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第13戦 カタールGP
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カタール Round 13
Qatar GP
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グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
決勝
リザルト
  Moto GP
  1 ジベルノー
  2 エドワーズ
  3 シャウス
  250cc
  1 ポルト
  2 ペドロサ
  3 青山博一
  125cc
  1 ロレンゾ
  2 ドヴィツィオーゾ
  3 バウチスト
    リザルト一覧
ポイント
Moto GP
  1 ロッシ 229
  2 ジベルノー 215
  3 ビアッジ 168
  250cc
  1 ペドロサ 254
  2 ポルト 211
  3 デ・ピュニエ 187
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ 228
  2 バルベラ 167
  3 ロレンゾ 159
  Moto GP
  1 Honda 295
  2 ヤマハ 253
  3 ドゥカティ 127
  250cc
  1 Honda 291
  2 アプリリア 283
  3 ヤマハ 29
  125cc
  1 アプリリア 275
  2 Honda 236
  3 KTM 163
  ポイント一覧
第13戦 カタールGP
ジベルノー中東初のグランプリを制し今季4勝目、2位エドワーズと、Honda勢が大活躍

10月2日(土)・決勝
サーキット:ロサイル・インターナショナル・サーキット 観客:2500人(3日間5000人) 天候:晴れ 気温:40℃ コースコンディション:ドライ

 中東初のグランプリとなった第13戦カタールGPは、40℃という灼熱の中で行われ、予選3番手からスタートしたセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が、オープニングラップでトップに浮上、後続を突き放し今季4勝目を飾った。2位にはコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)で、今季2回目の表彰台を獲得した。さらに、4位アレックス・バロス(Repsol Honda Team)、5位ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)、6位マックス・ビアッジ(Camel Honda)と、中東初のグランプリでHonda勢が圧倒的な強さを見せた。

 中東初のグランプリとなったカタールGPの決勝日は、予選終了後にグリッド上を清掃したという理由で、予選8番手のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、予選12番手のビアッジに、それぞれ、予選タイムに6秒をプラスするペナルティが課せられた。そのためロッシは21番手に、ビアッジは22番手にそれぞれ降格、8番グリッド、12番グリッドを空白にしたまま、決勝レースが行われることになった。

 午後3時。中東初のMotoGPクラス決勝レースは、気温40℃という、グランプリ史上、もっとも高い気温の中でスタートが切られた。

 ホールショットを取ったのはPPスタートのカルロス・チェカ(ヤマハ)。しかし、オープニングラップでジベルノーがあっさりと逆転、メインストレートをトップで駆け抜けた。逆転チャンピオンに向けて闘志満々のジベルノー。その後も、予選タイムに匹敵する1分59秒台のハイペースでラップを刻み、エドワーズの追撃を振り切り、中東初の記念すべきレースを制した。これでジベルノーは今季4勝目。今大会転倒リタイアでノーポイントに終わったロッシとの差を14点とし、再びチャンピオン争いにカムバックすることになった。

 2位には、予選から好調な走りを見せたエドワーズで、オープニングラップ6番手から3周目には4番手へ。4周目に3番手に浮上。9周目にチェカを交わし2番手に浮上してチームメイトを激しく追ったが、惜しくも2位でフィニッシュ。今季初優勝は今回もお預けになったが、今季2回目の表彰台を獲得した。レース終盤には、3番手を走行していたチェカがリタイア。4番手を走行していたルーベン・シャウス(ドゥカティ)が今季初表彰台となる3位でフィニッシュした。

 その後方では、バロス、ヘイデン、ビアッジのHonda勢同士の激しい戦いが繰り広げられた。

 序盤5番手を走行しながら、1コーナーでロッシと接触、17番手までポジションを落としたバロスは、猛烈な追い上げを見せて終盤には4番手に浮上。終盤には3番手シャウスの背後に迫ったが、惜しくも4位に終わった。そのバロスを激しく追ったヘイデンが6位。ペナルティで最後尾22番手からスタートしたビアッジも猛烈な追い上げを見せた。中盤はバロスとヘイデンに先行したが、終盤、コースアウトを喫して6位に終わった。前戦日本GPで優勝した玉田誠は、予選から苦しんだフロントのグリップ不足でペースが上がらず10位に終わった。

