10月30日(土)・予選2日目 サーキット:バレンシア・サーキット 天気:晴れ 気温:20℃ コースコンディション:ドライ
|
 |
|
玉田誠
|
最終戦バレンシアGP予選2日目は、Honda勢が素晴らしい走りを見せて上位に並んだ。初日2番手の玉田誠(Camel Honda)が今季3回目のPPを獲得。マックス・ビアッジ(Camel Honda)は初日のタイムを1.4秒短縮する好走で2番手に浮上。暫定PPのセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は4番手。さらに、初日14番手に沈んでいたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が、1.9秒のタイム短縮に成功して5番手にジャンプアップと、Honda勢が好走を見せた。さらに、コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)8番手。アレックス・バロス(Repsol Honda Team)は12番手だったが、13番手までがトップから1秒差以内という大接戦。PPを獲得した玉田から、Honda勢すべてが1秒差以内というハイレベルな走りを披露して、決勝への期待も高まった。
2日目も好天に恵まれたバレンシア。シーズンを通じてもっとも観客を集める大会だけに、大勢のファンがスタンドを埋めた。中でも注目を集めたのが、今季3回目のPPを獲得した玉田の走りだった。初日は、「全然だめ。予選用タイヤのアタックをうまくまとめられなかった」という不本意なライディングながら2番手。それだけに2日目の走りに期待されたが、見事に応える走りで、PPを獲得した。今季3回目のPPを獲得した玉田は、「最初のアタックでいいタイムが出たので、2回目は絶対にいけると思った。しかし、クリアラップが取れず途中でタイムをロスした。今日も不完全燃焼だった」と言いながらも、その素晴らしい走りに、今季3勝目への期待が高まった。
2番手につけたビアッジも、初日から大きく前進した。その差、わずか0.016秒。ビアッジもまた、クリアラップが取れず、フラストレーションのたまるアタックとなったが、決勝を想定したロングランでは素晴らしい走りを披露。一気に優勝候補に浮上した。暫定PPから4番手へとポジションを落としたジベルノーも、トップとの差は、わずか0.121秒。フロントローこそ逃したが、第2戦スペインGPに続く、今季2回目の地元Vと今季5勝目に向けて絶好のポジションをキープした。
この日、もっとも熱い走りを見せたのが、14番手から一気に5番手に浮上したヘイデンだった。初日は、クリアラップが取れず悔しそうだった。しかし、この日は会心のアタックを披露。トップから0.184秒差の5番手に浮上。さらに、決勝用のセットアップも順調に進み、念願の初優勝に向けて闘志を燃やしていた。
3列目8番手には、エドワーズがつけた。初日7番手からポジションをひとつ落としたが、安定したタイムを刻んで好調をアピール。12番手に終わったバロスも、予選用タイヤでのアタックは不発に終わったが、決勝を想定したロングランではハイレベルな走りを見せて、2年ぶりのバレンシア大会制覇に向けて、まずまずの仕上がりをアピールした。
こうして、最終戦バレンシアGPの2日目では、今季3回目のPPを獲得した玉田から、すべてのHonda勢が1秒差以内というハイレベルな走りを見せた。すでに16回目のコンストラクターズタイトルを獲得しているHondaだが、最終戦バレンシアGPは、今季4回目の表彰台独占の期待が高まった。
250ccクラスは、前戦オーストラリアGPでチャンピオンを決めたダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が、今季4回目のPPを獲得。今季7勝目と地元Vの期待が高まった。ペドロサ同様、地元優勝に向け気合を入れるトニー・エリアス(Fortuna Honda)も7番手から5番手に浮上。初日4番手の青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、タイムを更新するも7番手にダウンしたが、トップから0.7秒差だけに、今季初優勝と3回目の表彰台の期待が膨らんでいる。
125ccクラスは、すでにチャンピオンを決めているアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が今季8回目のPPを獲得。3クラスすべてで、Honda勢がPPを獲得した。 |