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モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第6戦 カタルニアGP 1日目
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レース
スペイン 第6戦 6月12日
カタルニアGP
グランプリ情報 1日目 予選・2日目 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
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メランドリ首位。復帰2戦目の玉田が2位、ヘイデン4番手と、Honda勢が好調なスタート
6月10日(金)・1日目
サーキット:カタルニア・サーキット 天候:晴れ 気温:26℃ コースコンディション:ドライ

 第6戦カタルニアGPが、10日、バルセロナ郊外のカタルニア・サーキットで開幕した。この数年、恒例となったイタリアGPからの2週連続の開催は、シーズンを通じてもっとも盛り上がる連戦となっている。それだけに選手たちは、連戦の疲れも感じさせない気合の入った走りを見せた。

第6戦 カタルニアGP
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第6戦 カタルニアGP
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 スタンドには、金曜日から多くのファンが詰めかけた。MotoGPクラスのセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)、250ccクラスで総合首位のダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)、そして前戦初表彰台のホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)など、地元スペイン人選手を応援する垂れ幕も多く、今大会の盛り上がりを早くも予感させた。

 天気予報もおおむね良好。雨の心配もなく、決勝日の日曜日に向けて気温が上がることが予想されている。前売りチケットの売れ行きも過去最高とのこと。今年のカタルニアGPは大観衆と一体となった熱い戦いが繰り広げられそうだ。

 カタルニア・サーキットは、1989年に着工されて91年に完成。この年の9月にF1グランプリが開催された。MotoGPは、翌92年、バルセロナオリンピックが開催された後の9月に、ヨーロッパGPとして行われた。94年までヨーロッパGP、95年からはカタルニアGPとして開催されて、今年で通算14回目を迎える。

 カタルニア・サーキットは、全長4.727kmのハイスピードコース。レイアウトはシンプルだが、複合コーナーが多く、難しいサーキットのひとつ。しかし、各チームともにテスト量が豊富なサーキットだけに、初日からレベルの高い走りが繰り広げられた。注目のフリー走行1日目は、マルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)がトップタイムをマーク、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)が復帰2戦目にして素晴らしい走りを見せて2番手、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)4番手と、Honda勢の若手が、初日から元気ある走りを見せた。

 メランドリ選手は、今季Hondaに乗り換えて開幕戦で表彰台に立った。そして前戦まで常に優勝争いに加わる快走で、現在総合2位。メランドリ選手は、シーズン開幕前に行ったテストのマシンセッティングで走行を開始。順調にセットアップを進めて首位に立った。前戦では惜しくも表彰台を逃す4位。今大会はその雪辱に燃えているだけに、初優勝の期待も膨らむ。

 玉田選手は、午前のフリー走行こそ15番手とスロースタートだったが、「このセッションで2台のバイクを乗り比べた。セッティングの方向性が見えたので、午後にそれを試してみる。フィーリングはいい。タイムとポジションほどは悪くない。今回はいい走りができそうだ」と語っていたが、その言葉どおり、2回目の走行では約1秒半もの大幅なタイム短縮に成功して、一気に2番手に浮上した。これまでカタルニアは好きなコースと語っていたが、デビューしてから過去2年は思うような結果を残すことができなかった。しかし、今年は初日から本領を発揮。今季初表彰台、初優勝も期待される。

 3番手にはコーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)。ヘイデン選手は、1回目の走行で4番手、2回目の走行でもコンスタントにいいタイムを刻んで4番手をキープ、まずまずのスタートを切った。

 7番手には、バルセロナを拠点とするアレックス・バロス選手(Camel Honda)。9番手には、地元GPで今季初優勝に向けて気合満点のジベルノー選手が入り、地元ファンの声援の中で集中した走りを見せた。この2人は、路面温度の上がった2回目にタイムを更新できなかった。バロス選手は午前と午後の路面温度の変化にやや戸惑いを見せた。ジベルノー選手はコーナリングのセッティングに重点を置いたが、2日目に向けて着実に前進した。

 前戦、今季最高位の2位でフィニッシュしたマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)は10番手。2回目の走行開始直後にコースアウト、軽い転倒を喫したが、カタルニアはもっとも得意とするサーキットだけに、2日目にばん回を期した。トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)は12番手。トップからベイリス選手まで1秒1差という相変わらずの大接戦だった。

