Hondaホームページ
モータースポーツ
WGP
WGP
第12戦 日本GP
モータースポーツTOPへ
日本 Round 12
Japanese GP
前ラウンド 次ラウンド 2004 September,19
WGP TOPへ
グランプリ情報
予選1日目
 コメント
 リザルト
予選2日目
決勝
ポイント
玉田、地元Vに向けて好発進の3番手。ビアッジが4番手に続く

9月17日(金)・予選1日目
サーキット:ツインリンクもてぎ 天気:曇り 気温:29℃ コースコンディション:ドライ

玉田誠
玉田誠

 日本のファンにとって待望の「日本GP」が、ツインリンクもてぎで開幕した。もてぎでグランプリが開催されるのは今年で6回目。99年の第1回大会は「日本GP」として行われたが、00年からは「パシフィックGP」として行われ、日本でシーズン2番目のグランプリとして定着した。しかし、今年は鈴鹿で行われていた「日本GP」がカレンダーから外れたために、今年はもてぎ戦が「日本GP」として行われることになった。

 ツインリンクもてぎは、タイトなコーナーが連続する1周4.801kmのテクニカルコース。一見、単純なコーナーが連続するが、複合コーナーが多く、難易度が高いサーキットとして有名。さらに、ハードなブレーキングを要求されるため、選手にとっても厳しいサーキットとなっている。

 過去5回の大会では、このコースを得意とするケニー・ロバーツ(スズキ)が2勝を挙げ、この3年はHonda勢が3連勝を飾っている。この数年、すべてのサーキットでレースタイムが短縮されているが、ツインリンクもてぎも、この3年の間に優勝タイムは2分30秒も短縮された。今シーズンも、すでに11戦を終えて、ドライコンディションで行われた大会では約20秒前後タイムが短縮されている。今大会も、さらにタイムが短縮されるハイスピードの戦いになることが十分に予想される。

 昨年の大会では、ビアッジがこのコースで独走優勝を飾った。一昨年はバロスが勝っている。さらに過去3年、ツインリンクもてぎでは、Honda勢が表彰台を独占している。今年も、このコースを得意とするHonda勢の選手たちがズラリと顔を揃えた。さらに、ワイルドカードで、昨年までフル参戦していた宇川徹(TEAM HRC)も出場と、7台のHonda RC211Vが、今季6勝目に向けて全力を尽くすことになった。

 その中でもっとも注目を集めるのが、今季ブラジル・リオGPで初優勝を飾り、前戦ポルトガルで初ポールポジションから2位になっている玉田誠(Camel Honda)の活躍だ。去年の大会では予選2位、決勝では3位でフィニッシュ(レース中にジベルノーと接触、レース後の審議で失格の裁定)と素晴らしい活躍だった。去年はダークホース的存在だったが、今年は、開幕前から優勝候補に浮上、日本のファンの期待を一身に集めることになった。

 こうして、アレックス・バロス(Repsol Honda Team)、マックス・ビアッジ(Camel Honda)というツインリンクもてぎの優勝経験者に加えて、優勝候補に玉田が加わった。さらに、怪我のために前戦ポルトガルGPを欠場したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)も、今大会は戦列に復帰した。ヘイデンは昨年、玉田の失格で、MotoGP初表彰台となる3位に繰上げとなっている。セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)も、表彰台に立ったことこそないが、得意とするコースのひとつ。前戦ポルトガルGPでは4位に終わっており、チャンピオンを争っているバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)にポイントでリードを広げられただけに、今大会は巻き返しに闘志を燃やしている。

 こうして、Honda勢の活躍に注目が集まる中で、フリー走行が始まった。午前中は、やや雲の多い天候。開始20分過ぎに小雨がパラつく天候だったが、セッションを通じてドライコンディションの中で行われた。

 トップタイムをマークしたのはカルロス・チェカ(ヤマハ)で、2番手にロバーツ(スズキ)。Honda勢は、ビアッジ3番手、ワイルドカードで出場の宇川が6番手。以下、バロス、玉田、エドワーズと続き、ジベルノーは11番手。チェコGP後のトレーニング中に、右肩の鎖骨を骨折、前戦ポルトガルGPを欠場したヘイデンは18番手。午後の予選に向けて、Honda勢は、セッティングに多くの時間を割くことになった。

