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レース
スペイン 第6戦 6月12日
カタルニアGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第6戦 カタルニアGP
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ジベルノー今季3回目の2位。メランドリ今季3回目の3位と大活躍
6月12日(日)・決勝
サーキット:カタルニア・サーキット 天候:晴れ 気温:32℃ コースコンディション:ドライ 観客:10万5698人(3日間19万1979人)

 カタルニアGP決勝は好天に恵まれ、最高気温32℃という暑さの中で行われた。観客も、過去最高の10万人を超え、白熱した戦いが繰り広げられた。優勝したのは、予選2番手からスタートしたバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)で、PPスタートのセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)は、終始レースをリードしながら惜しくも2位。しかし、今季3回目の2位表彰台に立ち、中盤戦からの巻き返しに期待が膨む。3位にはマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)で、アレックス・バロス選手(Camel Honda)、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)とのし烈な戦いを制した。4位バロス選手、5位ヘイデン選手。6位にマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)、8位にトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)と、優勝こそ逃したが、Honda勢の活躍が目立った。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)は、トップグループに絡みながら序盤に転倒してリタイアに終わった。

第6戦 カタルニアGP
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第6戦 カタルニアGP
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 前戦イタリアGPから2週連続開催となったカタルニアGPは、今週もすばらしいレースとなり、ファンを熱狂させた。オープニングラップを制したのは、今季2回目、地元カタルニアで2年連続PPを獲得したジベルノー選手。その後方に、ロッシ選手、メランドリ選手、ヘイデン選手、バロス選手、ビアッジ選手、玉田選手と、Honda勢がトップグループのほとんどを占める大混戦の中でレースは始まった。

 序盤は、激しくポジションを入れ替える戦いとなった。2周目から4周目までは、ジベルノー選手をかわしたメランドリ選手が首位に立つ。5周目にはロッシ選手がトップに浮上するが、6周目にはジベルノー選手が再びトップに返り咲いた。それからは、ジベルノー選手が素晴らしいハイペースでレースの主導権を握るという展開となった。

 そして、中盤戦には、ジベルノー選手とロッシ選手がトップグループから抜け出し、2人のマッチレースへと発展した。息詰まる2人の戦いは、カタルニアに集まった10万人のファンを熱狂させた。そして、ラスト3周になってジベルノー選手をかわしたロッシ選手が優勝、ジベルノー選手はわずかに及ばす2位に終わった。しかし、25周にわたって、ハイレベルな走りを披露したジベルノー選手は、地元スペインのファンを魅了した。今季の初優勝こそ次戦以降へと持ち越したが、今季3回目の表彰台に立って、これからの巻き返しを期した。

 その後方では、メランドリ選手、バロス選手、ヘイデン選手の壮絶な3位争いが繰り広げられた。コーナーごとにポジションを入れ替える激しい戦いとなり、メランドリ選手が今季3回目の3位でフィニッシュ。バロス選手、ヘイデン選手と次々にチェッカーを受けた。今季3回目の表彰台に立ったメランドリ選手は総合2位をキープ。念願の初優勝に向けて、大きなステップを刻んだ。

 4位のバロス選手も、この日は素晴らしい走りを見せた。予選9番手3列目スタートという厳しい条件をはね返す好走だった。5位のヘイデン選手も、好スタートから中盤まではトップの2台を厳しく追い詰めた。後半、ややペースを落とし、メランドリ選手、バロス選手とのし烈な3位争いとなったが、次戦につながる好走を見せた。

 そのトップグループからはやや遅れたが、ビアッジ選手が6位に入った。そしてベイリス選手は、ラスト2周で中野真矢選手(カワサキ)をかわし8位でフィニッシュした。序盤、トップグループを走った玉田選手は、「全体的にペースが遅くて、そんなにプッシュしていなかった。さあ、これからだというときに、フロントから転んだ」と、6周目に痛恨の転倒を喫してリタイアに終わった。しかし、復帰2戦目にして、本来の調子を取り戻しているだけに、これからの戦いに大きな期待が寄せられた。

 こうして優勝こそ逃したHonda勢だが、2〜6位、8位と、完走した6台がトップ10でフィニッシュ。レベルの高い走りとマシンのポテンシャルを見せ付けた。

 250ccクラスは、序盤から激しいポジション争いとなり、セバスチャン・ポルト選手(アプリリア)、アレックス・デ・アンジェリス選手(アプリリア)、ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)が次々に転倒する厳しい戦いとなった。その中で、オープンニングラップ9番手から、着実にポジションを上げたダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が中盤から独走態勢を築いて今季4勝目。自身初の3連勝を達成し、地元ファンを喜ばせた。2位にケーシー・ストーナー選手(アプリリア)。2日目のフリー走行で転倒、2回目の予選をキャンセルしていたアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)が素晴らしい走りを見せて3位表彰台に立った。4位は青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)。序盤、コースアウトして15番手まで大きくポジションを落としたが、必死のリカバリーで4位でフィニッシュ。セッティングが決まらず、予選から苦しい戦いを強いられていた高橋裕紀選手(Team Scot)は7位と健闘。序盤、トップ集団にいたヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)は、他車との接触の影響で最終的に16位でフィニッシュした。

