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モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第5戦 イタリアGP 1日目
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レース
イタリア 第5戦 6月5日
イタリアGP
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リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
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ジベルノーがトップタイム、ビアッジ2番手とHonda勢が好調なスタートを切る
6月3日(金)・1日目
サーキット:ムジェロ・サーキット 天候:晴れ 気温:30℃ コースコンディション:ドライ

 第5戦イタリアGPが、3日、フィレンツェ郊外のムジェロで開幕した。前戦フランスGPから2週間のインターバル。休養を取った選手たちは、第5戦イタリアGP、第6戦カタルニアGPと、シーズン前半の最大の山場となる2連戦に臨む。

第5戦 イタリアGP
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第5戦 イタリアGP
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 ムジェロでは、1914年に初めて公道を使ってレースが開催された。1970年代には、フェラーリにより近代的なサーキットが建設される。そして90年代になり、イタリアGPの開催地として定着した。ムジェロ・サーキットは一周5.245kmで、右コーナーが9つ、左コーナーは6つ。MotoGPクラスは最高速度が330kmを超える。平均時速も170kmを超え、グランプリでも屈指のハイスピードコースだ。一昨年まで、このサーキットで11連勝を達成してきたHondaだが、昨年は雨のためにレースが中断、大荒れのレースとなり惜しくも優勝を逃した。

 それだけに今年は、その雪辱に闘志を燃やす大会。その期待に応えて、初日のフリー走行では、セテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)がトップタイム、マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)が2番手と好調なスタートを切った。さらに、アレックス・バロス選手(Camel Honda)6番手、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)7番手、マルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)8番手と、トップ10に5台のHonda勢が名前を連ねた。また、今大会は玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)が復帰を果たし、初日11番手とまずまずのスタートを切った。また、トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)は14番手に入っている。

 青空が広がったムジェロは、この日、最高気温が30℃に達した。チームがサーキット入りした水曜日から快晴が続き、3日連続で真夏日を記録した。その暑さの中で始まった1回目のフリー走行でトップタイムをマークしたのは、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)。以下、ビアッジ選手、ジベルノー選手、ヘイデン選手、メランドリ選手とHonda勢が続いた。そして10番手のバロス選手まで、わずか0.795秒差という大接戦。今大会も初日からレベルの高い走りの応酬となった。

 その厳しい戦いは、午後の2回目の走行でも変わらなかった。その中で、前戦フランスGPで2位になり、本来の走りを取り戻しつつあるジベルノー選手が、大きくタイムを伸ばしトップに浮上。2年連続PPに向けて好調なスタートを切った。それに続いたのが、地元イタリアで今季初優勝に闘志を燃やすビアッジ選手。ジベルノー選手から、わずか0.018秒差と好調な走りを見せた。3番手には、ロッシ選手。以下、カルロス・チェカ選手、ロリス・カピロッシ選手とドゥカティ勢が続き、6番手にバロス選手、7番手ヘイデン選手、8番手にメランドリ選手と、ここまでトップから1秒差以内という大接戦だった。

 ジベルノー選手は、前戦フランスGPの後に、ルマンでテストを行っている。初日は、その確認作業がメインとなったが、Honda RC211Vが確実にポテンシャルアップしていることを感じさせる快走だった。今日2番手につけたビアッジ選手も、ルマンで行ったテストの成果を強調する出だしとなった。ビアッジ選手自身、「今季最高の金曜日だった」という言葉どおり、ジベルノー選手とともに、今季初優勝に向けて最高のスタートとなった。

 前戦フランスGPで激しく転倒したバロス選手は、完全な体調とはいえなかったが、初日6番手とまずまずのスタートを切った。2001年には、ここで優勝を飾っている。ムジェロ2回目の優勝に向けて、2日目以降の走りに期待が膨らんだ。7番手につけたヘイデン選手も、ムジェロは得意とするサーキット。昨年は、雨の中断で2ヒート制となり、決勝は不本意なレースだっただけに、今年はその雪辱に燃えている。

 8番手のメランドリ選手は、1回目のフリー走行で5番手とまずまずのスタートを切った。しかし、2回目の走行で転倒、その影響で思うようにタイムを伸ばせなかった。今季4戦中2回表彰台に立っているメランドリ選手。地元イタリアだけに、MotoGP初優勝に向けて気合満点。周囲も、メランドリ選手のMotoGP初優勝に期待を寄せている。

 そして、この日大きな注目を集めたのが、玉田誠選手だった。第2戦ポルトガルGPの予選で転倒、右手を負傷して第3戦中国GP、第4戦フランスGPを欠場した。怪我から1カ月半。復帰を果たした玉田選手は、「まだ完全ではない。痛みがないと言えば嘘になるが、走っているときは100%。もちろん優勝を狙っていく」と元気いっぱいのコメント。1回目のフリー走行では、トップから1.711秒遅れの15番手だったが、午後の2回目の走行では、トップとの差を約1秒まで縮めて11番手に浮上。「まだ完全にセッティングが決まっていない。ただ、周囲のペースが思った以上に速いので、こっちもペースを上げていかなくてはいけない。ここは大好きなコース。決勝に向けて、いい状態に仕上げたい」と、完全復帰をアピールしていた。

