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レース
チェコ 第11戦 8月28日
チェコGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第11戦 チェコGP
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ビアッジ今季3回目の表彰台で、総合2位に浮上
8月28日(日)・決勝
サーキット:ブルノ・サーキット 天候:曇りのち晴れ 気温:20℃ コースコンディション:ドライ 観客7万8818人(3日間:12万7409人)

 チェコGP決勝では、午前中は雲の多い不安定な天候となったが、午後になって青空が広がり、ドライコンディションの中で3レースが行われた。注目のMotoGPクラスは、マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)が今季3回目の表彰台となる3位。総合ポイントでも2位に浮上して、後半戦のさらなる活躍に期待が膨らんだ。4位はアレックス・バロス選手(Camel Honda)で、素晴らしい追い上げのレースを見せた。トップグループにつけたニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)は5位。マルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)は、終盤遅れて6位に終わった。その後方では、トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)9位、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)10位と、厳しい戦いとなったチェコGPで、トップ10に6台のHonda勢が名を連ねる活躍を見せた。最終ラップまで優勝争いを演じたセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)は、惜しくもトラブルでリタイア。優勝はバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)。2位はロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)だった。

第11戦 チェコGP
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 昨年より1万人以上も観客が増えたブルノ。後半戦最初のレースとなったチェコGPは、観客の熱い声援の中で、序盤からハイペースの戦いとなった。ホールショットを奪ったのは、今季3回目のポールポジションから決勝に挑んだジベルノー選手。しかし、オープニングラップにロッシ選手が逆転するという激しい幕開けとなり、3周目にジベルノー選手が再び逆転。序盤から、両者の一騎打ちの様相となった。

 両者の戦いは、前半から中盤にかけてジベルノー選手がレースの主導権を握った。しかし、中盤から後半にかけてはロッシ選手が先行するという息詰まる戦い。終盤には再度ジベルノー選手が首位に浮上したが、ラスト2周でトップに浮上したロッシ選手が優勝。ジベルノー選手は、最終ラップにトラブルが発生し、惜しくもリタイアとなった。

 その後方では、カピロッシ選手、ビアッジ選手、バロス選手、ヘイデン選手のし烈な戦いが繰り広げられた。ワンミスでポジションが入れ替わる厳しい戦いの中で、ラスト3周で3番手に浮上したカピロッシ選手が、ジベルノー選手のリタイアで2位フィニッシュ。そのカピロッシ選手を激しく追ったビアッジ選手が3位。今季3回目の表彰台を獲得した。

 ビアッジ選手は予選10番手。序盤、思うようにペースを上げられなかったが、後半にかけて素晴らしい走りを披露。メランドリ選手、ヘイデン選手、バロス選手を次々にかわす力走だった。4位でフィニッシュしたバロス選手も、序盤こそセカンドグループでタイムをロスしたが、トップグループに匹敵するハイペースでポジションアップ。表彰台には立てなかったが、大いにファンを沸かせた。序盤、ジベルノー選手とロッシ選手を追ったヘイデン選手は、終盤でバロス選手と厳しい戦いを繰り広げて5位。表彰台は逃したが、今年の成長ぶりを感じさせる戦いだった。

 6位にはメランドリ選手。序盤はトップグループに加わったが、中盤からはペースを落としじりじり後退。だが、しぶとい走りで6位を獲得した。9位にはベイリス選手で、7台に膨れ上がった集団の戦いを制した。そのベイリス選手と厳しい戦いを繰り広げた玉田選手は10位だった。玉田選手は、次戦日本GP2連覇も視野に入れて闘志をみなぎらせていた。しかし、マシンのセッティングを完全に詰めきれず、不完全燃焼のレースとなった。「3日間、できることはすべてやった。でも、マシンの状態は変わらなかった。月曜日、火曜日のテストで原因を追究したい。調子を取り戻して、地元日本GPを迎えたい」と日本GP2連覇に向けて、さらに闘志をかき立てていた。

 250ccクラスは、ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が今季6勝目を達成。そのペドロサ選手と最終ラップまで厳しい戦いを演じたホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)が2位。Honda勢同士の激しい戦いが、ファンを沸かせた。ペドロサ選手は今回の優勝でチャンピオンシップでも2位以下に大きなリードを築き、2年連続チャンピオンに向けて大きく前進した。今季3回目の表彰台を狙った青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、前半ではトップを快走したが、中盤から後半にかけてペースを上げられずに悔しい5位に終わった。しかし、6台の優勝争いの中で見せた力強い走りは、次戦日本GPに向けて大きな期待を膨らませた。その青山選手と激しい戦いを演じたアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)は6位。高橋裕紀選手(Team Scot)とヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)は、オープニングラップで転倒し、悔しいリタイアとなった。

