10月16日(日)・予選2日目
サーキット:フィリップアイランド・サーキット 天気:晴れのち曇り 気温:16℃ コースコンディション:ドライ
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S.ジベルノー
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オーストラリアGP予選2日目は、初日2番手のセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が、フリー走行、予選ともに素晴らしい走りでトップに浮上、見事、PPを獲得した。以下、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ロリス・カピロッシ(ドゥカティ)と続き、コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)4番手、玉田誠(Camel Honda)5番手、アレックス・バロス(Repsol Honda Team)6番手、マックス・ビアッジ(Camel Honda)7番手と、Honda勢が好グリッドを確保した。初日3番手のニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)はタイムを更新出来ず14番手となった。
不安定な天候の中で開幕したオーストラリアGP。しかし2日目は、雲の多い天候となったが、まずまずのコンディションの中で予選が行われ、ジベルノーが今季5回目のPPを獲得した。ジベルノーは、初日、ロングランを重点的にこなし、快調な走りを見せたが惜しくも2番手。2日目も決勝を睨んでの走行に終始したが、「順調にセッティングが進んだ」というセッション終盤、予選用タイヤのアタックで素晴らしい走りを披露、ライバルを圧倒した。
フィリップアイランド・サーキットは、高速コーナーが連続するハイスピードコース。他のサーキットに比べてスリップストリームが効くことから、予選、決勝ともに大接戦になることが多い。今年の予選も、PPのジベルノーから1秒差以内に11台というし烈なアタック合戦となったが、その戦いを制したジベルノーが、今大会の優勝候補の筆頭に浮上した。
暫定PPのロッシはタイムを更新出来ず2番手。カピロッシが3番手に浮上。その後方には、エドワーズ、玉田、バロス、ビアッジのHonda勢が僅差で続いた。
4番手につけたエドワーズは、スーパーバイク時代からこのコースを得意としている。それだけに、フリー走行で順調にセッティングを進めることに成功。予選でも快調にラップを刻み、初日に続き、大混戦の中で4番手をキープした。
エドワーズからわずか0.091秒差の5番手につけた玉田は、フリー走行、決勝ともに、決勝を睨んでのセッティングに重点を置いた。早い時点で決勝用のタイヤが決まったという玉田は、車体のセットアップに多くの時間を割き、まずまずの状態で2日間の予選を終えた。
さらに、玉田から0.041秒差で6番手のバロスは、初日に苦労したフロントの問題を解決することに成功、決勝を想定した走りでも十分に優勝を狙える好タイムを連発。予選用のアタックではクリアラップを取れず大きくタイムをロスしたが、それにもかかわらず6番手。「アレがなければフロントローに並べた」というだけに、今季初優勝の期待が高まることになった。
ビアッジもまた、初日の9番手から7番手に浮上することに成功した。ビアッジは、開幕前日に、落下物で左足に怪我を負うというハプニングに遭遇した。そのために初日は苦しい1日となったが、左足が回復した2日目は、ライディングのリズムも復活。完璧にはほど遠い状態だが、3列目スタートは十分に優勝を狙えるグリッド。フィリップアイランドを得意とするビアッジ。前戦マレーシアGPでは2位と調子を取り戻しているだけに、本番の走りに大きな注目が集まっている。
こうして、5台のHonda勢は、PPのジベルノーを筆頭に、僅差の中で、好グリッドを確保した。一方、初日3番手のヘイデンは、この日、セッティングが進まず、タイムも更新することが出来なかった。そのために14番手と大きくポジションを落としたが、このサーキットを得意としているだけに、本番での巻き返しに闘志を燃やしていた。
250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)がPPを獲得した。14位以内でフィニッシュすればタイトルが決まるダニエル・ペドロサ(Team
Telefonica Movistar Honda 250)は4番手。セッション終盤に転倒を喫し、周囲をヒヤッとさせたが、怪我はなく、フロントローから決勝に挑む。初日9番手の青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)も、フリー走行で激しく転倒したが、午後の予選では順調にタイムを短縮して7番手に浮上した。
125ccクラスは、ロベルト・ロカテッリ(アプリリア)がPPを獲得。前戦マレーシアGPでタイトルを決めたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は5番手から決勝に挑むことになった。 |