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レース
イギリス 第9戦 7月24日
イギリスGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第6戦 カタルニアGP
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雨のサバイバルレースで、バロスが3位で今季2回目の表彰台。玉田が7位と健闘
7月24日(日)・決勝
サーキット:ドニントンパーク・サーキット 天候:雨 気温:15℃ コースコンディション:ウエット 観客7万5661人(3日間:11万8183人)

 第9戦イギリスGPは、強い雨の中で決勝レースが行われ、好スタートを切って中盤にトップに立ったアレックス・バロス選手(Camel Honda)と、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)、ケニー・ロバーツ選手(スズキ)の3人の優勝争いとなり、終盤に首位に立ったロッシ選手が優勝、ロバーツ選手が2位、バロス選手は3位だった。終始、好走を見せながら惜しくも今季2勝目を逃したバロス選手だが、今季2度目の表彰台に立つ走りは、後半戦の活躍に期待を膨らませた。その後方では、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)が粘り強い走りで、7位フィニッシュ。完走11台という壮絶なサバイバルレースとなったが、最後まで走り切った。

第6戦 カタルニアGP
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第6戦 カタルニアGP
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 レースは、序盤から大荒れとなった。この日のドニントンパークは、125ccクラスの決勝レースの途中から雨足が強くなり、MotoGPクラスの決勝は、もっとも厳しいコンディションの中で行われた。しかも気温は15℃までしか上がらず、路面のグリップは最悪の状態。そのため、スタート直後から転倒者が続出する、大荒れのレースとなった。

 そんな中、オープニングラップで2番手につけたバロス選手が、終始、安定した走りでラップを刻んだ。序盤は、セテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)、ロッシ選手、ジョン・ホプキンス選手(スズキ)と目まぐるしくトップが入れ替わったが、落ち着いた走りを見せたバロス選手は、7周目に首位に立つと、ロッシ選手、ロバーツ選手、コーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)を従えて、21周目までトップを快走した。しかし、22周目にロッシ選手にかわされて2番手へ。ラストラップの29周目には厳しい競り合いを演じたロバーツ選手に抜かれて3位。しかし、今季2度目の表彰台を獲得した走りは、ファンの声援を集めた。

 その後方では、予選9番手からスタートした玉田選手が、厳しい条件の中で粘り強い走りを見せた。前戦アメリカGPに続いて2戦連続の7位でフィニッシュ。シーズン序盤に右手甲を骨折して厳しいシーズン前半戦を送ったが、復調を実感させるレースだった。

 その一方で、ほかのHonda勢は、冷たい雨の犠牲者になった。予選8番手から得意の雨のレースに闘志を燃やしていたマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)は、オープニングラップのS字コーナーでスリップダウン。再スタートを試みるが、再び転倒してリタイアとなった。前戦アメリカGPで優勝のニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)は、1周目に9番手につけたが、2周目の最終コーナーで痛恨の転倒、再スタートしたが、マシンのダメージもあってリタイアを決めた。

 予選3番手と今大会好調な走りを見せていたマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)も、4番手を走行していた3周目の最終コーナーでスリップダウン。直後にいたトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)も、それを避けようとコースアウトして転倒、ともにリタイアとなった。さらに、予選2番手からホールショットを奪い、3周にわたってトップを快走したジベルノー選手も4周目の1コーナーで転倒。厳しい条件の中で、優勝を狙うHonda勢が、次々リタイアする波乱のレースとなった。

 250ccクラスも、出場の31台中、完走19台という厳しいサバイバルレースとなった。ランディ・デ・ピュニエ選手(アプリリア)が優勝。Honda勢はランキングで首位のダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が、激しい雨の中を確実に走り切って4位。アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)7位、ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)8位と苦しいレースを走り切った。青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、オープニングラップで首位に立ち、独走態勢に入った。12周目までトップを走る好走を見せたが、13周目の1コーナーで周回遅れを抜いた直後に転倒、悔しいリタイアとなった。高橋裕紀選手(Team Scot)もオープニングラップの最終コーナーで転倒リタイア、ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)も17周目に転倒リタイアとなった。

 125ccクラスはドライコンディションで始まったが、雨のために赤旗中断、9周のレースで再開された。このクラスも41台が出場し、完走26台という厳しい戦いとなり、ジュリアン・シモン選手(KTM)が優勝。2位にマイク・ディ・ミリオ選手、3位にファブリツィオ・ライ選手とHonda勢が活躍した。葛原稔永選手(Honda)は10位でフィニッシュ。予選8番手から決勝に挑んだ小山知良選手(Honda)は、赤旗中断になる前に転倒、リタイアを喫した。