 125ccクラスは、マティア・パシーニ選手(アプリリア)が優勝。小山知良選手(Honda)がし烈な4位争いの末に5位と健闘した。序盤トップグループを走ったトーマス・ルシ選手(Honda)は7位。予選5番手からスタートした葛原稔永選手(Honda)は21位だった。

第6戦 カタルニアGP
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コメント

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 2位)
「チームがすばらしい仕事をしてくれた。バイクはとても良かった。中盤まではいいペースで走ることができてコンマ数秒のアドバンテージを作ることができた。最後の8ラップで、左コーナーでスライドが激しくなってペースを保つのが難しかった。今週、ずっと応援してくれたファンには申し訳ないと思っている。でも、いいレースができた。みんな楽しんでくれたと思う」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 3位)
「厳しい戦いだったが、信じられないようなレースだった。いいスタートが切れた。先頭グループについていこうと思った。実際に、いいペースで走れたし、先頭にも立てたけれど、ニッキーに抜かれたときにワイドになって、バロスにも抜かれて5位に落ちてしまった。そこで、先頭の2人に逃げられてしまって、挽回できなくなった。それでも3位に入って、とてもハッピーだ。自分の中の戦いに勝てたからね。ムジェロよりもいい感じで走れた。コンスタントにいい走りができるようになって表彰台にも上がれた。すべての人に感謝したい」

アレックス・バロス選手(MotoGP 4位)
「表彰台に上がりたかったけれど、こういうレースをしたのは久しぶりなので、とても嬉しい。マルコとニッキーと素晴らしいバトルができたからね。今日はいいスタートだったし、すぐにトップグループに加わることができた。6ラップ目あたりで、ブレーキングに問題が出て、厳しかった。最後はニッキーを抜いて、最終ラップにマルコを抜こうと考えていた。6コーナーで抜こうと考えていたのだが離れすぎていた。9コーナーでもだめだった。悔しいけれど、今日はいいレースができた。次戦のアッセンは大好きなので楽しみにしている」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 5位)
「レース全体がドッグファイトのようだった。オープニングラップはいいスタートで数台を抜くことができた。トップグループから離れないように、ベストタイムでギャップを詰めようと思った。3位を走行しているときは、ステディに走行して引き離そうとしたが、ペースを上げられなかった。最後の数ラップはすごい戦いだった。順位がめまぐるしく変わった。今日はいいレースができたし、表彰台に上がりたかった」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 6位)
「今日は、前回のムジェロとは違うバイクを選んだ。ブレーキングが良かったからなのだが、レースでは、ハンドリングとコーナリングが最悪で、結果的にタイヤに厳しい走りになってしまった。本当に残念な結果だった。次のアッセンは頑張らないといけない」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP 8位)
「予選は思うようにいかなかったが、今朝のウオームアップでいいフィーリングになった。スタートは僕のレースキャリアの中で最悪だった。1周目18番手という絶望的なポジションだった。それでも、何とか挽回しようと全力で走った。最終的に8位になることができた。いい方向に向かっていることを感じている。明日からのテストで、次の一歩を踏み出したい」

玉田誠選手(MotoGP リタイア)
「スタートはまずまずだった。序盤は大混戦となったが、それほど速いペースではなかった。自分もプッシュして走っていたわけではないが、右高速コーナーでフロントからあっという間に転んでしまった。今日は、セテとロッシが逃げると思っていたし、ついて行こうと思っていた。さあ、これからだと思っていたときだったし、すごく残念だ」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「カタルニアはコンディションが変わりやすいが、今年も選手たちには厳しいレースになったようだ。しかし、去年のレースに比べて素晴らしく速いペースだったし、レベルの高いレースだった。勝てなかったのはとても残念だが、一歩前進することができた。ニッキーは、前回のレースの反省を今回のレースに生かした。終盤、ペースを落としたがかなりの進歩だった。マックスは、予選を終えた段階でかなり期待していたが、残念な結果だった。なかなか勝てないレースが続いているが、勝利に向けて前進していきたい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 1位)
「初めての3連勝、そして地元で優勝することができて、すごく嬉しい。今週はハードワークだった。レースもスタートからタフだった。スタートは少し緊張して失敗してしまった。最悪のスタートだったが、先頭のペースがあまり速くなかったので、自分のペースで走って追いつくことができた。それからは先頭に立って、後ろに差をつけることができた。3レース続けてすばらしいレースができた。アッセンでも続けたい」

