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レース
オランダ 第7戦 6月25日
オランダGP
グランプリ情報 1日目 予選・2日目 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第7戦 オランダGP
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今季初優勝の期待が寄せられるジベルノーほか、バロス、メランドリ、ヘイデンが好スタート
6月23日(木)・1日目
サーキット:アッセン・サーキット 天候:晴れ 気温:34℃ コースコンディション:ドライ

 グランプリの中で最も長い歴史と伝統を誇るオランダGP(ダッチTT)が、23日、オランダ北東部のアッセンで開幕した。夏至だった開幕前日は、最高気温が30℃を超える暑さとなった。そして予選1日目も快晴に恵まれ、最高気温が34℃という真夏日を記録することになった。昨年の予選1日目は雨で最高気温が14℃。雨と寒さの中で行われることが多いオランダGPだが、今年のオランダGP予選1日目は、今シーズンの最高気温を記録することになった。

第7戦 オランダGP
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第7戦 オランダGP
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 オランダGPは、その前身となる「ダッチTT」が1925年に第1回大会が開催された。WGPがスタートした1949年からは「オランダGP(ダッチTT)」となり、今年で57回目(ダッチTTとしては75回目)。世界グランプリの歴史の中で、唯一、休むことなくグランプリが開催されてきた伝統ある大会でもある。

 その舞台となってきたアッセンは、これまで多くの名勝負を生んで来た。1925年から54年までは公道コース。55年には、一部公道を使用する7.7kmのサーキットに変わった。その後、6.027kmになり、今年は2ヶ所で改修工事が行われ、5.997kmのニューコースへと生まれ変わった。

 アッセンの特徴は、ハイスピードで駆け抜ける中速、高速コーナーが連続すること。平均時速は180km前後に達し、グランプリが開催されるサーキットの中でもっとも平均アベレージの高いコースとしても知られている。今年は天候に恵まれたことから、初日から素晴らしい走りが繰り広げられた。

 この日、トップタイムをマークしたのは、ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)。Honda勢は、3番手にセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)、4番手にアレックス・バロス選手(Camel Honda)、5番手にマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)、6番手にニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)。トップから1秒差以内に8台という接戦の中で、Honda勢は好位置で初日を終えた。以下、マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)9番手、トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)13番手、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)15番手という結果だった。

 Honda勢でトップタイムをマークしたジベルノー選手は、このサーキットを得意とする選手のひとりだ。一昨年は優勝を飾り、昨年は2位と惜しくも優勝を逃しているが、今年も優勝候補の筆頭。1回目のフリーで2番手につけたジベルノー選手は、2回目のフリーでは、決勝に向けて多くの周回を刻み、そのために3番手に順位を落としたが、決勝に向けて順調にセットアップを進めた。

 4番手のバロス選手も、2000年の優勝を筆頭に、2位1回、3位2回と、これまでアッセンでは通算4回の表彰台に立っている。今年も好調なスタートを切って初日4番手と、まずまずのスタートを切った。また、5番手のメランドリ選手も、アッセンを得意とする。昨年も表彰台に立っているだけに、念願のMotoGP初優勝に向けて闘志を燃やしている。さらに6番手にはヘイデン選手。レースを追うごとに調子を上げているだけに、今大会は、今季初表彰台を狙っている。

 ビアッジ選手は9番手。ビアッジ選手もこのコースを得意とする選手だが、この日は、セッティングを詰め切れなかった。ベイリス選手も13番手と苦しいスタートとなったが、レースを追うごとにトップとの差を縮めているだけに、2日目に期待をつないだ。

 玉田誠選手は、この日、最も厳しい戦いを強いられた。アッセンは、ハイスピードでマシンを切り返すという重労働が待ち受ける。しかし、第2戦ポルトガルGPで痛めた右手が依然として完全ではないだけに、苦しい走りとなった。「今回は予想以上に右手には厳しい。イタリア、カタルニアと良くなっていたのだが、ここは、ハイスピードで右に左にマシンを振らねばならず、さすがに痛みがある。ブレーキには影響はないのだが、ストレートでマシンを押さえるのが厳しかった」と苦痛の表情だった。2日目からは、映画会社とのタイアップで、スペシャルカラーのマシンで挑む。「2日目はテーピングなど、いろいろと対策して少しでもタイムを縮めたい。頑張ります」と気合を入れていた。

