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レース
フランス 第4戦 5月15日
フランスGP
グランプリ情報 1日目 予選・2日目 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第4戦 フランスGP
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Honda勢が上位独占。バロスをトップに、ジベルノー、ビアッジと続いた
5月13日(金)・1日目
サーキット:ル・マン・サーキット 天候:曇り/雨 気温:18℃ コースコンディション:ドライ/ウエット

 第4戦フランスGPが、15日、ル・マンで開幕した。ヨーロッパラウンドから中国へ。そして、再びグランプリはヨーロッパへと舞台を移した。フランスGPは、今年で42回目。ル・マンで行われるのは17回目となるが、2000年にル・マンのグランプリが復活して、今年で6年目を迎える。

第4戦 フランスGP
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第4戦 フランスGP
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 ル・マンは、今年も5月の開催となった。この時期は雨が多く、2002年は雨の中断でレースが成立。2003年は雨のために2ヒート制になった。昨年はドライで行われたが、ル・マンは雨の多いサーキットとして関係者に記憶された。

 このサーキットで過去2年、ル・マンを制しているのはセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)だ。一昨年は雨の中断で2ヒート制となる難しいレースだったが、見事に優勝した。ドライコンディションの昨年もポール・トゥ・ウィン。こうして、雨でもドライでも速いジベルノー選手に、3年連続優勝の期待が集まることになった。そして、第2戦ポルトガルGPの予選で右手を負傷した玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)も今大会から復帰と、Honda勢のレギュラー組が2戦ぶりに顔を揃えることになった。

 予選1日目、1回目のフリー走行では、朝方まで降っていた雨の影響で、ところどころウエットパッチが残る難しいコンディションとなった。この中でトップタイムをマークしたのはコーリン・エドワーズ選手(ヤマハ)。Honda勢は、路面コンディションを探りながら、慎重なスタートとなった。路面がほぼ乾いた後半、ペースを上げたジベルノー選手が2番手、アレックス・バロス選手(Camel Honda)が3番手に浮上した。その他のHonda勢は、マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)7番手、ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)9番手、マルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)12番手、トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)14番手と、難しいコンディションの中で様子見の走りとなったが、まずまずの内容で午後2回目のセッションに挑むことになった。

 午後になっても、ル・マンは依然として厚い雲に覆われた。そして、2回目のフリー走行はドライコンディションで始まったが、セッション中盤過ぎに雨となり、選手たちにとっては不完全燃焼の1日となった。しかし、このセッションで快調にラップを刻んだのはバロス選手だった。第2戦ポルトガルGPで優勝。前戦中国GPでは、ジャンプスタートのために優勝争いから脱落したが、ファステストラップを刻んで好調をアピールしたバロス選手。このセッションでも、ドライでは1分34秒台のラップを正確に刻んでトップタイムをマーク。ウエットでも素晴らしい走りでライバルを圧倒するなど、ドライ&ウエットで完璧な走りを披露した。

 ジベルノー選手は、バロス選手にわずか0.119秒届かず2番手。しかし、バロス選手とともに、ドライでは1分34秒台のラップタイムを正確に刻んで好調をアピール。ウエットでは、アベレージタイムでバロス選手にやや遅れを取ったが、バロス選手とともにずば抜けた速さを見せつけた。ジベルノー選手は、開幕戦スペインGPではトップを走るもロッシ選手との接触で痛恨の2番手。第2戦ポルトガルGPではトップを快走も、強く降り始めた雨のために転倒してリタイア。第3戦中国GPでは、後半ペースを落とし4位と悔しいレースが続いているだけに、今季初優勝とフランス3連勝に向けて絶好のスタートを切った。

 1回目の走行で7番手だったビアッジ選手は、2回目のセッションで順調にタイムを縮めて3番手に浮上。2001年以来のフランスGP制覇に向けて大きなステップを刻んだ。3戦を終えて2回の表彰台に立ち、好調なメランドリ選手も、1回目12番手から、2回目に7番手に浮上。ともに2日目のさらなる飛躍に期待が集まった。ヘイデン選手は10番手、ベイリス選手は14番手で初日を終えた。

 1ヶ月前のポルトガルGPの予選で右手を負傷し、ポルトガルGPの決勝と前戦中国GPを欠場したが、今大会から復帰の玉田選手は1回目のセッションで21台中21番目と最下位に終わった。右手の痛みがひどいために、思うように走れず、今大会の欠場を決めた。玉田選手は「医者には痛みがひどいようなら走行を止めるように言われていた。ドライコンディションでは、ブレーキングで力が入らず、コーナーでもマシンをホールドするのが大変だった。痛みが思っていたよりもあるために、チームと相談して欠場を決めた。次のイタリアGPまで3週間あるので、イタリアGPは万全の体調で挑みたい」と、完全復帰を果たせず悔しそうだった。

