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レース
オランダ 第7戦 6月25日
オランダGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第6戦 カタルニアGP
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メランドリ今季最高位の2位でフィニッシュ。総合2位をキープ
6月25日(土)・決勝
サーキット:アッセン・サーキット 天候:雨/曇り 気温:23℃ コースコンディション:ドライ 観客9万0742人(3日間13万1530人)

 オランダGP決勝は、朝方に強い雨が降り、ウエットコンディションでウオームアップが行われた。しかし、決勝レースはドライとなり、予想通り厳しい戦いが繰り広げられた。前半はマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)、セテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)のHonda勢3台とバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)、コーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)がトップグループを形成、最後はロッシ選手とメランドリ選手とのマッチレースとなり、ロッシ選手が決勝を制した。

第6戦 カタルニアGP
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第6戦 カタルニアGP
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 最終ラップまでロッシ選手を激しく追撃したメランドリ選手は、MotoGP初優勝こそ逃したが、今季最高位の2位でフィニッシュ。7戦を終えて4回目の表彰台に立った。3位にはエドワーズ選手。序盤、トップグループで素晴らしい走りを見せたヘイデン選手は4位。ジベルノー選手5位。スタートの遅れを取り戻したマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)が6位。アレックス・バロス選手(Camel Honda)も追い上げのレースで7位でフィニッシュした。Honda勢は、優勝は逃したが、トップ10に5台入る活躍だった。トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)は11位。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)は14位だった。

 朝方の強い雨にもかかわらず、今年も9万人を超えるファンがアッセンに詰めかけた。朝のウオームアップはウエット。しかし、次第に雨足は弱まり、決勝はドライとなった。この日の最高気温は23℃。猛暑が続いた前2日間より10℃以上も低い気温に、タイヤの選択、サスペンションのセッティングに選手たちは頭を悩ませることになった。

 しかし、今季4回目の表彰台に立ったメランドリ選手は、難しいコンディションの中で好走を見せた。オープニングラップに首位に立つと、9周目までレースの主導権を握った。後半戦に突入した10周目にロッシ選手に首位を譲るが、最終ラップの19周目まで追撃の手を緩めなかった。今季、Hondaチームに移籍して成長著しいメランドリ選手。今季最高位の2位はMotoGPクラス自己最高位。念願の初優勝に向けて大きく前進した。

 ヘイデン選手は4位。惜しくも、今季初の表彰台を逃した。2列目から好スタートを切ったヘイデン選手は、オープニングラップで2番手につけた。中盤になってジベルノー選手らにかわされて5番手までポジションを落としたが、最後は今季最高位の4位でフィニッシュ。11年ぶりにカレンダーに復活した次戦アメリカGPは、ヘイデン選手にとって初のホームGPとなる。それだけに今大会のヘイデン選手の熱走は、初優勝の期待が膨らむものだった。

 予選2番手から、今季初優勝の期待が集まったジベルノー選手は、厳しいレースを強いられた。フロントローからホールショットを奪い、序盤はメランドリ選手、ヘイデン選手を追撃した。その後、ヘイデン選手を抜いて首位を走るメランドリ選手をピタリとマークしたが、ペースを上げられずジリジリと後退、最終的に5位と悔しいレースとなった。

 その後方では、ビアッジ選手とバロス選手がし烈な6位争いを繰り広げた。オープニングラップでバロス選手は9番手、ビアッジ選手も11番手と苦しいポジションだったが、競り合いながら着実に順位を上げて、ビアッジ選手6位、バロス選手7位でフィニッシュした。

 ベイリス選手は、思うようにペースを上げられず11位でフィニッシュ。玉田選手もペースを上げられず14位に終わったが、ポイントを獲得した。玉田選手は第2戦ポルトガルGPで負傷した右手甲が完治していないハンディキャップに苦しんだ。さらに、「天候が変わったためなのか、予選までとはまったく違うタイヤのフィーリングになってしまった。全然ペースを上げられなかった」と悔しさを見せた。

 250ccクラスは、PPスタートのホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)が好スタートを切ってレースの主導権を握った。後半は、そのロレンゾ選手を激しく追ったダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)とセバスチャン・ポルト選手(アプリリア)の3人の優勝争いとなり、ラスト2周でトップに立ったポルト選手が優勝。ペドロサ選手2位。ロレンゾ選手3位という結果だった。しかし、最終ラップの最終コーナーまで続いた激しい抜き合いは、アッセンに集まったファンを熱狂させた。4位には青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)。6台で繰り広げられたセカンドグループの戦いを制した。アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)7位、ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)9位。アッセン初体験の高橋裕紀選手(Team Scot)は、6台で争われた11位争いの中で15位でフィニッシュした。