 午後の予選は、天候も回復、青空が覗く絶好のコンディションとなった。予想通り、タイムも一気に上がる。暫定PPを獲得したのはジョン・ホプキンス(スズキ)で、フリー走行でトップタイムをマークしたチェカのベストタイムを約1.8秒上回った。2番手にはロッシ(ヤマハ)。3番手玉田、4番手ビアッジと続き、バロス7番手、ヘイデン8番手、ジベルノー10番手、エドワーズ11番手、宇川16番手という結果だった。

 3番手に終わった玉田は、周囲が期待する暫定PPは逃したが、セッション途中に首位に立つなど、この日、サーキットに集まったファンを湧かせた。終盤のアタック合戦で、ホプキンスとロッシに先行を許したが、2日目の逆転に大きな期待が集まった。

 その玉田から僅差でビアッジが続いた。セッション中に首位に立つこともあったバロスは、コースアウトを喫するなどタイムを短縮できず7番手。ヘイデンはフリー走行から約3秒タイムを短縮して8番手に浮上。セッティングに多くの時間を割き、100%のアタックができなかったジベルノーは10番手。宇川も、セッション中盤に痛恨のコースアウトを喫して16番手に終わったが、両名とも2日目の巻き返しに大きな期待が集まった。

 250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)が暫定PPを獲得。ワイルドカードで出場の高橋裕紀(Honda)が2番手、トニー・エリアス(Fortuna Honda)3番手、青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)6番手、ダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)7番手と、Honda勢が好スタート。高橋は、フリー走行で2番手と好調なスタートを切り、予選でもポルトから0.088秒という僅差で2番手につけた。前戦ポルトガルGPで今季初優勝のエリアスは、日本GPでも好調をキープして3番手スタート。地元Vに燃える青山は、フリー走行4番手、予選6番手とまずまずのスタートを切った。総合ポイントで首位に立つペドロサは、フリー走行でトップタイムも痛恨の転倒。その影響で予選は7番手にダウンしたが、2日目のジャンプアップは必至の状況で、優勝候補の筆頭に挙げられている。

 125ccクラスは、総合ポイントで首位に立つアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が暫定PPを獲得。前戦ポルトガルGPではタイヤのパンクでリタイアという不運のレースだっただけに、その雪辱に向けて好スタートを切った。

コメント  

玉田誠(MotoGP 3位)
「今日は、チェコ、ポルトガルから続いているチャタリングの問題に苦しんだ。ラインをキープするのが厳しくて、コンスタントにラップを刻めなかった。予選は3番手だったが、完璧なセッティングとは言えない。今日は、リア4本、フロント3本、ニュータイヤをテストした。一日、タイヤのテストに専念したが、タイヤのグリップには問題はないし、チャタリングの問題が解決すれば、いいリズムで周回を重ねることができるはずだ。2日目は、車体を含めて大きくトライしていきたい」

マックス・ビアッジ(MotoGP 4位)
「今日の予選結果には満足している。レース用タイヤではいいリズムで走れたのだが、予選用タイヤでは、思ったほどいい走りができなかった。おそらく、タイヤが柔らかすぎたのかも知れない。グリップは良かったが、チャタリングがひどくなった。バイクに関しては問題ない。ただ、一箇所、タイムをロスしているコーナーがあって、明日は、そこの問題解決に全力を尽したい」

アレックス・バロス(MotoGP 7位)
「1日目としては悪くない結果だった。予選では、ちょっとしたミスでコースアウトしてしまった。それがなければもっといいタイムを出せたと思う。レース用のセットアップはかなり進んだが、まだ試していないタイヤもあるし、やることはたくさんある。明日は予選用タイヤでのセットアップも決めて、もっといいタイムを出したい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 8位)
「前戦ポルトガルを欠場しているだけに、今回、こうしてレースに復帰することができて、すごく嬉しい。正直、今日は、ちゃんと乗れるかどうか自信がなかった。鎖骨よりもひざの状態が良くないので、左コーナーが辛かった。そのために、ステップ周りをいろいろ改良してもらった。そういう状態だったし、今日の8位には満足している。明日はもっと楽に走れることを祈っている」

