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第14戦 マレーシアGP
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マレーシア Round 14
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グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
決勝
コメント
リザルト
  Moto GP
  1 ロッシ
  2 ビアッジ
  3 バロス
  250cc
  1 ペドロサ
  2 ポルト
  3 エリアス
  125cc
  1 ストーナー
  2 ドヴィツィオーゾ
  3 バウチスト
    リザルト一覧
ポイント
Moto GP
  1 ロッシ 254
  2 ジベルノー 224
  3 ビアッジ 188
  250cc
  1 ペドロサ 279
  2 ポルト 231
  3 デ・ピュニエ 198
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ 248
  2 ロカテッリ 169
  3 バルベラ 167
  Moto GP
  1 Honda 315
  2 ヤマハ 278
  3 ドゥカティ 137
  250cc
  1 Honda 316
  2 アプリリア 303
  3 ヤマハ 35
  125cc
  1 アプリリア 291
  2 Honda 256
  3 KTM 188
  ポイント一覧
写真1 写真2 写真3
第14戦 マレーシアGP
写真5 写真6 写真7
ビアッジ2位で4戦ぶりの表彰台、バロス3位で今季4回目の表彰台に立つ

10月10日(日)・決勝
サーキット:セパン・サーキット 観客:4万25人(3日間4万6318人) 天候:晴れ 気温:40℃ コースコンディション:ドライ

 マレーシアGP決勝は、終日、快晴に恵まれ、最高気温も40℃と、前戦カタールGPに続いて40℃を記録する猛暑の中で行われた。優勝したのはPPスタートのバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。マックス・ビアッジ(Camel Honda)が2位で4戦ぶりの表彰台。序盤トップを走ったアレックス・バロス(Repsol Honda Team)は、ロッシ、ビアッジに交わされたが、今季4回目の表彰台となる3位でフィニッシュした。4位ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)、5位玉田誠(Camel Honda)と続き、Honda勢は優勝こそ逃したが、灼熱のマレーシアで素晴らしいレースを見せた。一方、チャンピオン争いをするセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)はペースが上がらず7位。コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は11位だった。

 シーズン後半の3連戦。その2戦目にあたるマレーシアGP決勝は、雲の多い予選から一転、強い陽射しが降り注ぐ一日となった。そのために、最高気温は40℃まで跳ね上がり、路面温度も59℃に達した。それだけに、選手にもタイヤにも厳しいレースとなった。

 レースは、バロスのホールショットで始まり、序盤、トップグループは6台に膨れ上がった。その中から、ロッシがバロスを交わしトップに浮上、続けてビアッジもバロスを抜き2位に。この3人がトップグループから抜け出すことになった。中盤以降は、ロッシ、ビアッジ、バロスの3人が、約1秒前後の間隔で走るという緊張した戦いとなり、ロッシが優勝。2番手を走るビアッジは、ロッシとほぼ同じラップタイムを刻んで最後まで猛追したが届かなかった。しかし、ポルトガルGP、日本GPでは接触転倒でリタイヤ、カタールGPでは、ペナルティのために最後尾からスタートして6位になるのがやっとだっただけに、久しぶりの表彰台に表情も明るかった。

 ホールショットを奪い、序盤、トップを快走したバロスは、4周目にロッシ、7周目にビアッジに交わされたが、しぶとい走りを見せ3位でフィニッシュ。バロスもまた、3戦ぶり今季4回目の表彰台に立つことに成功。総合ポイントでもエドワーズを抜いて4位に浮上した。

 予選2列目から好スタート。序盤、3番手を走行したヘイデンは、4周目にビアッジにかわされ4位にダウン。トップグループの3台にジリジリと引き離される苦しい戦いとなったが、粘り強い走りで4位をキープ。表彰台こそ逃したが、3日間を通じて豪快な走りでファンを魅了。残り2戦のさらなる活躍に期待が集まるものだった。