 250ccクラスは、ロレンゾ選手が暫定PPを獲得した。前戦で今季初の表彰台に立ち、勢いに乗るロレンゾ選手は、地元カタルニアで素晴らしいスタートを切った。以下、ランディ・デ・ピュニエ選手、アレックス・デ・アンジェリス選手、セバスチャン・ポルト選手とアプリリア勢が続き、5番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)、6番手に青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)、地元の声援を一身に受けるペドロサ選手は8番手。ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)9番手と、接戦の中で、5台のHonda勢がトップ10につけた。高橋裕紀選手(Team Scot)は、予選開始直後に転倒を喫し、悔しい23番手に終わった。

 125ccクラスは、マティア・パシーニ選手(アプリリア)が暫定PP。Honda勢では、開幕前のテストでカタルニアを走行しているルーキー小山知良選手が4番手と健闘。初めて走ったイタリアGPでも表彰台にあと一歩に迫る5位と好走を見せているだけに、昇り調子をアピールした。総合首位のトーマス・ルシ選手は9番手。葛原稔永選手13番手だった。

コメント

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 総合1位)
「今日はいいセッションだった。シーズン前のテストのベースセットから始めたが、すぐに結果に反映した。朝から気持ち良く走ることができた。午後の走行でも、セットアップを進めることができた。今日は本当に満足している。明日は、今日の課題となったコース後半部分を攻略したい。きっと、今回も長くて難しいレースになると思うし、今から興奮しすぎないようにしたい」

ホルヘ・ロレンゾ選手(250ccクラス 1位)
「前回のレースでとても自信を持つことができた。5レースを経験して、やっと、250ccの限界の走りが見えてきたような気がする。15歳のときに125ccでここを走り始めたときから、このサーキットではいい走りができている。みんな優勝したいと思っているサーキットだが、僕も全力を尽くす。いいレースをしたい」

青山博一選手(250ccクラス 6位)
「前回のイタリアGPに比べれば、はるかにいいスタートが切れた。エンジンのセッティングにちょっと時間が掛かったけれど、フリー、予選ともに、順調だった。今日はフロントタイヤを換えず、ロングランをした。走り出しからいいタイムが出て、それをキープすることもできた。全体的に路面は滑りやすい感じだったが、バイクのフィーリングは良かった。明日はリアタイヤの選択もあるので、この調子でセットアップを進めたい」

高橋裕紀選手(250ccクラス 23位)
「開幕してから、もっとも内容の悪い一日になった。フリー走行では、どのコーナーでもフロントの接地感がなくて攻められなかった。2台のバイクのセッティングを変えていろいろ試したのだが、あまり改善されなかった。午後の予選では、コースインして2周目に転倒してしまった。クリップを過ぎた直後くらいにフロントが切れ込んだ。その後、セカンドバイクで走った。フロントをいろいろやっても変わらなかったのでリアのセッティングを変えてみたが、それでかなり良くなった。もう時間がなかったのでタイムには反映されなかったが、2日目はこの方向でセッティングを進めたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 33 マルコ・メランドリ Honda M 1:43.317
2 6 玉田誠 Honda M +0.091
3 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.150
4 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.321
5 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.335
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.568
7 4 アレックス・バロス Honda M +0.788
8 21 J.ホプキンス スズキ B +0.821
9 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.822
10 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.828
11 56 中野真矢 カワサキ B +0.951
12 12 トロイ・ベイリス Honda M +1.113
13 7 C.チェカ ドゥカティ B +1.252
14 10 K.ロバーツ スズキ B +1.351
15 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1.476
16 11 R.シャウス ヤマハ M +1.744
17 66 A.ホフマン カワサキ B +1.876
18 67 S.バーン プロトンKR M +3.004
19 24 T.エリアス ヤマハ M +3.385
20 77 J.エリソン バラタ D +4.540
21 27 F.バッタイーニ バラタ D +4.942
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 48 ホルへ・ロレンゾ Honda 1:46.748
2 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.077
3 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.342
4 19 S.ポルト アプリリア +0.663
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.747
6 73 青山博一 Honda +0.836
7 27 C.ストーナー アプリリア +0.908
8 1 ダニエル・ペドロサ Honda +1.031
9 80 ヘクトール・バルベラ Honda +1.071
10 24 S.コルシ アプリリア +1.434
23 55 高橋裕紀 Honda +3.977
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:52.009
2 36 M.カリオ KTM +0.310
3 58 M.シモンセリ アプリリア +0.388
4 71 小山知良 Honda +0.637
5 14 G.タルマクシ KTM +1.089
6 7 A.マスボー Honda +1.161
7 54 M.ポジャーリ ジレラ +1.182
8 55 H.ファウベル アプリリア +1.233
9 12 T.ルシ Honda +1.256
10 52 L.ペセック デルビ +1.339
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