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グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
 コメント
 リザルト
決勝
ポイント
玉田2戦連続ポール。4番手ビアッジ、5番手エドワーズと好グリッドを獲得

9月18日(土)・予選2日目
サーキット:ツインリンクもてぎ 天気:曇り 気温:28℃ コースコンディション:ドライ

玉田誠
玉田誠

 予選2日目は、フリー走行、予選ともにドライコンディションで行われた。しかし、午後の予選は、セッション開始直前に降った小雨の影響で、全体的にタイムは伸び悩んだ。その中で初日3番手の玉田誠(Camel Honda)が大きくタイムを伸ばし、前戦ポルトガルGPに続き2戦連続でポールポジションを獲得した。2番手には初日に暫定PPを獲得したジョン・ホプキンス(スズキ)。3番手にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。玉田は初日のタイムを更新出来なかったこの2人を見事、逆転してのPP獲得となった。昨年の覇者で初日4番手のマックス・ビアッジ(Camel Honda)は、約0.4秒タイムを縮めて4番手をキープ。コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)もまた、初日から0.4秒短縮して、11番手から5番手に浮上。ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)とアレックス・バロス(Repsol Honda Team)は、初日よりややポジションを落としたが、トップ10をキープ。チャンピオン争いをしているセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は、思うようにタイムを伸ばせず、10番手から13番手へ後退した。また、ワイルドカード出場の宇川徹(TEAM HRC)は2つポジションを上げて、14番手で予選を終えた。

 2日連続のドライコンディション。ツインリンクもてぎは典型的なストップ&ゴーのサーキットで、タイムを大幅に短縮する高速セクションが少ないだけに、過去の戦いを見ても、2日目のタイム更新はかなり厳しいものになる。しかも、この日は予選セッション開始直前に小雨が降り、路面のコンディションが微妙に変化したため、選手たちを苦しませることになった。そのために、24台中8人の選手が初日のタイムを上回ることが出来なかった。その中で、初日3番手の玉田が、前日より0.977秒も上回る素晴らしいタイムを刻み、前戦ポルトガルGPに続き2戦連続PPを獲得した。

 玉田は初日、タイヤのテストに専念した。その中で、最後まで解消出来なかったのが、前後タイヤのチャタリングだった。2日目はその改善に全力を注ぎ、大きな変更を擁するビックチェンジにもトライ。決勝に向けて試行錯誤を繰り返した。そして、まずまずのセッティングを見つけることに成功し、セッション終盤に予選用タイヤでアタックに挑んだ。「今日のアタックは、最初から気合を入れた」という渾身のアタックは、昨年のPPタイムを約1秒も更新する快走となり、地元日本のファンを大喜びさせた。

 4番手につけたのはビアッジ。決勝用のセットでは、初日より大きく前進する好ラップをコンスタントに刻んだが、予選タイヤのアタックでは、初日同様、完璧な走りを披露することが出来なかった。それでも、初日より0.4秒タイムを短縮して4番手をキープ。もてぎ2連覇に向けて、好グリッドを獲得した。

 初日8番手のヘイデンは、初日からわずかにタイムを更新するも9番手にダウン。2日目になって車体のセッティングに苦しんだバロスは、初日7番手から10番手へとポジションを落とした。ジベルノーもまた、初日の問題を完全に解決出来ず、わずかにタイムを短縮するも、10番手から13番手へとダウン。2日間の予選が終わってみれば、2番手のホプキンスから16番手までが1秒差以内という大接戦となった。それだけに、2位に0.557秒もの大差をつけた玉田の走りが、一層、際立つことになり、玉田の今季2勝目に大きな期待が膨らむ結果となった。

 250ccクラスは、初日、転倒の影響で7番手に沈んでいたダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が一気に首位に浮上。2戦連続、今季3回目のPPを獲得した。2番手は青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)で、ペドロサ同様、6位から今季最高位の2位に浮上。青山は、3戦ぶりのフロントローから、今季初優勝、初表彰台を狙うことになった。3番手には、R.デ・ピュニエ(アプリリア)。4番手には、前戦ポルトガルGPで優勝のトニー・エリアス(Fortuna Honda)と、フロントローに3台のHonda勢が並んだ。さらに、ワイルドカードの高橋裕紀(Honda)が2列目6番手。Honda勢と日本人勢の活躍に、サーキットに集まったファンも大喜びだった。

 125ccクラスは、暫定PPのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が2戦連続今季6回目のPPを獲得。今季4勝目に向けて大きく前進した。

 これで、Honda勢は、MotoGP、250cc、125ccと、3クラスすべてでPPを獲得した。

コメント  
玉田誠(MotoGP 1位)
「今日は決勝に向けて、いろいろと車体のセッティングにトライした。初日より大きく前進したが、まだ完全とは言えない。決勝前のウォームアップで、もう少し、違うことにトライしてみたい。でも、予選用タイヤでのアタックは、自分でも驚くほど、いい走りが出来た。自分のタイムに正直驚いたし、出来すぎと言ってもいいほどだった。決勝は、勿論、優勝を狙っていく。いいレースをして、勝つことが出来れば最高だ。とにかく、最後まで全力を尽くしたい」