 雨のために、悔しいレースになったHonda勢の選手たち。連戦となる次戦ドイツGPでの雪辱に闘志を燃やしている。

第6戦 カタルニアGP
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第6戦 カタルニアGP
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コメント

アレックス・バロス選手(MotoGP 3位)
「今日のトラックコンディションはひどかった。限界がつかみづらく、どこまで攻められるかを見極めながらのレースだった。ライバルもそれは同じだったけどね。今日は、特にフロントのコントロールが難しかった。それでも楽しめたレースだった。バレンティーノに抜かれてからは、彼のペースについていけなかった。最終ラップはロバーツとの2位争いになった。彼は僕の後ろでずっと僕の走り見ていたし、彼にアドバンテージがあったのかも知れない。今日は僕の250回目のレースだったが、そのレースを表彰台で祝うことができてとてもうれしい」

玉田誠選手(MotoGP 7位)
「今日は、序盤からなかなかペースがつかめなくて苦しかった。しかも、ヘルメットのシールドが曇ってきて、雨の状況、路面のコンディションがなかなか判断できなかった。とにかく、どこでも滑ったし、最後まで我慢のレースだった。しかし、ドゥカティの2人に抜かれてからは、トップグループとほぼ同じペースで走ることができた。今回はミシュランのレインタイヤで初めてのウエットレースだった。フィーリングをつかむことができたのは、大きな収穫だった」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP リタイア)
「いいスタートを切って、僕のペースで走り出すことができた。雨がひどかったし、転倒したくなかったので、あまり攻めていなかった。しかし、何の前ぶれもなく転倒してしまった。一瞬の出来事だった。チームのみんなが頑張ってくれたのに申し訳ない。本当に厳しいシーズンになってしまったが、気持ちを引き締めて次のレースも頑張る」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP リタイア)
「サイティングラップでまったくトラクションがないのがわかった。レース前に少しセッティングを変更したが、何も変わらなかった。ストレートでスピンしているだけで、まったく感覚がなかった。いいスタートだったが、そんな状況だったので、すぐに転倒してしまった。再スタートしたが、また転倒してしまった。みんな一生懸命仕事してくれたのに、お返しできなくて申し訳ない。次のザクセンではいいレースを見せたい」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP リタイア)
「朝のウオームアップは調子が良くて、レースをすごく楽しみにしていた。しかし、たった3周で終わってしまった。レースに関しては何も言うことはない。スタートはうまくいった。リラックスしていた。最終コーナーの立ち上がりでアクセルを開けたら転んでしまった。気づいたときはもう地面だったんだ」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP リタイア)
「コンディションは最悪だったが、いいスタートが切れて先頭グループにつけることができた。ところが、マルコが僕の前で転倒して、避けることができなかった。コースアウトして、グリーン上でバイクをコントロールしようと思ったが転んでしまった。とても残念だが、仕方がない。レースで起こったことなんだからね」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP リタイア)
「スタートに失敗したが、バイクの状態は良かった。それですぐに、ビアッジとシャウスを抜くことができた。しかし、コンディションが悪くてペースを上げられなかった。本当にすべりやすかったし、たくさんのライダーが転倒した。僕も一瞬で転倒してしまった。ひどい転倒じゃなかったが、ハンドルが折れたのでそれ以上走ることはできなかった。先週は最高だったが、今週はドン底だ。レースは残酷なゲームだ」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「今日のレースは、7台中5台がリタイア。しかも早い段階で姿を消すという最悪のレースだった。Repsol Honda Teamは、マックスもニッキーもあっという間にリタイアとなった。上海の雨のレースとは状況は違うが、ウエットレースでの対策を急がなければいけない。今回のレースは、我々も、そして選手たちも悔しい思いをした。次のドイツGPでは、この悔しさを結果につなげたい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 4位)
「今日の結果には満足している。すごく滑りやすいコンディションだったのに、レインでは僕のベストリザルトだからね。今日は、コンディションがどんどん悪くなっていったけれど、以前より自信を持って走ることができた。最後の10周は単独だった。前も後ろも離れていたので、ペースが落ちてしまった。とても長く厳しいレースだった。集中力を保つのが大変だった。何回も危ない場面があったけれど、最後まで走ることができた」

青山博一選手(250cc リタイア)
「今日は本当に悔しい。スタートからいいペースで走ることができた。2位以下に大きなリードを築くこともできたが、転んでしまった。中盤になって、周回遅れが出てきて、何度も引っかかるようになった。転んだときも、その周に何度も周回遅れに引っかかってタイムをロスしていたので、ちょっと焦ってしまったのかも知れない。1コーナーでラインを変えて、遅い選手をパスしたときに、あっという間に転んでしまった。今日はトップを走って自信になった部分もある。それ以上に自分に足りない面を改めて痛感することになった。次戦のドイツも好きなサーキットなので、今回の悔しさをぶつけたい」

