■アレックス・バロス(MotoGP 1位) 「今日の優勝は、信じられないくらいうれしい。すべてがパーフェクトだった。チームとミシュランに感謝している。すべての走行でトップタイムをマークすることができた。僕を信頼してくれたキャメルにも感謝したい。今朝のウオームアップは、路面はそれほど濡れていなかったが、レインタイヤでもすごく難しかった。だが、レースはそれ以上だった。路面はほとんどドライだったが、ところどころ濡れていた。序盤にセテにリードされたが追い上げて、彼にプレッシャーをかけようととにかくがんばった。ヘルメットとバイクに雨を感じたが、それでもがんばり続けた。彼はもう限界だったのか、フロントから転倒したようだ。中盤に白旗が出たけれど、ピットに入るほどの雨ではなかったし、インターミディに替えるのもメリットがなかった。タフで難しいレースだったが、満足度は最高だ。バレンティーノが最後にプレッシャーをかけてきたけどね。最終ラップは、もう勝てることを確信していた。シャンパンファイトのことを考えていたよ」
■マックス・ビアッジ(MotoGP 3位) 「前回のレースは悲惨だったが、マックス・ビアッジは、こうしてちゃんといるんだということを今日のレースで証明することができた。今日はバイクがよかった。でも、本当はもっともっとよかったんだ。調子のいいメインバイクではなく、セカンドバイクでレースをしなくてはならなかったからね。それでも今日は、3位に満足している。すごくうれしい。僕自身はもちろん、チームのためにもいいレースができた。今日は、みんなに感謝したい。今日の表彰台は、次の中国GPに向けて、絶対に必要なリザルトだった。バイクは確実に良くなっている。次のレースは、もっと良くなるはずだ」
■マルコ・メランドリ(MotoGP 4位) 「今日の結果にはとても満足している。ハードタイヤをチョイスしたので、序盤は厳しかった。レースが進むにつれていいリズムで走行することができた。エドワーズとチェカと、いいバトルができた。今日は新しいヘルメットを使ったのだが、水滴がバイザーについて前が見えなくなってしまった。最後の8ラップはバイザーを開けて走行しなければいけなかった。そんな状態で4位になれたのだから、本当に嬉しかった」
■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7位) 「本当に残念なレースだった。バイクのセッティングを最後まで決められなかった。スタートは良かったのに、1コーナーで順位を落としてしまった。序盤、ドライコンディションの時はちゃんと走れたが、雨が降り始めてからは、ウエットの部分もあって、もうどうしようもなかった。少しでもポイントを取ろうと頑張った。シーズンは始まったばかりなので、気持ちを切り替えて次のレースに挑みたい」
■トロイ・ベイリス(MotoGP 11位) 「変なレースだったけれど、すごくハッピーだった。グリッドは悪かったけれど、スタートは良かった。7位で転倒したときは、ニッキーとバトルをしていた。エンジンが止まって、再スタートは不可能だと思ったけれど、何とか再スタートすることができた。ハンドルバーが曲がっていたけど、とにかく走り続けた。ポイントを取ることもできたので、次はいいレースをしたい。今日はアレックスを祝福したい。今日の彼は最高だったね」
■セテ・ジベルノー(MotoGP リタイア) 「今日は、本当にタフなレースだった。路面がどのくらい濡れているかを判断するのが難しかった。今日の転倒は、がんばり過ぎたからじゃない。1コーナーにかなりゆっくり進入したはずだったのだが、予想より濡れていて、減速が十分じゃなかったからなんだ。僕の転倒で、他のライダーはペースを落としていた。こういうコンディションでトップを走るということは、こういうこともあるということなんだ。残念な結果だったが、次の中国GPに向けて、万全な体調にするためフィジカルトレーナーと調整したい」
■田中誠 Repsol Honda Team監督 「今日のバロスは、本当に素晴らしい走りだった。予選から走りに集中していた。ドライでもウエットでも、文句のない走りだった。バロスはフロントが決まれば速い選手だが、今回は彼の良さが生きるレースだった。対照的にセテは残念なレースになった。こういう天候のときは、トップを走るリスクもあるが、1コーナーに差し掛かる前に雨が降り始めた。タイミングが悪かった。ビアッジはトップグループからは遅れたが、次につながるレースになったと思う。中国はもてぎに似たサーキットだと聞いている。ビアッジが得意なレイアウトなので期待している。ニッキーは予選でセッティングを詰め切れなかったことが、最後まで影響した。グリッドも悪かった。途中で彼の嫌いな雨が降ってきたことも、ポジションを上げられない原因のひとつだった。しかし、次の中国では、開幕戦で見せた元気のいい走りを見せてくれるはずだ」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2位) 「序盤は路面が濡れていたので、厳しいレースだった。スリックタイヤだったし、あまりリスクをおかしたくなかった。そんな状態だったので、タイヤを温存しながら混戦の中で終盤まで待っていた。最終ラップは、アプリリアを抜くためにがんばったが、抜くことはできなかった。開幕前のテストで250ccに乗り始めたころは、今年は1年目だし、厳しいシーズンになると覚悟していた。でも、今回の表彰台で自信がついた。もう少しリスクをおかせば、ストーナーを抜くことができたかも知れないが、今日はこれが精いっぱいだった」
■青山博一(250cc 6位) 「予選から、いまいち歯車がかみ合わなかった。決勝でも、最後まで気持ちよく走ることができなかった。天候が悪く、路面温度が低かったせいかも知れない。グリッドでタイヤのチョイスを迷った。結果的にベストな選択だったと思っているが、もっとソフトを選んでも良かったかもしれない。トップグループから遅れて、セカンドグループで競り合ったことは悔しいけれど、スペインでリタイアしているので、完走できて嬉しい。気持ちを切り替えて、次の中国GPに挑みたい」 ■高橋裕紀(250cc 7位) 「スタートがうまくいって、序盤はトップグループの中に混じって走ることができた。本当は、最後までそのグループで走りたかったが、離されてしまった。トップグループのペースが少しずつ上がったときに、自分のペースを上げられなかった。タイヤはソフトを選んだ。トップグループで走るためには、まだまだ足りない部分はあるが、今回のレースは自信になった。ただ、終盤競り合ったグループの中で、トップでゴールできなかったのが悔しい。次の中国GPは、みんな初めてのサーキットなので、楽しみにしている」
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