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レース
アメリカ 第8戦 7月10日
アメリカGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第8戦 アメリカGP
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ヘイデン、ポール・トゥ・ウインでMotoGP初優勝。地元アメリカGPを制する
7月10日(日)・決勝
サーキット:ラグナセカ・レースウェイ 天候:晴れ 気温:23℃ コースコンディション:ドライ 観客:5万7932人(3日間:15万3653人)

 第8戦アメリカGPは、MotoGP初のPPを獲得したニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が、地元の大声援をバックに、見事、初優勝を達成した。ヘイデン選手は抜群のスタートを切って、ホールショットを奪うと、以後で32周のレースで、一度も首位を譲ることなく、チェッカーを受けた。中盤まではバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)、後半はコーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)が、首位を快走するヘイデン選手を追った。しかし、ヘイデン選手は、最後まで2秒前後のリードをキープする力強い走りで追撃を振り切った。2位にはエドワーズ選手。地元、アメリカ勢が1-2フィニッシュ。3位はロッシ選手だった。

第8戦 アメリカGP
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 その後方では、3列目7番手から好スタートを切ったマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)と、13番手グリッドから驚異的な追い上げを見せたセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)が、し烈な4位争いを繰り広げた。序盤はビアッジ選手が先行。しかし、10周目にビアッジ選手がジベルノー選手をかわし、それからゴールまで、緊迫した戦いを繰り広げた。し烈な4位争いを繰り広げた2人のペースは、ときにはトップグループ3台のペースを上回り、3番手のロッシ選手を激しく追撃した。しかし、わずかに届かずビアッジ選手4位。苦しいグリッドから決勝に挑んだジベルノー選手は5位と、ともに表彰台は逃したが、ファンを喜ばせた。

 激しい6番手争いを繰り広げたのは、トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)、ジョン・ホプキンス選手(スズキ)、中野真矢選手(カワサキ)、ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)の5台。最終的に6番手でフィニッシュしたのはベイリス選手だった。予選4番手から好スタートを切って序盤は3番手を走行。その後、エドワーズ選手、ビアッジ選手、ジベルノー選手に先行を許したが、今季2回目の6位と健闘した。7位には玉田選手。予選9番手から、オープニングラップの混戦で、序盤は11番手までポジションを落としたが、粘り強く追い上げた。最後はベイリス選手に迫る好走で、今季最高位の7位でゴールした。

 今季2回目のフロントロー、予選3番手から決勝に挑んだアレックス・バロス選手(Camel Honda)は、スタート直後の混乱の中で9番手までポジションを落とし、一周目の最終コーナーでマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)と接触、ともにリタイアに終わった。バロス選手はポルトガルGPに続く今季2勝目と表彰台が期待されていたが無念のリタイア。メランドリ選手もまた、本番での巻き返しに闘志を燃やしていただけに、悔しいレースとなった。メランドリ選手は今季初のノーポイントとなった。

 こうして、11年ぶりにグランプリが復活したアメリカGPは、地元アメリカのヘイデン選手の快走が、サーキットに集まった大観衆を熱狂させた。初日1回目のフリー走行で2番手になった以外、すべてのセッションでトップタイムをマークし、地元アメリカで初PPを獲得。大きなプレッシャーの中での優勝という、完璧な走りでライバルを圧倒した。グランプリ3年目にして念願の初優勝を飾ったヘイデン選手は、ウイニングランで全身で喜びを表した。3日間快晴に恵まれたラグナセカ。サーキットに集まった6万人のファンは、ヘイデン選手に惜しみない拍手と喝采を送った。

 これでHonda勢は、総合ポイントで、メランドリ選手が2位、ビアッジ選手3位、ジベルノー選手4位と上位をキープ、GP初優勝のヘイデン選手が6番手に浮上、バロス選手7位、ベイリス選手10位と、トップ10に6人が入った。第2戦ポルトガルGPの負傷で3戦を欠場した玉田選手も13位へ浮上。後半戦のさらなる巻き返しに期待が膨らんだ。