 250ccクラスは、セバスチャン・ポルト選手(アプリリア)が暫定PPを獲得。2番手には、過去4戦フロントローに並んでいるホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)。前戦カタルニアの転倒で鎖骨を痛めているが、今回も好調なスタートを切った。以下、Honda勢は、青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が4番手。6番手にダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)。7番手にヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)。8番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)と好調なスタートを切った。ルーキー高橋裕紀選手(Team Scot)も難コースのアッセンで13番手。2日目のタイム短縮に期待をつないだ。

 125ccクラスは、マティア・パシーニ選手(アプリリア)が暫定PP。Honda勢はアレックス・マスボー選手(Honda)が6番手。首位と1点差で総合2位のトーマス・ルシ選手(Honda)は10番手。小山知良選手(Honda)は初めて経験するサーキットで14番手と健闘。葛原稔永選手(Honda)は、ピットインのタイミングでタイムアタックできず29番手に終わったが、2日目のばん回に期待をつないだ。

コメント

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 3位)
「チーフメカニックが体調を崩し、朝から病院に行っているので、難しいスタートになってしまった。そんな状態だったが、みんなと力をあわせて、いい仕事ができたと思う。確かに、チーフメカニックのフォワンの予定していたことがわからなくて、朝のフリーは何のテストも出来なかった。しかし、午後の走行は、大きな変更をせずに、ベースセッティングを見つけることが出来た。今日は出来るだけデータを見つけようと、走りこみに重点をおいた。フォワンの体調が良くなって、明日は一緒に仕事が出来ることを祈っている」

ホルヘ・ロレンゾ選手(250ccクラス 2位)
「前回のバルセロナの転倒から今日まで、お世話になったみんなに感謝したい。ここ数日はファンやメディア、それにライバルたちが助けてくれた。ここまで回復させてくれたドクターに感謝したい。鎖骨はまだ少し痛む。レーシングスーツを着るときが最も痛い。走っているときも、ラップごとに痛みが増す。レースが苦しいものになるのはわかっているが、勝てるように頑張りたい」

青山博一選手(250cc 4位)
「昨年の大会が雨続きだったこともあって、今日は、初めて走るサーキットのような感じだった。フリーはいいリズムで走れなかったが、午後の予選では、やっと、このサーキットを攻略するコツをつかんだ気がする。バルベラ選手の後ろについて走ったのだが、一気にペースが上がった。2日目は、この走りをひとりで出来るようにしたい。今年は2ヶ所、コースが改修されているのだが、昨年より難しくなっているような気がする。明日は、このままの調子で、フロントローを狙って行きたい」

高橋裕紀選手(250cc 13位)
「フリー、予選と順調にセットアップを進めることが出来た。ここは難しいサーキットだと聞いていたが、予想通り、難しかった。しかし、走っていてすごく楽しい。今日は、ペースが上がるにつれて、フロントにやや問題を抱えたが、2日目に向けて、いい状態で終えることが出来た。とにかく、2日目もドライで走りたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 65 L.カピロッシ ドゥカティ B 2:00.757
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.083
3 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.280
4 4 アレックス・バロス Honda M +0.296
5 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.485
6 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.733
7 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.767
8 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.831
9 3 マックス・ビアッジ Honda M +1.272
10 56 中野真矢 カワサキ B +1.523
11 21 J.ホプキンス スズキ B +1.532
12 66 A.ホフマン カワサキ B +1.652
13 12 トロイ・ベイリス Honda M +1.667
14 11 R.シャウス ヤマハ M +2.033
15 6 玉田誠 Honda M +2.309
16 10 K.ロバーツ スズキ B +2.852
17 94 D.チェカ ヤマハ M +3.502
18 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +4.430
19 67 S.バーン プロトンKR M +4.596
20 77 J.エリソン バラタ D +6.923
21 27 F.バッタイーニ バラタ D +7.111
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 2:05.530
2 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +0.135
3 27 C.ストーナー アプリリア +0.161
4 73 青山博一 Honda +0.376
5 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.452
6 1 ダニエル・ペドロサ Honda +0.670
7 80 ヘクトール・バルベラ Honda +0.725
8 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.781
9 24 S.コルシ アプリリア +1.279
10 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +1.354
13 55 高橋裕紀 Honda +3.119
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 2:12.742
2 36 M.カリオ KTM +0.003
3 33 S.ガデア アプリリア +0.428
4 58 M.シモンセリ アプリリア +0.628
5 60 J.シモン KTM +0.661
6 7 A.マスボー Honda +0.665
7 55 H.ファウベル アプリリア +0.717
8 63 M.ディ・ミリオ Honda +1.184
9 54 M.ポジャーリ ジレラ +1.196
10 12 T.ルシ Honda +1.215
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