 玉田選手の欠場を受けて、午後の2回目の走行には、前戦中国GPで代役出場を果たし、6位になっているユルゲン・ファンデン・グールベルグ選手(KONICA MINOLTA Honda Team)が再度、代役として出場することになった。午後のセッションは、途中から雨になったこともあり、21番手に終わったが、2日目からの奮起に期待が集まる。

 250ccクラスの午前中のフリー走行は、ドライコンディションで行われたが、午後の予選は激しい雨となった。そのために、初日の予選を回避する選手が多く、33台中18台が出場するに留まった。トップタイムは、アンソニー・ウェスト(アプリリア)。107%の基準タイムを通過したのがわずか5台というリザルトが物語るように、様子見の一日となった。青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)はわずか4ラップ、ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)は8ラップ。ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)、ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)、高橋裕紀選手(Team Scot)は、初日の予選を回避。2日目に挑むことになった。

 125ccクラスは、フリー走行がハーフウエット。予選はドライで行われ、ミカ・カリオ選手(KTM)がトップタイム。Honda勢は、トーマス・ルシ選手が6番手、葛原稔永選手15番手、小山知良選手18番手で初日を終えた。

コメント

アレックス・バロス選手(MotoGP 1位)
「今日は本当に変な天候だった。コンディションも常に変わった。それでもドライのベースセットは見つけることができたし、ウエットでも問題はない。路面が乾き始めた後半、レインタイヤでどのくらいグリップするか確かめたかったので、最後まで走行した。2日目も決勝も、レインかドライか、どちらかにはっきりしたほうがいい」

青山博一選手(250cc リタイア)
「予選は、とりあえず走ってみたという感じだった。とにかく、あまりにも雨量が多くて、ストレートで全開にできなかった。こんな状態で走っても仕方がないので、4周で走行をやめた。午前中のフリー走行では、思ったほどグリップが上がらず苦労した。そのために思ったように攻め切れなかった。その対策を施したセッティングも、雨のために確認することができなかった。ここは好きなコース。気持ちを切り替えて、心機一転、明日からスタートしたい」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc DNS)
「大雨で走行できる状況ではなかったので、コンディションが安定するまで待っていた。すごく危険なコンディションだったからね。2人のライダーがストレートで転倒するのを見て、リスクを犯して走る意味はないと判断した。明日はたとえ雨でも走行しなくてはいけないが、今日ほどの雨にはならないことを祈っている。朝のドライセッションは調子良く、タイヤのテストもすることができた」

高橋裕紀選手(250cc DNS)
「予選を走らなかったのは、初めての経験だった。自分としては走る気満々だったのだが、チームから走る必要がないと言われた。実際に、セッションが始まってすぐに転倒者が続出しているのを見て、チームの判断に従って良かったと思った。午前中のフリー走行では、意外とすんなり、コースに馴染むことができた。ただ、思ったよりコーナーのバンクが少なく、スライドが速いので慎重に走った。初めてのサーキットで予選を走れなかったのは、確かに大きなハンディキャップだが、ル・マンのコーナーはいままでどこかで経験してきたようなコーナーばかりなので、それほど心配はしていない。2日目はドライで走りたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 4 アレックス・バロス Honda M 1:34.171
2 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.119
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.447
4 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.530
5 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.896
6 56 中野真矢 カワサキ B +0.896
7 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.954
8 21 J.ホプキンス スズキ B +0.956
9 7 C.チェカ ドゥカティ B +1.035
10 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.188
11 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.263
12 10 K.ロバーツ スズキ B +1.311
13 24 T.エリアス ヤマハ M +1.346
14 12 トロイ・ベイリス Honda M +1.957
15 19 O.ジャック カワサキ B +2.280
16 11 R.シャウス ヤマハ M +2.299
17 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +3.069
18 27 F.バッタイーニ バラタ D +4.376
19 77 J.エリソン バラタ D +4.559
20 67 S.バーン プロトンKR M +5.624
21 16 J.グールベルク Honda M +6.118
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 A.ウェスト アプリリア 2:01.771
2 21 A.ヴァンサン ファンティク +3.440
3 9 H.マーチャン アプリリア +6.284
4 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +7.275
5 6 A.デボン Honda +8.282
RT 73 青山博一 Honda +9.332
RT 28 D.ハイドルフ Honda +11.512
RT 12 G.リズマイヤー ヤマハ +12.894
RT 8 A.バレリーニ アプリリア +13.000
RT 32 M.ジャンサンティ アプリリア +14.438
RT 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +15.688
- 1 ダニエル・ペドロサ Honda DNS
- 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda DNS
- 55 高橋裕紀 Honda DNS
- 80 ヘクトール・バルベラ Honda DNS
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:43.693
2 58 M.シモンセリ アプリリア +0.312
3 14 G.タルマクシ KTM +0.380
4 55 H.ファウベル アプリリア +0.519
5 52 L.ペセック デルビ +0.547
6 12 T.ルシ Honda +0.571
7 60 J.シモン KTM +0.632
8 63 M.ディ・ミリオ Honda +0.775
9 32 F.ライ Honda +0.869
10 33 S.ガデア アプリリア +0.917
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