 250ccクラスは、ケーシー・ストーナー選手が暫定PPを獲得。アレックス・デ・アンジェリス選手、セバスチャン・ポルト選手とアプリリア勢が続いた。Honda勢は、4番手ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)、5番手ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)、7番手ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)、8番手青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)、9番手アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)と、トップ10に5台。初めてムジェロを走る高橋裕紀選手(Team Scot)は16番手だったが、250ccクラスも僅差の戦いだけに、2日目のばん回に大きな期待が膨らんだ。

 125ccクラスは、ミカ・カリオ選手(KTM)が暫定PP。Honda勢はファブリツィオ・ライ選手が4番手。ムジェロ初走行となる小山知良選手は11番手。前戦フランスGPで右鎖骨を骨折、2週間のインターバルで復帰の葛原稔永選手は29番手だった。

コメント

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 1位)
「セッションの最後にちょっと問題があったけれども、ルマン後のテストの結果を確かめることに重点を置いた。もう少しタイムを縮められたと思うが、最終ラップに、ピットレーン用のスピードリミッターが効きっぱなしになり、時間をロスしてしまった。明日も天気がよければ、レース用のセットアップを進めたい。レース周回のアベレージをもう少し上げたいね。もうひとつ、レース用のタイヤの選択もある。今日は、いいスタートとなったが、決勝に向けて2日目はさらに完璧を期したい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 4位)
「セッション途中に、キャブレーションに問題が出て、コース上に止まってしまった。その後、ピットまで走って戻り、スペアのバイクでアタックした。ここは、アプリリアのテストコースなので、全体的にアプリリア勢が速かった。レイアウト的にアプリリアに合っているのかも知れない。確かに、アプリリア勢はいいペースで走っているが、ここは僕も自信がある。日曜日のレースに向けて、明日はコンスタントに走れるようにセッティングを詰めたい」

青山博一選手(250cc 8位)
「1日目の走行で、去年のタイムを更新することができた。ここは去年も苦労したサーキットだが、今年も難しいサーキットだということを痛感している。コース前半は、それほど悪くはないのだが、コース後半のハイスピード区間での切り返しでタイムをロスしている。2日目は、その部分を攻略したい」

高橋裕紀選手(250cc 16位)
「コースの下見をしたときに感じたのと、実際に走った印象がかなり違った。ここは高速のS字コーナーが多く、ライン取りとブレーキングでのスピードの抑え方がすごく難しかった。午前中のフリー走行では、つかみどころのない感じだったが、予選ではドヴィツィオーゾに引っ張ってもらって、かなりタイムを短縮することができた。ドヴィツィオーゾのお陰で、いままで経験したことのない走りができた。今日は、すごく勉強になった」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 15 セテ・ジベルノー Honda M 1:50.662
2 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.018
3 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.116
4 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.156
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.250
6 4 アレックス・バロス Honda M +0.304
7 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.496
8 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.572
9 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.658
10 56 中野真矢 カワサキ B +0.832
11 6 玉田誠 Honda M +1.011
12 10 K.ロバーツ スズキ B +1.408
13 21 J.ホプキンス スズキ B +1.528
14 12 トロイ・ベイリス Honda M +1.683
15 66 A.ホフマン カワサキ B +1.695
16 11 R.シャウス ヤマハ M +2.088
17 94 D.チェカ ヤマハ M +3.107
18 67 S.バーン プロトンKR M +3.259
19 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +3.652
20 27 F.バッタイーニ バラタ D +5.112
21 77 J.エリソン バラタ D +6.552
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 C.ストーナー アプリリア 1:53.847
2 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.254
3 19 S.ポルト アプリリア +0.302
4 1 ダニエル・ペドロサ Honda +0.653
5 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +0.783
6 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.929
7 80 ヘクトール・バルベラ Honda +0.953
8 73 青山博一 Honda +0.968
9 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.095
10 8 A.バレリーニ アプリリア +1.124
12 96 J.シュムルツ Honda +1.914
16 55 高橋裕紀 Honda +2.526
19 28 D.ハイドルフ Honda +3.548
21 6 A.デボン Honda +4.517
25 64 R.ロウス Honda +5.201
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:59.288
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.488
3 55 H.ファウベル アプリリア +0.549
4 32 F.ライ Honda +0.890
5 52 L.ペセック デルビ +0.915
6 58 M.シモンセリ アプリリア +0.944
7 14 G.タルマクシ KTM +0.966
8 12 T.ルシ Honda +1.036
9 61 M.コンティ Honda +1.543
10 63 M.ディ・ミリオ Honda +1.602
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