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モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第8戦 アメリカGP 1日目
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レース
アメリカ 第8戦 7月10日
アメリカGP
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リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第8戦 アメリカGP
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初日はヘイデンがトップタイム。ベイリス、ビアッジ、バロスと続きHonda勢上位を占める
7月8日(金)・1日目
サーキット:ラグナセカ・レースウェイ 天候:晴れ 気温:20℃ コースコンディション:ドライ

 第8戦アメリカGPが、8日、カリフォルニア州モントレーのラグナセカ・レースウェイで開幕した。アメリカGPがGPカレンダーに復活するのは、11年ぶり。今大会はMotoGPクラスのみの開催で、サポートレースでAMAシリーズが行われる。

 11年ぶりにGPカレンダーに復活したラグナセカ。一周3.610kmのコースは、シーズンを通じてもっとも距離が短いサーキットである。しかし、前半部分が上り勾配、後半セクションで一気に下るという独特なレイアウトを持ち、上りきった部分にあるシケインは、左から右に切り返しながら一気に下る急坂となっている。このコーナーは「コークスクリュー」と呼ばれ、世界的に有名なコーナーである。

 今年はグランプリ開催に向けて、セーフティゾーンを広げるなど大幅な改修が行われた。一周の平均時速は150km前後。もっともスピードが出るポイントでも時速260km台と、シーズンを通じてもっとも難易度の高いテクニカルコースとなっている。

 午前中1回目のフリー走行は、11年ぶりの開催ということで、通常より1時間長い2時間で行われた。このセッションでトップタイムをマークしたのは、スーパーバイク時代にこのコースを経験しているトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)。2番手には、地元Vに闘志満々のニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が僅差で続いた。3番手にジョン・ホプキンス選手(スズキ)、4番手にセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)、7番手にアレックス・バロス選手(Camel Honda)、8番手にマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)と、予想通り、トップから9位までが1秒差以内という接戦の中で始まった。

 午後の2回目のセッションでは、このコースを熟知しているヘイデン選手が、そのアドバンテージを生かし、1分24秒228というトップタイムをマークした。午前中1回目の走行で2時間を走り込んだこともあり、ほとんどの選手が、2回目の走行でそれほどタイムを更新できなかった。その中でヘイデン選手は、バイクのセッティングを順調に進めてトップに立つ快走。第3戦中国GPのフリー走行に続いて、今季2回目の首位に立った。2番手にはベイリス選手。3番手にはビアッジ選手で、1回目8番手から浮上。バロス選手も7番手から4番手にポジションを上げるなど、Honda勢がトップ4を独占。さらに、7番手にジベルノー選手、8番手にマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)と、トップ10に6台のHonda勢が並ぶ好調なスタートだった。

 ヘイデン選手は、開幕前日のプレスカンファレンスで、「ここは、小さい頃からGPで走るのが夢だった。家族や友人がいるホームグラウンドで走ることができるのは本当にうれしい。この数戦は調子もいいし、開幕が待ち切れない」と語っていたが、大勢の地元ファンの前で見事、トップタイムをマーク、大きな拍手を浴びていた。ヘイデン選手にとっては、GPデビュー3年目にして初めて経験するホームグランプリ。当然、MotoGP初優勝の期待が膨らんでいる。

 総合2番手につけたベイリス選手は、前戦までの低迷を吹き飛ばす快走を見せた。前戦オランダGPを終えたときに、「ラグナセカは大好きなサーキット。スーパーバイク時代は優勝も経験しているし、ここで調子を取り戻したい」と語っていたが、その言葉どおり、これまでの遅れを取り戻す快進撃だった。

 今季初優勝に燃えるビアッジ選手も、この数戦は調子を上げている。第2戦ポルトガルGPで優勝のバロス選手も、11年ぶりに走るラグナセカで今季2勝目に闘志満々。2回の走行を終えてトップから1秒差以内に10台という大接戦となったが、トップ10に並んだHonda勢6台すべてが1分24秒台というレベルの高いを走りを披露した。

 そして、Honda勢で、ただひとりトップ10入りを逃した玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)は13番手だった。しかし、その表情は明るかった。前戦オランダGPを終えた後に、右腕の筋肉疲労を軽減する“腕上がり”の手術を行った。その傷口を消毒しながらの参戦だが、「ポルトガルで右手の甲を骨折して、まだ完治していないので、どうしても右手をかばってしまう。それもあって右腕が疲れて仕方がなかったが、今回の手術で不安がなくなった」と、ポルトガルGPの怪我以来、抱えていた不安を解消してコメントも弾んだ。「ここは、今まで経験したことがないほど路面のギャップがすごい。ハンドルへの衝撃がすごいのでびっくりした。アップダウンも激しく、ブラインドコーナーも多い難しいサーキットだが、今日の走行でかなり慣れることができた。今日の走行で基本的なことはこなせたので、2日目からタイムを出して行きたい」と、予選、決勝と、ポジションを上げていく意気込みだ。

コメント

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 1位)
「地元のレースで一番速いタイムが出せて気持ちがいい。素晴らしい滑り出しだ。チームのおかげでマシンの状態は良い。セッティングも最初から上手く行っている。タイヤの状態も良い。ラグナセカは3年間走っていないが、記憶していた通りのコースだった。ただし、MotoGPマシンにとっては少し小さいサーキットだし、長いと思っていたストレートも、短く感じた。兄弟や友達もいるし、本当に楽しんでいる」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP 2位)
「このサーキットに来るのは、3、4年ぶりだ。基本的には同じに見えるが、路面のギャップが毎年増えているようだ。コースの改修で、全体的に安全性がだいぶ高くなったようだ。基本的に難しいコースだが、ここはとても好きなコースだ。良いフィーリングでマシンに乗れているが、まだ始まったばかりだ。集中力と判断力を高めていきたい」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 3位)
「3位になれて満足している。チームが頑張ってくれたお陰だ。ただ、他のライダーたちと同じように、初めて走るサーキットだから知らないことも多いが、まだまだ前進できると思う。1994年に走った経験はあるが、ほとんど覚えていないし、当時の2ストロークとは比べられないほど全てが変わっている。いずれにしても、ラグナセカはアメリカのサーキットだし、ヨーロッパのようにはいかない。高低差があり、ブラインドコーナーも多いのでエキサイティングなコース。このようなコースでは、スムーズな走りをしなければならないので、セッティングを完璧にしたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 69 ニッキー・ヘイデン Honda M 1:24.228
2 12 トロイ・ベイリス Honda M +0.223
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.314
4 4 アレックス・バロス Honda M +0.336
5 21 J.ホプキンス スズキ B +0.451
6 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.468
7 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.574
8 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.710
9 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.741
10 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.814
11 10 K.ロバーツ スズキ B +1.037
12 56 中野真矢 カワサキ B +1.081
13 6 玉田誠 Honda M +1.229
14 24 T.エリアス ヤマハ M +1.346
15 66 A.ホフマン カワサキ B +1.654
16 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.739
17 11 R.シャウス ヤマハ M +2.164
18 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +2.832
19 67 S.バーン プロトンKR M +3.629
20 77 J.エリソン バラタ D +3.676
21 27 F.バッタイーニ バラタ D +5.979
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