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レース
スペインGP 第1戦 4月10日
スペインGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第1戦 スペインGP
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ジベルノー惜しくも開幕Vを逃す。
3位メランドリ、4位バロスと、Honda勢が上位で初戦を終える
4月10日(日)・決勝
サーキット:ヘレス・サーキット 天候:晴れ 気温:15℃ コースコンディション:ドライ

 スペインGP決勝は、セテ・ジベルノー(Team Movistar Honda MotoGP)とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の壮絶な優勝争いとなり、最終コーナーで両者が接触。首位に立ったロッシが開幕戦を飾った。ジベルノーは、この接触でコースアウトしたが、コースに復帰して2位でフィニッシュ。優勝こそ逃したが、素晴らしい走りでヘレスに集まった12万7千人のファンを魅了した。

第1戦 スペインGP
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 3位にはマルコ・メランドリ(Team Movistar Honda MotoGP)で、Honda移籍初レースで表彰台に立つ大活躍。以下、4位アレックス・バロス(Camel Honda)、6位トロイ・ベイリス(Camel Honda)、7位マックス・ビアッジ(Repsol Honda Team)、8位玉田誠(KONICA MINOLTA Honda Team)と、完走した6台すべてがトップ10内でゴールするレベルの高さを見せた。トップグループを走ったニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、3位走行中に惜しくも転倒リタイアとなった。

 2005年シーズンの開幕戦スペインGPは、想像を超える激しいレースとなった。ホールショットを奪ったのは、PPスタートのロッシ。しかし、コーナーの立ち上がりですかさずジベルノーがトップを奪い返し、ヘイデンもロッシをパスして2番手に浮上。3番手ロッシという順番で、オープニングラップを終えた。

 序盤、レースの主導権を握ったのは、予選で素晴らしい走りを見せたジベルノーだった。1分41秒台のハイペースでラップを刻み、2番手に浮上したロッシ、3番手のヘイデンまでが早くもトップグループを形成した。中盤になってもジベルノーのペースは落ちず、一方、ヘイデンがじりじりと後退。優勝争いは、ジベルノーとロッシの2人に絞られる格好になった。

 そして終盤、ラスト3周になってロッシがトップに浮上、最終ラップに突入した。その周回、コース中盤のヘアピンでジベルノーが、ロッシのミスをついて再びトップに立った。さらに、その先の高速コーナーで2度ポジションを入れ替える激しい戦いとなり、勝負どころの最終コーナーを迎えた。

 先行するのはジベルノー。最後のブレーキング競争で、ロッシが強引にインをついた。そのために両者は接触し、そのハプニングでジベルノーはコースアウト。惜しくも優勝を逃した。しかし、最終ラップまで素晴らしい走りをしたジベルノーに、スペインの大観衆は、盛大な”セテコール”で健闘を称えた。

 その2人を激しく追ったヘイデンは、レース終盤にフロントからスリップダウン。マシンを起こし、再スタートしたが惜しくもリタイアとなった。

 3位になったのはメランドリ。Honda移籍初レース。Team Movistar Honda MotoGPのデビュー戦を表彰台で飾った。メランドリは予選3番手から好スタートを切って、トップグループの3台を追った。終盤、ヘイデンが転倒して、3位に浮上。以後、4位以下を大きく引き離した。バロスは、オープニングラップ12位と苦しいスタートとなったが、じりじりとポジションを上げて4位でフィニッシュ。バロス、中野真矢(カワサキ)と厳しい戦いをしたベイリスが6位。予選16番手という厳しいグリッドからスタートしたビアッジは、追い上げのレースで7位。中盤まで、バロス、中野、ベイリスらとし烈な争いをした玉田誠は、終盤ペースが上がらず8位だった。

 世界中のファンが注目する中で開幕したスペインGP。惜しくも優勝を逃したHonda勢だが、完走した6台すべてがトップ10でフィニッシュするという素晴らしい走りを見せた。

 250ccクラスは、PPスタートのダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が開幕戦を優勝で飾った。ペドロサは、ホールショットを奪い、一度も首位を譲らず26周を走り切った。ペドロサは125cc時代から1度も表彰台に立ったことがないヘレスで念願の優勝を飾り、2年連続チャンピオンに向けて素晴らしいスタートを切った。2位にはセバスチャン・ポルト(アプリリア)、3位にアレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)。昨年の125ccチャンピオンで、250ccデビュー戦となったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Team Scot)が4位。ヘクトール・バルベラ(Team Fortuna Honda)5位、ホルへ・ロレンゾ(Team Fortuna Honda)6位と、Honda勢のルーキーが続いた。予選6番手の青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、6番手を走行中にバルベラに追突されて転倒リタイア。デビュー戦となった高橋裕紀(Team Scot)は、セカンドグループで健闘したが、中盤にリタイアした。