 125ccクラスは、今季2回目のポールポジションスタートとなったトーマス・ルシ選手(Honda)が今季2勝目。総合ポイントでも2位との差を広げた。今季初の表彰台が期待された小山知良選手(Honda)は、スローダウンした前車と接触して転倒リタイア。葛原稔永選手(Honda)は、予選の転倒で右鎖骨を負傷したため、今大会を欠場した。

第11戦 チェコGP
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コメント

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 3位)
「信じられないような結果だった。自分はもちろん、チームにとってもすごく嬉しいリザルトになった。今週は決していい状態ではなかったし、4列目からのスタートだったので、厳しいレースになるなと思っていた。スタートは悪くなかったが、混戦の中で接触して大きくロスしてしまった。それからは、問題を抱えていたタイヤの左サイドを温めることに専念した。周回を重ねるごとに、少しずつ状況が良くなったので、ペースを上げることができた。スタートポジションを考えれば、とても良い結果だった。今まで苦しい状況が続いていたし、今回のレースを復活のきっかけにしたい。自信も取り戻せた。これから2日間のテストでさらに自信を深めたい」

アレックス・バロス選手(MotoGP 4位)
「素晴らしいバトルができた。楽しかったし、ハッピーだった。終盤は、セテとバレンティーノに近づくことができた。表彰台も狙えると思ったが、最終ラップにセテがスローダウンして、アクセルを緩めなければならなかった。タイヤとバイクはパーフェクトだった。次の目標を日本GPに合わせて、明日からのテストに挑みたい」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 5位)
「スタートは良かった。メランドリとバトルしながら、なんとかトップグループについていくこともできた。ただ、いくつかのコーナーで突っ込みすぎて、時々ペースを乱した。今日のトップグループはすごく速くて、厳しいレースだった。チームのためにも結果を残したかったが、残念ながら達成することができなかった。でも、いい経験だった。明日からのテストで、もっとレベルの高い走りができるように頑張りたい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 6位)
「ウオームアップでセッティングが決まり、自信を持っていいペースで走れるようになった。レースでは、スタートも良かったし、先頭グループについていくこともできた。ただ、リアのトラクションがなくなって、厳しくなった。それでもトップグループについていこうと頑張った。それでフロントタイヤを酷使してしまい、最後は、レースを走り切ることに全力を尽くさなければならなかった。いいセッティングを見つけるためにも、明日からのテストはとても重要なものになる。次の日本GPはいいレースにしたい」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP 9位)
「予想通りのレースになった。プラクティスでもレースでも全力を尽くしたが、フロントのグリップ不足で厳しい戦いになった。ただ、この数戦の結果を考えれば、9位という結果には満足している。しかし、このポジションのために走っているわけではない。残りのレースでいい結果を残したい」

玉田誠選手(MotoGP 10位)
「予選で抱えていた問題の解決のために、決勝に向けてスイングアームを変えた。確かにいい部分もあったが、ネガティブな部分もあって、完全に良くはならなかった。ブレーキングが安定せず、立ち上がりでもタイムをロスしていた。明日からのテストで、マシンのセットアップに全力を尽くす。次の日本GPでは、この悔しさを晴らしたい」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP リタイア)
「予選では素晴らしい仕事ができたのに、残念な結果になった。今朝のウオームアップでは58秒台前半のタイムで周回することができた。優勝争いができると思った。しかし、レースでは最初の3ラップで、ウオームアップのペースで走ることは無理だと思った。それでも今日は、できることはすべてやった。それだけに、本当にがっかりしているし、悔しいレースだった」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「残念な結果だった。ニッキーに関しては、フロントのセッティングが完全ではなく、フロントプッシュに最後まで苦労していた。そういう状態でも、最後までトップグループについていった。その部分では、ニッキーの成長を感じた。マックスは、序盤にペースを上げられなかったが、後半になってペースを上げることができた。ニッキーもマックスも、もう少しタイムを上げて走れるようにしなければならないし、全体的な底上げが必要だ。セテは残念だった。原因を調べているが、インジェクション・コントロール・システムにトラブルがでた。これからの後半戦に向けて、さらに全力を尽くしたい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 1位)
「厳しいコンディションの中で勝つことができた。午前中に雨がパラパラと落ちてきたときは、雨のために3位に終わった去年のレースを思い出した。予選とは、コンディションがまったく違ったので、レースに向けてとても不安だった。はっきりしない天気で、気温も低かった。今日は思ったよりタイヤの消耗が激しくて、特にリアが厳しかった。そんな状態なので、落ちついて戦おうと決めた。最終的にトップに立つことができた。最終ラップにベストタイムを出すこともできた。チームが頑張ってくれたおかげだ。本当に嬉しい」

