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レース
イタリア 第5戦 6月5日
イタリアGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第5戦 イタリアGP
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ビアッジ、地元イタリアで今季最高位の2位でフィニッシュ。メランドリも4位と健闘
6月5日(日)・決勝
サーキット:ムジェロ・サーキット 天候:晴れ 気温:27℃ コースコンディション:ドライ 観客数:8万8367人(3日間14万3079人)

 イタリアGP決勝は好天に恵まれ、最高気温も27℃と絶好のコンディションとなった。年々、観客が増え続けるイタリアGP。今年は8万8千人のファンの熱狂の中で、白熱した戦いが繰り広げられた。

第5戦 イタリアGP
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 優勝したのは、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)。2位にマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)。3位ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)。そして4位にマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)と、地元イタリア勢が上位を占めた。ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)はスタートの遅れを取り戻し6位と健闘。アレックス・バロス選手(Camel Honda)7位。玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)8位と、5台のHonda勢がトップ10でフィニッシュした。トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)も13位とポイントを獲得した。序盤、トップグループに絡んだセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)は、惜しくも転倒リタイアに終わった。

 ムジェロの戦いは、今年もサイドバイサイドの厳しい戦いとなり、ファンを熱狂させた。オープニングラップを制したのは、PPスタートのロッシ選手。その後方に、ジベルノー選手、カピロッシ選手、メランドリ選手、カルロス・チェカ選手(ドゥカティ)、ビアッジ選手、ヘイデン選手と続き、序盤から激しい競り合いとなった。2周目には、メランドリ選手がジベルノー選手をかわして2番手に浮上、ビアッジ選手もチェカ選手をかわして4番手と、Honda勢が確実にポジションを上げた。

 序盤は、ロッシ選手と、それを追う3台のHonda勢がトップグループを形成した。しかし6周目に、優勝候補の筆頭のひとり、ジベルノー選手が転倒してコース上から姿を消すハプニング。代わって、ロッシ選手を先頭に、ビアッジ選手、メランドリ選手、そしてカピロッシ選手が加わってトップグループを形成。ロッシ選手とメランドリ選手、そしてビアッジ選手が激しくポジションを入れ替える戦いとなった。

 その中でメランドリ選手が11周目にトップに立った。すかさずロッシ選手がトップを奪い返すが、今度は、ビアッジ選手が17〜20周目に首位に立つなど、今季最高のバトルに、ムジェロに集まったファンは大いに沸いた。

 レースは、ロッシ選手が優勝。そのロッシ選手を激しく追ったビアッジ選手が、今季最高位となる2位でフィニッシュ。最終ラップまでカピロッシ選手と激しい戦いを演じたメランドリ選手も、表彰台こそ逃したが、僅差の4位でチェッカーを受け、ビアッジ選手とともに、地元イタリアのファンを喜ばせた。

 その後方では、好スタートを切りながら、1コーナーの混戦で大きくポジションを落としたヘイデン選手が、しぶとく追い上げて6位でフィニッシュ。予選13番手と厳しいグリッドからスタートしたバロス選手も7位まで浮上。4戦ぶりに復帰した玉田選手も、右手が完調にはほど遠い状態ながら、コーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)との戦いを制し8位と健闘した。こうして、惜しくも優勝を逃したHonda勢だが、連戦となる第6戦カタルニアGPに向けて、期待を膨らませる内容だった。

 250ccクラスは、4台によるし烈な戦いを制したダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が、2戦連続優勝、今季3勝目を挙げた。そのペドロサ選手を激しく追ったホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)は、初PPから初表彰台となる2位でフィニッシュ。最終ラップまで厳しい戦いを演じたアレックス・デ・アンジェリス選手、ケーシー・ストーナー選手のアプリリア勢を抑えた。6位にはヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)。わずかに遅れて青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が7位。アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)8位とHonda勢が好走を見せた。ルーキーの高橋裕紀選手(Team Scot)は、後半に転倒を喫し、リタイアとなった。

 125ccクラスは、ガボール・タルマクシ選手(KTM)が優勝。前戦フランスGPで初優勝のトーマス・ルシ選手(Honda)が、2戦連続表彰台となる2位でフィニッシュした。2日目の予選で、バランスを崩した2人の選手の巻き添えで転倒した小山知良選手(Honda)は、予選20番手から5位まで浮上する素晴らしい走りを見せた。葛原稔永選手(Honda)も今季最高位の9位でゴールした。