 その後方では、スタートに出遅れた玉田が、猛烈な追い上げを見せてヘイデンに肉薄した。オープニングラップは11番手と大きく出遅れたが、得意の追い上げで5番手まで浮上。最終ラップにロリス・カピロッシ(ドゥカティ)をかわした走りは、今季2勝を上げている実力をたっぷりと見せ付けるものだった。玉田は、スタートこそ良かったが、1コーナーまでの加速競争で遅れを取った。それが結果として優勝戦線から脱落させただけに、素晴らしい追い上げのレースにも、悔しそうだった。

 6番手はカピロッシ。7番手には、この日、苦しい走りに終始したジベルノーで、カタールGPからの連勝は成らなかった。ジベルノーは、序盤、6台のトップグループの中で走っていたが、ジリジリと後退。最後までペースが上がらず、カピロッシ、玉田にかわされ悔しい7位に終わった。前戦カタールGPで2位という素晴らしい走りを見せたエドワーズは、予選12番手から苦しいレースとなり、最後までペースを上げられず11位。前戦カタールで表彰台に立った2人にとっては、不完全燃焼のレースとなった。

 こうして、マレーシアGPで優勝を逃したHondaだが、コンストラクターズタイトルでは王手。2位のヤマハの38ポイント差をつけているだけに、次戦オーストラリアGPでタイトルを獲得することになりそうだ。

 250ccクラスは、予選2番手からスタートのダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が、ホールショットを奪い、その後も快走を披露した。2位に約13秒もの大量リードを築く素晴らしい走りで今季6勝目。タイトル決定は次戦オーストラリアGPへ持ち越しとなったが、昨年の125ccクラスに続く250ccタイトル獲得に、あと一歩と迫った。セバスチャン・ポルト(アプリリア)と激しい戦いをしたトニー・エリアス(Fortuna Honda)は、惜しくも3位。青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は5番手を走行中に転倒リタイヤ、ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)も転倒リタイヤに終わった。

 125ccクラスでタイトル王手だったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が、ケーシー・ストーナー(KTM)と激しい接戦を演じて2位。優勝は逃したが、2戦を残し、見事、タイトルを獲得した。ドヴィツィオーゾは、1986年イタリア生まれの18歳。開幕戦の南アフリカGPで初優勝を達成。今季4勝を上げてのタイトル獲得となった。

コメント  

マックス・ビアッジ(MotoGP 2位)
「3列目グリットからスタートを切らなければならなかったし、厳しい戦いだった。コンディションが良くなかったので、ニッキーとバロスを抜くのは大変だった。でも、みんなミスを犯していたし、なんとか抜くことができた。だがその間に、時間とタイヤを消費してしまった。ロッシとの差を詰めようとする時に、限界で走っていることを実感させられるような危ない場面が何回もあった。いずれにしても、今日のロッシは良い走りをしていた。過去3戦は厳しい戦いだったけれど、チームとHondaの努力のおかげで再び表彰台に戻れた。感謝したい」

アレックス・バロス(MotoGP 3位)
「予想以上に気温が高かったので、レース序盤からフロントタイヤが厳しかった。中盤、2、3回フロントが滑りそうになったので、リズムを保つように集中した。これまでの数レースは、運悪くコースアウトしたり、実現できるはずのリザルトを出せなかった。今日は精一杯走ったし、表彰台に立てたことが嬉しい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 4位)
「今日は本当に暑かった。気温が高かったので、昨日までとフィーリングがずいぶん変わった。でも、ここ数日間、チームが頑張ってくれたおかげで、ペースをあげて走ることができた。今朝のウオームアップは感触がとてもよかった。決勝は暑かったせいもあり、ブレーキングで苦しかった。それでも、終わってみれば納得のいく4位だった。次のレースが楽しみだ」

玉田誠(MotoGP 5位)
「クラッチミートは良かったのだが、その後の加速がうまくいかなかった。それで1コーナーで集団に飲み込まれてしまった。今回も追い上げのレースになった。集団から抜け出したときには、トップグループと離れていたし、5位になるのがやっとだった。今日は気温が上がって、ブレーキングが苦しかった」

セテ・ジベルノー(MotoGP 7位)
「言い訳はしたくないが、チームも僕も、良い週末だったとは言えない。予選で抱えていた問題を最後まで解決することができなかった。決勝では更に悪化してしまった。今日は残念な結果だったが、希望を捨てずに次に向けて集中したい」