高橋裕紀選手(250cc リタイア)
「雨の中でも、すごくいいフィーリングで走ることができた。スタートからいい感じだったが、最終コーナーでハイサイドになってコースアウトした。それからコースに復帰しようと思ったのだが、グリーン上で一瞬で転んでしまった。残念なレースだった。でも、次につながるレースができたと思う。予選からいろんなことが試せたし収穫も多かった。後半戦につながるレースウイークになった。今回はあっという間にレースが終わったので、ドイツでは、今日の分も思い切り走りたい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 52:58.675
2 10 K.ロバーツ スズキ B +3.169
3 4 アレックス・バロス Honda M +4.006
4 5 C.エドワーズ ヤマハ M +10.292
5 7 C.チェカ ドゥカティ B +13.020
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +23.321
7 6 玉田誠 Honda M +37.833
8 66 A.ホフマン カワサキ B +44.617
9 24 T.エリアス ヤマハ M +1Lap
10 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1Lap
11 21 J.ホプキンス スズキ B +2Laps
RT 27 F.バッタイーニ バラタ D +4Laps
RT 77 J.エリソン バラタ D +22Laps
RT 67 S.バーン プロトンKR M +25Laps
RT 15 セテ・ジベルノー Honda M +26Laps
RT 56 中野真矢 カワサキ B +26Laps
RT 3 マックス・ビアッジ Honda M +26Laps
RT 33 マルコ・メランドリ Honda M +27Laps
RT 12 トロイ・ベイリス Honda M +27Laps
RT 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +27Laps
RT 11 R.シャウス ヤマハ M +28Laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 7 R.デ・ピュニエ アプリリア 49:11.337
2 14 A.ウェスト KTM +1.236
3 27 C.ストーナー アプリリア +16.740
4 1 ダニエル・ペドロサ Honda +47.825
5 19 S.ポルト アプリリア +1:03.449
6 24 S.コルシ アプリリア +1:32.437
7 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1:34.560
8 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +1:45.964
9 50 S.ギュントーリ アプリリア +1Lap
10 8 A.バレリーニ アプリリア +1Lap
RT 80 ヘクトール・バルベラ Honda +11Laps
RT 73 青山博一 Honda +15Laps
RT 55 高橋裕紀 Honda DNF
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 60 J.シモン KTM 17:35.523
2 63 M.ディ・ミリオ Honda +2.406
3 32 F.ライ Honda +8.896
4 58 M.シモンセリ アプリリア +9.169
5 22 P.ニエト デルビ +13.837
6 12 T.ルシ Honda +18.323
7 36 M.カリオ KTM +23.453
8 6 J.オリベ アプリリア +31.424
9 94 D.リンフット Honda +33.865
10 9 葛原稔久 Honda +40.094
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 211
2 マルコ・メランドリ Honda 107
3 C.エドワーズ ヤマハ 106
4 マックス・ビアッジ Honda 100
5 セテ・ジベルノー Honda 95
6 アレックス・バロス Honda 90
7 ニッキー・ヘイデン Honda 85
8 L.カピロッシ ドゥカティ 65
9 中野真矢 カワサキ 55
10 C.チェカ ドゥカティ 51
11 トロイ・ベイリス Honda 47
12 玉田誠 Honda 36
20 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 215
2 Honda 182
3 カワサキ 83
4 ドゥカティ 75
5 スズキ 55
6 バラタ 4
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 156
2 C.ストーナー アプリリア 122
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 111
4 S.ポルト アプリリア 85
5 R.デ・ピュニエ アプリリア 79
6 ホルへ・ロレンゾ Honda 78
7 青山博一 Honda 71
8 A.デ・アンジェリス アプリリア 67
9 S.コルシ アプリリア 54
10 ヘクトール・バルベラ Honda 51
13 高橋裕紀 Honda 31
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 176
2 Honda 173
3 KTM 20
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 M.パシーニ アプリリア 100
2 G.タルマクシ KTM 100
3 T.ルシ Honda 99
4 M.カリオ KTM 91
5 M.シモンセリ アプリリア 85
6 J.シモン KTM 80
7 F.ライ Honda 79
8 M.ポジャーリ ジレラ 59
9 小山知良 Honda 52
10 H.ファウベル アプリリア 50
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 KTM 168
2 アプリリア 164
3 Honda 141
4 ジレラ 59
5 デルビ 41
6 マラグーティ 3
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