィーリングが悪くなってしまった。ブレーキの問題でレース中盤までは、コーナーの出口でマシンがスライドしやすかった。しかし、燃料が減ってからは、自分のリズムを見つけることができた。正直、数日前までこんな結果を出せるとは思っていなかったし、今日の結果には満足している」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 6位)
「今年の2月に足のケガから復帰し、初めてファクトリーのRCVにまたがった時のことを思い出した。あのときは、気分も高ぶっていたし、速く走ることもできた。もちろん完璧ではなかったけどね。しかし、今回マレーシアに到着して走り始めたときの状態は、けっして良くはなかった。レースでは、危うくクラッシュしそうになった。今回はポイントを獲得するために、いつも以上に努力しなければならなかった。チームも僕も精一杯頑張ったが、思うようには走れなかった。でも、チャンピオンシップでは2位だし、これを守るために最後まで精一杯頑張るつもりだ」

アレックス・バロス選手(MotoGP 8位)
「今日のレースは、最後まで攻めることができなかった。ロバーツ(スズキ)の後ろにいて何とか抜こうとしたが、危うく転倒しそうになったりした。ポジションを上げることができなかった。問題を解決できるときもあれば、できないときもある。今回は残念ながら乗り越えることができなかった。もてぎのレースのようにクラッシュしたくなかった。なんとか完走することはできたが、8位には満足していない」

玉田誠選手(MotoGP 12位)
「昨日の転倒の後、フレームを新品に替えた。そのために朝のウオームアップでマシンのセッティングをしたのだが、結局はいい状態にまとめ切れなかった。攻める走りを最後までできなかった。まるでツーリングしているような走りしかできなかった。本当に言葉もない。残念なレースだった」

シェーン・バーン選手(MotoGP 14位)
「もしこれがヨーロッパだったら、もう少し状況は良かったかも知れない。でも、言い訳になってしまうね。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。納得のいく走りはできなかったが、大きなミスもせずに完走できたので満足している。今日はレース序盤にコーナーではらんで、前にいたグループを見失ってしまった。しかし、終盤のシャウス(ヤマハ)とのバトルは楽しかった。次のカタールでも走ることができるからね。次はいい成績を残したい」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP リタイア)
「完走できなくて残念だった。他に言う言葉も見つからない。今朝のウオームアップでは、まずまずの状態だったが、決勝ではあまりいい状態ではなかった。クラッシュについては、申し訳ないとしか言いようがない。イン側から中野を抜こうと思ったが、ブレーキレバーが接触して転んでしまった。本当に残念だった」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「予想以上に厳しいレースだった。ニッキーは今日、いいセットを見つけて、いいタイヤも見つけた。しかし、後半でチャターが出てペースを上げられなかった。本当に悔しいレースだった。マックスも頑張ってくれたが、いかんせん、予選グリッドが良くなかった。残念なレースだったが、次のカタールではふたりとも頑張ってくれると信じている。ジベルノーは、ちょっと焦ってしまったのかもしれない。メランドリは、足のケガをおして最後まで頑張ってくれた。ケガがなければいい状態だったし、これからの走りに期待したい。全体としては、なかなかうまくいかないレースだった。シーズンも残り4戦となったが、来年につながるようなレースをしたい」

青山博一選手(250cc 5位)
「朝のウオームアップまでまったく問題がなかったのに、決勝になって思うように走れなくなってしまった。コンディションが変わったせいかも知れない。序盤、ポルト(アプリリア)の後ろで走っているときは、スリップについていくのがやっとだった。スリップが効かなくなってからは、もうついていけなかった。すごく調子が良かっただけに残念。悔しいレースだった。でも、ダニー(ペドロサ選手)が転んで、ドヴィツィオーゾも転んだ。そういう難しいレースで完走したのだから、良しとしなければいけないのかもしれない。次のカタールでこの雪辱を果たしたい」