 中東初のカタールGPで今季7勝目を上げたHondaは、これでコンストラクターズタイトル2位のヤマハに42点差をつけてタイトル王手。早ければ、次戦マレーシアGPでタイトルが決まる。

 250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)が優勝。そのポルトと大接戦を演じたダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が惜しくも2位でフィニッシュ。ペドロサは優勝こそ逃したが、今季11回目の表彰台で総合2位のポルトとの差を43点とし、個人タイトルに王手を掛けた。3位には青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)で、フランコ・バッタイーニ(アプリリア)との激しい戦いを制し、前戦日本GPの3位に続いて2戦連続の表彰台。総合でも5位に浮上した。総合4番手のトニー・エリアス(Fortuna Honda)は6位でフィニッシュ。優勝を逃した250ccクラスだが、個人、コンストラクターズタイトルのタイトル獲得に向けて大きく前進した。

 125ccクラスは、ジョージ・ロレンゾ(デルビ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が激しい戦いを演じ、同着ゴールというスリリングな戦い。同タイムながら写真判定でロレンゾが優勝、ドヴィツィオーゾは悔しい2位に終わった。しかし、この2位で、総合2位以下との差を61点としてタイトル王手。早ければ次戦マレーシアGPで個人タイトルが決まる。

コメント  

セテ・ジベルノー(MotoGP 優勝)
「プレッシャーの中で、我々は最高のリザルトを残すことが出来たし、前進することが出来た。僕のチームは、このプレッシャーを上手くコントロールしたし、本当に嬉しい。集中して仕事にかかれば、結果は必ずついてくると思っていた。今回は、本当に素晴らしいレースだったし、25ポイント獲得できたことも嬉しい。一番重要なのは、また調子の波にのれたことだった。チャンピオンシップにもまた加われた。次のマレーシアGPも頑張るよ」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 2位)
「チームとミシュランのおかげで、素晴らしい週末になった。新しいサーキットでみんな条件は一緒だし、必ずチャンスがあると信じていたし、その通りの結果になった。今日はクラッチに問題があって上手くスタートが切れなかった。そのために、レースラインを外さず順位を上げるのに苦労した。今日は良いリズムで走れていたし、チェカを抜いて2位に浮上した後も全力で走った。優勝したセテにもおめでとうと言いたい」

アレックス・バロス(MotoGP 4位)
「とても残念だ。スタートが良くなかった。それでも、セテとチェカが前に見えていたから、追いつこうと努力した。シャウスに追いついた後、ロッシに追突されてレースラインから外れ、路面の汚い部分を走らなければならず、その間に順位を落としてしまった。今日はマシンの調子も良かったし、セテとバトル出来たと思うが、チャンスを逃してしまって残念だ。僕は今、勝たなければならないし、残り3戦、全力を尽くしたい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 5位)
「最初の数周、フロントの接地感がほとんどなくて、恥ずかしいくらい遅かった。しかし、タイヤがたれてくるにつれて、フロントの感覚が良くなり、なんとかリズムにのることができた。決していいリザルトではないが、前向きに考えれば、5位でフィニッシュすることが出来たし、ドニントン以来のポイントを獲得することが出来た。楽な週ではなかったが、マレーシアGPに向けて再出発したい」

マックス・ビアッジ(MotoGP 6位)
「ペナルティで最後尾からのスタートになってしまった。ライバルからの異議によって課せられてしまったが、それについては何も言うことはない。いずれにしても、3戦連続、厳しい戦いだった。スタートは砂で後輪がスリップしてしまったけれど、やる気は十分あった。その間ロッシは、比較的クリーンな左側から良いスタートを切っていった。ポジションが悪くて本当に厳しい戦いだったけれど、順位を上げるため必死に頑張った。最終ラップで4番手を走っていたバロスを抜こうと思ったらフロントが切れ込んでしまった。結局ヘイデンにも抜かれてしまったけれど、後悔はしていない。この3戦で起きた全てのことは、本当に信じがたい出来事ばかりだ」