第5戦 イタリアGP
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コメント

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 2位)
「すばらしいレースだった。結果には満足している。今までのひどい状況からやっと脱出した。優勝争いをして、表彰台に上がるのは最高だね。チームは本当にいい仕事をしてくれたし、みんなに感謝したい。メカニック、サス担当、タイヤ担当、エンジニアに、もちろんアーブにもね。みんなのおかげでバイクは金曜日から良かった。このペースを持続しないといけない。ランキングのことは考えないで、とにかくレースごとに頑張るだけだ」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 4位)
「信じられないレースだった。間違いなく僕のベストレースだ。スタートから全力で先頭グループについていった。高速コーナーでタイムロスしていたので、ついていくのは大変だった。残り5周は、厳しい走りを強いられた。転倒しかけて、少しスローダウンしなくてはいけなかった。カピロッシとの戦いは驚くべきものだった。観客の声援が聞こえた。だから、最後までベストを尽くした。最終コーナーは一緒に入っていったが、ほんのちょっと届かなかった。今日は、4位でも満足だ。いい感じで限界まで攻められた。来週のバルセロナではもっと進歩したい」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 6位)
「タフなレースだった。ベストなスタートじゃなかったが、いいラップタイムで走ることができた。その後、数人を抜いて、いいリズムで走れたけれど、ほんの少し何かが足りなかった。もう少しでトップ集団に加われたはずだ。チェカとはいいバトルができた。彼には勝ちたかったけれど、抜くことはできなかった。ポジティブに考えれば、トップとの差はいままでの中で一番少ないし、チームにも安心してもらえたと思う。今日はベストを尽くした。来週も頑張るよ」

アレックス・バロス選手(MotoGP 7位)
「良くも、悪くもないスタートだった。今日は51秒台のレースを想定していた。そのペースで走ることができたが、やっぱりグリッドが悪すぎた。もっといいグリッドだったら、優勝争いに加わることができたはずだ。予選を頑張ればいいことがはっきりしている。フランスの転倒の影響が残っていたが、フィジカル面では問題はなかった。次のバルセロナはいいレースにしたい。準備はできているよ」

玉田誠選手(MotoGP 8位)
「スタートは悪くなかったのだが、1コーナーで行き場がなくなり、ポジションを上げることができなかった。それからは、コーリンと2人で走ることになった。前に出ても引き離すことができなかった。結局、フリー走行から抱えていたチャターの問題を解決できないまま決勝を迎えてしまった。でも、ストレートでは、コーリンより僕の方が速かったので、最後に抜いて前でゴールした。久しぶりのレースで疲れた。トップからラップで1秒も遅かったことには、がっかりだった」

トロイ・ベイリス選手(MotoGP 13位)
「本当に難しいウイークだった。予選、決勝と全く進歩がなかった。13位だからね。いい結果とは言えない。確かに、ポイントは取れたけれど、今はいい結果が必要だ。次のレースで頑張るしかない」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP リタイア)
「優勝だけを考えてレースをした。だから、言い訳はしたくない。僕がいい仕事をしなかっただけのことだ。今週は、ずっといい状態だった。競争力のある状態だったのに、結果に結びつけることができなかった。チャンピオン争いから脱落したことは否定できないが、タオルは投げないよ。これから、ひとつでも多く勝ちたい。カタルニアをターニングポイントにしたい」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「勝てなかったが、流れとしてはいい感じになってきている。こういうレースを続けることが大事だ。ビアッジは、今年になって初めて優勝争いに加わったし、何周かトップを走ったことの意味は大きい。これまで問題にしていた車体のセッティングも、ここに来てかなり合って来ているような気がする。次のカタルニアは、今回以上のレースをやってくれるはずだ。ニッキーは、スタートは良かったが、1コーナーで接触して遅れてしまった。その遅れを取り戻そうとタイヤを使い切ってしまった。しかし、ニッキーの調子も確実に上向いている。カタルニアに期待したい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 1位)
「ここは2年続けて2位だったので、本当に勝ちたかった。どうして勝てないのか、いつも悔しかっただけに、今日の優勝は特別だった。予選で問題はあったが、チームが本当に頑張ってくれた。今日はいい状態だった。最後の数周は、デ・アンジェリスも、ロレンゾもペースを上げられないことがわかっていたのでスパートをかけた。本当に嬉しい」