 125ccクラスは、7台によるし烈な優勝争いとなり、ガボール・タルマクシ選手(KTM)が優勝。Honda勢は、アルバロ・バウティスタ選手が今季最高位の4位と健闘。ランキング2位のトーマス・ルシ選手は、最終ラップに転倒者を避けようとしてコースアウト。悔しい10位に終わり、ランキング3位に後退した。小山知良選手はオープンニングラップで大きく出遅れたがセカンドグループで7位と健闘。葛原稔永選手はトラブルでリタイアとなった。

第6戦 カタルニアGP
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コメント

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 2位)
「MotoGPでは、2位は僕のベストリザルトだから本当に嬉しい。今日はとてもタフなレースだった。スタートでリードできて、中盤にバレンティーノに抜かれるまでトップを走ることができた。彼の後ろでも、いいペースで走れたが、小さなミスをして0.8秒くらい遅れてしまった。それを挽回しなければならなかった。最後にバレンティーノがペースを上げたが、必要以上のリスクをおかさないように走った。チーム、Honda、それにミシュランのすばらしい仕事に感謝したい」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 4位)
「天候に左右されたタフな週末だった。朝のウオームアップが雨になり、決勝がドライになった。コンディションが違ったので、レースはちょっと賭けのようだった。サスのスプリングレートを変えて挑んだが、序盤のフィーリングはすごく良かった。最初の数周は、何人かをパスできた。その後、ロッシとエドワーズが追いついてきて、しばらく集団の中で走れたが、それ以上ペースを上げられなかった。セテを抜いてからは単独の4位走行になった。4位は、今シーズンのベストリザルトだが、前のグループで走りたかった。次のラグナセカではファンにすばらしいレースを見せたい」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 5位)
「最近のレースでは、もっともひどいレースのひとつだった。予選は悪くなかったが、レースでは何もできなかった。何度も転倒しそうになった。それでも完走できてラッキーだった。不満ばかりのレースだが、ラグナセカではいい流れをつかみたい」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 6位)
「序盤からグリップがまったく無くて、思うようにアクセルを開けられなかった。スライドをコントロールするのがやっとで、下位でバトルすることになった。もっと頑張って結果を残さないといけない。ポテンシャルは十分ある。次のレースはいけると思う。僕とチームは、この程度のレベルじゃない。僕らはもっといい結果を出せるし、出さなきゃいけない」

アレックス・バロス選手(MotoGP 7位)
「正直言ってひどいレースだった。思うように走ることができなかった。昨夜からの雨と、今朝の嵐で路面温度が低くなったせいかも知れない。僕の選んだタイヤは、今日のコンディションにマッチしてくれなかった。明らかにタイヤのミスチョイスだが、周回していけばいいペースを取り戻せると思っていた。それもできず残念なレースとなったが、最後まで全力を尽くした」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP 11位)
「なんと言っていいのか分からない。ベストを尽くしたが、前回と同じようなレースになってしまった。まったく不満なレースだった。この状況を打破するには、とにかく集中して全力で挑むだけだね。ラグナセカは好きなコースだから本当に楽しみにしている。一歩前に踏み出したい」

玉田誠選手(MotoGP 14位)
「今日のレースでは、2日間を費やしてセットアップした走りが、まったくできなかった。序盤からスライドが激しくてペースを上げられなかった。タイヤが温まらないような感じで、まったく違うフィーリングだった。完治していない右手も辛くて、レースを終えてもしばらく痺れが残っていた。レース中には16番手までポジションを落としたし、自分でも信じられないレースだった。フリー、予選では、2分2秒台で走れていたのに、今日は4秒台がやっとだった。今日のレースは早く忘れたい。次のアメリカから再スタートする気持ちで行きたい」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「残念ながら、勝つことができなかった。勝つためには、マシンのパッケージのレベルを、もう少し全体的に上げなくてはいけないと痛感させられた。ニッキーは、積極的なレースをした。表彰台には立てなかったが、次のアメリカにつながるレースになったと思う。マックスは、タイヤのミスチョイスでペースを上げられなかった。今日は、ウオームアップが雨、決勝がドライと、厳しい条件だった。その中で、マルコは頑張った。いい走りをしていた。これからがますます楽しみだ」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 2位)
「スタートで遅れてしまったので、厳しいレースになった。ロレンゾとポルトが逃げ始めていたから、早いうちに追いつこうと頑張った。最後はトップに立ちたかったが、ロレンゾとのバトルで、最後のシケインでアクセルを緩めなければならなかった。それでも2位というリザルトには満足している。午前中と同じ雨のレースだったら、どんなレースになっていたかわからないからね。納得のいくレースだった」