玉田誠(MotoGP 10位)
「予選からフロントタイヤのグリップに悩んだが、最後まで改善することが出来なかった。朝のウオームアップまでセッティングにトライしたし、レースでもベストを尽くした。前回の日本で優勝した後だけに、今回のレースは走っていてイライラした。悔しいけれど、次のマレーシアでは、問題点を改善していいレースをしたい」

ダニエル・ペドロサ(250cc 2位)
「40℃を超える暑さの中のレースは本当に厳しかった。呼吸が苦しかったし、フロントのタイヤにも厳しかった。エンジンにも少し影響があり、アプリリア勢に少しアドバンテージを与えてしまった。でも、今日の結果には本当に満足している。こんなペースで走るつもりはなかったが、ポルトとの競り合いで速いペースで走ることになった。最後はポルトに1.5秒離されてしまい、何度か追いつこうと努力したが、結局2位を守ることにした」

青山博一(250cc 3位)
「今日はいいスタートが切れて、いいポジションで1コーナーを抜けることが出来た。そのままトップグループについて行きたかったが、フロントタイヤのグリップがきつくて、離されてしまった。でも、最後まで集中力を切らさないように走ったし、ラスト3周で3位争いになってからは、全力を尽くした。表彰台には立てたけれど、内容的には満足できるものではなかった。残り3戦、もっとスキルアップしていきたい」

立川章次HRC監督
「レースウィークを通じて、安定した走りを見せたジベルノー、エドワーズが素晴らしい走りを見せた。最終的に1-2フィニッシュとなり、Hondaとしては非常に嬉しい。今日は、ルール違反もあってレースも大荒れとなり、先の読めない戦いだったが、Honda全体としても、成果のある一日だった。MotoGPクラスでも、ジベルノーが再びチャンピオン争いに加わることになったし、これからの連戦も、優勝を目指して行きたい」


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決勝リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 15 セテ・ジベルノー Honda M 44:01.741
2 45 コーリン・エドワーズ Honda M +1.315
3 11 R.シャウス ドゥカティ M +23.844
4 4 アレックス・バロス Honda M +25.458
5 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +31.417
6 3 マックス・ビアッジ Honda M +39.209
7 17 阿部典史 ヤマハ M +53.373
8 21 J.ホプキンス スズキ B +58.006
9 66 A.ホフマン カワサキ B +1:04.320
10 6 玉田誠 Honda B +1:18.518
11 71 加賀山就臣 スズキ B +1:49.438
12 36 J.ヘイドン プロトンKR M +1:52.158
13 77 J.エリソン ハリスWCM D +1:53.900
RT 7 C.チェカ ヤマハ M +3laps
RT 33 M.メランドリ ヤマハ M +9laps
RT 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +9laps
RT 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +10laps
RT 50 N.ホジソン ドゥカティ M +12laps
RT 9 青木宣篤 プロトンKR M +16laps
RT 46 V.ロッシ ヤマハ M +17laps
RT 12 T.ベイリス ドゥカティ M +17laps
RT 56 中野真矢 カワサキ B +19laps
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 41:17.343
2 26 ダニエル・ペドロサ Honda +1.614
3 73 青山博一 Honda +43.312
4 21 F.バッタイーニ アプリリア +45.127
5 10 F.ニエト アプリリア +47.182
6 24 トニー・エリアス Honda +59.471
7 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1:11.413
8 6 A.デボン Honda +1:22.120
9 9 H.マーチャン アプリリア +1:22.162
10 11 J.オリーブ アプリリア +1:29.038
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 48 J.ロレンゾ デルビ 39:11.620
2 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 39:11.620
3 19 A.バウチスト アプリリア +4.018
4 36 M.カリオ KTM +18.753
5 32 F.ライ ジレラ +35.458
6 22 P.ニエト アプリリア +37.890
7 10 J.シモン Honda +39.023
8 23 G.ボルゾイ アプリリア +39.409
9 54 M.パシーニ アプリリア +42.901
10 6 M.ジャンサンティ アプリリア +42.918
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