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レース
チェコ 第11戦 8月28日
チェコGP
グランプリ情報 1日目 予選・2日目 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第11戦 チェコGP
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ジベルノー3番手。チェコGP2連覇に向けて好スタートを切る
8月26日(金)・1日目
サーキット:ブルノ・サーキット 天候:晴れのち曇り 気温:27℃ コースコンディション:ドライ

 シーズン後半戦のスタートとなったチェコGPが、ブルノで開幕した。チェコGPは、チェコスロバキア時代の1965年に初めて開催され、1991年まで16回行われた。その後チェコスロバキアは、チェコとスロバキアに分離。1993年からチェコGPとして再開され、今年で13回目(通算29回目)を迎える。チェコGPは、シーズン後半戦最初のレースとして定着。今年も3週間の夏休みで十分に休養を取った選手たちが、元気いっぱいでサーキットに姿を見せた。

第11戦 チェコGP
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第11戦 チェコGP
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 ブルノ・サーキットは、1周5.403km。中速コーナーが連続する、リズム感あふれるサーキットだ。コース中盤は下りコーナーが多く、終盤で一気に駆け上る独特なレイアウト。コース幅は広く、選手たちの評判も良好だ。ブルノ・サーキットは、毎年素晴らしいバトルが繰り広げられるサーキットとしても知られ、昨年はPPを獲得したセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)が決勝でも素晴らしい走りで優勝した。

 初日は2回のフリー走行が行われた。前戦のドイツGPに続き、今大会も初日から、トップと1秒差以内に14台が入るという大混戦となり、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)がトップタイムをマーク。2番手にロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)が続き、トップからわずか0.176秒差でジベルノー選手が3番手。チェコGP2連覇に向けて好調なスタートを切った。4番手はマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)で、ジベルノー選手同様、好調なスタートを切った。

 この日、3番手につけたジベルノー選手は、1日を通じて安定した速さを見せた。前半10戦を終えて優勝がないジベルノー選手にとっては不本意なシーズンとなっているが、レースをこなすごとに本来の走りを取り戻している。「夏休みはリラックスして過ごすことができた。しかし、一時もレースのことが頭から離れなかった。日曜日には、今年最高のレースがしたい」と、今季初優勝に闘志をみなぎらせている。昨年にポール・トゥ・ウィンを飾ったように、今年も優勝候補の筆頭だ。4番手のメランドリ選手も、ブルノは得意とするサーキットのひとつ。MotoGPクラスでは表彰台に立っていないが、250cc時代には優勝を経験している。過去3戦、表彰台から遠ざかっているだけに、今季5回目の表彰台と初優勝に向けて気合を入れている。

 7番手にはニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)。今季は地元アメリカGPでMotoGP初優勝を達成した。この夏休み期間中には、アメリカのテレビに出演するなど、Hondaの次期エースを狙う存在として、確実に知名度を上げている。昨年はトップグループに絡みながら惜しくも転倒を喫したが、成長著しいヘイデン選手だけに、今大会の活躍に大きな注目が集まっている。9番手にはアレックス・バロス選手(Camel Honda)。11番手には、チェコGPで3回の優勝を誇るマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)。トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)は2回目の走行で転倒を喫したが、トップから1秒差以内の13番手につけた。

 地元日本GPが次戦に迫り、闘志満々の玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)は、バイクのセッティングが思うように決まらず17番手だった。第2戦ポルトガルGPで右手を負傷し、その後3戦を欠場。復帰してからも、完治していない右手の怪我に苦しんだ。しかし、夏休み明けの今大会はポルトガルGP以後、初めて完全な体調でレースを迎えることになった。「身体の調子はいい。もう問題はない。走り始めのフィーリングは悪くなかったが、思うようにセッティングが進まなかった。明日は違う方向でベストなセッティングを見つけたい」と、2日目のポジション挽回に闘志を燃やしていた。

 250ccクラスは、ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が暫定PPを獲得した。ペドロサ選手はシーズン前半に5勝を達成し、2連覇達成に向けて着々と前進している。昨年の大会では、優勝を目前にしながら雨のためにペースを落とした。中止にならないままレースが続行されて3位になるという悔しいレースになっただけに、今年はその雪辱に燃えている。2番手にはホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)。3番手には青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)。前戦ドイツGPで今季2回目の表彰台に立った青山選手は、2戦連続の表彰台に向けて好調なスタートを切った。5番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)。9番手にヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)。ルーキーの高橋裕紀選手(Team Scot)も11番手と、Honda勢が好調なスタートを切った。