高橋裕紀選手(250cc 7位)
「朝のウオームアップで、車体の前後バランスと、ステップの位置を変えた。エンジンの調整もやりなおして、決勝に挑んだ。何が一番良かったのかわからないほどいろいろ変えたが、結果的に予選と見違えるような走りができた。それだけに、予選でのセッティングが悔やまれる。その失敗は、自分が主張したセッティングの方向だった。自分のせいだっただけに、本当に悔しい。でも、予選18番手からスタートして7位でフィニッシュできた。次のカタールに向けて、今回はすごくいい勉強になった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 65 L.カピロッシ ドゥカティ B 43:27.523
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +1.999
3 7 C.チェカ ドゥカティ B +2.069
4 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +9.227
5 33 マルコ・メランドリ Honda M +15.886
6 3 マックス・ビアッジ Honda M +16.826
7 10 K.ロバーツ スズキ B +17.249
8 4 アレックス・バロス Honda M +18.221
9 21 J.ホプキンス スズキ B +20.125
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +22.275
11 24 T.エリアス ヤマハ M +29.856
12 6 玉田誠 Honda M +51.672
13 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:05.365
14 67 シェーン・バーン Honda M +1:19.106
15 11 R.シャウス ヤマハ M +1:19.356
16 27 F.バッタイーニ バラタ D +1:55.882
RT 77 J.エリソン バラタ D +4Laps
RT 19 O.ジャック カワサキ B +17Laps
RT 56 中野真矢 カワサキ B +20Laps
RT 15 セテ・ジベルノー Honda M +20Laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 C.ストーナー アプリリア 43:23.138
2 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +3.133
3 19 S.ポルト アプリリア +4.111
4 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +7.569
5 73 青山博一 Honda +10.109
6 80 ヘクトール・バルベラ Honda +26.123
7 55 高橋裕紀 Honda +27.301
8 15 R.ロカテッリ アプリリア +28.006
9 50 S.ギュントーリ アプリリア +59.478
10 44 関口太郎 アプリリア +59.579
RT 1 ダニエル・ペドロサ Honda +19Laps
RT 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda DNF
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 T.ルシ Honda 43:02.214
2 36 M.カリオ KTM +0.002
3 75 M.パシーニ アプリリア +9.684
4 55 H.ファウベル アプリリア +9.709
5 14 G.タルマクシ KTM +9.892
6 60 J.シモン KTM +11.936
7 32 F.ライ Honda +19.632
8 54 M.ポジャーリ ジレラ +19.755
9 58 M.シモンセリ アプリリア +19.967
10 71 小山知良 Honda +20.071
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 281
2 マックス・ビアッジ Honda 159
3 L.カピロッシ ドゥカティ 142
4 C.エドワーズ ヤマハ 139
5 マルコ・メランドリ Honda 137
6 ニッキー・ヘイデン Honda 134
7 アレックス・バロス Honda 122
8 セテ・ジベルノー Honda 115
9 C.チェカ ドゥカティ 88
10 中野真矢 カワサキ 69
11 玉田誠 Honda 68
13 トロイ・ベイリス Honda 54
20 J.グールベルグ Honda 12
24 シェーン・バーン Honda 3
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 295
2 Honda 251
3 ドゥカティ 152
4 カワサキ 97
5 スズキ 85
6 バラタ 10
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 226
2 C.ストーナー アプリリア 188
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 144
4 青山博一 Honda 134
5 A.デ・アンジェリス アプリリア 129
6 R.デ・ピュニエ アプリリア 121
7 S.ポルト アプリリア 121
8 ホルへ・ロレンゾ Honda 98
9 ヘクトール・バルベラ Honda 77
10 S.ギュントーリ アプリリア 62
11 高橋裕紀 Honda 60
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 259
2 アプリリア 253
3 KTM 30
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 T.ルシ Honda 189
2 M.カリオ KTM 181
3 G.タルマクシ KTM 131
4 M.パシーニ アプリリア 127
5 M.シモンセリ アプリリア 124
6 F.ライ Honda 113
7 J.シモン KTM 107
8 M.ポジャーリ ジレラ 90
9 H.ファウベル アプリリア 79
10 小山知良 Honda 71
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 KTM 258
2 Honda 231
3 アプリリア 228
4 ジレラ 90
5 デルビ 63
6 マラグーティ 3
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