 125ccクラスは、マルコ・シモンセリ(アプリリア)が優勝。Honda勢は、ファブリツィオ・ライ(Honda)が3位。小山知良(Honda)、葛原稔久(Honda)は、ともにリタイアした。

第1戦 スペインGP
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コメント

セテ・ジベルノー(MotoGP 2位)
「最初から最後まで速いペースのレースだった。途中、バレンティーノの速いところを探るために少しペースを落としてみたが、非常に高いレベルのレースだった。激しいバトルだったが、全力を尽くした。それにしても、最終ラップの最終コーナーで起きたことは、素晴らしいレースを台無しにしてしまうだけだ。僕はレースが大好きだからね。これから長くて厳しいチャンピオンシップの戦いが続く。我々は、これからも落ち着いて夢に向かって走り続ける。今日は最初からレースをリードした。できれば優勝したかったが、僕は正しい戦略で最後まで戦ったと思っている」

マルコ・メランドリ(MotoGP 3位)
「Hondaのデビュー戦で表彰台に立てるなんて夢にも思わなかった。ヘレスで表彰台に立ったのは初めてだし、この喜びをグレシーニ、Honda、ミシュラン、そしてMovistarと分かち合いたい。レース序盤は、あまりに速いセテのペースについていくことができなかった。自分のペースで走り、順位を落とさないように注意した。ヘイデンが失敗し、3位になることができた。今回のレースは、ポルトガルGPに向けて大きな自信になった」

アレックス・バロス(MotoGP 4位)
「残念なレースだった。表彰台を狙えるポジションで戦えなかった。タイム差も大きかった。4位だからといっても、とても嬉しいとは言えない。スタートは、集団に引っかかってしまった。結局、自分のペースで走れたのはレース中盤になってからだった。でも、最初のレースだからね。次のエストリルではもっと頑張るよ」

トロイ・ベイリス(MotoGP 6位)
「結果には満足している。新しいマシン、新しいシーズンの最初のレースを、6位で終えられたからね。まだ先は長いし、これから良いレースをしていきたい。今回の戦いでモチベーションはさらに上がった。ポルトガルGPが待ちきれない」

マックス・ビアッジ(MotoGP 7位)
「今回は忘れられないグランプリだった。あの予選順位から戦うのは厳しかった。それでもチェッカーを受けるまで精いっぱい努力した。転倒せずにフィニッシュすることができて良かった。今回のレースで抱えた課題を解決できないまま、すぐに次のレースを迎えるのは不安だが、次戦も全力を尽くす」

玉田誠(MotoGP 8位)
「予選から抱えていた問題を、ついに解決できないまま決勝を走ることになった。どうしてなのかわからないが、2週間前のいい状態、フィーリングを感じられないままレースが終わってしまった。ウオームアップでもいろいろトライしたが、解決しなかった。最初から厳しいレースで、ころばないように最後まで走るのがやっとだった。それでも、こういう状態で一桁でフィニッシュできたことは、救われた気分だった。今日のポイントが生きるようなシーズンにしたい。来週のポルトガルは頑張る」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「不満の残るレースだった。レースに向けて準備は万全だったし、スタートも良かった。前を走る2人とは1度離れてしまったが、なんとか差を縮めることができた。その矢先、最終コーナーでブレーキングに失敗して、転倒してしまった。非常に残念だ。転倒で親指を打撲し、痛みがあるのでこれから検査する。優勝できたかも知れないレースでポイントを獲得できなかった」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「今年はどういう戦いになるのかと思っていたが、去年と何も変わっていないことを実感する1日だった。ライバルはロッシだけ。今日は勝てなかったが、ロッシを打ち負かせるようなマシンに仕上げられるように全力を尽くす。今回のレースでは、コーナーの進入でロッシのスキルの高さをまざまざと見せ付けられた。RC211Vの課題でもあるこの部分を改良していきたい。ニッキーは転んでしまったが、いいレースをした。今日の結果はとても残念だが、これからがますます楽しみになった」

ダニエル・ペドロサ(250cc 1位)
「ヘレスで優勝することは、我々にとってひとつの目標だった。それを実現することができて、嬉しかった。最後の2周は、ファンの声援が聞こえてきたし、とても力になった。地元でシーズンが開幕するのはプレッシャーになった。風の強いコンディションの中でレースすることは厳しかったが、優勝できて本当に嬉しい。シーズンを最高の形でスタートすることができた。完璧なマシンを用意してくれたチームに感謝したい」

