Hondaホームページ
モータースポーツ
WGP
WGP
第10戦 チェコGP
モータースポーツTOPへ
チェコ Round 10
Czech GP
前ラウンド 次ラウンド 2004 August,22
WGP TOPへ
グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
決勝
コメント
リザルト
  Moto GP
  1 ジベルノー
  2 ロッシ
  3 ビアッジ
  250cc
  1 ポルト
  2 デ・ピュニエ
  3 ペドロサ
  125cc
  1 ロレンゾ
  2 ドヴィツィオーゾ
  3 ロカテッリ
    リザルト一覧
ポイント
Moto GP
  1 ロッシ 184
  2 ジベルノー 167
  3 ビアッジ 158
  250cc
  1 ペドロサ 196
  2 デ・ピュニエ 166
  3 ポルト 153
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ 183
  2 ロカテッリ 147
  3 バルベラ 138
  Moto GP
  1 Honda 225
  2 ヤマハ 199
  3 ドゥカティ 94
  250cc
  1 アプリリア 225
  2 Honda 221
  3 ヤマハ 23
  125cc
  1 アプリリア 221
  2 Honda 183
  3 KTM 130
  ポイント一覧
写真1 写真2 写真3
第10戦 チェコGP
写真5 写真6 写真7
ジベルノー今季3勝目、ビアッジ3位。Honda勢が素晴らしい走りで後半戦のスタートを切った

8月22日(日)・決勝
サーキット:ブルノ・サーキット 観客:6万7631人(3日間10万4719人) 天候:曇り 気温:16℃ コースコンディション:ドライ

 後半戦のスタートとなったチェコGPは、今季4回目のPPを獲得したセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が、オープニングラップから素晴らしい走りを披露、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)を突き放し、今季3勝目を飾った。この2人とともにトップグループを形成したマックス・ビアッジ(Camel Honda)は3位。チャンピオン争いを繰り広げる3人が揃って表彰台に立った。4位は玉田誠(Camel Honda)。予選17番手(カーティス・ロバーツ欠場のために16番グリッド)から好スタートを切り、4番手まで追い上げた。コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は7位。トップグループに加わったアレックス・バロス(Repsol Honda Team)とニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、惜しくも転倒リタイアに終わった。

 雨が続いたチェコGPの予選。決勝日も雲の多い天候となったが、朝のウオームアップ、そして決勝とドライコンディションの中で行われた。風が強く、気温も16℃までしか上がらない肌寒い一日。しかし、コース上の戦いは、後半戦のスタートに相応しい熱い戦いとなった。

 ホールショットを奪ったのは、予選9番手からスタートのロリス・カピロッシ(ドゥカティ)。しかし、今季4回目のPPを獲得したジベルノーが、2コーナーですかさず逆転。オープニングラップを制した。その後方には、バロス、ビアッジ、ロッシ、さらに、エドワーズ、ヘイデンと続いた。こうして、序盤にして早くも、5台のHonda勢とロッシがトップグループを形成。その中で、オープニングラップを制したジベルノーが終始、レースの主導権を握った。

 ジベルノーは、雨になった2日間の予選で今季4回目のPPを獲得している。決勝日はドライコンディションとなったが、「ウエットのセッティングが決まっているし、もしドライになっても、いいセッティングのベースができているから心配はない」という言葉どおり、危なげない走りでライバルを圧倒した。ジベルノーは、中盤にロッシの追撃を受けたが、終盤、一気にペースを上げて突き放すことに成功した。2位にはロッシ。3位は中盤までその2人とし烈な争いを演じたビアッジで、最後までロッシと厳しい戦いを繰り広げた。

 その後方では、16番グリッドからスタートした玉田誠が、素晴らしい走りを見せて4位でフィニッシュした。玉田はオープニングラップに10番手に浮上。その後も着実にポジションを上げた。終盤には、トップグループの3人に負けないハイペースでラップを刻み、ラスト2周でカピロッシをパス。今季2回目の表彰台こそ逃したが、素晴らしい走りでファンを魅了した。

 序盤、トップグループにつけたエドワーズは、中盤以降、思うようにペースを上げることができず苦しい戦い。目標とする2戦連続表彰台は果たせなかったが、粘り強い走りで7位フィニッシュ。総合ポイント4位は変わらないが、5位以下との間に大きなリードを築いた。