青山博一選手(250cc 4位)
「今日はトップグループについていこうと思っていた。序盤はついていけたのだが、グループから抜け出したトップの3人には、余裕があった。中盤からはセカンドグループの6人のレースになった。誰ひとりそこから抜け出すアドバンテージがなく、最後まで大接戦になった。最後にグループのトップでチェッカーを受けられて良かった。前回も4位。今回も4位。表彰台に立ちたかった」

高橋裕紀選手(250cc 15位)
「厳しいレースだった。スタートも良く、序盤はトップ集団の後ろにつくことができた。でも、スピードに乗るセクションで上手く走れなくて、何台にも抜かれた。前戦のカタルニアも悔しかったが、今回も悔しいレースだった。でも、前戦は、どうして速く走れないのか、わからないままレースを終えたが、今回は、遅い理由が自分なりに分析できた。そういう点ではすごく勉強になった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 38:41.808
2 33 マルコ・メランドリ Honda M +1.583
3 5 C.エドワーズ ヤマハ M +7.643
4 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +10.128
5 15 セテ・ジベルノー Honda M +14.795
6 3 マックス・ビアッジ Honda M +21.575
7 4 アレックス・バロス Honda M +22.725
8 56 中野真矢 カワサキ B +26.477
9 7 C.チェカ ドゥカティ B +30.221
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +30.465
11 12 トロイ・ベイリス Honda M +43.802
12 11 R.シャウス ヤマハ M +49.864
13 21 J.ホプキンス スズキ B +50.830
14 6 玉田誠 Honda M +53.370
15 94 D.チェカ ヤマハ M +54.965
16 10 K.ロバーツ スズキ B +1:06.939
17 67 S.バーン プロトンKR M +1:06.999
18 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:29.048
19 77 J.エリソン バラタ D +1:43.768
20 27 F.バッタイーニ バラタ D +1Lap
RT 66 A.ホフマン カワサキ B +6Laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 38:02.148
2 1 ダニエル・ペドロサ Honda +0.381
3 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +1.232
4 73 青山博一 Honda +11.757
5 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +12.017
6 27 C.ストーナー アプリリア +12.026
7 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +12.354
8 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +13.935
9 80 ヘクトール・バルベラ Honda +14.406
10 24 S.コルシ アプリリア +29.294
15 55 高橋裕紀 Honda +55.913
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ KTM 38:09.487
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.657
3 75 M.パシーニ アプリリア +0.801
4 19 A.バウティスタ Honda +0.847
5 7 A.マスボー Honda +1.403
6 60 J.シモン KTM +3.972
7 71 小山知良 Honda +4.259
8 54 M.ポジャーリ ジレラ +4.323
9 33 S.ガデア アプリリア +4.492
10 12 T.ルシ Honda +13.934
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 170
2 マルコ・メランドリ Honda 107
3 マックス・ビアッジ Honda 87
4 セテ・ジベルノー Honda 84
5 アレックス・バロス Honda 74
6 C.エドワーズ ヤマハ 73
7 ニッキー・ヘイデン Honda 60
8 L.カピロッシ ドゥカティ 49
9 中野真矢 カワサキ 48
10 C.チェカ ドゥカティ 40
11 トロイ・ベイリス Honda 37
15 玉田誠 Honda 18
17 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 170
2 Honda 141
3 カワサキ 68
4 ドゥカティ 58
5 スズキ 27
6 バラタ 4
7 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 143
2 C.ストーナー アプリリア 106
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 102
4 S.ポルト アプリリア 74
5 青山博一 Honda 71
6 ホルへ・ロレンゾ Honda 70
7 A.デ・アンジェリス アプリリア 67
8 R.デ・ピュニエ アプリリア 54
9 ヘクトール・バルベラ Honda 51
10 S.コルシ アプリリア 44
12 高橋裕紀 Honda 31
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 160
2 アプリリア 151
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 M.パシーニ アプリリア 100
2 G.タルマクシ KTM 100
3 T.ルシ Honda 89
4 M.カリオ KTM 82
5 M.シモンセリ アプリリア 72
6 F.ライ Honda 63
7 M.ポジャーリ ジレラ 59
8 J.シモン KTM 55
9 小山知良 Honda 52
10 H.ファウベル アプリリア 50
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 151
2 KTM 143
3 Honda 121
4 ジレラ 59
5 デルビ 30
6 マラグーティ 3
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