青山博一選手(250cc 4位)
「いいスタートが切れたし、トップグループにつけることができた。でも、バックストレートで止まりきれずコースアウトしてしまった。これでポジションを落として苦しいレースになった。トップグループが大荒れのレースになったこともあるけれど、4位まで追い上げることができた。もし、コースアウトしていなければ、トップグループでレースができたと思う。それだけに悔しい」

高橋裕紀選手(250cc 7位)
「予選で抱えていた問題を、結局、決勝レースまで引きずってしまった。チームのスタッフがいろいろと頑張ってくれたお陰で、こうして7位でフィニッシュすることができた。今日は、スタートからゴールまで100%だった。フロントの接地感のなさは改善されたが、そのために旋回性が犠牲になった。進入も立ち上がりも苦しかった。順位としては次につながると思うが、内容には満足していない。次のアッセンも難しいサーキットなので、今回の経験を生かしたい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 43:16.487
2 15 セテ・ジベルノー Honda M +1.094
3 33 マルコ・メランドリ Honda M +7.810
4 4 アレックス・バロス Honda M +8.204
5 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +8.273
6 3 マックス・ビアッジ Honda M +12.051
7 5 C.エドワーズ ヤマハ M +18.762
8 12 トロイ・ベイリス Honda M +42.631
9 56 中野真矢 カワサキ B +46.638
10 11 R.シャウス ヤマハ M +46.692
11 7 C.チェカ ドゥカティ B +1:00.357
12 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1:03.864
13 94 D.チェカ ヤマハ M +1:03.985
14 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:10.258
15 10 K.ロバーツ スズキ B +1:23.731
16 67 S.バーン プロトンKR M +1:34.624
17 66 A.ホフマン カワサキ B +1lap
18 77 J.エリソン バラタ D +1lap
19 27 F.バッタイーニ バラタ D +1lap
RT 21 J.ホプキンス スズキ B +9laps
RT 6 玉田誠 Honda M +20laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 ダニエル・ペドロサ Honda 41:29.428
2 27 C.ストーナー アプリリア +5.637
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +10.597
4 73 青山博一 Honda +17.638
5 24 S.コルシ アプリリア +19.499
6 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +33.235
7 55 高橋裕紀 Honda +37.408
8 50 S.ギュントーリ アプリリア +37.530
9 32 M.ジャンサンティ アプリリア +42.814
10 25 A.バルドリーニ アプリリア +43.611
16 80 ヘクトール・バルベラ Honda +1:19.129
RT 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +13laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 41:15.125
2 58 M.シモンセリ アプリリア +9.034
3 36 M.カリオ KTM +12.408
4 14 G.タルマクシ KTM +18.256
5 71 小山知良 Honda +18.440
6 54 M.ポジャーリ ジレラ +18.544
7 12 T.ルシ Honda +21.460
8 60 J.シモン KTM +21.566
9 8 L.サネッティ アプリリア +29.029
10 32 F.ライ Honda +29.471
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 145
2 マルコ・メランドリ Honda 87
3 マックス・ビアッジ Honda 77
4 セテ・ジベルノー Honda 73
5 アレックス・バロス Honda 65
6 C.エドワーズ ヤマハ 57
7 ニッキー・ヘイデン Honda 47
8 L.カピロッシ ドゥカティ 43
9 中野真矢 カワサキ 40
10 C.チェカ ドゥカティ 33
11 トロイ・ベイリス Honda 32
15 玉田誠 Honda 16
17 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 145
2 Honda 121
3 カワサキ 60
4 ドゥカティ 51
5 スズキ 24
6 バラタ 4
7 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 123
2 C.ストーナー アプリリア 96
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 93
4 青山博一 Honda 58
5 A.デ・アンジェリス アプリリア 56
6 ホルへ・ロレンゾ Honda 54
7 S.ポルト アプリリア 49
8 R.デ・ピュニエ アプリリア 46
9 ヘクトール・バルベラ Honda 44
10 S.コルシ アプリリア 38
11 高橋裕紀 Honda 30
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 140
2 アプリリア 126
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 M.パシーニ アプリリア 84
2 T.ルシ Honda 83
3 M.カリオ KTM 82
4 G.タルマクシ KTM 75
5 M.シモンセリ アプリリア 72
6 F.ライ Honda 63
7 M.ポジャーリ ジレラ 51
8 J.シモン KTM 45
9 小山知良 Honda 43
10 H.ファウベル アプリリア 30
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 131
2 KTM 118
3 Honda 108
4 ジレラ 51
5 デルビ 25
6 マラグーティ 3
    ポイント一覧へ
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