 ジベルノー、ビアッジ、ロッシとともにトップグループを形成していたバロスは、2番手まで浮上した中盤に痛恨の転倒を喫した。ヘイデンもまた、4番手まで浮上したが、4周を残し転倒リタイア。2人とも優勝を狙えるポジションにいただけに、悔しいレースとなった。しかし、ジベルノー、ビアッジらと常にトップグループにつけた2人の素晴らしい走りは、この日、ブルノに集まったファンを喜ばせた。

 こうして、後半戦のスタートとなったチェコGPは、2日間の予選がウエットコンディション、決勝がドライと不安定な天候となった。どの選手もバイクのセッティングを完全に詰め切れない厳しい条件となり、チームの総合力も問われる戦いとなった。その中でジベルノーは、昨年の優勝タイムを約16秒も上回るハイペースで優勝、HondaRC211Vのさらなる進化を強烈にアピールすることになった。

 10戦を終えて、総合ポイントでは、ロッシの首位は変わらないが、今季3勝目を果たしたジベルノーが17点差に詰めより、ビアッジも26点差で3位をキープ。残り6戦。後半戦の最初のレースで好調なスタートを切ったHonda勢への期待が高まることになった。

 250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)が優勝。予選13番手から好スタートを切ったダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、終盤、首位に立ったが、雨のためにスローダウン、惜しくも3位に終わった。ペドロサは、雨が降り始めたためにスローダウンして中断をアピールした。しかし、レースは続行された。その間に、ポルトとランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)に先行を許すという、納得のいかない3位だった。予選8番手から好スタートを切った青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)も、雨が降り始めるまではトップグループにつけたが、中盤からペースを上げられず7位に終わった。

 125ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(デルビ)が優勝。予選2番手からスタートのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、レースの主導権を握りながら、8台に膨れ上がった優勝争いの中で、0.036秒差の僅差で、惜しくも2位に終わった。

コメント  

セテ・ジベルノー(MotoGP 1位)
「信じられないレースだった。厳しいレースだったけれど、楽しむことができたからね。とにかく、ホンダに感謝している。今回は天候のせいで、残念ながらニューパーツのテストはできなかったけれど、今回の優勝は、HRCの努力の賜物だった。このレースは勝ちたかった。今までのバイクで走ることは大きな決断だったが、ウエットでもドライでもいい状態に仕上がることが出来た。ミシュランも最高のタイヤを用意してくれた。明日からのテストで、ニューパーツをテストしたい」

マックス・ビアッジ(MotoGP 3位)
「今日のレースは、チームとホンダに感謝したい。朝のウオームアップで表彰台を狙える状態までセットアップすることができたからね。今日はいいスタートが切れた。たぶん、今年のベストスタートだった。そしてトップグループで戦えた。ただ、予選から問題になっていたブレーキングが完璧にならなかったのがちょっと残念だった。明日からのテストで、いい状態にマシンを仕上げたい」

玉田誠(MotoGP 4位)
「16番手グリッドという厳しいポジションだったが、いいスタートが切れたし、1周目に何台も抜くことが出来た。それからもペースを上げることが出来たし、終盤は、カピロッシを目標に頑張った。最終的に4位でフィニッシュすることが出来た。終盤、1分59秒台のいいペースで走ることが出来たし、それだけに、悪いグリッドが悔やまれた。ウエットでは、本当にタイヤがグリップしなかった。普通のグリッドなら絶対に優勝争いができたと思う。今回のグリッドから4位になれたのは上出来だが、それだけに残念だった」


コーリン・エドワーズ(MotoGP 7位)
「ウオームアップの短い走行時間では、タイヤを決めることが出来なかった。それで今回は、ほかのHondaライダーたちと同じタイヤを使うことにしたのだが、僕のシャーシには合わなかった。数周でフロントにチャタリングが出始めて攻められなかった。チャタリングを解消するためには、新しいシャーシが必要かも知れない。僕一人がシーズンはじめから、ずっと同じシャーシを使っているからね」

アレックス・バロス(MotoGP リタイア)
「今日は、レース序盤にミスを数回して、マックスに抜かれてしまった。それからは、順位を挽回することに集中しなければならなかった。今日はフロントの安定感がなく厳しい走りを強いられた。2位までポジションを上げることができたが、フロントから転んでしまった。テレメトリを見てみないと原因はわからない。明日からここでテストをするので、ポルトガルへ行く前に、このフロントのグリップ問題の答えを出したい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「今日は、レース終盤の戦いに備えてちょっと硬めのタイヤを選んだ。スタートしてからこの選択が正しいことを確信していた。ただ、数箇所でトップグループから遅れるところがあって、ついてはいけるのだが、何もできない状態だった。それでも、チャンスがあると思っていたのだが、1コーナーでミスをしてしまった。今日は、前にいるマックスが、バレンティーノとの戦いで熱くなっていたし、その後ろで僕は封じ込められてしまった。今日は、4位をキープするより攻めていこうと思った。冷静さを欠いた走りになっていた。今日のレースは、ひとつ勉強になった」