青山博一(250cc リタイア)
「予選1日目のいいフィーリングが戻らないまま決勝を迎えてしまった。スタートは決まって、序盤はトップグループにつけることができた。その後、ペースを上げらなくてポジションを落とした。しかし、だんだんペースを取り戻してきたときに、バルベラに当てられて転んでしまった。今日は、中高速コーナーでトップグループに離された。最後まで走りたかった。とても残念だ」

高橋裕紀(250cc リタイア)
「スタートは良かった。序盤は、何台かに抜かれたが、どういう走りをする選手なのかわからないので、無理をせず先にいかせた。その後、セカンドグループの中で混じれたので、落ち着いて走っていこうと思った。無理なペースでもなかった。しかし、トラブルが出て、結局はリタイアすることになった。残念だが、すぐに第2戦がある。ポルトガルは走ったことがないので、きっと厳しいレースになるが、すごく楽しみしている。走るごとに得るものがたくさんある。次のレースは完走して、結果を残したい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 45:43.156
2 15 セテ・ジベルノー Honda M +8.631
3 33 マルコ・メランドリ Honda M +18.460
4 4 アレックス・バロス Honda M +26.938
5 56 中野真矢 カワサキ B +27.659
6 12 トロイ・ベイリス Honda M +28.509
7 3 マックス・ビアッジ Honda M +30.618
8 6 玉田誠 Honda M +36.887
9 5 C.エドワーズ ヤマハ M +37.608
10 7 C.チェカ ドゥカティ B +39.678
11 66 A.ホフマン カワサキ B +42.283
12 24 T.エリアス ヤマハ M +55.457
13 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1:02.372
14 21 J.ホプキンス スズキ B +1:19.346
15 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:33.607
16 77 J.エリソン バラタ D +1lap
17 27 F.バッタイーニ バラタ D +1lap
18 11 R.シャウス ヤマハ M +3laps
RT 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +7laps
RT 10 K.ロバーツ スズキ B +16laps
RT 67 S.バーン プロトンKR M +25laps
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 ダニエル・ペドロサ Honda 45:36.679
2 19 S.ポルト アプリリア +2.136
3 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +29.682
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +36.539
5 80 ヘクトール・バルベラ Honda +37.499
6 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +37.728
7 15 R.ロカテッリ アプリリア +45.038
8 6 A.デボン Honda +56.339
9 24 S.コルシ アプリリア +1:02.844
10 32 M.ジャンサンティ アプリリア +1:10.708
RT 55 高橋裕紀 Honda +16laps
RT 73 青山博一 Honda +18laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 58 M.シモンセリ アプリリア 42:27.960
2 36 M.カリオ KTM +1.418
3 32 F.ライ Honda +1.510
4 75 M.パシーニ アプリリア +8.282
5 14 G.タルマクシ KTM +8.930
6 54 M.ポジャーリ ジレラ +13.651
7 55 H.ファウベル アプリリア +14.590
8 6 J.オリベ アプリリア +17.164
9 60 J.シモン KTM +17.262
10 43 M.エルナンデス アプリリア +31.147
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 25
2 セテ・ジベルノー Honda 20
3 マルコ・メランドリ Honda 16
4 アレックス・バロス Honda 13
5 中野真矢 カワサキ 11
6 トロイ・ベイリス Honda 10
7 マックス・ビアッジ Honda 9
8 玉田誠 Honda 8
9 C.エドワーズ ヤマハ 7
10 C.チェカ ドゥカティ 6
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 25
2 Honda 20
3 カワサキ 11
4 ドゥカティ 6
5 スズキ 2
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 25
2 S.ポルト アプリリア 20
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 16
4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 13
5 ヘクトール・バルベラ Honda 11
6 ホルへ・ロレンゾ Honda 10
7 R.ロカテッリ アプリリア 9
8 A.デボン Honda 8
9 S.コルシ アプリリア 7
10 M.ジャンサンティ アプリリア 6
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 25
2 アプリリア 20
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 M.シモンセリ アプリリア 25
2 M.カリオ KTM 20
3 F.ライ Honda 16
4 M.パシーニ アプリリア 13
5 G.タルマクシ KTM 11
6 M.ポジャーリ ジレラ 10
7 H.ファウベル アプリリア 9
8 J.オリベ アプリリア 8
9 J.シモン KTM 7
10 M.エルナンデス アプリリア 6
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 アプリリア 25
2 KTM 20
3 Honda 16
4 ジレラ 10
5 デルビ 4
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