第8戦 アメリカGP
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コメント

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 1位)
「地元のグランプリで、PPを獲得して優勝することができて、自分でも驚いている。やっと夢がかなったという気持ちでいっぱいだ。今日は、スタートからゴールまで全力を尽くした。レース中盤に後ろとのタイム差が縮まって焦ったが、ペースを取り戻すことができた。今週は、3日間を通じて本当に楽しかった。子供のころから僕を支えてくれた家族には、心から感謝している。今日の優勝は、チームすべてのものだ。僕を信じてくれたHonda、そしてすべてのファンにも、心から感謝している。今日は本当に最高の一日になったよ」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 4位)
「表彰台に立つことはできなかったが、いいレースだった。今日はスタートが良かった。7番グリッドから4番手につけることができた。序盤、ベイリスを抜くのに時間がかかってしまったが、それからはジベルノーとのバトルになった。最後までフェアな戦いだった。今日は、チームメイトのニッキーにおめでとうと言いたい。今回は本当に完璧なレースだった。ブラボー、ニッキー!」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 5位)
「5位という結果には満足していないが、今日のレースは、今年の中では、ベストレースのひとつだった。予選は13番手と最悪のグリッドだった。でも、決勝日のウオームアップまで、ベストセッティングを見つけるために全力を尽くした。結果として、決勝では予選よりははるかに高いレベルで走ることができた。勝つためにどうすればいいのかということを、この3日間は、あらためて我々に教えてくれた。今回は本当に厳しいレースだった」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP 6位)
「今日は、最後までいい感じで走れなかった。どうしてなのかわからないが、予選とはまったく違うフィーリングだった。フロントに不安があってなかなかペースを上げることができなかった。それでも、いくつかのコーナーではいい走りができたので6位でゴールできた。チャンピオンシップのことを考えれば、6位というのは悪くない。でも、本当はもっと上のポジションを狙っていたし、残念だった」

玉田誠選手(MotoGP 7位)
「スタートはまずまずだったが、1コーナーの混雑の中で2人くらいと接触して遅れてしまった。ここは抜きどころのないサーキットなので、序盤のポジションダウンは痛かった。それでも、一台ずつ抜いて6位グループに追いついた。最後はベイリスに追いついた。最終ラップに一度はクロスラインで抜けそうだったが、ほんのちょっと届かなかった。予選はセッティングを決められず厳しかったが、ウオームアップでリアのリンクを変えて良くなった。7位という順位には満足していないが、少しずつ自分の走りが戻ってきている。次のイギリスは頑張りたい」

アレックス・バロス選手(MotoGP リタイア)
「今日は勝てるかも知れないと思っていたので、とても残念だ。あっけなくレースは終わってしまった。最終コーナーでメランドリと接触した。彼がインに入ってきたのがわかったので、スペースを開けたのだが、ぶつかってしまった。本当に残念なレースだった」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP リタイア)
「一周目の最終コーナーで、フロントから転んでしまった。すごく混雑していたし、ハードなブレーキングを強いられた。結果的に、アレックスを巻き添えにして転んでしまい、本当に申し訳なかった。予選では苦労したが、ウオームアップでいいセッティングを見つけることができた。それだけに、こんな結果になって本当にがっかりしている。次のレースは、気持ちを切り替えて挑みたい」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「予選を終えた段階で、今回はニッキーが勝つんじゃないかと思っていたが、予想通り、素晴らしい走りを見せてくれた。とにかく、スタートからゴールまで積極的だった。2秒のリードを築いてからは、レースをコントロールした。今回のレースは大きな自信になったと思う。ニッキーが本来持っている実力を、今日はフルに発揮してくれた。今回のレースは、ニッキーにとって新しいステージに立つことができたレースになったと思う。マックスもいい走りをしていたが、序盤にペースを上げられなかったのが痛かった。しかし、この数戦、調子を上げているので、次のレースに期待したい。メランドリとバロスは、接触で転んでしまった。本当に残念だった。特にバロスは、優勝争いに加われる仕上がりだった。今日は、久しぶりに興奮するレースだった。頑張ってくれた選手たちには、ありがとうという気持ちでいっぱいだ」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 69 ニッキー・ヘイデン Honda M 45:15.374
2 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.941
3 46 V.ロッシ ヤマハ M +2.312
4 3 マックス・ビアッジ Honda M +4.216
5 15 セテ・ジベルノー Honda M +4.478
6 12 トロイ・ベイリス Honda M +22.381
7 6 玉田誠 Honda M +22.493
8 21 J.ホプキンス スズキ B +23.148
9 56 中野真矢 カワサキ B +23.625
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +26.123
11 11 R.シャウス ヤマハ M +43.512
12 66 A.ホフマン カワサキ B +50.957
13 24 T.エリアス ヤマハ M +51.343
14 10 K.ロバーツ スズキ B +1:13.749
15 67 S.バーン プロトンKR M +1:24.256
16 77 J.エリソン バラタ D +1:24.524
17 27 F.バッタイーニ バラタ D +1Lap
RT 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +2Laps
RT 7 C.チェカ ドゥカティ B +24Laps
RT 33 マルコ・メランドリ Honda M DNF
RT 4 アレックス・バロス Honda M DNF
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 186
2 マルコ・メランドリ Honda 107
3 マックス・ビアッジ Honda 100
4 セテ・ジベルノー Honda 95
5 C.エドワーズ ヤマハ 93
6 ニッキー・ヘイデン Honda 85
7 アレックス・バロス Honda 74
8 L.カピロッシ ドゥカティ 55
9 中野真矢 カワサキ 55
10 トロイ・ベイリス Honda 47
13 玉田誠 Honda 27
18 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 190
2 Honda 166
3 カワサキ 75
4 ドゥカティ 64
5 スズキ 35
6 バラタ 4
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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