8月21日(土)・予選2日目 サーキット:ブルノ・サーキット 天候:曇りのち雨 気温:14℃ コースコンディション:ウエット
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S.ジベルノー
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2日目の予選は、初日に続き断続的に雨が降る生憎の天候となった。午前中のフリー走行は辛うじてドライで行われたが、午後の予選はウエットコンディション。2日連続で雨中での予選となった。その中で、初日3番手につけたセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)がタイムを大幅に伸ばして今季4回目のPPを獲得。アレックス・バロス(Repsol Honda Team)も、初日の5番手から2番手に浮上。素晴らしい走りで後半戦のスタートを切った。3番手にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、4番手にトロイ・ベイリス(ドゥカティ)と続き、コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)5番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)7番手、マックス・ビアッジ(Camel Honda)8番手と、Honda勢は初日から大きくポジションを上げた。初日24番手の玉田誠(Camel Honda)も17番手にグリットを上げた。
断続的に雨が降る生憎の天候の中で迎えたチェコGP。2日目になっても天候は回復せず、午前中のフリー走行はドライコンディションで行われたが、午後の予選セッションは、再び、冷たい雨がブルノを濡らした。
その中で、素晴らしい走りを見せたのが、初日3番手につけたジベルノーだった。初日より雨量が多いコンディションの中で、2.479秒もタイムを短縮。ただひとり2分10秒を切る力強い走りで、5戦ぶり、今季4回目のPPを獲得。今季3勝目に向け絶好のグリットを確保した。
2番手には、初日より約3秒のタイム短縮を果たしたバロスで、今季最高位の予選2番手を獲得。今季初のフロントローから決勝に挑むことになった。予選5番手に浮上のエドワーズも、雨の中でハイレベルな走りを披露。ベストタイムでは、ジベルノーとバロスにやや遅れを取ったが、安定した走りは、フロントローのジベルノーとバロスとともに優勝候補の一角に浮上。シーズン中盤からの登り調子を強烈にアピールした。
7番手にはヘイデン、8番手にはビアッジ。初日15、16番手に沈んでいた2人が一気に浮上した。ヘイデンとビアッジは、今大会からHondaが投入したニューエキゾーストシステムを採用。このシステムは、第8戦ドイツGPでバロスに先行投入されていたものだが、雨続きの中で、2人ともニューエキゾーストシステムのセッティングを進め、大幅にポジションを上げた。
玉田は、ウエットでのタイヤチョイスに苦しみながらも、24番手から17番手に浮上。納得するにはほど遠い予選結果となったが、ポジションアップに成功した。
こうして、ウエットとなった予選では、使用するタイヤメーカーによって大きく明暗を分けることになった。しかし、2日間の中で唯一、ドライコンディションで走ることが出来たフリー走行では、すべてのHonda勢が上位につける快走を披露。ドライコンディションでのセッティング不足はすべての選手に共通するものだが、短い時間の走行の中で、順調にセッティングを進めることに成功した。なかでも、ジベルノー、バロス、エドワーズの3人が、ドライでもウエットでも、素晴らしい走りを披露して、2日間の予選を終えた。
250ccクラスは、初日よりも雨量が多いコンディションの中で行われ、ほとんどの選手が初日のタイムを更新出来ずに終わった。暫定PPのセバスチャン・ポルト(アプリリア)がPPを獲得。ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)4番手、トニー・エリアス(Fortuna Honda)7番手、青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)8番手と変わらず。初日20番手のダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)がタイムを約3秒更新して13番手まで浮上。今季4勝を上げて総合首位に立つ実力を披露した。
125ccクラスも2日連続のウエットコンディション。マルコ・シモンセリ(アプリリア)がPPを獲得。初日8番手で総合首位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が約4秒ものタイム更新を果たして2番手に浮上。3番手にジュリアン・シモン(Honda)と、Honda勢が好走を見せた。 |