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モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第9戦 イギリスGP 1日目
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レース
イギリス 第9戦 7月24日
イギリスGP
グランプリ情報 1日目 予選・2日目 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第9戦イギリスGP
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不安定な天候となった1日目。バロス4番手、メランドリ5番手、ジベルノー6番手と好スタート
7月22日(金)・1日目
サーキット:ドニントンパーク・サーキット 天候:曇り 気温:16℃ コースコンディション:ドライ

 シーズン後半戦のスタートとなるイギリスGPが、22日にイングランド中部ノッチガム郊外のドニントンで開幕した。イギリスGPは、1949〜76年まではマン島、77〜86年はシルバーストーン、そして87年からはドニントンに舞台を移した。同サーキットで開催されるのは、今年で19回目となる。

 ドニントンはアップダウンに富んだコースで、1周4.023km。前半はハイスピードのS字コーナーが続き、後半はシケインとヘアピンが連続する低速セクションとなる。こうして、まったく異なる要素が二つのパートに分かれているために、車体のセッティングが難しく、これまでも選手たちを苦しめてきた。さらに、ブラインドコーナーも多く、ルーキーたちにとっては条件の厳しいサーキットとなっている。

 前戦アメリカGPでは、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が初優勝を達成する素晴らしいレースを披露した。表彰台に立てなかったHonda勢も、ラグナセカでは上り調子を感じさせる好走だった。そして戦いの舞台は、再びヨーロッパへ。イギリスGPから次戦ドイツGPと続く2連戦は、シーズン中盤戦の山場となるが、この厳しい戦いをHonda勢は上り調子で迎えることになった。

 初日は、2回のフリー走行が行われた。この日のドニントンは、朝から厚い雲が空を覆った。そのために気温も路面温度も上がらず、転倒者の多い1日となった。2回目のセッションでは、終始、小雨がぱらつく厳しいコンディション。上位10位までは、1回目の走行タイムがこの日のベストとなった。

 1回目にトップタイムをマークしたのはコーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)。Honda勢はアレックス・バロス選手(Camel Honda)の4番手を最高位に、トップ10に5台。小雨が降り続いた2回目のセッションでは、バロス選手がトップタイムをマーク。上位4番手までHonda勢が占める快走で、予選に向けて大きな期待を膨らませた。

 バロス選手は、1回目のセッションで順調にセットアップを進めた。小雨が降り続く2回目のセッションでは、ベストタイムを更新することはできなかったが、今季2回目のPP獲得に向けて自信をみなぎらせていた。前戦アメリカGPでも予選3番手と好調だったが、決勝では他車の転倒に巻き込まれて転倒リタイアという悔しいレースになっただけに、今大会は闘志満々。2日目の予選と決勝での好走に期待が膨らんでいる。

 総合5番手のマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)も、前戦アメリカでは今季初のリタイアを喫しているだけに、その雪辱に気合が入っている。メランドリ選手も小雨が降る2回目のセッションではタイムを更新できなかったが、2番手と順調にセットアップを進めた。総合6番手のセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)も、2回目のセッションは3番手。前戦アメリカでは、マシンのセットアップに大きな前進を見せている。昨シーズンも、この大会で表彰台に立って調子を取り戻しているだけに、今大会をターニングポイントにしようと闘志を燃やしていた。

 2回目のセッションで4番手と今回も好調なトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)は、総合では8番手。しかし、前戦アメリカGPの行われたラグナセカ同様、ドニントンも自信のあるサーキットだけに、初日から自信溢れる走りを見せた。その一方で、前戦アメリカで初優勝を達成したヘイデン選手は、1回目の走行ではセッティングに多くの時間を割いて9番手。2回目の走行では、セッション中盤に一時的に雨が強くなり、不運の転倒を喫した。ヘイデン選手にとっては、不完全燃焼の一日になっただけに、2日目の挽回に期待したい。マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)は、1回目12番手。2回目の走行ではわずかにタイムを更新したが、総合で12番手と変わらず。しかし、一昨年の大会では優勝しているだけに、予選でのポジション挽回は必至の状況となっている。

 玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)は、1回目の走行でドニントンでもっとも転倒者が多い、下りのS字セクションで転倒を喫した。怪我はなく、スペアバイクで再スタートして13番手。2回目のセッションは、「コンディションが悪かったので慎重に走った。転倒で身体のあちこちを打って痛かったが、走りには影響はなかった。大丈夫」と、周囲の心配を吹き飛ばしていた。第2戦ポルトガルGPの怪我も順調に回復している。前戦アメリカGPでは、予選9番手から決勝7位と復調を感じさせているだけに、今大会の走りに期待が集まっている。「今日の転倒は自分のミス。転んだコーナーは、気をつけないといけないと思っていた」と、2日目に向けて気持ちを引き締めていた。