コーリン・エドワーズ(MotoGP 11位)
「今週はずっとチャタリングがひどくて、速いペースを掴むことができなかった。次のオーストラリアは好きなサーキットだし、良いリザルトが出せるように頑張るつもりだ」

ダニエル・ペドロサ(250cc 優勝)
「今日は速いリズムで走ることが出来た。マシンの調子も良かった。タイヤは若干スライドしていたけれど、コントロールできる範囲だったので限界まで走ることが出来た。精一杯走ったし、満足できるレースだった。カタール程暑くなかったし、それほど厳しくもなかったのでペースを保つことができた。今度のオーストラリアは昨年よりも良い結果を出したい。集中力を保って、今日のようなレースをしたい」

青山博一(250cc リタイア)
「トップグループについていくために、何としてもスタートで前に出ようと思ったのだが、スタートに失敗してしまった。それから5番手まで上がったが、なかなかペースを上げられず苦しいレースだった。自分では、それほどプッシュしている感じはなかったのだが、フロントから転んでしまった。転ぶ前の周にペースがやや落ちた。いま思えば、タイヤの限界が来ていたのかも知れない。こういう状況のレースでどうすればいいのかということでは、いい勉強になった」

立川章次HRC監督
「今日は暑い一日になり、路面温度も上がって、全員、厳しいレースになった。タイヤがたれてからのコントロールが非常に難しかったし、ロッシのパフォーマンスで先に行かれてしまった。どんな条件でも、ロッシの上手さを感じる。今日はHonda勢も頑張った。みんな精一杯走ってくれた」


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決勝リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 43:29.146
2 3 マックス・ビアッジ Honda M +3.666
3 4 アレックス・バロス Honda M +9.299
4 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +19.069
5 6 玉田誠 Honda B +21.155
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +21.268
7 15 セテ・ジベルノー Honda M +21.881
8 56 中野真矢 カワサキ B +22.167
9 7 C.チェカ ヤマハ M +23.150
10 12 T.ベイリス ドゥカティ M +32.615
11 45 コーリン・エドワーズ Honda M +33.958
12 17 阿部典史 ヤマハ M +44.302
13 11 R.シャウス ドゥカティ M +55.235
14 71 加賀山就臣 スズキ B +1:09.580
15 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +1:10.376
16 24 G.マッコイ アプリリア M +1:16.134
17 9 青木宣篤 プロトンKR M +1:55.097
18 77 J.エリソン ハリスWCM D +1lap
19 41 宇井陽一 ハリスWCM D +1lap
RT 33 M.メランドリ ヤマハ M +12laps
RT 36 J.ヘイドン プロトンKR M +13laps
RT 66 A.ホフマン カワサキ B +14laps
RT 50 N.ホジソン ドゥカティ M +15laps
RT 21 J.ホプキンス スズキ B +19laps
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 26 ダニエル・ペドロサ Honda 43:03.507
2 19 S.ポルト アプリリア +13.513
3 24 トニー・エリアス Honda +13.585
4 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +25.027
5 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +49.978
6 21 F.バッタイーニ アプリリア +1:02.582
7 10 F.ニエト アプリリア +1:02.670
8 9 H.マーチャン アプリリア +1:09.360
9 57 C.ダビーズ アプリリア +1:09.492
10 8 松戸直樹 ヤマハ +1:20.994
RT 73 青山博一 Honda +5laps
RT 2 ロベルト・ロルフォ Honda DNF
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 C.ストーナー KTM 43:10.360
2 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda +0.029
3 19 A.バウチスト アプリリア +6.547
4 15 R.ロカテッリ アプリリア +11.579
5 32 F.ライ ジレラ +17.136
6 10 J.シモン Honda +17.146
7 54 M.パシーニ アプリリア +24.985
8 14 G.タルマクシ マラグーティ +25.057
9 23 G.ボルゾイ アプリリア +25.262
10 21 S.イエンクナー アプリリア +26.905
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