青山博一選手(250cc 7位)
「今回も苦しいレースだった。去年よりペースは速かったが、周りのペースはもっと速かった。今回はいろいろとやりすぎて、結局遠回りしてしまった。決勝に向けて、最終的に走り出しのセッティングに戻ってしまった。序盤のペースが今回も遅くて、これが課題になっている。次のカタルニアはチームの地元なので、なんとしてもいいリザルトを残したい」

高橋裕紀選手(250cc リタイア)
「今日はハードコンパウンドを選んだのだが、15周を過ぎた頃から滑り出しが出て、何度もハイサイドになった。それでペースが落ちてグループから遅れてしまった。その遅れを取り戻そうと頑張ってペースを上げすぎた。下りの左コーナーでフロントから転んだ。ペースが落ちるまでは、青山君に楽についていけた。一緒に前のグループを追い上げようと思っていた。転んでしまって、確かに悔しいけれど、今回はいい勉強になった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 42:42.994
2 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.359
3 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +3.874
4 33 マルコ・メランドリ Honda M +3.979
5 7 C.チェカ ドゥカティ B +7.898
6 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +8.204
7 4 アレックス・バロス Honda M +11.572
8 6 玉田誠 Honda M +25.394
9 5 C.エドワーズ ヤマハ M +25.485
10 56 中野真矢 カワサキ B +36.549
11 21 J.ホプキンス スズキ B +41.637
12 66 A.ホフマン カワサキ B +43.659
13 12 トロイ・ベイリス Honda M +43.916
14 11 R.シャウス ヤマハ M +51.575
15 10 K.ロバーツ スズキ B +1:10.275
16 67 S.バーン プロトンKR M +1:12.582
17 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:13.047
18 27 F.バッタイーニ バラタ D +1lap
19 94 D.チェカ ヤマハ M +1lap
RT 15 セテ・ジベルノー Honda M +18laps
RT 77 J.エリソン バラタ D -
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 ダニエル・ペドロサ Honda 40:31.909
2 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +1.186
3 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.557
4 27 C.ストーナー アプリリア +1.590
5 19 S.ポルト アプリリア +6.106
6 80 ヘクトール・バルベラ Honda +8.291
7 73 青山博一 Honda +11.801
8 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +11.869
9 24 S.コルシ アプリリア +21.975
10 57 C.ディビス アプリリア +42.381
RT 55 高橋裕紀 Honda +5laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ KTM 40:12.658
2 12 T.ルシ Honda +0.060
3 6 J.オリベ アプリリア +14.713
4 75 M.パシーニ アプリリア +14.725
5 71 小山知良 Honda +15.079
6 54 M.ポジャーリ ジレラ +18.040
7 60 J.シモン KTM +18.200
8 32 F.ライ Honda +18.683
9 9 葛原稔久 Honda +20.133
10 7 A.マスボー Honda +20.311
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 120
2 マルコ・メランドリ Honda 71
3 マックス・ビアッジ Honda 67
4 セテ・ジベルノー Honda 53
5 アレックス・バロス Honda 52
6 C.エドワーズ ヤマハ 48
7 L.カピロッシ ドゥカティ 39
8 ニッキー・ヘイデン Honda 36
9 中野真矢 カワサキ 33
10 C.チェカ ドゥカティ 28
12 トロイ・ベイリス Honda 24
15 玉田誠 Honda 16
17 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 120
2 Honda 101
3 カワサキ 53
4 ドゥカティ 46
5 スズキ 23
6 バラタ 4
7 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 98
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 77
3 C.ストーナー アプリリア 76
4 A.デ・アンジェリス アプリリア 56
5 ホルへ・ロレンゾ Honda 54
6 S.ポルト アプリリア 49
7 青山博一 Honda 45
8 ヘクトール・バルベラ Honda 44
9 R.デ・ピュニエ アプリリア 36
10 S.コルシ アプリリア 27
12 高橋裕紀 Honda 21
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 115
2 アプリリア 106
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 T.ルシ Honda 74
2 M.カリオ KTM 66
3 G.タルマクシ KTM 62
4 M.パシーニ アプリリア 59
5 F.ライ Honda 57
6 M.シモンセリ アプリリア 52
7 M.ポジャーリ ジレラ 41
8 J.シモン KTM 37
9 小山知良 Honda 32
10 H.ファウベル アプリリア 30
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 106
2 KTM 102
3 Honda 97
4 ジレラ 41
5 デルビ 25
6 マラグーティ 3
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