マックス・ビアッジ(MotoGP 4位)
「今日はとてもポジティブな1日だった。昨日、うまく走れなかった区間を、今日はいいペースで走ることが出来た。予選のアタックは、昨日同様、予選用タイヤを完全に使いこなすことが出来なかった。それでも0.4秒短縮することが出来た。このサーキットでは、完璧なセットアップを望むのは難しいということを痛感した。今日は、玉田が素晴らしい走りをしたし、予選が終わってから、彼のピットに行って健闘を称えてあげたよ」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 5位)
「今日は、タイヤのチョイスがなかなか決まらなかったが、最終的に、いい状態に持っていくことが出来た。マシンのセットアップは、今年になって最高の状態かも知れない。とにかく、何かセッティングを変えると、それを敏感に感じ取ることが出来た。決勝は、おそらく、48秒台の戦いになると思う。今回は5番手からのスタートなので、いいレースが出来ると思うし、明日が本当に楽しみだ」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 9位)
「予選でポジションを落としてしまったが、全体的には、昨日より良くなっていると思う。でも、まだまだいいリズムがつかめていない。昨日もそうなのだが、けがの影響で、特に左コーナーで苦労している。ここはタイムも接近しているし、このコースを得意としている選手も多いので、決勝は厳しいレースになりそうだ。それだけに、2列目に並びたかった。しかし、何とか3列目に並べたという感じだ」

アレックス・バロス(MotoGP 10位)
「今日の予選結果にはがっかりしている。フリー走行でフロントエンドに問題があったのだが、そのときは、それほど深刻なものではなかった。それが予選では、どんどん状況が悪くなって、ブレーキングがうまくいかなかった。このサーキットで、4列目スタートというのは本当に厳しい。ウオームアップで問題の解決に全力を尽くさなければならない」

セテ・ジベルノー(MotoGP 13位)
「昨日より少し良くなったが、基本的には、昨日と同じ状況だった。そのために、今季最悪のグリッドになってしまった。しかし、走りのリズムは、予選のグリッドほど悪くはないと思っている。最後のアタックが間に合っていれば、もう少し、いいグリッドに並べていたと思うからね。とにかく、明日の朝のウォームアップで、何か解決策を見つけなくてはいけないし、このレースを何とか乗り切りたい」

宇川徹(MotoGP 14位)
「せめて6番手以内に入りたかったのだが、14番手に終わってしまった。決勝用のセットも完璧じゃないし、決して、いい予選とはいえなかった。でも、明日のウォームアップでは、あまり大きな変更はしないで、決勝に挑みたい。今回の目標は、表彰台に上がること。スタートでどれだけ前に出られるかが大きなポイントになる。久しぶりのグランプリなので、全力を尽くしたい」

ダニエル・ペドロサ(250cc 1位)
「昨日の転倒の影響で、体調が完全じゃないし、今日は厳しい予選だった。その状態でポールポジションが取れたのだから、嬉しい。いつも言っている通り、PPを獲ることは重要なことではない。でも、今日はいいリズムで走れたし、明日もこの状態が続くことを願っている。明日は、いつも以上に厳しいレースになると思う。優勝を狙える選手がたくさんいる。今回は、ヒロ(青山博一)と一緒に、いい成績を残したい」

青山博一(250cc 2位)
「昨日に比べて今日は、バイクのセットアップがかなり進んだ。ロングランのアベレージもいいし、明日はしっかりとレースを組み立てて、優勝を狙って行きたい。予選のアタックは、ポルトのスリップを上手く使えた。でも、また余裕があったし、あと1周あれば、PPも狙えたかも知れない。とにかく、決勝に向けていい状態に仕上げることが出来て嬉しい」

立川章次HRC監督
「今日の予選は、誰かが1分47秒台に入るかも知れないと思っていたが、玉田のPPタイムは、予想をはるかに上回るものだった。玉田のパフォーマンスには、本当に驚かされた。素晴らしい走りだった。ビアッジも、今日は、素晴らしいアベレージで走っていた。他のHonda勢は、接戦の中で厳しいグリッドになってしまった。しかし、ウォームアップでいいセッティングと見つけることに全力を尽くしたい。明日も、これまで通り、厳しいレースになると思うが、優勝を目指していきたい」

 
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予選総合リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 6 玉田誠 Honda B 1:46.673
2 21 J.ホプキンス スズキ B +0.557
3 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.602
4 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.728
5 45 コーリン・エドワーズ Honda M +1.148
6 33 M.メランドリ ヤマハ M +1.172
7 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +1.213
8 10 Ke.ロバーツ スズキ B +1.256
9 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.267
10 4 アレックス・バロス Honda M +1.290
11 7 C.チェカ ヤマハ M +1.309
12 56 中野真矢 カワサキ B +1.369
13 15 セテ・ジベルノー Honda M +1.434
14 72 宇川徹 Honda M +1.481
15 17 阿部典史 ヤマハ M +1.481
16 12 T.ベイリス ドゥカティ M +1.501
17 50 N.ホジソン ドゥカティ M +1.983
18 11 R.シャウス ドゥカティ M +2.186
19 66 A.ホフマン カワサキ B +2.212
20 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +2.466
21 19 O.ジャック モリワキ D +2.872
22 9 青木宣篤 プロトンKR M +4.715
23 67 S.バーン アプリリア M +4.793
DNQ 41 宇井陽一 ハリスWCM D +8.070
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 26 ダニエル・ペドロサ Honda 1:52.137
2 73 青山博一 Honda +0.229
3 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.316
4 24 トニー・エリアス Honda +0.397
5 19 S.ポルト アプリリア +0.413
6 55 高橋裕紀 Honda +0.501
7 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.672
8 14 A.ウェスト アプリリア +1.505
9 21 F.バッタイーニ アプリリア +1.557
10 54 M.ポジアーリ アプリリア +1.649
12 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1.698
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 1:58.385
2 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.042
3 27 C.ストーナー KTM +0.191
4 3 H.バルベラ アプリリア +0.293
5 36 M.カリオ KTM +0.365
6 48 J.ロレンゾ デルビ +0.579
7 14 G.タルマクシ マラグーティ +0.612
8 52 L.ペセック Honda +0.789
9 22 P.ニエト アプリリア +0.858
10 24 S.コルシ Honda +1.237
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