 250ccクラスは、フリー、予選ともに完全なドライコンディションで走行が行われ、ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)が暫定PPを獲得。青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が3番手。ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)4番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)6番手と、Honda勢が好調なスタートを切った。青山選手は昨年の大会でもフロントローを獲得しているだけに、2年連続のフロントローと今季初のPPが期待されている。ルーキー高橋裕紀選手(Team Scot)は、フリー走行では15番手だったが、予選では一気にタイムを伸ばし8番手に浮上した。ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)は10番手。トップ10にHonda勢6台と、好調なスタートとなった。

 125ccクラスは、ミカ・カリオ選手(KTM)が暫定PP。7戦を終えて僅差で総合3番手につけるトーマス・ルシ選手(Honda)が2番手。マイク・ディ・ミリオ選手(Honda)は5番手。ルーキー小山知良選手(Honda)が初コースながら、8番手と健闘。今季初フロントローを射程に入れる好スタートを切った。葛原稔永選手(Honda)は初コースに苦戦して38番手だった。

コメント

アレックス・バロス選手(MotoGP 4位)
「朝の走行でセットアップが進んだ。バイクの調子は良くて、微調整だけで午後のセッションに挑んだ。雨の影響でハードには攻められなかったが、このセッションで1位になれた。ちゃんとしたドライコンディションで最終確認してみる必要はあるが、いい状態だ。明日は、タイヤのチョイスをしないといけない」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 5位)
「サーキットから、ほんの2マイルぐらいのところに住んでいる。だから、ここは僕にとって第2のホームグラウンドになるし、大好きなサーキットなんだ。朝の走行は、バイクがとてもいい感じだった。午後はドライとも雨ともいえない微妙な路面コンディションでタイムをロスしたが、ソフトタイヤで数周攻めることができた。いい感じだ。明日はまだセッティングを進めないといけないが、雨でも自信はある」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 6位)
「いいベースセッティングでスタートすることができた。朝はいろいろな情報を得ることができた。午後は雨が降って来たので予定通りにいかなかったが、それでも重要な情報を集めることができた。明日もできることならドライで走りたい」

ホルへ・ロレンゾ選手(250cc 1位)
「両セッションとも1位になれて、すべてうまくいった。125cc時代は、すべてのコーナーでは上手く走れなかった。しかし、Hondaでは何も問題はなかった。今回の予選は、ポールポジションを取るためではなく、レースに向けていいリズムをつかむことに専念している。目標は優勝すること。それを目標に、やらなければいけないことはたくさんある。2日目の決勝も、雨にならないといいね。前回のレースからの長いインターバルは、ジムで身体を鍛えることができた。リラックスすることもできたので、有意義だった」

青山博一選手(250cc 3位)
「ダニー(ペドロサ選手)と一緒に走って、いいタイムを刻むことができた。もう少しいいタイムで走れた周回もあったが、最後のセクションでミスをしてしまった。今日は、ギアが完全には合っていなかったが、とりあえず多く周回することに専念した。ダニーの後ろで走って感じたのは、まだ自分はライン取りにばらつきがある。2日目は、その辺も考えてバイクの微調整をしたい。今回はフロントローに並びたい」

高橋裕紀選手(250cc 8位)
「初めてのサーキットなので、入念に下見をした。思っていたよりブラインドコーナーが多く、難しいサーキットだった。でも、コースにも慣れてきて、だんだん気持ち良く走れるようになった。ここはコーナーが連続するので、リズムをつかめると走っていて楽しい。今日はペースの速い選手の後ろでタイムを出したので、明日はひとりでも出せるようにしたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 5 C.エドワーズ ヤマハ M 1:29.960
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.025
3 21 J.ホプキンス スズキ B +0.138
4 4 アレックス・バロス Honda M +0.158
5 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.348
6 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.438
7 10 K.ロバーツ スズキ B +0.534
8 12 トロイ・ベイリス Honda M +0.601
9 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.620
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.637
11 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.894
12 3 マックス・ビアッジ Honda M +1.367
13 66 A.ホフマン カワサキ B +1.720
14 6 玉田誠 Honda M +1.900
15 24 T.エリアス ヤマハ M +1.944
16 56 中野真矢 カワサキ B +2.029
17 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +2.532
18 11 R.シャウス ヤマハ M +2.601
19 67 S.バーン プロトンKR M +2.781
20 77 J.エリソン バラタ D +4.183
21 27 F.バッタイーニ バラタ D +4.308
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 48 ホルへ・ロレンゾ Honda 1:32.609
2 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.104
3 73 青山博一 Honda +0.217
4 1 ダニエル・ペドロサ Honda +0.278
5 27 C.ストーナー アプリリア +0.476
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.622
7 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.759
8 55 高橋裕紀 Honda +1.178
9 24 S.コルシ アプリリア +1.241
10 80 ヘクトール・バルベラ Honda +1.246
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:37.643
2 12 T.ルシ Honda +0.135
3 75 M.パシーニ アプリリア +0.342
4 14 G.タルマクシ KTM +0.375
5 63 M.ディ・ミリオ Honda +0.584
6 54 M.ポジャーリ ジレラ +0.595
7 60 J.シモン KTM +0.598
8 71 小山知良 Honda +0.650
9 32 F.ライ Honda +0.670
10 19 A.バウティスタ Honda +0.709
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