青山博一選手(250cc 5位)
「最低でも表彰台に立ちたかったので、5位に終わって悔しい。前半は、雨がパラパラと降っていて難しいコンディションだった。誰も前に出たがらない感じだったので、前に出てレースを引っ張った。結果として、それが後半を苦しくしてしまった。でも、今日はいけるところまでいこうと思っていた。表彰台に立てなかったのは残念だが、いろいろと学べた。日本GPでは、優勝を目指して頑張りたい」

高橋裕紀選手(250cc リタイア)
「スタートも良かったし、自分としては全然無理をしていなかった。というより、慎重に走っていたつもりだったが、左コーナーでフロントからあっという間に転んでしまった。転倒の原因がわからないので余計に悔しい。確かに通常よりラインはイン側だった。フルタンクだったということもあるけれど、まったく前兆がなかった。悔しい。この気持ちを日本GPにぶつけたい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 43:56.539
2 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.837
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +3.444
4 4 アレックス・バロス Honda M +4.148
5 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +4.363
6 33 マルコ・メランドリ Honda M +11.150
7 5 C.エドワーズ ヤマハ M +13.532
8 7 C.チェカ ドゥカティ B +19.331
9 12 トロイ・ベイリス Honda M +27.125
10 6 玉田誠 Honda M +27.248
11 10 K.ロバーツ スズキ B +27.684
12 56 中野真矢 カワサキ B +27.803
13 21 J.ホプキンス スズキ B +28.278
14 24 T.エリアス ヤマハ M +28.571
15 66 A.ホフマン カワサキ B +29.768
16 9 青木宣篤 スズキ B +41.778
17 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +57.800
18 11 R.シャウス ヤマハ M +1:08.082
19 77 J.エリソン バラタ D +1:42.169
20 27 F.バッタイーニ バラタ D +1:54.784
RT 15 セテ・ジベルノー Honda M +1Lap
RT 99 J.マックウィリアムス プロトンKR M +15Laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 ダニエル・ペドロサ Honda +41:24.944
2 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +1.303
3 27 C.ストーナー アプリリア +4.253
4 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +5.326
5 73 青山博一 Honda +8.392
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +8.471
7 19 S.ポルト アプリリア +25.545
8 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +32.159
9 15 R.ロカテッリ アプリリア +33.969
10 50 S.ギュントーリ アプリリア +35.544
RT 55 高橋裕紀 Honda DNF
RT 80 ヘクトール・バルベラ Honda DNF
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 T.ルシ Honda 41:32.409
2 36 M.カリオ KTM +3.212
3 58 M.シモンセリ アプリリア +3.326
4 33 S.ガデア アプリリア +7.754
5 8 L.サネッティ アプリリア +14.453
6 32 F.ライ Honda +25.156
7 63 M.ディ・ミリオ Honda +25.247
8 54 M.ポジャーリ ジレラ +25.509
9 14 G.タルマクシ KTM +25.773
10 60 J.シモン KTM +26.066
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 261
2 マックス・ビアッジ Honda 129
3 マルコ・メランドリ Honda 126
4 C.エドワーズ ヤマハ 123
5 セテ・ジベルノー Honda 115
6 アレックス・バロス Honda 114
7 ニッキー・ヘイデン Honda 112
8 L.カピロッシ ドゥカティ 92
9 中野真矢 カワサキ 69
10 C.チェカ ドゥカティ 59
11 トロイ・ベイリス Honda 54
12 玉田誠 Honda 48
20 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 265
2 Honda 218
3 ドゥカティ 102
4 カワサキ 97
5 スズキ 65
6 バラタ 5
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 206
2 C.ストーナー アプリリア 147
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 134
4 S.ポルト アプリリア 105
5 A.デ・アンジェリス アプリリア 100
6 ホルへ・ロレンゾ Honda 98
7 青山博一 Honda 98
8 R.デ・ピュニエ アプリリア 97
9 ヘクトール・バルベラ Honda 59
10 S.コルシ アプリリア 54
13 高橋裕紀 Honda 38
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 223
2 アプリリア 212
3 KTM 30
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 T.ルシ Honda 144
2 M.カリオ KTM 136
3 G.タルマクシ KTM 120
4 M.シモンセリ アプリリア 117
5 M.パシーニ アプリリア 100
6 F.ライ Honda 98
7 J.シモン KTM 97
8 M.ポジャーリ ジレラ 72
9 M.ディ・ミリオ Honda 54
10 小山知良 Honda 52
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 KTM 213
2 アプリリア 196
3 Honda 186
4 ジレラ 72
5 デルビ 51
6 マラグーティ 3
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