セテ・ジベルノー(MotoGP 10位)
「今日の結果にはがっかりしている。前回のエストリルと同じような問題が出て、それを解決することができなかった。しかし、こんな状態は今日限りにしたいし、明日は、フリーと予選の2回のセッションで問題を改善したい。レースに向けていいリズムをつかむことはもちろんだが、予選グリッドも、もっと上げなくてはいけない」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 11位)
「今回から新しいシャシーを使っているのだが、最初からすごく乗りやすかった。今までに比べて、コーナリングも、マシンコントロールも楽になった。レース用のセットではいいリズムで走れていたのだが、予選用タイヤのアタックでは、クリアラップが取れなかった。明日は順位を上げたい」

宇川徹(MotoGP 16位)
「予選終了間際のタイムアタックが、自分がフル参戦していた去年と比べても、はるかにし烈になっていた。それだけタイヤが進歩したからだと思う。今日、僕のタイムは1分48秒台だったが、アベレージは悪くはなかった。明日は47秒台が出せると思う」

高橋裕紀(250cc 2位)
「タイムは良かったが、車体のセッティングを完全に詰め切れなかった。一発のタイムは出せたのだが、自分の走りができなかった。何が悪いのかわからないが、何となくしっくりとこなかった。今日は決勝に向けてロングランもこなせなかった。明日はロングランをこなして、もっともっとセッティングを進めたい。しかし、去年、ワイルドカードで出場したときは、周りが気になったけれど、今日は自分のペースで走ることができた。決勝も、自分の走りができれば、結果はついてくると思う」

青山博一(250cc 6位)
「地元グランプリだし、走り慣れているコースなので、今日はいろいろとセッティングを試すことができた。でも、今日は完璧なセッティングを見つけることができなかったし、アタックでもクリアラップを取ることができなかった。明日はもっとタイムを詰めてグリッドを上げたい。明日の予選、そして決勝で、グランプリで成長した自分を見てもらいたい」

 
ページトップへ
予選1日目リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 21 J.ホプキンス スズキ B 1:47.230
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.045
3 6 玉田誠 Honda B +0.420
4 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.584
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +0.656
6 10 Ke.ロバーツ スズキ B +0.699
7 4 アレックス・バロス Honda M +0.733
8 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.841
9 12 T.ベイリス ドゥカティ M +0.944
10 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.965
11 45 コーリン・エドワーズ Honda M +0.991
12 33 M.メランドリ ヤマハ M +1.195
13 7 C.チェカ ヤマハ M +1.428
14 50 N.ホジソン ドゥカティ M +1.498
15 17 阿部典史 ヤマハ M +1.501
16 72 宇川徹 Honda M +1.644
17 66 A.ホフマン カワサキ B +1.655
18 11 R.シャウス ドゥカティ M +1.804
19 56 中野真矢 カワサキ B +1.973
20 19 O.ジャック モリワキ D +2.315
21 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +2.470
22 9 青木宣篤 プロトンKR M +4.488
23 67 S.バーン アプリリア M +4.698
DNQ 41 宇井陽一 ハリスWCM D +8.508
  ページトップへ

250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 1:52.550
2 55 高橋裕紀 Honda +0.088
3 24 トニー・エリアス Honda +0.095
4 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.259
5 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.267
6 73 青山博一 Honda +0.532
7 26 ダニエル・ペドロサ Honda +0.629
8 14 A.ウェスト アプリリア +1.092
9 54 M.ポジアーリ アプリリア +1.236
10 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1.285
  ページトップへ

125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 1:58.385
2 27 C.ストーナー KTM +0.191
3 3 H.バルベラ アプリリア +0.293
4 36 M.カリオ KTM +0.365
5 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.527
6 48 J.ロレンゾ デルビ +0.579
7 14 G.タルマクシ マラグーティ +0.612
8 52 L.ペセック Honda +0.789
9 24 S.コルシ Honda +1.237
10 58 M.シモンセリ アプリリア +1.242
  ページトップへ
Honda Racing WGP TOPへモータースポーツTOPへ