10月1日(金)・予選2日目 サーキット:ロサイル・インターナショナル・サーキット 天気:晴れ 気温:37℃(MotoGP予選時34℃) コースコンディション:ドライ
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A.バロス
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予選2日目は、前日の41℃よりはやや気温は下がったが、それでも37℃の最高気温を記録する猛暑となった。しかし、セッションを追うごとに路面のグリップは上がり、大幅にタイムが上がることになった。そのために目まぐるしくポジションが入れ替わる激しい戦いとなったが、アレックス・バロス(Repsol Honda Team)が、初日より4.3秒もの大幅タイム短縮に成功して、今季最高位タイの2番手に浮上。セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)も2.7秒短縮して、2戦ぶり、今季10回目のフロントローを獲得した。
ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)も約4秒短縮して4番手。初日2番手と好調な出だしを見せたコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は、タイムアタックに失敗して10番手にダウンも、依然として好調な走りをキープしている。また、マックス・ビアッジ(Camel Honda)は5番手から12番手へダウン、前戦日本GPで今季2勝目を上げた玉田誠(Camel Honda)も、セッティングに苦しんで13番手から決勝に挑むことになった。
初開催となったロサイル・サーキット。この日も選手とタイヤには、厳しいコンディションが揃うことになった。しかし、世界最高の戦いに相応しい、レベルの高い走りをたっぷりと披露することになった。その中でも、グランプリでもっとも長いキャリアを誇るバロスは、完成したばかりのサーキット攻略法を存分に見せ付けた。
初日は、「路面の清掃日」と割り切り、コースに慣れることに専念。しかし、グリップが上がった2日目は、一気にタイムを上げて、初日11番手から今季最高位タイの予選2番手に浮上することに成功した。
3番手につけたジベルノーも、周回を重ねる毎に確実にタイムを短縮。ポジションは、初日と同じ3番手だったが、今季4勝目を十分に狙える素晴らしい内容で2日間の予選を終えた。4番手にはヘイデン。鎖骨骨折で第11戦ポルトガルGPを欠場、前戦日本GPで復帰したが、今大会は万全な体調に戻ったことをアピールする元気な走りを披露。バロス、ジベルノーとともに、カタールGP初制覇に向けて好グリットを得ることに成功した。
初日2番手と好調な出だしを見せたエドワーズは、最後のアタック合戦でタイムを出せず10番手に沈んだ。しかし、フリー走行、予選ともに、優勝を狙えるアベレージの高い走りはライバルを圧倒。スタートこそ4列目と厳しいグリッドとなったが、上位につけた3人のHonda勢とともに、優勝候補の一角に浮上した。
ビアッジは、セッティングが思うように進まず、初日5番手から12番手へと大幅にダウン。玉田誠も、フロントのセッティングが最後まで決まらず13番手。初日からひとつポジションを上げるのやっとの状態で、前戦日本GPのポール・トゥ・ウィンとは対照的に、苦しいポジションから決勝を迎えることになった。
ポールポジションはカルロス・チェカ(ヤマハ)。路面コンディションが刻々と変わる中で、目まぐるしくポジションを入れ替える激しいアタック合戦となり、最終的に1秒差以内に11台という大接戦。決勝も厳しい戦いが予想される。
250ccクラスはセバスチャン・ポルト(アプリリア)がPPを獲得。初日から3.6秒タイムを短縮したダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が5番手から2番手に浮上して、今季10回目のフロントローを獲得。今季6勝目に向けて絶好のポジションから決勝に挑むことになった。トニー・エリアス(Fortuna Honda)は6番手から5番手へ。青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)も7番手から6番手へとポジションを上げた。
125ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(デルビ)がPPを獲得。暫定PPのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、2番手から決勝に挑むことになった。 |