 125ccクラスは、ミカ・カリオ選手(KTM)が暫定PPを獲得。Honda勢は、シーズン中盤から調子を上げているサンドロ・コルテセ選手が4番手。総合トップのトーマス・ルシ選手(Honda)が5番手とまずまずのスタート。小山知良選手(Honda)は、バンピーな路面セクションのセッティングに苦しんで12番手だった。2日目のポジションアップに期待したい。葛原稔永選手(Honda)は25番手だった。

コメント

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 3位)
「とてもすばらしい休暇だったが、この日を心待ちにしていた。できるだけいい結果でシーズンを終えたいので、このブルノからがんばらないといけない。朝からフィーリングが良くて、午後も慎重にセットアップを進めた。いいリズムで走れている。すべてが順調だ。あとは小さな調整とレースタイヤの選択だけ。2日目はさらにバイクを完璧にしたい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 4位)
「いいスタートが切れた。ベースセットから、少しセッティングを進めることができた。去年よりトラックはすこしバンピーになったような感じで走りにくかった。ミシュランとともにがんばって、いいセッティングを見つけないといけない。夏休み明け最初の走行で4番手。今日の結果には満足しているよ」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 7位)
「夏休みが終わり、またバイクに乗れるようになって嬉しい。今朝はいい感じだった。午後はインフィールドで、フロントの信頼感が足りないような感じだった。残念ながら、すぐには改善できなかった。これからみんなと話し合って、明日に向けて対策を考える。僕らのチームワークはどんどん良くなっているし、明日には解決しているはずだ」

玉田誠選手(MotoGP 17位)
「1回目の走行はいいフィーリングだったが、そこから前進することができなかった。コーナーでフロントの接地感が足りず、そのためにブレーキングも、コーナーリングも良くなかった。最終的に走り始めの状態に戻ってしまった。明日はまったく違う方向でトライしたい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 1位)
「後半戦のスタートを楽しみにしていたが、いい気分で初日を終えることができた。午後は少し雨が降っているように感じるときもあったが、セッティングを進めることができた。3週間の休みがあったので、今日はじっくりとバイクの感覚を取り戻すことに専念した。バイクは良く走っている。問題はない。明日はバイクの信頼感を増すために微調整を行い、レースタイヤも決めたい」

青山博一選手(250cc 3位)
「休み明けのレースだったので、フリー走行から気持ちを引き締めて挑んだ。予選では、去年の自己ベストを更新することができた。バイクの状態も良くて、セッティングもほとんど変わらなかった。次の日本GPは優勝が大きな目標となる。そのためにも、今回は表彰台を狙って頑張りたい」

高橋裕紀選手(250cc 11位)
「ここでは一度テストをしているので、フリー走行からまずまずの走りができた。しかし、予選では開始早々に転んでしまった。そのためスペアのバイクで走ったが、車体のセッティングが微妙に違っていて、思うようにタイムを詰めることができなかった。でも、調子はいいので、2日目はフロントローを目標にがんばりたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:59.278
2 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.088
3 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.176
4 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.191
5 10 K.ロバーツ スズキ B +0.477
6 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.529
7 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.555
8 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.589
9 4 アレックス・バロス Honda M +0.713
10 21 J.ホプキンス スズキ B +0.765
11 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.780
12 66 A.ホフマン カワサキ B +0.868
13 12 トロイ・ベイリス Honda M +0.907
14 56 中野真矢 カワサキ B +0.949
15 24 T.エリアス ヤマハ M +1.008
16 9 青木宣篤 スズキ B +1.076
17 6 玉田誠 Honda M +1.210
18 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +2.157
19 77 J.エリソン バラタ D +3.303
20 11 R.シャウス ヤマハ M +3.438
21 99 J.マックウィリアムス プロトンKR M +3.611
22 27 F.バッタイーニ バラタ D +3.984
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 ダニエル・ペドロサ Honda 2:03.184
2 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +0.148
3 73 青山博一 Honda +0.287
4 27 C.ストーナー アプリリア +0.336
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.393
6 19 S.ポルト アプリリア +0.427
7 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.451
8 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +1.107
9 80 ヘクトール・バルベラ Honda +1.380
10 24 S.コルシ アプリリア +1.498
11 55 高橋裕紀 Honda +1.564
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 2:08.875
2 14 G.タルマクシ KTM +0.170
3 75 M.パシーニ アプリリア +0.314
4 11 S.コルテセ Honda +0.588
5 12 T.ルシ Honda +0.754
6 58 M.シモンセリ アプリリア +0.922
7 55 H.ファウベル アプリリア +1.301
8 8 L.ザネッティ アプリリア +1.412
9 32 F.ライ Honda +1.428
10 60 J.シモン KTM +1.524
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