ダニエル・ペドロサ(250cc 3位)
「今日の結果には、がっかりだ。雨のために、2回レースを止めようと思ったし、危険をアピールしたけれど、僕らのアピールに注意を向けてくれなかった。最後は逃げることができたけれど、すごく路面がぬれていた。アンジェリスが転倒して、僕も転倒しかけた。それでも、レースは中断されなかった。3位という結果にはがっかりだけれど、こういう状況ではいい結果かも知れない」

青山博一(250cc 7位)
「いいスタートが切れたし、中盤に雨が降り始めるまでは、いい感じで走れていた。確かに、トップグループの中でじりじりと遅れていたけれど、あのまま何もなければ、最後まで頑張れたと思う。雨が降り始めて、中断するのかしないのかわからない状態でペースが落ちてしまった。それからは、トップグループについていくことが出来なかった。今回は、ウエットでもドライでもいいレースが出来ると思っていたし、残念な結果だった」

立川章次 HRC監督
「今回は、レースウィークを通じて天候が不安定だったし、いろんな意味で厳しい戦いになった。しかし、そういう中でチャンピオン争いをする3人が表彰台に立った。優勝したジベルノーは予選、決勝といい走りをしていたし、終盤に一気にペースを上げる勝ち方も素晴らしかった。レプソルの2人、バロスとヘイデンも今回はいい走りをしたが、残念ながら転倒してしまった。しかし、トップグループ5人の走りは、本当にレベルが高かった。小さなミスが最終的に勝敗を分けたが、ジベルノーの最後のスパートは素晴らしかった。4位の玉田もいい走りをしていた。シーズンは残り6戦。明日からのテストで、さらにいいマシンに仕上げて行きたい」


ページトップへ
決勝リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 15 セテ・ジベルノー Honda M 44:03.480
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +3.514
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +4.330
4 6 玉田誠 Honda B +16.257
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +17.930
6 7 C.チェカ ヤマハ M +21.181
7 45 コーリン・エドワーズ Honda M +22.471
8 17 阿部典史 ヤマハ M +31.079
9 33 M.メランドリ ヤマハ M +31.158
10 10 Ke.ロバーツ スズキ B +31.625
11 50 N.ホジソン ドゥカティ M +34.094
12 56 中野真矢 カワサキ B +54.124
13 66 A.ホフマン カワサキ B +54.288
14 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +57.471
15 9 青木宣篤 プロトンKR D +1:18.515
16 88 A.ピット モリワキ D +1:18.691
17 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +1:53.138
RT 12 T.ベイリス ドゥカティ M +2laps
RT 77 J.エリソン ハリスWCM D +2laps
RT 11 R.シャウス ドゥカティ M +3laps
RT 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +4laps
RT 4 アレックス・バロス Honda M +8laps
RT 21 J.ホプキンス スズキ B +10laps
RT 32 G.ラヴィラ スズキ B +18laps
  ページトップへ

250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 42:03.061
2 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +4.309
3 26 ダニエル・ペドロサ Honda +10.919
4 14 A.ウェスト アプリリア +13.792
5 24 トニー・エリアス Honda +14.132
6 2 ロベルト・ロルフォ Honda +21.170
7 73 青山博一 Honda +22.040
8 57 C.ダビーズ アプリリア +33.426
9 54 M.ポジアーリ アプリリア +48.326
10 33 H.フォーベル アプリリア +1:03.461
  ページトップへ

125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 48 J.ロレンゾ デルビ 41:19.475
2 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda +0.036
3 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.146
4 22 P.ニエト アプリリア +0.186
5 23 G.ボルゾイ アプリリア +1.105
6 21 S.イエンクナー アプリリア +1.197
7 3 H.バルベラ アプリリア +1.579
8 6 M.ジャンサンティ アプリリア +1.587
9 24 S.コルシ Honda +12.488
10 10 J.シモン Honda +12.523
  ページトップへ
Honda Racing WGP TOPへ モータースポーツTOPへ